やる夫と後漢初頭を生きるようでス。 後漢、奇跡の後は…… ― 任尚、蔡倫、耿夔、班一族伝 ―
- 2018/11/03
- 12:21
宮城谷先生「三国志」に載って無い箇所中心。
班一族の滅亡まではスレ化してみるよ。何話かかかる予定で。
万が一埋まるのが早い時は、最後らへん文字だけで終わるけど。
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後漢、
奇
跡
の後は……
― 任尚、蔡倫、耿夔、班一族伝 ―
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! ! ! ！ !:! ,,-‐,;; ＾、! ! ,, : ！!| |ｉ| !| |! !！ |! ! 大雨の水害が止まねーなゴルア。
|: |! |: ｌ! ／~／ / ヽ ｀!、｀ヽ、∴! | ！ｉ| ! |! !
;|!|:| ! ∵/ＶＷ_＿/,,,,..... ヽ,.--ヽ"´ | ｉ| ! ！: | ! ！
!:|: !|! ;ｌ ： ： !∧∧ || ! ! ： ｉ：ｉｌ ！! |! | !! まるで天が涙を流してるかのように……。
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――― 元興元年（西暦１０５年）、和帝が死去した年の年末。
[ 敦煌 ]
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⌒Y⌒ r ‐、. . . . : : : : : . . . . . . . . . . . : : : : : : . . . . . . . .
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_________/|iヽ ヽ /､＿＿＿＿＿/ヽ ノ＼,,＿_________
￣￣￣ ｀┴─‐'´| /ﾉ / ﾉ | /￣￣￣￣￣￣￣
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; ; ;. , , _i!,;ii| j! ,i! ,! ;i!,ﾄ , , ; ; i从; , . . :
＿ ＿
|__| |__|
|| || 我らは和親を願う、北匈奴の使者である。
∧北|| ∧北||
(ﾟДﾟ,,)') ∧＿ (ﾟДﾟ,,)') ∧＿
| つ| / ・＿） | つ| / ・＿） 単于さまは子を人質に差し出す覚悟がある。
γ⌒!"(,, ﾉ"!´ / γ⌒!"(,, ﾉ"!´ /
彡 ､_|___ヽ_)_,l ﾉ 彡 ､_|___ヽ_)_,l ﾉ 漢王朝からも親善大使の派遣を乞う。
〉 ,〉〈 〉 〉〈 〉 ,〉〈 〉 〉〈
(__/ヽ_) (_/ヽ_) (__/ヽ_) (_/ヽ_)
北匈奴は敦煌の太守を仲介に、再び漢王朝へ和親を乞い。
いわゆる人質交換を提案した。
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/ 厶、 |／￣￣ ヽ ー- ､
. / / ＞' ＼
/ / ／ ／ ＼
. / /｢ヾ / ィﾍ ＼ ヽ __
‐一 / | ＼ ｊ ル'＿_ヽ ､ )／ｌ｜
―一' ､ ! ＼∨ ﾉ ﾉ /_ヱ{ ぅ≡c}>=}ﾊy ｒ ｊ ! （ 今の漢の皇帝は
＼∨{ ハ,〉匕√ﾚ ＼竺/ )ﾉ ﾚ/７/ √乙こ>､＿
￣ ＼ ﾄ { ∨｢ ＿巛 ミ } Y/ / ｀ﾃ＝' ￢ 手ごわい様だ……。
＼ | ヽ`ｰ１ｊ 川‐ ｔｧ┐-ｒ ｔﾃ┐ｿノ/ / __/ ／
＿ ﾚﾊTｧｒﾍ ｀ー‐' | ｰ‐'∠-,/ / （( ） ／
＼ ￣ ヽ ＼! | ! 巛 ┘》 厂´/ / √ ／ ならば偽りの親和で油断させ、
＼ ＼ﾄい ＼ ∠.二) / / / / , ｆヘ
＼ ヽー― ﾍヽ＼__ ＞､ ／ｰｧ' / ／／ { f允 じわじわと攻めるしかあるまい…… ）
￣＼＼ ＼ } ＞ｰ 二ｨ7二_＜ ／ ／／ ヾ久ﾍ
＼＼ ＼ ヽ 寸万＜／ ／ｰ '_／ ＼弌､
. ＼＼ ＼＼ ∠ -＜_∠!￣丁 寸}
√>＼ Ｙ{_ -‐７´ 人 ヽ ＼
／ / ｀ 二ﾆレ‐ｧ≠ ／ ＼ ｀ ‐- ､ ＼
【呼衍王】
北匈奴の２代目、呼衍王。
.
, ｨｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ ､ / あ…
／彡彡=⌒゛ﾞ亠亠ヾ＼ | ごめんなさい
/彡彡´ `ヽ |
|;':;';';' _ - ―---´⌒ ､ ! ! 陛下の崩御で、私の一存じゃ
|;';'" _,,-‐=' ｀ｰ ､| | 決められないんですよ
r'⌒ ,r'兪 ヽ 〃匍､.| ＼_ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
{（牙 ￣ノ { ￣ | ﾉノ
＼┐ イ ヽ | ´
Ｙ U ／ ｀ー‐´） |
| _ノ ゞ二ﾆヱ ! 手土産あげるから、お引き取りくださいな。
ﾄ､ ｰ ﾉ
, ィ!＼＼ ／}｀ヽ､ __
_,.- ' { { : :.ヽ｀_ｰ _＿__ ´ | | ｀ ヽ ､_
_,.- ' ヽヽ: : : : : ￣｀:＞＜: : : :| | ヽ ｀
ﾉ ＼＼: : : :.／ |C ＼: :.| | ヽ ﾊ
【敦煌太守】
.
Ｙ´ / ヽ （（（（ ＼ ヽ | | ヽ |ヽ／|＿
ﾉ / ( ﾆﾆ￣ヽニ） /ゝ | |｀ｰ-__ .＼ /
{ l ´, 、○7 / （ ｛;;;;;弋三ニ＿ニ―ニ＿ ヽ| |／´ |_＿＞
ゝ ＼ { } / / ;;;;＼|;;;;; ,-‐￣｀ｰ-=_ ;;;;;;;;＼ ヽ {
/ノl ） ' ﾉ / ;;;;;;; / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;）/ ;;;;;;;ヽ ヽ > ／
´ ﾉ ﾉ l ゝ/ ;;;;;;;;; /´／'ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;） l （＿j
ｲ { {＼ 入 ;;;;;;;/／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / / ／ （ なにっ！ それは吉報♪ ）
＼ ヽ、 ヽ{ ｀' /¨／,,;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;; U / | l <
ヽ_ ゝ_ ｀ゝ、 ノ ´;;;;;;;; ;;;;;;; l /l / |
｀ヾ｀弋｀⌒ Ｙ ''';;;;; ;;;; !| !/ | それは、ご愁傷さまですなあ。
）ﾉ l ｀ヽ ,イ ;;;; ;;;; |! |
´ ﾉ _ -‐´;; ／/ ヽ ;;;;; ;;;;; | では失礼……。
｀‐―‐ﾉ ／ .ｲ ;;;; ;;;;;;;; ﾉ
/___ノ_／;;;; ;;;;; ;;;;; ／ ﾉ
｀/ ;;;;; ;;;; ;;;;;; ／ ／／
｀⌒Ｙ ;;;; ;;;; ;;;;;へ、 //
ﾞl ;;;; ;;;;;;／ ヽ//
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北匈奴たちは再び提案を断られたものの、内心小躍りした。
２代目・呼衍王にしてみれば、先代の呼衍王が明帝の死に乗じて
漢軍に大攻勢を仕掛けた話を当然聞かされていたハズ。
そのチャンスが自分に転がり込んだのだから。
.
【 西域 全体地図 】
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ←西域 漢土→
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧
∧∧∧ 北山 ∧∧車師∧天山 ∧∧∧∧∧∧∧
康 居 ∧∧∧∧∧∧∧∧ 尉頭───亀茲───焉耆──────伊吾
∧∧∧ ／ 北 道 ＼ 蒲類海★
大 宛 ∧∧ ／ ＼ ＼
──葱嶺──疏勒 鄯善 ＼
∧∧∧ ＼ ／ ＼＿＿＿＿＿敦煌＿＿＿酒泉
大月氏 ∧∧∧∧ 莎車 南 道 ／ 玉門関
∧∧∧∧∧∧ 于闃─────────且末 ∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 南山 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
クシャーナ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
[ 蒲類海（バルクル） ]……平時はラクダと馬の産地。
──‐ ､____:::::::::::::::::::::::::／ヽ ／＼
＼ ＿＿＞､::::::::::::/!、 ヽ |＿/ｉ
＿ﾆ=＜、 /:::::::::::::`'-=‐ﾆ>､ ／￣ヽ､
==､、____>､ /::::::::::::::::::::／￣¨| .／ / ﾍ
!:::::| /}¨i:::::::::::::::::／ __/ .／ /i i ＿
!､:::|／ ヽ＼:::::::::::i￣￣i／ヽ_ / ／ ./ ／￣i ＼
/ }:::} i i:::::::::| |ﾍ/:::::::::::!＼＿／i ／ i￣ | ／
i _ﾉ:::i ＼ ﾍ::::::::::.. i i::::::::::::::ヽ| / ／ i￣￣￣7´ ./＼＿
／::::::::i ＼＼::::::ゝ二ゝ､::::::::::::::::¨:_:::::.¨ i￣＼_ ＼ ／ | ﾍ. ＼ ...::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::....__,,..＞'´ ￣￣ﾌ¨!::::i´ ｀i::::.. ＿/! ＼ ／￣>─-|＞─--'ﾍ__ノ¨｀ﾞﾞｰ ､ ..:::::::::::::::
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、 |
＼‐ ''"￣ | ￣ "'' ､／
/ ヽ.
ｒY''"""''''ｰ-ｭ
ﾉ ｒｰ‐--ｨｧ-i 〉
/ / ｀i〈
| .j ｰ-､ ｒ‐ ヽ| 呼衍王さま、ようやく雌伏の終わりですな！
i' _,,.| ' ⌒ |⌒ |L
. | |ﾘ!'7 ,- ,.__!_, ､ |ﾋ
. ヽY~ /.ｔ==＝=ァ ! || 皇帝の喪中なら漢軍は軍事行動を控えるはず。
ﾉ | ゝｰ--ｲ |そ
ﾐ_ /ﾄ､ ー ｲ´ 西域を、我ら北匈奴が再び手中にするチャンスだ―――ッ！
ｒｰｲ /. ＼ヽ / ﾄ-､
r´ 厂ﾉ ＼. ゝL____j/ ﾋｧ｀ー-､
人 ゝ､ ! ﾉ |
【元孟】
班超に立てられた
当代の焉耆王。
.
/ / ／ ／ ＼
. / /｢ヾ / ィﾍ ＼ ヽ __
‐一 / | ＼ ｊ ル'＿_ヽ ､ )／ｌ｜
―一' ､ ! ＼∨ ﾉ ﾉ /_ヱ{ ぅ≡c}>=}ﾊy ｒ ｊ ! 慌てるな元孟。
＼∨{ ハ,〉匕√ﾚ ＼竺/ )ﾉ ﾚ/７/ √乙こ>､＿
￣ ＼ ﾄ { ∨｢ ＿巛 ミ } Y/ / ｀ﾃ＝' ￢ 漢軍は強大で、我らは数少ない。
＼ | ヽ`ｰ１ｊ 川‐ ｔｧ┐-ｒ ｔﾃ┐ｿノ/ / __/ ／
＿ ﾚﾊTｧｒﾍ ｀ー‐' | ｰ‐'∠-,/ / （( ） ／ 慎重になれ。
＼ ￣ ヽ ＼! | ! 巛 ┘》 厂´/ / √ ／
＼ ＼ﾄい ＼ ∠.二) / / / / , ｆヘ
＼ ヽー― ﾍヽ＼__ ＞､ ／ｰｧ' / ／／ { f允 で、西域諸国への根回しは
￣＼＼ ＼ } ＞ｰ 二ｨ7二_＜ ／ ／／ ヾ久ﾍ
＼＼ ＼ ヽ 寸万＜／ ／ｰ '_／ ＼弌､ 十分か？
. ＼＼ ＼＼ ∠ -＜_∠!￣丁 寸}
√>＼ Ｙ{_ -‐７´ 人 ヽ ＼
／ / ｀ 二ﾆレ‐ｧ≠ ／ ＼ ｀ ‐- ､ ＼
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／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,.,.､
/:;:;:;:;:;:;:;i｀｀ '''''''''ヾ;'
. /;:;:;:;:;:;:;:;:;| ､ ;｀:
/;:; -､;:;:i'''´ ;;.,,.,.; ;.,,! もちろんです。
i;:;:i￡｀;;!. ,-=･､く=i'
|;:;:ヽ.^' . '´;.. ヾ.
!;;:;''｀i ノ''ｰ-ﾉ 班超の後任の任尚めは人望が薄い。
..,i;;'' ､ . i´.(ｰ‐‐!
ヘ、 ヽ ヽ ￣.| 我らが決起すれば多くの国で呼応が見込めます。
..｀ｰ-､ ｀ ｰ-､ i
｀: ... ｀ｰ--､.／｀ ｰ-‐'
｀ : .... iヾ
.. ／ ｀ヽ ／
／ ヽ / か . i ,.... -=……=‐-..､_, /
. / |/ ヽ な | ,..ｨ≦三ミミﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉ彡ｉｌﾊ､ ,'. 北
ノー‐' .ら | ､／三ミミﾐミﾐﾐﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｊ彡彡ﾊ､_ ! 匈
| /ミ三ミﾐﾐミミミﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｌｊ彡彡彡'ヽ. ! 奴
ー┼‐ヽヽ | ./三三ミﾐﾐ三ミﾐミﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｊｊ彡彡彡ﾆﾊ i .の
(_| | .,'三≦ミ／｀:.≠ミﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｉｌｉjjｊ彡'´¨ヾ三ｉ | 勝
.. ﾉ | ｊ三三ﾐｊ: : :ーﾆ､＿ﾆ=‐-‐=ﾆ二 __ﾆ !三{ | 利
| ｒ､ｊ彡ﾐ彡' ‐‐-..二､_ _￣_ _￣二メ-‐ ､ﾞヽ:i! ! .を
ヽヽ / | .ﾊ ∨´: : : : : ;,__＿___＼ .; i i／ ＿___,;. Yヽ ! ！
. ノ .,′j入 i!: : ,___､＿＿_..,｀ヾ}}ﾞメ;: }:/彡´_＿＿..,;ｲ,/i ゝ.
＼ ／ !ゞ ﾉ: : :彡:^:ｰ｀ﾞ¨´＜彡.:ヾ><:.:.ﾐ^ｰ｀ﾞ¨´＜ﾐﾊ,′⌒ヽ.
｀ . ＿＿___ ..ﾍ!´ ∨{: : : : :, -:.ﾆ二ニ___,,..＜ト‐{=ﾒ=三ﾆ-- !/ ｀ ー‐
ｊ__!＼: : : ,.:´￣,...=‐''´:.:.､::{ !..､ ｀￣｀ヽ j!
/｀ﾞ{: : :｀Ｙ;.:.:,..-‐‐''".:.ノｰ-{{....;;)-'､__｀ｰ､ Ｙノ!
ｒ/ .:ヽ: :.人{.:.:（´:.:.￣.:.:.:.:.:.:_.二._ ￣)} //′:.、
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かって班超が王に立てた焉耆王・元孟は、北匈奴を信奉する二心者だった。
焉耆国と班超の最終決戦は、こじれにこじれたため。祖国を荒らされた恨みを
元孟は根に持っていたのかも知れない。
.
一方、任尚はその事を把握していなかった。
他の異民族戦で名を上げ、監督官を務めあげてきた良将といえど
西域経営は勝手が違った。
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[ 亀茲国の本拠、延城 ]
__ ┼ + *
__i .i-.､ __ ＋
rii | i_,! 'ｰ'l |,_l"'i ﾄ, * 十
_ __.ﾞ| '" ." |__ ＋ ＋
└┘ i.L,r-''"i￣￣i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iーi ___
┬─┬ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ﾄ,.
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ." ＿__ ^.」
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i| ┼
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|／／|／| | ~ (|i' |_._|__|~''i|
,.. -rァニニニニ‐､
/⌒ヽ《 / 三 二 ヽ
_j..γ Ⅵ 彡 ノ ソ !
γ,.-‐ 彡ヾ ≠ｰヽi 二 ﾉi
{ { ハj ゝヽ彡,′ ――― くそっ！
ヽヽY.ト廴 _,.斗 V⌒!
jﾉ八 込ｯj ﾞ'く 歹 , ｿﾉ
', ､_ / /´ 西域は狭い面積の割に
ﾊ ＿ u ,ト､
／ i :､ ／／i ヽ _ ５０余国もあるから
, ' / .i: :: :ｰ ' ／: : i i ｀ ､
＿. -‐'"´ / ﾊ : : /￣ﾊ : : !. ∧ ＞ ． _ 監督業務が煩雑で困る……！
,. '{´ ｰ-ノ .i ',／ 〉 〈. ヽ/j ＼ ﾊ
. / V ／ V: :: :i:::::i: : : :| i ｉ i
/ V V V: : j::::::! : : :| | ｉ i
i ヽ V V: :i::::::j:: :: :| | i. } せめて単一民族なら
{ V V V i:::::::i: : 八 j ,′}
V i } V V!:::::::i: :: :∧ i ,' ｲ やり易いものを。
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎二二）
◎◎◎◎◎◎◎◎ ◎◎◎◎◎◎二二）
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎二二）
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎二二）
匸二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニニニ〔＿_〕
【任尚】
後漢、３代目の西域都護。
.
： 敗 こ な ｀ヽ ,| ) た く
： 北 の ん }//{ ( れ そ
： 感 だ. ∨人 っ が っ
？ は } 入_ ＿ノ
八/u ｀￣}/ｨ⌒ヽ
,ｲ / . ／／⌒＼}
ノ_| /{／／／ u
ﾄ､＿ ,r─＜_⌒ヽ! l |∠ィ--､＿＿__ 班超めがこういう情報を隠し、
{ {｀（ {/＞-､〉 { l∧ ＼__(込ｦノ
｀ヽ })| 七ﾏ/ ＼∧ /|´ ｀｀｀｀ また各国を統合してこなかったせいで
)ﾉ } ／ ヽ! | 二! /7_/７／
,'U∧ ｀ヽ. 人二!/_/7 / 苦労するハメになったではないか……！
} r‐､＼／ し' /∨
! /「ヽ二二ヽ u i^っ.ｎ__ｎ u
. ｉ//⌒ ー‐ ､＼ {_フ し7 | おまけに西域は暑くて叶わん！
.l ´￣ ｀ヽ ＼） U / し'
l ⌒ヽ_ ｀¨¨´ / ああ……来るのではなかった。
! ｀´ /ー
. ∧ /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
任尚が担当してきた、北匈奴、烏桓、鮮卑は
ほぼ単一民族のため、一人の単于や王を見張れば良かったが
.
西域では５０余人を見なければいけない。班超は、段階を踏んで少しづつ見る王を
増やしていったが、任尚は初めから大人数。
おまけに北の寒冷の地に長く駐屯していた身体に、西域の暑い風土は馴染めなかった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,ｨ ´ ｀ヾ､ヽ
/ ﾞuﾘ
.,´ , , .i｀ヽ､
/ ｉ､_＿＿__／ ノ ／ ノ i ､ﾄ､
/ ､ﾐ､｀-―'´ ,ム乏'´ ／_,イ, / |ｉi ｀
,′ . ｀ミ乏ﾆ―=ｨ' ,ｨ芸ミ､フ ,彡ｲｦ,彳ﾘ
i . ヽ::......-―彡イi| ､弋ﾘ ￣ 磷豺ノ
|:::::::::‐-ﾆﾆｦ⌒|i ii ﾘ ゛ 弋' i´ 任尚どの、
ゝ:::::::::_,-‐{ ､i〈i i ii ﾄ､ / |i
ヽ;:::'::::::::ゝ､ヾゝ､ﾘ-ゞU r ‐, ム 焦っても仕方ないじゃないか。
,ｨ个::::::::::::::｀i-‐: :. ー /
ゝ､i::::::::ヽ(: : : : :. , '
ﾉﾉ,:::ﾄ､ヾ､＿: : : : :..._＿ ,. ' 一人で全て背負おうとせず、
／//::,j:::|￣⌒｀＝=-､j7
｀ヽムﾉ::/j o＿}ｉ/ 私たちにも仕事を分担させてくれ。
＿＿丞r'＿__ o二}ｉｺ＿＿___
【白霸】
亀茲国の王。北道諸国の盟主。
.
＿ ... ... _ /
, ＜⌒ヽ､ ヽ ＼ /
, < ＼ ', i! ih i. うらやましいな・・・
/ ＼ ヽ ', .i! .i!|ヽ |
i￣ヽｒ⌒ヽ､ i i! i! ノﾍ | |
┝━{ i `ー┸┸' ┝| |
jミ､ j i! ,. j=i i ヒマそうで………
f⌒ヽj ﾉ:::.､.__ _,.:::::::::....:::::|/} ヽ
', ﾄｨ ヾ::::::::::::..__ }:::::::::ﾉ!/ L
ヽ`ｰ ヽ ヾ::::::: '" ﾞヾ'' "/ ﾌ ＿＿,.. --- '"
`T ヽ / i i ／'"´
ノ i ､ / ! 漢王朝へ払う税収計算もロクにできん
/ | ＼ -‐‐‐ ./
/ | ＼ ;;: ／| 貴殿らが手伝う？
／i |､ ヽ ＿,ｨ ﾄ
,. '" i i ＼ /i--i | ＼
,. '" ! i ＼ ∧} ∵| ./| ',＼ 足手まといに邪魔されたくはないな……。
,. '" | i ＼/ T Ti/ | ', `ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7 ミ､ ',
i ( i i i ', i i
| ,ｨi , , ./ / i ｉi | それは……。
|:. ﾄiﾄ､_＿__ , ,-'´ ／ / / ./ii i i ,'
|:::. 入｀‐-―'´‐'´ ...:／ ／ _,イ／_jj// ,/
!::::i::..､_ヽ､_＿__乏乞ム彡'´ ノ,乞作'7ミ彡' 疏勒国のように、もともと学問に弱い
ゝ､ヽ､二ライ´ 代;歹｀ ‐'´ ゞ-' ii:〈
＼ヽ`i:i ', .:::i iﾄ-` 国民性の所もあるから
),ｨ｀ヽ _,ゝ :::ﾞ,' /
}: i: ｀ヽ U - -‐ , ' 折り合いを付けるのが難しいのだ。
,彳ﾉ: :i:ｉ:|ヽ､ ﾞﾞ ,イ
｀ヽ-､ﾑ__| ｀≧ ．_ イ-‐'__ -‐-､
_ ,イ｀ヽ､＞'〈 ﾟ＝=7=ﾟi｀K＿＿i ｀K⌒', 少しは大目にみてくれないか？
,イ´ ＼ ＼ ｀ヽ､ﾟ＝=ｲﾄ"ﾟ' | 7 ',
/ ＼ ＼ ‐-ﾆ_,.〉入 j / /i
__,. -ﾆ¨＜⌒ヽ--､
. _,.＜＞'"´i￣ ｀丶ヽ ｿﾄ､
／二ニゝ ﾉ_,,..、 Y'¨入
/>-ﾆフヽ::〉.''"二_｀丶 !、 ﾊ
i'"´,,.ｚェヲ' ｨﾃﾗ ｀ヽ ﾉ¨ﾞヽ
.. l./´ヽ'´ .ﾉ丶 ｀¨￣/´ ﾊﾇヽ_ｊ おいおい……。
ｊ ｒ｀丶¨ l. ''"´ / 〉｀ i
{ i´ら ､ l ヽ' l
. ヽｒ- ｿ!. ', ,∠_｀＾ヽ ,' それは西域都護たる私に注文を
.l ｌ ' ､_ ￣´./
「¨ミ>､ ヽ、 ⌒i / つけるというのか？ 属国が。
/¨丶､ ＼ 丶 _._ ,'
/ ＞ ､ ＼. ＜,. -‐'"
,' ｀丶 ヽ/ 学問に弱いなら努力して克服すればいい……。
;.ィ"´ ￣｀ ＞ ､ ＼∧ト､
／ ／ ', ＼ ヽi:ｒ‐! 私は一切譲歩せんぞ！
. ,.' ｀¨´￣ ', ＼丶::ﾍ、
/ _,.. ⊥ ..,,_ヽ ＼::＼
,' ,. zヲ'"´ ￣｀ﾞ丶､:＼
; ／.／ ﾊ:::ﾞ､
, -- ..,, ＿
r { ,ｨ ＞ ､＿_,.ｨ
〈〈彡ﾐ´ ｀ｰ-､ ｀ヾ´
ﾉﾉ/ ヾ ､ ＿ }
（(. ' ,,.ノ {!ヾミｒ=､｀ヽ ﾐ! 私はこんな所に骨を埋める気は無い……。
ﾉ〈 ｰtｯ ヾ } }ﾐ､ {
/ ´ { r.人 ,〃
ｰｧ ! j ｀ヽ{ 班超の頃を越える税収を朝廷へ送り、
__ ｀こ_ ／ .: ,,.ィ!､
Y ､ヽ }. イ ,.ィ彡 __＿ }＿ さっさと出世したいのだ。
r'ｰ-ゝ’´フ,ｨ彡"´ ｀ヽ
} ー-､ヽイ"´ . ,
r つ ≦´ -､ ヽ ', あえて頼むなら、ここの蛮習は全て撤廃し
|,ィ´ ｀ヽ ,
} } i 漢の文化に統合するように。
!. , ! | .}
┌──────────────────────────────┐
│この人は……数字ばかりで私たちを見て、西域を愛していないようだ .│
└──────────────────────────────┘
/ / ,' ＼
f , { ', ; ;::ﾄ､
ｉｉ i i､_ 入＿＿_ _,-‐ i: i:ﾍ
|i ＼ﾄ､＼｀‐-=-‐ ￣ , , ,ｲ }:i:. i:::∨
ﾍ ､｀ヽ､_｀ヽ､ｭ､＿ , ‐'´ , ノ,イ / ／/ ﾉ::}::ii::::}
ヽ ｀ヽ､＿ﾆ彡ﾍ＿二-―'´＿彡'´ノ ／:::/,ｲ} /|::|i ﾉ
_,イ, 〈 {:::(|ｉ ｉ iｉ |￣￣￣"ﾗｭ-‐一'´::::ノ/,::'::,ｲﾉ/ﾘ わ、分かった……。
-ｲ : : :ﾍヽ:|ｉ ｉ iｉ | ｀ゞ＝ｲ ´￣￣ニ彡'´::::ノ ﾘ´
(ﾉ: : i : {｀-入i､ N : ^¨チ,ｲ{´
ﾄ-ゝ‐' : :',_i i ｀ ｀ヾヽ､ 〉 /ｉﾘ ﾘ 習慣の件、長老たちと
,-‐-入｀二´: : ::〉ヾ､ ヽ U _ ＿ ´ ／,ｲﾍ
,ィ‐=ム_ ｀ヾ=＝ｨ ｀ヽヽ ,＞､ -‐ ／7⌒) 話合ってみよう……。
／ ＿ ｀ヽ､ ＼7 ﾟ==}f_r'ﾆ' ＞ ．_ ／'´ ／´)､
f´7´ ｀ ヽｭ､ ｀ヽ､ ＼ﾟヾ=ｉj_/＿ ／ , '´￣/ ' /､
{/ ヾ｀ヽ､. ＼7爪＞'´ ／_ -‐'/｀‐- ､ '´/
/ ヽヽ ｀ヽ､. ＼/ ,イ-'´::: ::/ ｀ヽ､_ノ:::}
{ ｀i:} :::ヽ､ `〈 ::: :/ /::::::i
| ｀､ :: ￣｀ r‐ﾐ､ :: / ‐- ､ _ノ ::::::::|
┌──────────────┐
│班超どの……それでも私は . │
│ │
│言う事を聞くべきなのだろうか？ │
└──────────────┘
――― 延平元年（西暦１０６年）、４月。
和帝の死に乗じ、鮮卑族が幽州 漁陽を攻撃。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[ 幽州 西部地図 ]
ll|
【鮮卑】 .lll 【烏桓】
lll
lllllllllllllll ,iillllllllllllllllllllii,,,,, ,iil!ﾞﾞﾞﾞ!lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!lllllllll,llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,lllllllll!
lll lll ﾞlll ll| lll lll
lll lll llli､ 漁陽郡★.lll lll 遼西郡 ,,,,,lli,,, 遼東郡
lll lll 上谷郡 lll lll ,ll .,il!ﾞ "ﾞ!li,.
雁門郡 lll 代郡 .ill′ .lll lll 右北平郡 ,llllllllllllllllllllllllllll° ゜ﾞﾞﾞﾞlll!
lll lll゜ lll lll、 ,lll llllll,ll
ll,lll ll lll ,,,,,,,,,,__lll_ lll ,,il! llllll,lll
ﾞ!iii,,, l,lll lll ,,,,,illliil!ﾞﾞ ﾞﾞlll′ .lll, .,,,,illl llllll,llll
ﾞ!ii,,, ﾞ!iii,,, lll .,il!ﾞ゛ .lll、 .,lll !li .lllﾞ゜
ﾞﾞﾞ,llllll,llllllﾞ!ii,,, lllil!ﾞ° .lll広陽国ll| lll、 .ll|
ﾞﾞﾞ,lll,llllll゜ !llli,,,,,illlll!lli,, l!lii,,.,,,,,,,,,,,lll
: lll, ﾞﾞ!iii,,, ,il!ﾞ゜ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ
ﾞﾞﾞ!li lllﾞﾞ!ii,,, ,ll｢
:）;;;;ﾉ
::ゞ;ﾉ
╋（;;;;ﾉ モクモク…
┃:）;;（:
┃（ ;;ｿ
[ﾆﾆﾆ]
| |
|￣￣|
凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹
| □ □ □ |
iココココココココココココi
|ココココココココココココ|
/＼/＼
ミ ＼/ /
/ /＼
,,.. -‐- ., ＼/＼/
γγ､ _,､｀ヽ､
,. ＜,'. /×ハ×ヽＵ',｀ヽ、 ,,.. -―- ..,,
,..＜ { o { ー '_ _ ー ' } .o}',＞ﾐ､ ＃ ヽ 今回もやられちまったわさ！
_,,..,,_ ,ｨ〈 ﾍ ', o乂|;| |;;| |;;| |;;| |ﾉ o.,' | ﾍ ',
,γ ´ ｀i!. ∨ﾍ ヽ o ｀ー---‐ ''´o.:/ .| ﾍ }
/ ＃ |! ∨ﾍ ＼ o o o／ .| ', ＃ ,' 漁陽太守に今回も
{ |i. ∨ﾍ ｀ ￣￣￣ ´ | .', ／
／> ., |!. ＃ ∨ﾍ ＿,,,... -‐〈 ',='‐ '' 撃退を頼むわさ！
／ ｀ヽ. ＼ .ﾘ ∨ﾍ＿,,,, -‐''"´＿,,.. -‐''´! ＃ lー''´
／_ ｀ヽ ＼ ヽ / ＼!＿,,,... -‐''! | ,' .|｀ﾞ'＜
｀''= ..,_／ミ､ ヽ ', .', 〉=Y ', .! | ,' |
‐- .,_}ヽ ', ', } }>' .', ＼ ! | .,' ﾘ
.,,_/ ） ﾘ.', } } ﾉ>''´ ', ＃ ｀''＜.! | .／ ,,.. =i!´
/ヽｰ'} } ﾉ ﾉ>''´ ', ｀ー '_,,,.. =''´ .|
【呉祉】
護烏桓校尉。
.
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
(´⌒(´⌒´⌒´⌒ ⌒｀）｀）⌒｀）(
(´⌒(´⌒(´⌒´ !i!i!i!i!i!i!i!i!i ⌒｀）｀）⌒｀）｀）⌒｀）
(´⌒(´⌒(´⌒(i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!⌒｀）｀）⌒｀） ｀）⌒｀）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
__ ヽヽ
-‐／ __ ヽヽ
｀'´ -‐／
ヤ ｀'´ __ ヽヽ
l ヤ -‐／
ｌ l ｀'´
= ン ｌ ヤ
〃 | = ン l
Xl ﾆ ” 〃 | ｌ
＼ -‐'´ Xl ﾆ ” = ン
‐ | ヤ ＼ -‐'´ 〃 |
/ ‐ | ヤ Xl
/ / ＼
ン / ‐ |
､ ＿ ｉ ＼ | ＼
＼ ￣￣ ､ | ∨
ヽ ＼ | ｉ ∧
＿ _ ∨ ｉ
. ﾄ､ ､ ／ / o ヽ |
| ＼} ,． ´ ､ ﾉ ＼ |
ｌ ／ ｀￣ ＼ ,
/ r－￢ ﾊ､￣｢¨ヽー ゝ/
ヽ / ／ リ ﾚ } ｌ ）>､ ＼
|＼ / ,イ ミ三≡=､ ﾚｲ≡彡´_〉 ﾊヽゝ 俺さまに任せな！
＼ | /N -＜ _｡≧ ≦｡_＞´Ｙ
＼⊥{. | ) ﾊ
rﾆk―- . Y二ヾ 「 ､＿,. -―- ､＿ _､ ｜} 前任の太守は臆病者だったが俺は違うぞ、
仏ﾍｰ ､ ＼ { )ﾊ ヽ ‐- ﾚ
ヽ乙＼ ＼ ＼ ヽ ヽﾍ | 長城の外まで追撃し
ヽ乙＼ ヽ ＼ 〉ｧ‐ハ , ｒく
ヽ乙＼ ） 〉 ﾚl ｉ }｀ - ､ _∠ ﾄ､| わずか１００人で鮮卑族を討ち滅ぼしてくれる！！
. ＼彡' /＿ ∠￣ こ､＿_ ｀￣￣ /｢` ｰ ､
＿≦ ―- ､ｒ ´ ＼ ｀ ‐- ￣ ￢-'‐' ）､
∠＿ ￣ ､ ヽ ＿＿ ／ )┐_
＼ ＼ ヽ ｀￣￣￣￣´ ／ / ￣ ＼
＼ ＼ ＼ / 人 ＼
【張顯（ちょうけん）】
漁陽太守。
.
た、太守さま。
∧兵馬掾
（ ；´∀｀） そりゃ名将レベルじゃないとムリじゃないすか？
（ ）
｜ ｜ | 先代同様、慎重に対応すべき……
（＿_）＿）
､ ＿ ｉ ＼ | ＼
＼ ￣￣ ､ | ∨
ヽ ＼ | ｉ ∧
＿ _ ∨ ｉ
. ﾄ､ ､ ／ / o ヽ |
| ＼} ,． ´ ､ ﾉ ＼ |
ｌ ／ ｀￣ ＼ ,
/ r－￢ ﾊ､￣｢¨ヽー ゝ/
ヽ / ／ リ ﾚ } ｌ ）>､ ＼
|＼ / ,イ ミ三≡=､ ﾚｲ≡彡´_〉 ﾊヽゝ 貴様……俺さまを侮るのか？
＼ | /N -＜ _｡≧ ≦｡_＞´Ｙ
＼⊥{. | ) ﾊ
rﾆk―- . Y二ヾ 「 ､＿,. -―- ､＿ _､ ｜} 誰かこの者を斬れ！
仏ﾍｰ ､ ＼ { )ﾊ ヽ ‐- ﾚ
ヽ乙＼ ＼ ＼ ヽ ヽﾍ | 幽州に配属される以上、
ヽ乙＼ ヽ ＼ 〉ｧ‐ハ , ｒく
ヽ乙＼ ） 〉 ﾚl ｉ }｀ - ､ _∠ ﾄ､| 俺さまは腕に自信があるんだ！
. ＼彡' /＿ ∠￣ こ､＿_ ｀￣￣ /｢` ｰ ､
＿≦ ―- ､ｒ ´ ＼ ｀ ‐- ￣ ￢-'‐' ）､
張顯は慎重論を唱えた臣下を斬首し、出撃。
鄧皇太后は、和帝の喪中とはいえ軍事に制限をかけなかったが、
武官の間では女君主を侮り、早くも戦う前から同士討ちするといった
規律の乱れが出ていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
__┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
(⌒;;(⌒Ⅵ (⌒;;_(⌒≡ . __ __ ≡⌒)_;;⌒)//⌒);;⌒)//⌒);;⌒) ⌒)⌒)
─＝≡三 (⌒;; (⌒ (⌒;;(⌒ヽヽ(⌒;;(⌒.Ⅵ __ __ // ⌒);;⌒)//⌒);;⌒) /⌒);;⌒) ⌒) ;;⌒) ⌒) ;;⌒)
;;(⌒;;;; (⌒; ;(⌒ ;;(⌒;;(⌒;;;;≡≡Ⅵ Ⅵ // //≡≡;;;;⌒);;⌒);; ⌒); ;⌒);; ⌒); ;⌒) ;;;;⌒);;⌒)⌒);;⌒)
''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''｀"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""'
゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """
:::::::::::::::::'''''''''''''ﾞﾞ゛ "ﾞﾞ゛"ﾞﾞ゛"ﾞﾞ゛"ﾞﾞ゛ "ﾞﾞ゛" "ﾞﾞ゛"ﾞﾞ゛"ﾞﾞ゛ "ﾞﾞ゛"ﾞﾞ゛"ﾞﾞ゛"ﾞﾞ゛ "ﾞﾞ''''''''''''':::::::::::::::::
ザッ
,.～＾,.～＾,.～＾..～＾ ザッ
⌒vv⌒yv⌒vv⌒yv⌒vv、
, '´￣｀ヽ －＾, '´￣｀ヽ －＾, '´￣｀ヽ
ザッ ,‐ '´￣｀ヽ ,‐ '´￣｀ヽ ,‐ '´￣｀ヽ ,‐ '´￣｀ヽ ただのバカか？名将か？
,‐ '´￣￣｀ヽ＿＿‐ '´￣￣｀ヽ ＿‐ '´￣￣｀ヽ ザッ
|| ／.:::::::::.＼ || || ／.:::::::::.＼ || || ／.:::::::::.＼ ||
八／..:::::;::::::.､::::.＼八 八／..:::::;::::::.､::::.＼八 八／..:::::;::::::.､::::.＼八 我らに、たった１００人で
r{ i}:::::::::::::｡ ｡::::::::::{:i |、 r{ i}:::::::::::::｡｡::::::::::{:i |、 r{ i}:::::::::::::｡ ｡::::::::::{:i |、
{:.∨r､:::::::::､::;::::::::::r､∨} {:.∨r､:::::::::､::;::::::::::r､∨} {:.∨r､:::::::::､::;::::::::::r､∨} 追撃をかけるとは……
l:::::::}└::::::::::::::::::::┘{:::::l l:::::::}└::::::::::::::::::::┘{:::::l l:::::::}└::::::::::::::::::::┘{:::::l
|ヽ/| 〈::::::::::::::::::::::〉 lヽｲ |ヽ/| 〈::::::::::::::::::::::〉 lヽｲ |ヽ/| 〈::::::::::::::::::::::〉 lヽｲ 増長にも程がある。
ﾄ / ﾄ ::::::::::::::; ｲ ﾄ ,ｲ ﾄ / ﾄ ::::::::::::::; ｲ ﾄ ,ｲ ﾄ / ﾄ ::::::::::::::; ｲ ﾄ ,ｲ
|.::::} 〉 ＼／ / |:::::| |.::::} 〉 ＼／ / |:::::| |.::::} 〉 ＼／ / |:::::|
【鮮卑族】
北方最大の異民族。
表面上は漢王朝に臣従しているが、
天下の覇権を求めている。
.
,r"(( り i ii ハ ツrr,､-'''ﾂシ）)､ ヽ|）ヽ,
,r'i ヽ ､､､､, L从i ii|（//彡彡彡シン,, ヽ
､{ヽii､ミミ三ﾐゝrミミYY彡彡彡<<三三彡ｸﾘ
t二三ﾐヲ i ||､"''"'''t::::::::::彡ﾂﾘﾉ ミ三 ﾗ ……前に戦った
､≧"彡i-ｰ―｀''――ooo――――--ミ;; ﾉﾗ
こ=''i＿,､-――――――;;;;;;;;;;;;;;;;―--〉;;ミ< あの男ではなさそうだな。
) "彡ﾉﾉ'''＝==;;,,､,,,,,t､|' ﾚ,,,,､-ｰ;;;'" ,,|;;;; 'ミ
ｷﾐミ 〈 '"((､―rz､-､;;;ﾉ=､{;;;r-渓ｰラ''"tミｼ ,ﾉ
ii'ミ, 'i ￣￣""" :||::::::｀￣￣::: i''ﾉ~|}}
ﾐ､'tゝ{ """ 'ヽ;::::::::::::::: //ﾉﾘ"} だが計略を警戒し
ゝヽ~t､ :::::､''"Y~ヽ::::: :::::: ,ｲ",ノ ,,)
''７ i~~::', :::｀;;;´"::::::: //::~ | ﾘ 伏兵を置いて仕留めよう！
ti| j ::'i ,;:-＝'､;;､;: :: ﾘ:::: ii ）
t,i ::::t ",:::::::::::::｀｀::: i'::::: iiﾘ
| ::::＼ '''"~ ｀:::::::::" ,r"::: |
t ::::::::＼ :::::::::::::::" ／:::::'" i,,,
r"ｵ ::::: ::::::＼ ::''''"", ':: ::::::'" ,,,ﾘ> ヽ
- ､､ 」､:::｀~''''ｰ- ､,,;;;;:::::'''"~~~:''";;;､-ｰ''"~ヽ::::: '"） ,､-''"
::::::::::::::~''ｰ ､ ,,,,, ,ゝヽ;;::~'-､;::::::::::''' ~"""""~~~:::::;;､-''"t |:::::'"ﾘｰ'''' ､,,,,,,,r":::::::::::
::::::::::::::::::::::::::ヽ'"::::::Y~||::､ :::~'-､~'ｰ-､､､,,,,~'''''ｰ'''''""::::::::,,:::::tt:::::ソ::::::::）:::::r":::::::::::::::
【鮮卑の部族長のひとり】
.
鮮＿∧ ／| 鮮＿∧ ／| 鮮＿∧／| 鮮＿∧／|
（´∀｀ ||. | （´∀｀ ||. | （´∀｀ ||. | （´∀｀ ||. |
Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijywWw,.,,.wywWw Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijywWw.,,.wywWw Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijyw
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__//￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',
ﾍ(漢 . |ﾍ(漢∧ ∧＿
／|（ ﾟДﾟ)ﾞｉ|ﾍ(漢∧ ∧＿. .／|（ ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） 蛮族の鮮卑族には前に勝ってる。
,r'√|_(⊃ ／|（ ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） ￣|ﾍ(漢∧ ∧__Ю／| ﾍ 漢. ∧＿
;;⌒｀)⌒｀) (,(^（ ∪~,r'√|_(⊃ Ю／| ／|（ ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） ） ／（ ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） 今回だって勝てるさ。
;;⌒｀)⌒｀)| ） | )(,(^（ ∪~ ￣ ） ,r'√| (⊃ Ю ／| || |,r'√ _(⊃ Ю／|
｀｀) ~'⌒｀)⌒｀) | )~ || ||. (,(^（ ∪~ ￣ ） ~ ~' (,(^（ ∪~ ￣ ）
;;⌒｀)⌒｀) ~' ⌒｀) ;;⌒｀)⌒｀) | ） | ) || ´|| ｀)⌒｀)| ） | ) || ´|| 太守さまの自信から察するにな！
;;⌒｀)⌒｀) ⌒｀)⌒｀) ⌒｀)⌒｀) ;;⌒｀)⌒｀)~ ~'
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
|:::::::::::::!| |::::::::::::::| |::::::::::::::|
├＝＝ | |:::::::::::::!| |::::::::::::::|
|三二ニ| ├＝＝ | |:::::::::::::!|
|三二ニ| |三二ニ| ├＝＝ |
|三二ニ| |三二ニ| |三二ニ|
ο |三二ニ|. ／ ﾊﾞｼｭｯ！ |三二ニ| |三二ニ|
／.Ｏ |三二 ／ ο ...ο |三二ニ|. ／ ﾊﾞｼｭｯ！ |三二ニ|
ο |三|.／/ Ｏ ／.Ｏ |三二 ／ ο ...ο |三二ニ|. ／ ﾊﾞｼｭｯ！
｛;/ : .,;:''"ﾞﾞ'':.,／ .|;;;;;／´￣￣｀ ο |三|.／/ Ｏ .／.Ｏ |三二 ／ ο
―＝＝ニ二 ;: :; 二ニ＝―‐‐ ＼ .｛;/ : .,;:''"ﾞﾞ'':.,／ .|;;;;;／´￣￣｀...ο |三|.／/ Ｏ
Ｏ :､,. ..,::'､‐- _ ,､. .―＝＝ニ二 ;: :; 二ニ＝―‐‐ ＼ ..｛;/ : .,;:''"ﾞﾞ'':.,／ .|;;;;;／´￣￣｀ヽ
Ｏ ／／｀ｖ:: ､ .} |...Ｏ :､,. ..,::'､‐- _ ,､. .―＝＝ニ二 ;: :; 二ニ＝―‐‐ ＼
/／ | ヽ ./ Ｏ ／／｀ｖ:: ､ .} |...Ｏ :､,. ..,::'､‐- _ ,､. .i
／ ο Ｏ.′ ヽ!::::: / ./／ | ヽ ./ Ｏ ／／｀ｖ:: ､ .} |
／ ..｛ ﾉ:::::::,,／ .／ ο Ｏ.′ ヽ!::::: / ./／ | ヽ ./ i
〉ーー---ーｰ ｛ｿ ／ ..｛ ﾉ:::::::,,／ .／ ο Ｏ.′ ヽ!::::: /
{ ﾉ 〉ーー---ーｰ ｛ｿ ／ ..｛ ﾉ:::::::,,／
｀!￣｀"''ｰ-- ! { ﾉ 〉ーー---ーｰ ｛ｿ
ヽ┬ー‐┬ー"′ ｀!￣｀"''ｰ-- ! { ﾉ
｛三三;｝ ヽ┬ー‐┬ー"′ ｀!￣｀"''ｰ-- !
｛三三;｝ ｛三三;｝ ヽ┬ー‐┬ー"′
｛三三;｝ ｛三三;｝ ｛三三;｝
｛{にこ}｝ ｛三三;｝ ｛三三;｝
YｰｰY ｛{にこ}｝ ｛三三;｝
|:::::::::| YｰｰY ｛{にこ}｝
＼ ＼ ＼ ＼ ， ＼ ＼
＼ ＼ ，. ＼ ＼ ， ＼
＼. ＼ シュピ＼. ＼ ＼
シュピ ＼ ＼ ＼. シュピ
＿ ， ＿ ＼ ＿. ＿ . ＼ ＿ ――― 今だ！
＼ ／ ＼ ／ ＼ . ／ . ／ . . ／ .
＼ ／∧鮮 ＼.／. ∧鮮 ／. ∧鮮 ／ ∧鮮 ／ ∧鮮 隊列のわき腹を狙え！！
..と＼（Дﾟ ） .と＼（Дﾟ ） .と （Дﾟ ） と （Дﾟ ） .と （Дﾟ
Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijywWw,.,,.wywWw Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijywWw.,,.wywWw Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijyw
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__//￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ヽ ＼ | ｉ ∧ |ヽ／|＿
＿ _ ∨ ｉ .＼ /
. ﾄ､ ､ ／ / o ヽ | |_＿＞
| ＼} ,． ´ ､ ﾉ ＼ |
ｌ ／ ｀￣ ＼ ,
/ r－￢ ﾊ､￣｢¨ヽー ゝ/ なにっ！？
ヽ / ／ リ ﾚ } ｌ ）>､ ＼
|＼ / ,イ ミ三≡=､ ﾚｲ≡彡´_〉 ﾊヽゝ
＼ | /N -＜ _｡≧ ≦｡_＞´Ｙ こんな所に鮮卑族の伏兵だとぉー！？
＼⊥{. | ) ﾊ
rﾆk―- . Y二ヾ 「 ､＿,. -―- ､＿ _､ ｜} き、気づかなかった……。
仏ﾍｰ ､ ＼ { )ﾊ ヽ ‐- ﾚ
ヽ乙＼ ＼ ＼ ヽ ヽﾍ U |
ヽ乙＼ ヽ ＼ 〉ｧ‐ハ , ｒく
ヽ乙＼ ） 〉 ﾚl ｉ }｀ - ､ _∠ ﾄ､|
. ＼彡' /＿ ∠￣ こ､＿_ ｀￣￣ /｢` ｰ ､
＿≦ ―- ､ｒ ´ ＼ ｀ ‐- ￣ ￢-'‐' ）､
∠＿ ￣ ､ ヽ ＿＿ ／ )┐_
＼人_从人__从_从人_从_人_从_人_从_人_从_人__从人_人从ﾉ／
＞ く、くそ！ 俺は悪くない！！ ＜
＞ ＜
＞ こうなると教えなかった、お前らのせいだー！！ ＜
／Y⌒YW⌒Y⌒W⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YW⌒⌒YW⌒WY＼
・―‐ ﾊﾟｰﾝ―― ( _)
―‐―― ＿-ﾋｭﾝ―‐ ∠ 張顯 ―‐―― ＿-ﾋｭﾝ―‐
・―‐―＝─ - ・─ (ﾟДﾟ ；）∧,,∧
・―‐―― < >(ニＯ( ・ οﾊ
∩ ∵';:, ・―‐―― ＿-ﾋｭﾝ―‐―― ./ッ)| ,_lﾐl ヽ ──・―‐――∧＿漢
∠(｡ｃ ⌒ヽ q∧.漢!l ﾉ, ―― ミ（⌒~(, (__)|｀ / ,､,o_o) ・ （ ﾟД#ﾞ;;） ﾊﾞﾝｯ！
∨｀しし' (； ﾟДﾟ): て':,―‐― (, lヽ￣| | / ・―‐―＝─ -⊂ ．・．⊃
・―‐―― ＿-ﾋｭﾝ―‐―と||y|| .○<':: ・――._/／ //'~'''''''ヽ /~ヽ ヽ 人；・Ｙ
';;,::,'･';,';*⊃ ・/ ﾞｉ_) |_| ヽニノ ・―‐―― ＿-ﾊﾟﾝｯ―‐―
・―‐―― ＿ ⊃ ∵と(,,0 ,,(;:)と⌒｀⊃――＿ /_)
―‐―＝─ -・
―‐―― ＿-ﾋｭﾝ―‐――・
.ﾁｭｰﾝ ― ＿-ﾋｭﾝ―‐ -───・ ―‐―― ＿-ﾋｭﾝ―‐――・
‐――＿―― ──ﾁｭｰﾝ ・ ∧_漢 . ヽ/⌒ﾉ)
・ -───・ ∧＿漢 （ﾟДﾟ； ‐――・ _◎_ ヽ
―‐―― ＿-ﾋｭﾝ―‐―・ ､,.λ漢 ・ ´Д｀；）ﾉヽフヽ=ヽ ＼ (ﾟДﾟ； )
ｼﾞｭﾌﾞｯ！, ､,.,,,,,） ノ・;;(#ﾞ;;0ﾞ),,, ∴､／ ／ ､ノ⌒;;,､,.､,. （､.,, ﾉヽフヽ=ヽ
＜@;;, (ﾒ_;;｡#)@;;';;@）（@∴U(ﾞｐ;`;,)ξ;,と@;, (､0;'｡#)っ@）~ と´#;;ﾒつ#!i;-ﾞ)っ
"'`''"";""ﾞ'";;'""∵""''"""ﾞ'" ~;ﾞ`'ﾞﾞ;''∨"" "'`;"""∵∵`'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
張顯と１００人の漁陽守備隊は、残らず全滅した。
.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／
＜ で、伝令――！！
＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
,r"(( り i ii ハ ツrr,､-'''ﾂシ）)､ ヽ|）ヽ,
,r'i ヽ ､､､､, L从i ii|（//彡彡彡シン,, ヽ
､{ヽii､ミミ三ﾐゝrミミYY彡彡彡<<三三彡ｸﾘ
t二三ﾐヲ i ||､"''"'''t::::::::::彡ﾂﾘﾉ ミ三 ﾗ
､≧"彡i-ｰ―｀''――ooo――――--ミ;; ﾉﾗ
こ=''i＿,､-――――――;;;;;;;;;;;;;;;;―--〉;;ミ< なんという軍の脆さ！ 規律の低さか！
) "彡ﾉﾉ'''＝==;;,,､,,,,,t､|' ﾚ,,,,､-ｰ;;;'" ,,|;;;; 'ミ
ｷﾐミ 〈 '"((､―rz､-､;;;ﾉ=､{;;;r-渓ｰラ''"tミｼ ,ﾉ
ii'ミ, 'i ￣￣""" :||::::::｀￣￣::: i''ﾉ~|}} 漢王朝は代替わりに失敗したと見える。
ﾐ､'tゝ{ """ 'ヽ;::::::::::::::: //ﾉﾘ"}
ゝヽ~t､ :::::､''"Y~ヽ::::: :::::: ,ｲ",ノ ,,) 反転し、再び漢土に攻め入ろうぞ！
''７ i~~::', :::｀;;;´"::::::: //::~ | ﾘ
ti| j ::'i ,;:-＝'､;;､;: :: ﾘ:::: ii ）
t,i ::::t ",:::::::::::::｀｀::: i'::::: iiﾘ
| ::::＼ '''"~ ｀:::::::::" ,r"::: |
t ::::::::＼ :::::::::::::::" ／:::::'" i,,,
r"ｵ ::::: ::::::＼ ::''''"", ':: ::::::'" ,,,ﾘ> ヽ
- ､､ 」､:::｀~''''ｰ- ､,,;;;;:::::'''"~~~:''";;;､-ｰ''"~ヽ::::: '"） ,､-''"
::::::::::::::~''ｰ ､ ,,,,, ,ゝヽ;;::~'-､;::::::::::''' ~"""""~~~:::::;;､-''"t |:::::'"ﾘｰ'''' ､,,,,,,,r":::::::::::
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これで、鮮卑族につけいる隙を与えた……かに見えたが。
.
鮮卑
(；ﾟДﾟ)∧___ 部族長へ、伝令――！！
（ ,」づ ・ ＿）
(´⌒(´⌒ ／_ﾉ∞| | 先ほど、鮮卑王さまが亡くなられました――！！
(´⌒(´⌒;;;≡≡ ┏ｒ ゝ ）」 ）
(´⌒ (´⌒<＿/,__ /
(´⌒(´⌒;;;≡≡(´⌒(´⌒;;;≡三≡ 作戦中の部隊は一端帰還し、
≡(´⌒;;;;≡≡≡(´⌒;;;;≡≡
ドドドドドドドドド 族長は直ちに王のゲルに集合されたし！
,､,､,､,､,、
. :≦: : : : : : : :≧､ |ヽ／|＿
＿ ／: : : : : : : : : : : : : : :ゝ .＼ /
i´ ｀ｰ ､＿ ,': : : : : : : : : :/: :ノ :U : : ; |_＿＞
ｒ ﾍ ヽ ヽ }: : : ＼ : : ≦⌒ヽ: :＿__ﾉ､
ﾊ } く: : : : : -=ニニニニニﾆ=-{ なにっ！？
〔 -==- ,' ‘，ニニ=- ォ ヒ : : : : ﾊ
} =ニニニニ=-L ‘､{＿,{ ｒ‐彡∠ ヾ: : ﾊ : : ﾄ､
‘､ニニニニニニニ= 弋≧ ﾋ¨´ ∨ ﾘ : : Vヽ なんというタイミングか……
{ニニニニニニニﾆ= ‘､｀{ _ ヒ: : : : ;ト､ ﾐ
=ニニニニニニニﾆ=- ヽ ＿ -=ニニニニ=- : 漢王朝め、運のいい事よ。
=ニニニニニニニニニ=- -===-Ｌ -=ニニニニニニニニ
=ニニニニニニニニﾆﾆ=- -=ニニニニニニニニニニニニニ
ニニニニニニﾆ=- ￣ -=ﾆ= -‐ ￣￣￣ ＞-=- ´｀ -=ニニニニニニ
ニニニニニﾆ= ／ _」ヽ_ 」ｖ 」v -=ニニニニ
=ニニニﾆ= {ｌ. ／ ＿_ ｀¨ｧ ＞｀'` ｀'` ニニニニニ
=ニニﾆ= ヾ ￣ {/ヾ! _,､_ _,､ ニニニニニ
=ニニ -―- ｧ､ｒ ｧｖ" ニニニニニ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
(´⌒(´⌒´⌒´⌒ ⌒｀）｀）⌒｀）(
(´⌒(´⌒(´⌒´ !i!i!i!i!i!i!i!i!i ⌒｀）｀）⌒｀）｀）⌒｀）
(´⌒(´⌒(´⌒(i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!⌒｀）｀）⌒｀） ｀）⌒｀）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
∧漢 ∧漢;; ;;ﾉ
∧漢 （ﾞ0;;ﾞ*）⌒;;⊃＼ （ﾞ0;;ﾞ*）ノ／
∧（ﾞ0;;ﾞ*）⌒;;⊃ （ﾞo;;ﾞ*）⌒;;∧漢⌒;;⊃
∧漢（ﾞ-;;ﾞ*）⌒;;⊃ （ﾞ-;;ﾞ*）⌒;;⊃（ﾞ0;;ﾞ*）⌒;;⊃
（ﾟ;-:｡*）⌒;;⊃ （ﾞ-;;ﾞ*）⌒;;⊃（ﾞ0;;ﾞ*）⌒;;⊃（ﾟ-;;ﾟ*）⌒;;⊃
∧ （ﾞ0;;ﾞ*）⌒;;⊃ （ﾟ-;;ﾟ*）⌒;;⊃ （ﾞ0;;ﾞ*）⌒;;⊃ （ﾟｏ;｡*）⌒∧漢
∧ （ﾞ0;;ﾞ*）⌒;;⊃（ﾞ-;;ﾞ*）⌒;;⊃ （ﾞo;;ﾞ*）⌒;;⊃ （｡0;;ﾟ*）⌒;;⊃ （ﾞ-;;ﾞ*）⌒;;⊃
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
この頃の鮮卑族は、王の嫡子相続ではないため、
新しい大人（たいじん：首領）は部族間の協議の末、翌年に燕茘陽（えんれいよう）が選出された。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|: : ／.:/: : : : ＼ : : : : : : ヽｰ――=ｧ
,，=ﾆﾆ:}: : : /: ::: : : : ＼: : : : : : ‘:. : ／
〈:::::::::::::/: : : : ::::: : : : : ＼: : : : : :‘.／
∨ﾆ= {: : ﾄvﾍ、::::::: : : :, ´￣/: : : : : }
Ｖ／{ :r' ＼:::;， ´ ´￣｀＞: : :＞ .,_
‘＼}:/ } ´ | ＼: : : : ／
∨:}| ヘ ＿ { }: : : :／ 先王は５０年近く治めてたから
Ⅵ{ ＼ / ／ r{: /⌒'.
‘ヽ. }￣fj` 〈 ／''¨fj¨¨ｱ j: //...} } ワイの支配が定着するまで時間がかかりそうやな…。
い. ⌒, ' ー― '/ /_/ }...//
Ⅵ ﾉ'' / 彡 ´／
Ⅵ 〈 _ / /￣ﾘ しゃーない、
‘:} _,.ｌﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二|
酛 t‐__´__,|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二| 漢王朝とは、末端にもドンパチ控える命令だすか。
vｭ､ |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二|
Ⅵ个ｭ,__,.ィ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二|
Ⅵﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ/
γ´ /=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
ﾉ イﾆﾆﾆ二二{￣｀ヽ=ﾆﾆﾆﾆﾆ二二二|
【燕茘陽（えんれいよう）】
鮮卑族、３代目の王。
.
そして、傘下部族から漢王朝に預ける人質を出させ。
朝廷に出向き、鮮卑王としての即位を公認された。
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∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;::::::::::::::::::::::::::::::::,.,.,.,.,.,..,.,.ヾ.ゝ.., ﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.,＿＿＿., λ
ﾍ ,,__ノヾ~~~~~~~~~~~ ~ 洛陽だお ~~~~~~~~ ~ ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ノゞゞ
/⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒.. ﾐﾐ::l
三三, ,,三三 三三, ,三三 ,三三 三三 ﾐﾐﾐl
┌┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┤＿ヽ
│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, ..│ﾐﾐ∥
┌士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士士士士士士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐ 彳／三三三三三三彳／ |ﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐ |彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐ
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,:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
i:::::::::i::::::::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::∧
. l:::::::::ｌ::::::::::::::::::::::/::::::ｉ:::::::::U:::::::::::::::: /::::::l_::,::、::::::::::::::i
l:::::::::l::::::::::::::::ｉ:::/::::::::ｌ:::::::::::::::::::::::::: /::::::::ﾄ ｀ l::::::/ヽl::ト、_ ノ
l:::l:::::l::::::::::::::::l:/::::::::::l::::::::::::::::::::::::::l::ｌ::::::: ト、ﾞｌ:::/｀ヽl:l｀ヽ はあ……不幸中の幸いだった。
ｌ/ｌ:::::l::::::::::::::::ｉ:::::::::::::l:::::::::::::::::::/l:::l /l::l::::l、｀.|/｀ヽ llヽ }
| l:::::ｌ:::::::::::::::ｌ:::::::::::::l:::ｌ::::::::::::::ｉ.:l:::l.:.:l: ﾄ:::l.:ヽ ｌ｀ヽ、｀ヽ l
ヽ::l:::::::::::::::ｌ:::::::::::::l:::l::::::::::::::ｉ_ｌ::l.:.:.:!.:.: ﾘ:.:i ｀ヽ 丶 / それにしても先帝が亡くなってから
＼:::::::::::::l::::::::l::::l:::l::::::::::::::l l::l｀－==＝ﾄ、 ｉ｀ /
/＼::::::::l:::::::ll:/l:::l:::::::::::::ｌ l::l ! ｉ / たった４カ月で、武官たちの風紀が緩むとは
/ ＼:::l::::::ｌl、l::ｌl::::::::::::lul:ｌ _ ゝl ｲ
＿＿＿/ ＼:::l ｀l:ｌｌ:::::::::::ｌ ﾘ- 、_, ´ ヽ lヽ、 ……情けない！
／｀丶、ノ ｀ ./ｌ l:::::::::::l ,-.'::/ ｌ´、i lノ|
/ ｀丶、 / ｌ:::::::::ｌ イ::::::/ .ｌ、 ｀ - '´ l
ノ ｀丶、 / l::::::::l l:::::/ l、ヽ _ _ ／ l
【鄧綏】
鄧訓の二女。鄧禹の孫娘。
劉隆の母。皇太后。
.
、 ﾄ､ ,
＿＿〉 ヽＮ Ｖ {＿__
＼ ∠,_
＿＞ ____,∠_
_＞ // ヽヽ＼ ＜_
＞// / // ｌ ﾄ､ _ｌ ヽ＿,∠, __ お前のダンナはマメに武官を監視してたが
_,-ー冖ｰｎ冖-,_ ７ ,.ｌ ｀l≧|! /| l≦,_ ! 'ﾍ ｒ‐ﾉ)-､'-､_
〕（_(二二Ｌｊ)_）〔, j／ | /ｌ`ﾆlﾊ l| `ﾆ^ﾄ､ く_ヽヾ、__) )〈_ 俺らは軍部に顔きかないし
くｒ二,＿,二ｒ‐ｔ久 lハ 〈 ﾊヽ/ 7＞!ー' 〈
j7ﾍ ヽ{ ヽ ヽﾆ⊃ .／／/ ﾆﾆＬ`⌒¨′ 戦の素人だからなあ。
j7 〉 ＿,,.. -‐＼￣／／ｒく!ヽ ー‐く
ヽ ｛ ＞-､_ > ' ／)'ﾉ`ーｒﾆノヽ
ヽ ヽ ｊ´ ! ヽ∠ ／ ⌒ヾ _,ﾉ_＿ ヽ 舐められんのも仕方ねーよ。
＼ ＼ｊ ！ ／ ／´ ｀ヽ',
＼ ＼ｊ ／ ／＿___, 〉
>､ ＼／ ﾉ￣￣￣´ /
／ ＼ ｀丶､_ 〉－‐､ //
∠ -－/７ﾞ＼ ヽ ｀ 、 l/
【鄧隲】
鄧訓の長子。鄧綏の兄。
官位は虎賁中郎将。
.
:::: :l:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
::::::l:::::::::::::::::::::ｌ:::::::::::i::::::::::::::::::::i:::::::::::::::i::::::::::::::i:::::::::::l::::::::::l
::::::l:::::::::::::::::::::l::::i::::::l::::::::::!:::::::::l!:::::l:::::::l!::::::::i::::l!:::::::::::l:::::ｌ:::l
::::::l:::::::::::::::::::::l::::l::::::l:::::l::,'l:::l!:!:l.l:::::ｉ::::::l l:::::::ll:::l.l:::l:::::::l:::::l:::l
::::::l:::::::::::::::::::::l::::!:::::l:::/i,' l:::!l:l!l .l:::l!:::l:l .l::::ｲ!l::l l::l::::l::l:::::l:::l
:,::::l:::::::::::::::::::::l:::li::::ｲ/_l!_ l/ l!l! l::ll:::l!l .l::/l!／ｨl,'l!::l::l:::::l!::l ずっと宮廷にいた私はともかく、
::',:::l::::::::::::::::::::l::l:l::,'_!'______!｀≧ーl:ll::l ﾚrﾋﾁ∥:::ll:l l!l::,':l;l
::::',::l::::::::::::::::::::l:lﾊi.ヾ 弋_ﾂ冫l!.l/ __l ー"ﾊ::::li,' !.l,' l! 兄上がそんな事では困る！
::::::',:l::::::::::::::::::::l!::l ｀￣￣ ／´ l｀ー,'::::::ｌ !
::::::::',l::::::::::::::::::::::::l -－" ｌ ﾊ:::: l
ヽ:::::::ｌ:::::::::::::::::::::::l / /::::::::l 名将だった父上のそばで何を見てたんだ？
冫､:ｌ::::::::::::::::::::::l _, ｲ:::::::::l
. / ヽ::::::::::::::::::::l ,ｒー＝ｱ ,イ:::::::::::::l 兵法の一つや二つ、継げなかったのか？
/ ヽ::::::::::::::::l.､ ￣￣ ／ l:::::::::::::l
Y:::::::::::::l ＞ 、 ｲヽ l::::::::::::l
',:::::::::::::l ／´｀ - ' | l!::::::::::l
',::::::::::::l/ | !l::::::::,'＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_,＞ ＜,_
＿〉 ＜,_
＞ // / ｌ l l ｌ ＜
＞ // / / ｌ ｌヽ ,ィ ｌ ｌト ヾ、 他人が見たぐらいで真似できねえ
フノ// V､_/l ﾊ ｌ／ｌ‐ｌ､ ｌ ｌト N
ﾌﾉ// /l-/_ｊ､/ Ｖ l─,､‐ト､ l ｌトN! 事をするのが名将じゃん。
７// / l/´oｌ/ ! ヽ!-`’-lハ ト､Ｖヽ
/イ /! / ー‐l i ヽ{! /`
! 八ｌ! {| /X 俺も一応は頑張ったよ。 けど
ﾉ' ヽ ｀ U /「
＼ ｒ ー‐ ､ / ｌ 覚えきれねえのは覚えきれねえんだよ。
＼ ￣￣´ ／ !- 、
ヽ、 ／/ ／:.:.:.:}
／ |￣ ／ ／:.:.:.:.:.:ハ
／:.:／}／ ／:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:ヽ
,:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
i:::::::::i::::::::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::∧
. l:::::::::ｌ::::::::::::::::::::::/::::::ｉ:::::::::U:::::::::::::::: /::::::l_::,::、::::::::::::::i
l:::::::::l::::::::::::::::ｉ:::/::::::::ｌ:::::::::::::::::::::::::: /::::::::ﾄ ｀ l::::::/ヽl::ト、_ ノ
l:::l:::::l::::::::::::::::l:/::::::::::l::::::::::::::::::::::::::l::ｌ::::::: ト、ﾞｌ:::/｀ヽl:l｀ヽ はあ……自力での出世はムリか。
ｌ/ｌ:::::l::::::::::::::::ｉ:::::::::::::l:::::::::::::::::::/l:::l /l::l::::l、｀.|/｀ヽ llヽ }
| l:::::ｌ:::::::::::::::ｌ:::::::::::::l:::ｌ::::::::::::::ｉ.:l:::l.:.:l: ﾄ:::l.:ヽ ｌ｀ヽ、｀ヽ l
ヽ::l:::::::::::::::ｌ:::::::::::::l:::l::::::::::::::ｉ_ｌ::l.:.:.:!.:.: ﾘ:.:i ｀ヽ 丶 / あいにく私は、コミュ力が無いから
＼:::::::::::::l::::::::l::::l:::l::::::::::::::l l::l｀－==＝ﾄ、 ｉ｀ /
/＼::::::::l:::::::ll:/l:::l:::::::::::::ｌ l::l ! ｉ / 一族以外で、信用できて
/ ＼:::l::::::ｌl、l::ｌl::::::::::::lul:ｌ _ ゝl ｲ
＿＿＿/ ＼:::l ｀l:ｌｌ:::::::::::ｌ ﾘ- 、_, ´ ヽ lヽ、 優秀な武官をあまり知らん……。
／｀丶、ノ ｀ ./ｌ l:::::::::::l ,-.'::/ ｌ´、i lノ|
/ ｀丶、 / ｌ:::::::::ｌ イ::::::/ .ｌ、 ｀ - '´ l
ノ ｀丶、 / l::::::::l l:::::/ l、ヽ _ _ ／ l
,'::::::::::::i:::::::::::::l::::i::::::::l:::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
l::::i::::::::i::i::::l::::::l::::ｌ:::::::l:::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
l::::l::::::::l::ｌ:::lv:::: ﾄ:::ｌヽ::ｌ::::::::::::::::::l:::::::::::::::,:::::::::::::i::::::l ……止むをえん。
l::::l::::::::l::lvl ∨ｌ_-l ヽｌ::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::::::::::l:::::::l
l::::l:::::::l::ｌ 七ﾆ--－ l::::::::::::::::::ｌ:::::::::::::::l:::::::::::l:::::::l
ヽlヽ::::∧ ｌ| l:::::::::i:::::::l:::::::::::::::ｌ:::::::::::ｌ::::::l 悪評覚悟で禁じ手を使うか……。
ヽ::∧.-－=≡ l:::::::::l::::::l:::::::::::::::l:::::::::::l::::::,!
ソ｀ー- l::::::::l::::::l:::::::::::::::ｌ:::::::::::ｌ／
ヽ U ｌ:::::::l::::::l:::::::::::::::l::::::::イ
＼ l::::::l::::::l::::::::::::::,l イ 弋
＼- ｌ:::::l::::::l;::＞ ´ _,-｀‐''"
l丶 l:::::l:／ ,. -‐''"´
l:::::::｀ｌ:::/ ,.丶-‐''"´ ,. -‐''"´
l::::/ l/i'´ ,.- '´
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
ちなみに和帝の死後。 鄭衆は政治の表舞台からほぼ去っていた。
和帝あっての鄭衆であり、鄭衆あっての和帝というほど、結びつきが強すぎた。
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/::::::::::/::::/:::/::::::/;;;;!:::::|､::ト､::､::::::::::::::::l::::::::l:::::::::::::,
/ :::::::::/:::ｨ:::/〃〃 ;;;;ヽ､|__||__l|__':_:::l::|:::::ｌ::::::::l::::::::::::::,
/::::::/::/:::/l:::| ﾉ! || Y| l| ﾘ !｀ﾄ:|:::::|:::::::::l::::::::::::::;
,'::::::/::/:::/,少'´ﾘ .ﾘ !| rﾘ＿＿_Ｖヾ:::::|::::::::::l::::::::::::::l
|::::/::/:::/ リ -‐ ' /!ぅ!勿|||`!||:::|:::::::::::l::::::::::::::!
|::/::ｲ::/ ,r=乞ll|｢` l:::ゞイlﾘ ﾘ:::|::::l::::: |:::::::::::::| 貴方のいない世界なんて……
|/::/{:::{ 「::ゞィlﾘ ⌒～⊃,:'|:::j::: |::::::ﾄ､ ::::::::|
〉:/ :l:::l! ⊂～⌒ ..、 :..:..:.. / j::/:::::|::::::| |::::::::::| もう私には
,::,'::::::ｌ::|| :..:..:..:. ;!.〃.|:::::|::::::|ﾉ :::::::::|
ｌ:{:::::::::ゞｌ､ / .|:::::|::::::| ::::::::::::| 何の価値も無いわ……。
|/ゝ:::::::::! =＝- ,ノ |:::::|::::::!::::::::::::::!
|| |:::::::::＞.. , '|:::::!::::,'::::::::::::::::',
|| l::::ﾄ:::::::::::::::::..... イ:::::/::/::::/:::::::::::::::::::::,
|| ゝ:| }:::::::::::::::::::::::::::::l ､ _ ´ |::::/::/|／:::::::::::::::::::::::::,
ﾘ ヾ |:::::::::::::::::::::::::::::|＿＿＿＿＿__,|;;/::/:::::::::::::::, -‐- ､::::::,
ﾉ-‐-､:::::::::::::::/三三/∧ l..三三//ﾆﾆｈ;;;;／ ＼::,
／ ヽ‐rl´三三三l |:::| |三ヲ//.-―{ l´ ヾ:,
／ 〉￣￣￣｀ｰ‐f¨¨l´￣〃:.:.:.:.:〈/ ＼
／、 r――´二ニ ― ､:.:.:.:.|--|:.r――‐'"f/ ／ イ
【鄭衆】
和帝の腹心。
宦官。 大長秋（宦官の最高位）。
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鄧皇太后は兄の鄧隲への箔付け人事として、車騎将軍に任命し、三公と同じ権限を与えた。
また一族を侍中などに取りたて、宮廷での発言権を増す事に務めた。
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三三, ,,三三 三三, ,三三 ,三三 三三 ﾐﾐﾐl
┌┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┤＿ヽ
│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, ..│ﾐﾐ∥
┌士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士士士士士士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐ 彳／三三三三三三彳／ |ﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐ |彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐ
【審議中】
竇憲の時と同じ専横か？
鄧一族に何か功績あったっけ？ ねーな。
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ コネ人事の極みだぜ。
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ∧,,∧ ∧,,∧ ｕ-ｕ （l ) (∧,,∧ ∧,,∧
`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ 叩くのは、もう少し様子をみよう。
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ 横暴か贅沢したらで。
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u' `ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
、 ﾄ､ ,
＿＿〉 ヽＮ Ｖ {＿__
＼ ∠,_
＿＞ U ____,∠_
_＞ // ヽヽ＼ ＜_
＞// / // ｌ ﾄ､ _ｌ ヽ＿,∠, __ うおー！
_,-ー冖ｰｎ冖-,_ ７ ,.ｌ ｀l≧|! /| l≦,_ ! 'ﾍ ｒ‐ﾉ)-､'-､_
〕（_(二二Ｌｊ)_）〔, j／ | /ｌ`ﾆlﾊ l| `ﾆ^ﾄ､ く_ヽヾ、__) )〈_
くｒ二,＿,二ｒ‐ｔ久 lハ 〈 ﾊヽ/ 7＞!ー' 〈 ４倍ものコネ出世に世間の目が
j7ﾍ ヽ{ ヽ ヽﾆ⊃ .／／/ ﾆﾆＬ`⌒¨′
j7 〉 ＿,,.. -‐＼￣／／ｒく!ヽ ー‐く 痛すぎるぜ！
ヽ ｛ ＞-､_ > ' ／)'ﾉ`ーｒﾆノヽ
ヽ ヽ ｊ´ ! ヽ∠ ／ ⌒ヾ _,ﾉ_＿ ヽ
＼ ＼ｊ ！ ／ ／´ ｀ヽ', けど俺が武官の法律だ！
＼ ＼ｊ ／ ／＿___, 〉
>､ ＼／ ﾉ￣￣￣´ / 風紀を乱すヤツは許さねえ！
／ ＼ ｀丶､_ 〉－‐､ //
∠ -－/７ﾞ＼ ヽ ｀ 、 l/
＼ / ＼ ／ﾍ !
〕 ／＼ ／ ＼ !
'ー '"丁 ｀ヽ- '´"''－ ..,_ ヽ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃鄧隲は官位が上がった！軍の風紀も回復。 ただし、評判は落ちた……。 .┃
┃ ┃
┃虎賁中郎将、比千石（月８０斛）→車騎将軍、万石（月３５０斛）。武官のNo,４の地位。 . ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.
――― 同年、５～８月。
鄧皇太后は、宮中の贅沢品を削り節約に務め、
返礼に資金がかかる郡国からの貢物も簡略化を推奨。
また、後宮の余剰人員（侍女、女官、出戻り公主など）のリストラを断行。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_,.-'´／;;;::::: ＼｀'-..,,_
__,,...-‐'''´_,.-'´;;;;;::::::::: `-､_ ｀ﾞ'''-..,,__
ﾊ￣`''''''''''ｰ-‐ ‐ ''''´;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::: ｀'''' - --‐''''''''"￣ﾊ
／|ﾞ｀`'''''''''''''ｰ‐‐‐‐‐‐‐‐‐-------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐''''''''''"´|＼
l,ｨ'^ﾞ｀`''''''''''''ｰ‐‐‐‐‐‐‐‐‐-------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐''''''''''"´^ゝ!
｀Y'i!|￣￣￣￣ｌ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]￣￣￣￣￣￣|!iiiY´
〈〈ヽ《ヽ三三三三三《ﾍ三三三三三三三三/》三三三三三三/》/〉〉
＼＼＼ﾞ三三三三`ヾ〉三[_後_＿_宮_]三//'.三三三三三／／／
_〕|.|_|ｴTTTTTTTT|_|iTTTTTTTTTTTTi|_|TTTTTTTTTｴ|_|.|〔_,（ ;)::）,
i´|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣(;;;;;;;;;;)ゞ,;;:;;ﾞ)
＿ ＿ ＿ ひっどぉ～い！
_,,（⌒⌒） _,,（⌒⌒） ッ ｀' ,r' ｀' , ,r' ｀'、
(,ｧ∞ｔｨ ﾂ (,ｧ∞ｔｨ ﾂ 〈(( )(,(, ﾞｉ 〈(!从ﾘ(,ﾄ (, （(（ﾊ(,ｿﾐｭyr 実家へ出戻りさせるなんて
（・Д・ ﾘゝ （・Д・ ﾘゝ |(,ﾟД ﾟ.l) │ 从ﾟДﾟ从j(, '(,ﾟД ﾟ.l)ﾍﾞッ
,.ｌｙ 'ｌ 'ｒ ,.ｌｙ 'ｌ 'ｒ †(,(,y,r',r'ﾞｉ| と!水j(⊃｀ と!水j(⊃′ みっともないわ。
l ><´ ﾞｉ, l ><´ ﾞｉ, ,r'ッ=(,'ﾞｉ ソ i| ﾞｉ!､ i| ﾞｉ!､
γ´￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| ひどくない |
ゝ＿＿＿＿ __,ノ
γ´ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| 他に食いぶちが無い娘は残留させるが、食うに困らず、 |
| |
| 遊んで暮らしてるような者は他所に嫁ぐがいい。 |
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿__,ノ
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i V
i::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l
l::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::i:::::::::::::,:::::::i::::::::::::::::l
. l:::::::::::::ｉ::::::/i::::l l:::::i、::,::::::ﾄ、::ｌ::::: ﾄ、::l::::::::::::::::l
l::::::::::::::l::::/ l:::i l:::ｌ i::i ｌ:::l i:::l_i:::ｌ-i:::ｌ::::::::::::::::l ……私に夫ほどの資質は無い。
. l:::::i:::::::::ｌ:/ ｀T－- l:l、ｌ:ｌゞイ´!:i l:l ｌ:l:::::::::::::::::l
l::ｌ::l::::::::::l ヾ===－ ' －===''ｲ.ｌ/:::::::::::::::::l
l::ｌ::l:::::::::::l _,, r↑ヽ _ l:::::::::::::::::l::l なら拡大路線を改め、
|ﾊ::ﾄ:::::::::ﾊ -'´-－ │ －-｀- ノl::::::::::::::/l:l
i i:::::::∧ ｌ ,ｲ:::::::::::/ i 縮小路線に切り替え
i::::::ｉ::::ゝ、 _＿_ ｲ:::i:::::i:::/
ｌ:::::y-－ヽ、 ´ - ｀ ｲ｀ヽl:::/i/ 堅実に王朝を取り仕切るのみ！
ヽ::ｌ,,,,γ''| 丶、 ／| ｀,－i::/、
＿ _,,-ヾ | l ｀－´ l | l/ ヽ ＿ ＿
, －Ｙ￣＼＼ |ノ ｀ | ／／７─-
/. ヽ ＼＼ | | ／／ / ｀ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
また親族へも、素行の悪い者は容赦なく取り締まった。
農民へ負担を強いる太守や長吏の罷免も行った……が。任尚については
おいそれと代わりが見つからないため黙認に留めた。
.
――― 同年、８月。
幼帝・劉隆が病で死去。諡号は殤帝。
和帝にとって長年待望した嫡子ながら、１歳にも満たない早すぎる最期だった。
ちなみに中国史上最年少の皇帝という不名誉な記録だけ残った。
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⊂二二二二二⊃
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
Ｙ´ ヽ
i ',
!,,^ ＿ ⌒,,, ⊥
r { l ） ／ /
ヽゝ､,..二 .,,,／ ／
｀ f、‐= ≠ 仁ゝ
;´｀ｰ' ｀ヾノ /⌒i
'､__,. _ _ ＿＿､__ﾉ
これにて後漢皇帝の嫡子相続は途絶え、子孫繁栄を美徳とする儒者たちは
和帝の無策と不徳のせいと罵った。
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三三, ,,三三 三三, ,三三 ,三三 三三 ﾐﾐﾐl
┌┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┤＿ヽ
│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, ..│ﾐﾐ∥
┌士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士士士士士士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐ 彳／三三三三三三彳／ |ﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐ |彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐ
愚帝が何の対策もしなかったせいで
こうなったんだ！
最後まで無能なクズだっだぜ。
((⌒⌒)) ((⌒⌒)) ((⌒⌒)) 後宮に我らの子女をたくさん入れて
ﾄﾞｰl|l l|l ﾝ !! ﾄﾞｰl|l l|l ﾝ !! ﾄﾞｰl|l l|l ﾝ !!
∧＿∧ φ ∧＿∧ φ ∧＿∧ φ さえすれば良かったのに……。
.∩(#@Д@)') .∩(#@Д@)') .∩(#@Д@)')
ヽ 朝 ﾉ ヽ 朝 ﾉ ヽ 朝 ﾉ やはり悪帝の血は予言どおり滅びたな。
し―-J し―-J し―-J
【儒者たち】
.
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i:::::::::i::::::::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::∧
. l:::::::::ｌ::::::::::::::::::::::/::::::ｉ:::::::::::::::::::::::::::: /::::::l_::,::、::::::::::::::i
l:::::::::l::::::::::::::::ｉ:::/::::::::ｌ:::::::::::::::::::::::::: /::::::::ﾄ ｀ l::::::/ヽl::ト、_ ノ
l:::l:::::l::::::::::::::::l:/::::::::::l::::::::::::::::::::::::::l::ｌ::::::: ト、ﾞｌ:::/｀ヽl:l｀ヽ
ｌ/ｌ:::::l::::::::::::::::ｉ:::::::::::::l:::::::::::::::::::/l:::l /l::l::::l、｀.|/｀ヽ llヽ } みな勝手な事を言いおって！
| l:::::ｌ:::::::::::::::ｌ:::::::::::::l:::ｌ::::::::::::::ｉ.:l:::l.:.:l: ﾄ:::l.:ヽ ｌ｀ヽ、｀ヽ l
ヽ::l:::::::::::::::ｌ:::::::::::::l:::l::::::::::::::ｉ_ｌ::l.:.:.:!.:.: ﾘ:.:i ｀ヽ 丶 /
＼:::::::::::::l::::::::l::::l:::l::::::::::::::l l::l｀－==＝ﾄ、 ｉ｀ / 対策はしていたんだ。
/＼::::::::l:::::::ll:/l:::l:::::::::::::ｌ l::l ! ｉ /
/ ＼:::l::::::ｌl、l::ｌl::::::::::::lul:ｌ _ ゝl ｲ 結果は…出せなかったが……。
＿＿＿/ ＼:::l ｀l:ｌｌ:::::::::::ｌ ﾘ- 、_, ´ ヽ lヽ、
／｀丶、ノ ｀ ./ｌ l:::::::::::l ,-.'::/ ｌ´、i lノ|
/ ｀丶、 / ｌ:::::::::ｌ イ::::::/ .ｌ、 ｀ - '´ l
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_,＞ ＜,_
＿〉 ＜,_
＞ // / ｌ l l ｌ ＜
＞ // / / ｌ ｌヽ ,ィ ｌ ｌト ヾ、 でも次期皇帝がいないのは確かだろ。
フノ// V､_/l ﾊ ｌ／ｌ‐ｌ､ ｌ ｌト N
ﾌﾉ// /l-/_ｊ､/ Ｖ l─,､‐ト､ l ｌトN!
７// / l/´oｌ/ ! ヽ!-`’-lハ ト､Ｖヽ どうするんだ？
/イ /! / ー‐l i ヽ{! /`
! 八ｌ! {| /X やはり平原王（劉勝）を立てるしか
ﾉ' ヽ ｀ U /「
＼ ｒ ー‐ ､ / ｌ ないんじゃないか。
＼ ￣￣´ ／ !- 、
ヽ、 ／/ ／:.:.:.:}
／ |￣ ／ ／:.:.:.:.:.:ハ
／:.:／}／ ／:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
i::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l
l::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::i:::::::::::::,:::::::i::::::::::::::::l
. l:::::::::::::ｉ::::::/i::::l l:::::i、::,::::::ﾄ、::ｌ::::: ﾄ、::l::::::::::::::::l ……何の責任もない役職なら
l::::::::::::::l::::/ l:::i l:::ｌ i::i ｌ:::l i:::l_i:::ｌ-i:::ｌ::::::::::::::::l
. l:::::i:::::::::ｌ:/ ｀T－- l:l、ｌ:ｌゞイ´!:i l:l ｌ:l:::::::::::::::::l 感情的にはそうしてあげたい。
l::ｌ::l::::::::::l ヾ===－ ' －===''ｲ.ｌ/:::::::::::::::::l
l::ｌ::l:::::::::::l _,, r↑ヽ _ l:::::::::::::::::l::l
|ﾊ::ﾄ:::::::::ﾊ -'´-－ │ －-｀- ノl::::::::::::::/l:l だが皇帝は、常人でも重責に
i i:::::::∧ ｌ ,ｲ:::::::::::/ i
i::::::ｉ::::ゝ、 _＿_ ｲ:::i:::::i:::/ 潰される立場だ。
ｌ:::::y-－ヽ、 ´ - ｀ ｲ｀ヽl:::/i/
ヽ::ｌ,,,,γ''| 丶、 ／| ｀,－i::/、 病気の平原王には、不幸を招く
＿ _,,-ヾ | l ｀－´ l | l/ ヽ ＿ ＿
, －Ｙ￣＼＼ |ノ ｀ | ／／７─- 結果にしかなるまい……。
/. ヽ ＼＼ | | ／／ / ｀ヽ
／:::;;:;:;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
/:/!/!/!/:/:/;;:/!;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:ﾚ/:/:///,l/ﾚ,:/ l:/!//::::/::::::::::::::::::::::::::'､
. /::::':::ﾚ/;!//, /l:/i ﾚﾚ/l:/:/:::::::::::::::::::::::::::::::',
i:::::::::::/:::':':l//:::/:!/! il:/:/:::::::::::::::::::::::i:i!:i!i!:',
. !:::::::::::i!::::::::::'::::/::|::|i/:'/:/:､_ﾘ!::: /!;!:::::i!l:..:iN::::!
. l::::::::::::i!::::::::::::::::i!:::::::!!:::i!:i!,ｫ/Ｎ/ l!|:::/'l!l!||:l!:::l こういう時のために
l::::::::::::i!::::::::::::::::i!::::::::::::i!:〃{!｀i'ﾞr ﾐ､|/,':::l!:::::;ｲ;!
. ヽ、:::::i!:::::::::::::::::i!::::::::::::i!:l! ﾞ､{;:;/ ﾞ'/,':::::;::::/ / 先帝が重病の際に決めた
ヽ::i!:::::::::::::::::i!:::::::::::i!:l!,___ ｀`__,....{:::;/!:/
` ､::::::::::::::i!::::::::::i!:l! ｀゛゛゛´ ', ! / 予備の皇帝候補者がいる。
| ｀ヽ、:::::i!::::::::i!:| ／l
＿,' ｀ヽ::i!:::::::i!:! ￣`´::::;'
／`<_ ヾ!:::::|:ト､._,.ｨ´:::::::::i 今こそ清河王（劉慶）の家に返したがっていた
,.く ｀`ｰ- ､_ ﾄ、::|:| ヽ:::::::::l
--＼ ／〉 {ヾ;::||`ヽ '､:::::! 帝位を譲ろう……。
-―-.＼ /' ｌ∟､ri＼!' iﾄヽ､ ヽ|
_,＞ ＜,_
＿〉 ＜,_
＞ // / ｌ l l ｌ ＜
＞ // / / ｌ ｌヽ ,ィ ｌ ｌト ヾ、 でもそれって、清河王のトコの
フノ// V､_/l ﾊ ｌ／ｌ‐ｌ､ ｌ ｌト N
ﾌﾉ// /l-/_ｊ､/ Ｖ l─,､‐ト､ l ｌトN! 外戚が俺らの権限に食いこんでくるんだろ？
７// / l/´oｌ/ ! ヽ!-`’-lハ ト､Ｖヽ
/イ /! / ー‐l i ヽ{! /`
! 八ｌ! {| /X 派閥争いとか起きそうで、なんか怖ぇえなあ。
ﾉ' ヽ ｀ U /「
＼ ｒ ー‐ ､ / ｌ
＼ ￣￣´ ／ !- 、
ヽ、 ／/ ／:.:.:.:}
／ |￣ ／ ／:.:.:.:.:.:ハ
／:.:／}／ ／:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:ヽ
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i::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l
l::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::i:::::::::::::,:::::::i::::::::::::::::l
. l:::::::::::::ｉ::::::/i::::l l:::::i、::,::::::ﾄ、::ｌ::::: ﾄ、::l::::::::::::::::l
l::::::::::::::l::::/ l:::i l:::ｌ i::i ｌ:::l i:::l_i:::ｌ-i:::ｌ::::::::::::::::l
. l:::::i:::::::::ｌ:/ ｀T－- l:l、ｌ:ｌゞイ´!:i l:l ｌ:l:::::::::::::::::l そうならぬ様、新帝を教育する。
l::ｌ::l::::::::::l ヾ===－ ' －===''ｲ.ｌ/:::::::::::::::::l
l::ｌ::l:::::::::::l _,, r↑ヽ _ l:::::::::::::::::l::l
|ﾊ::ﾄ:::::::::ﾊ -'´-－ │ －-｀- ノl::::::::::::::/l:l ただ……こうなったのは嫡子を一人しか
i i:::::::∧ ｌ ,ｲ:::::::::::/ i
i::::::ｉ::::ゝ、 _＿_ ｲ:::i:::::i:::/ 残せなかった私の責任でもある。
ｌ:::::y-－ヽ、 ´ - ｀ ｲ｀ヽl:::/i/
ヽ::ｌ,,,,γ''| 丶、 ／| ｀,－i::/、
＿ _,,-ヾ | l ｀－´ l | l/ ヽ ＿ ＿
, －Ｙ￣＼＼ |ノ ｀ | ／／７─-
,..イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
／ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／ /:::::::::/|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ /:::::::::/ .l::イ::::::::::::::::::::::::::::::::: 新帝が言って分からぬ暗愚で
,ｲ::::/|::/ 、ト.|、::::::::::::::::::::::::::::::
/_ ノ .ﾚ /＼ !:::::/:::::::::::|:::::::::::::: 国を二つに割る事態になった時は……
| ヾ、 ｀＜_ノ|/::::::::::::/::::::::::::::
| ＼ /::::::::::::/、:::::::::::: 夫の意志を曲げて再選考を行うか。
| /::::::::::::/ソ::::::::::::::
! /::::::::::::/´ヽ::::::::::::::
八 /::::::::::::/ ｿ::::::::::::: 大人しく我らが宮廷を去るか……だな。
｀＞、 _ /:::::::::／ 〈::::::::::::::::
ﾍ::| ヽ|:::::／ r‐'´｀ヽ::ﾍ
ヾ |::/ | ｿ:: もう二度と、章帝陛下時代のような派閥争いは
|/_＿_＿_.!＿＿
／ ｀ヽ 起こしたくないのだ……。
／ ／
／, - ‐―――――- <
／／ i
. /／ |
鄧皇太后は、劉慶の一子・劉祜を迎え即位させた。
この皇帝から再び、史書で業績と評価が、諡以外はほぼ一致する事になる。
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＼┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬／
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
|::|::|:::|:::|:::||Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ Φ||:::|:::|:::|::|::|
|::|::|:::|:::|:::|| _ _ ||:::|:::|:::|::|::|
|::|::|:::|:::|:::|| l´||｀l ＿＿＿ l´||｀l ||:::|:::|:::|::|::|
(;l|l;)::|::|:::|:::|:::|| ∧∧ヾ||ノ iii 祜 ｉii ヽ||ソ∧∧, ||:::|:::|:::|::|::(;l|l;)
|| |::|::|:::|:::|:::|| ( ﾟ -ﾟ) ｉ| 《 ・ω・ 》 ii| (ﾟ- ﾟ ) ||:::|:::|:::|::|::| ||
|| |::|::|:::|:::|:::|| （ (つつ|| こiζ y ζi,つ ||⊂⊂ ) ||:::|:::|:::|::|::| ||
|| |::|::|:::|:::|:::|| （,,,,,,,,,） || iｿ ﾉξヾii || /,,,,,,,,,,,ゝ ||:::|:::|:::|::|::| ||
|| |::|::|:::|:::|:::|| UU || ﾉイヽ、§ヽ、 || UU ||:::|:::|:::|::|::| ||
|| |::|::|:::|:::|:::|:￣||￣||￣||￣||￣|￣￣￣￣￣￣￣|￣||￣||￣||￣||￣||￣:|:::|:::|:::|::|::| ||
△|￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣||￣△
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿
（ ）（ ）（ ）（ ） （ ）（ ）（ ）（
∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ） （ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧
＼＼ うー♪ ／／
＿＿_ _ r､
´: : : : : : :｀丶、／矛yﾟ { ﾍ'ﾞ）_
ｎ /） ／: :／: /: : : :、 : : : `く／〉〉 ／＼ Y ﾉ
（'V } /: : :/: ／|:/: : j:|_: : }: : : :∨´ ／＼ ヽ}ﾌ
(V／＼_ /:/: ∧/⌒lﾊ: :/人｀∧|: : : :' ／ ＼／
. └〈 ,／ ＼ |: ｉ: :.i _x=ミ ∨ x=ミ,_|: ! j: | ／ ／ 祜ちゃん
. ∨ ＼ |/| : :ｉ´ ┌─v; /:/ ﾊ | ／ ／
＼ ＼ }小､ ｉ ｉ::::::::::| / ｲ /.ﾉ:{. ／ ／ おめでとー。
. ＼. ＼ 人{: :八. Ｖ⌒ｿ //: : : ｝／ ／
＼. ＼ ＼＼丶、 . イ:'´: :ﾉノ' ／
＼ ｀ｰヘ: : : }ﾄ仁爪_j／ :_:イ ／ 勝のおじぎ
＼ i） 八 〈ﾊ〉{: ／ /｝ ／
丶、 ｉ イ＼∨} }八{_∠ﾝ ／ うまい？うまい？
＼_ j／￣:::|≧≦｢:::￣＼ｉ/
Y:::::::::::::://| |∧厄厂∨
';:::::::::::///| ﾄ、∨::::∨
【劉勝】
和帝の一子。およそ１１歳。
平原王。
.
狭量かつ、ずる賢い皇帝という、悪い意味で、だが。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ
三三三三三三三三三,
., .´ ヽ,
/ ,,,, ヽ
/ ﾉ"'う i ｝
λ / |/ﾉn | もっと地面に頭をすりつけろよ、平原王。
. ┘ ／ ／ノ ノノ 彡 .ﾉ
ヽ 彡,==-､,,..__..ノ .ｨﾃﾆに /
.,ゝ ｨ'へ､| ,,,(´t!,, ,,,.. ｨ.t! . 彡ﾚノ´ 前までは父上がいたから、
ヽ.（ (ゝ ! " i,ｨ r´
.ヽ.,､_､ rｰ---┐ ﾉ バカなお前にも頭を下げさせられたが
ｱ| ヽ､_ ｀ ｰ='´ ノ´
ノ1＼,_ ｀"'=ｰ---ｨ´､_ ＿ _ ,.、 今からは違うぞ。
,,,==ー---γ ヽ ｀'' ､,,,_ ／ 〉 ヽ､ﾆ=ｰｰ彳｀ヽ
〃 |´ / 人 ／＼ ﾊ ＼ | .ヽ
/ l | |｀ヽ_⊿ /｀ | | ) . | ｀､ もう朕は誰よりも偉いんだ、分かったか！
l ｝ └=-ﾆλヽヽ ｀ ,⌒ヽ.ﾘ ∠,,_ i . |
.リ ヽ''´ ヽ ヾ / ﾘﾉ| | |. |
! / ＼ ゝ ヽヽ ﾉ/ | ﾉ | |
【劉祜】
後漢王朝、６代目皇帝。
清河王・劉慶の一子。１３歳。
.
,. ': : :／／／ ／. : ー-. . ｀ ＼ : : : ::.
. /. : ／／／ ' -‐ フ: : : ｀ヽ ＼: :ハ
,: :.:./ r‐￢"´: : : : : : : :>､ ＞'"´￣￣￣￣/
ｉ. :/ ハ: : i i : : : : : : : : :ﾊ: ￣｀く o ′
|:/ .ｲ: : : : : :{ : : : : : i: }: :/^: :ﾊ: ∧ |
/ r≦、{ :{: :i:､_iﾊ : : : : :i:_}ノi: :ｘ≦ミxﾍ | うー？
￣￣￣￣{ヽ八:ィ≧ミxｰ'. : ｉ: i イi'⌒ヽ }>ﾊ ＿＿ﾄ､
|: : :xﾍ{'⌒ヽ ＼:.:ﾊﾉ ﾉﾉ{ し ﾉ ﾘ: :.｢￣￣ |
|: .く{ { し ﾘ ｀ﾆﾟ イ. ::ハ | 祜ちゃん、きゅうにどうしたのー？
＿＿ﾄ､: :ゝ,`ﾟｰ_', ' ﾉイ }| | j
／ ｀{トミ=ｰ rv‐┐ ﾉ/ﾘ | .ｲ こわいよぅ……。
< V/}〉､ u ﾉ ｣ ／//i | {ハ
∧ Ｖ/}〉个ト ... ｀二二 .イ ///八｜ ｜ }
'. V/}〉ﾍ <::::x个x:::::>|〃/}〉、八 ∧
. ∧ V/}〉ﾍ. 7'个介'く. |{{ {/〉 ＼l＼ / ハ
∨ ＼}〉ﾍ / l从| 川.'く /| iヽ ∧/ ∧
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:,::::l:::::::::::::::::::::l:::li::::ｲ/_l!_ l/ l!l! l::ll:::l!l .l::/l!／ｨl,'l!::l::l:::::l!::l
::',:::l::::::::::::::::::::l::l:l::,'_!'______!｀≧ーl:ll::l ﾚrﾋﾁ∥:::ll:l l!l::,':l;l
::::',::l::::::::::::::::::::l:lﾊi.ヾ 弋_ﾂ冫l!.l/ __l ー"ﾊ::::li,' !.l,' l! 陛下！
::::::',:l::::::::::::::::::::l!::l ｀￣￣ ／´ l｀ー,'::::::ｌ !
::::::::',l::::::::::::::::::::::::l -－" ｌ ﾊ:::: l
ヽ:::::::ｌ:::::::::::::::::::::::l / /::::::::l 先々帝と父君の縁を知らぬ訳ではあるまい。
冫､:ｌ::::::::::::::::::::::l _, ｲ:::::::::l
. / ヽ::::::::::::::::::::l ,ｒー＝ｱ ,イ:::::::::::::l 平原王は陛下の兄弟に等しい間柄
/ ヽ::::::::::::::::l.､ ￣￣ ／ l:::::::::::::l
Y:::::::::::::l ＞ 、 ｲヽ l::::::::::::l 慈しむべきで、罵倒するとは何事か！！
',:::::::::::::l ／´｀ - ' | l!::::::::::l
',::::::::::::l/ | !l::::::::,'＼
,..r/｀ヽ:::::ヽ,_,,.. _ ＿/_:::::/ 〈
,ｲﾉ/ヽz^ﾍ､_;;:ヽ'´:::::::::::::::ヽ ／｀ヽ/^ヽ
/:7/:::::::::;ゝｲ_,../__;:: =＝＝=ﾞヾ;､／ヽ,.ｲ
ム-､ヘ､/ ／:::::(＿__)::::::::::::::::::::::::ヽｨ'::ﾞ!
. /ヽイＬ..__｣':;ﾉ,>::::::>-<ヽ､:;;:::::::::::::::;ﾄ[ヽ､| ホホホ。
. !:::::::::::::::/:::.} ,::::::::（::.... ） ｀`ヾ''ﾞ´ ﾞ!;;.ノ!
. |:::::::::::::/::::/,!:::::::::::ﾞ7ﾆ__ ･ _ |:::::::|
!::::::::::/:::::' ,::::::::::::/ '⌒｀ヾ.､ ,ｨ'´ !:::::::| 皇太后さま、陛下は君臣の礼を
ﾞ､::::::〈:::::.!｣::::::::::::{ ィ!';:iヽ <;ﾊ ﾑ-‐┘
ヽ;::::ヾー-ベー' ´ ｀ ! 明らかにしたい儒学の心ゆえの
ヽ;::::;i介7!::｀T 、 __ ' /
ﾞY !|く:|:::::::! ヽ. ￣ﾞ'´ ／ 発言なのですよ。
`ヽ|!'ﾞ7!::::::|:::::.:...ﾞヽ､ _ イ
,.‐<´_／:::::::::/ ..::::::::::.:...! _ノ
!_／ >ー ､/.:.. ..: ,:ヾ,ヽ,__ 責めるべきは無礼な平原王ではないですか？
/::::. ..:.:.＼ . '::::.:.｀!｀ヽ｀ヽ-､
,.. /_::::::: ...:.. ..:ヽ、_::. ,ｨ'ｰヽ ﾞ､ヽ;;ヾ｀ヽ-､ 陛下が悪いとは、まるで思えませぬｗｗｗ
/ ヽ｀ヾ,､::: .. ヽ ｀ ＼ ヽ ヾ;>-‐‐ヽ、
/´ヽ:::.. ﾞ､;;;ト､ヽ:.. ﾞ､ ＿___,,..イ ﾞ､
,.ﾍ:.:. ､ ヽ､;;;;;;｀ヽ::. ﾞ､ ｀ー‐- ｧ ,ﾑ ﾞ､
／ﾍ;;;ヽ ヽ_ ￣｀ヾ､ ヾ｀ ､ ／,.ｨ! ,.ｨ'^ヽ ヽ
【王聖】
劉慶の子供たちの乳母。
.
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ
三三三三三三三三三,
／ ヽ〉／
/ ,. = -ｰ､i ｰ ､
/ / ノノ ヽ ＋
/ ﾊ= ､ , ﾆ､ヽﾆ-' i + ＋
7 l.ｨ'jヾ f.ｯﾘ 〉 ｣ | + +
. ゝ i.ヾ' r' ｀~´:::: ゞ } ＋ その通りだよ、王聖♪
´ゞ r--- ‐一i `v-ﾍ ノ +
{ ｉ￣￣｀ ´! /f.ｉｿ ゝ +
ヽ '; -‐ '" / , 'ｰ ' l´ ったく専横してくる外戚は
＼ ヽ __／ , ｨ' ､ __r", __
｢i' ＼,＿ <,_ ,ゞ'´, / , - _ヽ, 困ったものだよなあ。
,,.... --| | ｛ ￣ 'ｰｲ i ノ／ -‐ヽ
/ ＼ ＼! --､ -‐ '" | ` ´ ｨ' ヽ 〉
. | ＼ > ＼ i | |
| ｀ヽ } ヽ, ＼ | | ﾄ､
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,ｲﾉ/ヽz^ﾍ､_;;:ヽ'´:::::::::::::::ヽ ／｀ヽ/^ヽ
/:7/:::::::::;ゝｲ_,../__;:: =＝＝=ﾞヾ;､／ヽ,.ｲ
ム-､ヘ､/ ／:::::(＿__)::::::::::::::::::::::::ヽｨ'::ﾞ!
. /ヽイＬ..__｣':;ﾉ,>::::::>-<ヽ､:;;:::::::::::::::;ﾄ[ヽ､| ホホホ、ごもっとも。
. !:::::::::::::::/:::.} ,::::::::（::.... ） ｀`ヾ''ﾞ´ ﾞ!;;.ノ!
. |:::::::::::::/::::/,!:::::::::::ﾞ7ﾆ__ ･ _ |:::::::|
!::::::::::/:::::' ,::::::::::::/ '⌒｀ヾ.､ ,ｨ'´ !:::::::| 皇太后さまに虐められても
ﾞ､::::::〈:::::.!｣::::::::::::{ ィ!';:iヽ <;ﾊ ﾑ-‐┘
ヽ;::::ヾー-ベー' ´ ｀ ! この王聖めが守って差しあげますよ。
ヽ;::::;i介7!::｀T 、 __ ' /
ﾞY !|く:|:::::::! ヽ. ￣ﾞ'´ ／
`ヽ|!'ﾞ7!::::::|:::::.:...ﾞヽ､ _ イ だから後で、恩賞をたんまり下さいな♪
,.‐<´_／:::::::::/ ..::::::::::.:...! _ノ
!_／ >ー ､/.:.. ..: ,:ヾ,ヽ,__
/::::. ..:.:.＼ . '::::.:.｀!｀ヽ｀ヽ-､
::::::l:::::::::::::::::::::ｌ:::::::::::i::::::::::::::::::::i:::::::::::::::i::::::::::::::i:::::::::::l::::::::::l
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::::::l:::::::::::::::::::::l::::l::::::l:::::l::,'l:::l!:!:l.l:::::ｉ::::::l l:::::::ll:::l.l:::l:::::::l:::::l:::l
::::::l:::::::::::::::::::::l::::!:::::l:::/i,' l:::!l:l!l .l:::l!:::l:l .l::::ｲ!l::l l::l::::l::l:::::l:::l
:,::::l:::::::::::::::::::::l:::li::::ｲ/_l!_ l/ l!l! l::ll:::l!l .l::/l!／ｨl,'l!::l::l:::::l!::l
::',:::l::::::::::::::::::::l::l:l::,'_!'______!｀≧ーl:ll::l ﾚrﾋﾁ∥:::ll:l l!l::,':l;l
::::',::l::::::::::::::::::::l:lﾊi.ヾ 弋_ﾂ冫l!.l/ __l ー"ﾊ::::li,' !.l,' l! ほう……新帝の乳母ごときが
::::::',:l::::::::::::::::::::l!::l ｀￣￣ ／´ l｀ー,'::::::ｌ !
::::::::',l::::::::::::::::::::::::l -－" ｌ ﾊ:::: l 私と権勢を張りあうと？
ヽ:::::::ｌ:::::::::::::::::::::::l / /::::::::l
冫､:ｌ::::::::::::::::::::::l _, ｲ:::::::::l
. / ヽ::::::::::::::::::::l ,ｒー＝ｱ ,イ:::::::::::::l
/ ヽ::::::::::::::::l.､ ￣￣ ／ l:::::::::::::l どうやら処刑されたいようだな……。
Y:::::::::::::l ＞ 、 ｲヽ l::::::::::::l
',:::::::::::::l ／´｀ - ' | l!::::::::::l
',::::::::::::l/ | !l::::::::,'＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__//￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
,ｲﾉ/ヽz^ﾍ､_;;:ヽ'´:::::::::::::::ヽ ／｀ヽ/^ヽ |ヽ／|＿
/:7/:::::::::;ゝｲ_,../__;:: =＝＝=ﾞヾ;､／ヽ,.ｲ .＼ /
ム-､ヘ､/ ／:::::(＿__)::::::::::::::::::::::::ヽｨ'::ﾞ! |_＿＞
. /ヽイＬ..__｣':;ﾉ,>::::::>-<ヽ､:;;:::::::::::::::;ﾄ[ヽ､|
. !:::::::::::::::/:::.} ,::::::::（::.... ） ｀`ヾ''ﾞ´ ﾞ!;;.ノ!
. |:::::::::::::/::::/,!:::::::::::ﾞ7ﾆ__ ･ u_ |:::::::|
!::::::::::/:::::' ,::::::::::::/ '⌒｀ヾ.､ ,ｨ'´ !:::::::| あ……いえ、
ﾞ､::::::〈:::::.!｣::::::::::::{ ィ!';:iヽ <;ﾊ ﾑ-‐┘
ヽ;::::ヾー-ベー' ´ ｀ ! こ、言葉のあやでございます……。
ヽ;::::;i介7!::｀T U 、 __ ' /
ﾞY !|く:|:::::::! ヽ. ￣ﾞ'´ ／
`ヽ|!'ﾞ7!::::::|:::::.:...ﾞヽ､ _ イ 平に、平にご容赦を……。
,.‐<´_／:::::::::/ ..::::::::::.:...! _ノ
!_／ >ー ､/.:.. ..: ,:ヾ,ヽ,__
/::::. ..:.:.＼ . '::::.:.｀!｀ヽ｀ヽ-､
ｒ'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'ヽ
（ 己の発言に責任の取れぬ小物に . ）
） （
（ それを慕う暗愚帝か…… .）
） （
丶～'⌒'〇'⌒'～⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'´
Ｏ
,:::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.,::::::::::::::::::; ｲ:i::::l!::::::::l::::::::!:::::::::::::┛┗:
l::l!:l:::l::::::/ l:ｌl:::l.l::::l:::l',:::l::l',:::!::::ｉ::::┓┏
l:ｌl::l:::l!:::/ヽll l::l l:::ﾄ;:l ',:l!:l ',:l',:::l:::::::::l::::
li.l:l!::l',:ﾊ ﾄゝ.ｌ:! l::l l:i ﾘl:l '! ',:ｌヽ;:::l::::: （ もう……廃立してやろうか？
l!.l!l::l l!::lﾍ弋>､.l:| ､__. 斗==＝=ｧ::l:::::
ﾘ. l::ﾊ ゝ- i! ´_ゝ=ノ 〃.'.!:::::
l:::::., ／l｀ー- ,,_ ￣ ,'::::: だが、帝位に立ててまだ間が無さ過ぎる……。
l:::::ﾍ '、 ｀ー ./:::::::
l:::::::ヽ /::::::::: 我が夫と清河王の美談がなくば
l:::::::::冫､ ー- 、 /:::::::::::
l:::::::/´ .ヽ . /:::::::::／ 明日にでも叩き出したい愚物だ！ ）
l::::/_. -‐冫.__ イ./::::::／
／.l:/ / .ﾉ/:::／
l l! l ./／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
鄧皇太后は、成長するに従って明らかになって来た劉祜の本性に絶望を感じ。
秘かに、他の皇族から次期皇帝を再選考する事を決めた。
.
――― 同年、９月。
殤帝は、康陵に葬むられた。
相次ぐ皇帝の死に、陵墓作りの労役に狩りだされ続けた百姓から
悲鳴が上がったので、鄧皇太后は我が子の墓も簡略化させた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_＿＿
| | ,.. -‐…‐- .､
| | /:::::::::::::::::::::::::::＼ ……ひどい母ですまんな。
| | /::::::::::､::::::::::::::::::::::》r/¨｀;;,,,,
| | i::::::::::::ﾊ:::::ヽ:ﾊ::::〃y;;;;;;;;;;;;;;;;;｀;;,,,
,,,. | | ,'"';, ! ::::::::::::|:::::::::Y::::/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ 皆に節約を説いておいて
､''ﾞﾞ;､). | | ､''ﾞﾞ;､),､ '.::::::::l:::|:::::::::ﾘ:;ｲr〈;;／ ｀ヽ¨.＼;;;;;;;;;;;;;＼
ﾞ''!ﾘ'' i二二二二!ﾞ''l!ﾘ'''ﾞ 乂ﾄ从| ::::::/'"／｀{ :Y .＼;;;;;;;;;;/ 私だけ優遇される訳には
∥ ｀i二二二!´ ∥ |:::|:::::/ ヾ､ヘ :|′ ＼／＼
昌 |:￣￣￣￣:| 昌 レレ′ 〉＼У :|/ ＼ いかんのだ……。
|￣:|_|;;;l"二二ﾞﾞl;;|_|￣:| 〈 .:{ | ノ ＼
| :|::::::| |;;;;;;;;;;| |::::| :| / .:| , / {ヽ彡__ ヽ
| :|::::::|┌─┐|::::| :| / .:／ _」人￣ ／
.／ﾞﾞ└‐┴ ┴l,,,,,,,,,,l┴┴‐┘ﾞﾞﾞﾞ＼ / ／ .／. ヽ ／!
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| /_{¨_＿_／＼ ,イ;;;;;|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ... '' ＼;;;;;;;;;;/;;;;;;;;'ｰ--ｧ─=＝７;;;;|;;;;;;|
i´ .. '' ´ .＼／;;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;; / ;;;;|;;;;;;|
| i´ _,,.. -=＝=‐- ... _ ;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;|;;／￣ ゝ
そして、同時期。
西域では任尚が、交易の要でありながら一向に計算違いを直さないで
昼寝ばかりしてる疏勒国を、自ら糾弾するため出向いていた。
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【 西域 全体地図 】
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ←西域 漢土→
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧
∧∧∧ 北山 ∧∧車師∧天山 ∧∧∧∧∧∧∧
康 居 ∧∧∧∧∧∧∧∧ 尉頭───亀茲───焉耆──────伊吾
∧∧∧ ／ 北 道 ＼ 蒲類海
大 宛 ∧∧ ／ ＼ ＼
──葱嶺──疏勒★ 鄯善 ＼
∧∧∧ ＼ ／ ＼＿＿＿＿＿敦煌＿＿＿酒泉
大月氏 ∧∧∧∧ 莎車 南 道 ／ 玉門関
∧∧∧∧∧∧ 于闃─────────且末 ∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 南山 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
クシャーナ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
[ 疏勒の本拠、槃槖城 ]
†
(⌒)
´.llllllllllllllliiiiiiiiiiiiiii｀'.
´llllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii｀
´lllllllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ｀ .､. †
,.´llllllllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii .､ ||
illllllllllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii_:| γ ⌒ヽ
|l⌒ll⌒ll⌒l|l⌒ll⌒ll⌒l|l⌒ll⌒ll⌒l |llllllllliiiii|
|i:::::li;;;;;|i:::::|||i:::::li;;;;;|i:::::||i:::::li;;;;;|i:::::| 丿;;;::i;;;......し
ＴIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII了 l⌒ll⌒ll⌒l|
l__i__i__i__i__i__i__i___†___ｉ__ｉ__ｉ__ｉ__ｉ__ｉ__l li :;;|l;;;;;|l::..||
／／＼＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;▲;;;;;;;;;;;;;;;;／／＼＼ |i:::::li;;;;;|i:::::||
￣￣￣￣＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ／￣￣￣￣;;;丁 ────了
========..†/ ＿＿ .†===========.| i_i | i_i | i_i | |
／／＼＼;［］＿＿＿＿ _／iiiIIIIiii＼＿＿＿_［］;／／＼＼ ￣|￣￣∩:::￣|￣
=========＿＿＿＿|＿＿＿＿__|＿＿＿＿＿=========================
別にワイら不正してないで～。
＿＿ ＿＿ ＿＿ 数字を見ると頑張っても眠くなるんや～。
／＿＿＼ ／＿＿＼ ／＿＿＼
||´・ω・`| | / |´・ω・`|| /|´・ω・`| |
/ ￣￣ ､ヽ// ￣￣ ､ヽ// ￣⊂二ヽ 班超さまの時は、出来る範囲までで
└二⊃ |∪ | ,、 | ∪ |
ヽ⊃ー/ノ ヽノ ヽ〆 ヽ⊃ー/ノ ゆるしてくれたで～。
【疏勒国の民】
.
, -- ..,, ＿
r { ,ｨ ＞ ､＿_,.ｨ イラつく、のんびりした口調しおって……。
〈〈彡ﾐ´ ｀ｰ-､ ｀ヾ´
ﾉﾉ/ ヾ ､ ＿ } それは貴様らに
（(. ' ,,.ノ {!ヾミｒ=､｀ヽ ﾐ!
ﾉ〈 ｰtｯ ヾ } }ﾐ､ { やる気が無いせいだ……！ 昼寝も止めろ！
/ ´ { r.人 ,〃
ｰｧ ! j ｀ヽ{
__ ｀こ_ ／ .: ,,.ィ!､ 糾弾しても一向に改善が見られんなら
Y ､ヽ }. イ ,.ィ彡 __＿ }＿
r'ｰ-ゝ’´フ,ｨ彡"´ ｀ヽ もう期待はせん。
} ー-､ヽイ"´ . ,
r つ ≦´ -､ ヽ ',
|,ィ´ ｀ヽ , 疏勒国に叛意ありと朝廷に報告し、
} } i
!. , ! | .} 討伐も辞さぬ……。
|/ iﾘ ! '
〈 ,}' , ,.′
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だって、ワイら。
のんびりした国民性なんやし～。
＿＿ ＿＿ ＿＿ |ヽ／|＿
／＿＿＼ ／＿＿＼ ／＿＿＼ .＼ / そ、そう言われても困るで～。
||´・ω・`| | / |´・ω・`|| /|´・ω・`| | |_＿＞
/ ￣￣ ､ヽ// ￣￣ ､ヽ// ￣⊂二ヽ
└二⊃ |∪ | ,、 | ∪ |
ヽ⊃ー/ノ ヽノ ヽ〆 ヽ⊃ー/ノ
|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/
|:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/
|::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::/ 困る前に何とかするのが
|:::::::::／:::::::::::::::::::::::::::/
〈::::::〈二二二＼:::::／〈 大人というものだろう……。
/＼/::/::/::/::∧ ＼:::::::〉
〈::::::::∨::/::/::/::∧ ∨￣＼
`─‐∨ /::/:::/ /＼ 〉 私はもう、貴様らがどうなろうと
.:.;::;.:;.; ..;:`ー─--- ───′
...:;.:;.:;;:.;:::;;;;;;;:: :;;;...:;;..;;;...:;;...:;; 知らん……。
...:;:;:;.:.;:.:;.:;.:;.:;.:;:.;.:;.;. :;;;;;;;:::; ;;;;;;:: ;......:;;
...:;:.;:.;:;..:.;:;.:.;::.;:;.;:.;:.:;.;:.:; :;;;;;;;: : :;;;...:;;...:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ど、どないしよ～。
＿＿ ＿＿ ＿＿ っ っ
／＿＿＼ ／＿＿＼ ／＿＿＼
||´・ω・`| | / |´・ω・`|| /|´・ω・`| | 漢王朝に討伐されとうない～。
/ ￣￣ ､ヽ// ￣￣ ､ヽ// ￣⊂二ヽ
└二⊃ |∪ | ,、 | ∪ |
ヽ⊃ー/ノ ヽノ ヽ〆 ヽ⊃ー/ノ
この国はかって、班超隊の徐幹が監督していたハズだが
引退したか。老齢で亡くなったか、もう名前が出て来ない。
疏勒人たちは、任尚の追及に困り果てた。
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困ったなあ～どないしよ。 困ったなあ……。 名案あるか～？ 俺に聞くなや。
＿＿＿_ ／￣￣￣＼
／＿＿＿ ＼ ＿＿ / ＿＿＿ ヽ
／U |´・ω・`| ＼／＿＿ヽ /U |´・ω・`| ヽ ＿＿＿ ＿＿
＿＿ ＿＿ / ￣￣￣ ヽ|´・ω・|v| ￣￣￣ ヽ ／ ＿＿＿ ヽ ／＿＿_ヽ
─┬／＿＿_ヽ─‐／＿＿_ヽ‐┬─| i 〉 /─┬─‐| i 〉 /┬| |´･ω･`| | | |´･ω･`| |─┐
|/ |´・ω・`|ヽ / |´・ω・`|ヽ | ヽ二二⊃ ⊂二ノ .| ヽ二二⊃ ⊂二ノ | | ヽ ￣￣￣ノ | |ヽ ￣￣ノ | .|
|し ￣￣￣ Ｊ し ￣￣￣ Ｊ | ヽ/￣ヽ /￣ヽノ | ヽ/⌒ヽ /⌒ヽノ .| ヽ ⊃ ⊂ノ ヽ ⊃ ⊂ﾉ .|
─┼-ヽノ ヽ／──ヽノ ヽ／─┼──‐| |ー| |──‐┼──‐| |ー| |──┼─＼_/＼_／──ヽ_ﾉヽ_ﾉ.-─┤
￣||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣||￣￣￣ヽ＿/￣|＿/￣￣￣||￣￣￣ヽ__/￣ヽ__/￣￣￣||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣||
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
明帝～章帝時代に、匈奴と漢王朝の西域支配の違いを述べたのを
おさらいするが、
匈奴側は、日逐王という財務大臣に当たる一族を西域に配置し。
西域人との政略婚を推奨。また関所など煩雑な機関を置かず、
どんぶり勘定をしながらも、締める所は恐怖政治で締めるというやり方で、
班超も、おおよそそれを踏襲していた。
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ミミﾐﾐﾐミミミi ヽ ヾミツ''' ﾍ彡ヽ ﾘ／
ﾐﾐﾐ／￣ヾツ ヽ ヽ ） |三ｷ´（(ﾐ､＿ノ
ﾐﾐ/:::::::::: ＼ i | |､ ヾヽ
ﾐ/::::::: ,ｧェ三ミミﾐｬ、 ヽ .i ｌ / ｒi》ミﾆﾐｬ､、
ﾞ:::::::: ' ヾミｯ､,, 丿i::i i ./,ｯ彡ﾉ‐-─､ヽヽ､
:::::::::::: ‐-､＿_、ヽヾミﾐ彡ﾉﾉ彡'_ノミミﾐヽ-彡ヾ、
ヽ:::::::::. ｀ ｀‐-',‐｀ゝ、ﾞ' /-‐'´)ミﾐﾐ=-｀´ヽ ヽ 税収は曖昧になっちまうが、
:::::i-､::::: ￣ノ ..:ヽ !ヽ | ヾミﾐヽ
::: |:::::ヽ ::: ／´／ ..:::::::_i i ::／ミ=＝- 俺らが生きていくだけありゃあいい。
:::..ヽ::::__ﾉ ､ （ ｀ ）/ミヾ））
:ヽ､>´: ! i ⌒ ''´/ミ＜ﾊ
:::::::ヽ:::: ヽ ,／,二ﾆ'ﾌ/!i|川 ﾘ 西域維持の交際費と思って差額は目をつぶるさ。
::::::::::ヽ:::: ) , =ﾆ､_'ー-' .i'-‐┴‐-=､＿
:::::::::.. ヽ､_ヽ ｀ー‐,' ヽ、
任尚はそれを撤廃し、曖昧な部分を切り詰め、関所を設置していく
中原での統治方法に切り替えたと思われる。
班超は、孤軍で生きていかなければいけなかった状況にあり、
任尚は、朝廷のバックアップを十分期待できる状況にあるため、
西域人に妥協せず、漢人式を強制し、税収の増大を図ったのだろうが……。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
__ノ ／⌒ヽl‐ミヽ} ） l ヽﾆヽ__ノ|
ｒ'´ / i/ヽ＼ ,_L＼ｉ {__{ / ﾉ ﾉ＿ ,ｨ
,.ィ /| { ｀ﾝ´ ｀~´ ｀ﾞヽ＼___／＿ ） ／ ｊ
/ ＼l ＼ ＼＿＿-､ ｀ｰ‐'＾く ﾉ〈_/ //
}ノ i ヽ ｀ト---、 ＼ __レ'⌒ヽ|￣ヽ.__//
/ ノ ﾉ ,ﾉ ,／__二､! | ﾚ',.＿,.｀ヽ}ヽ、___ｒ' たとえ１銭でも計算違いは許さん……。
ﾊ /´／ ,ｨ" ' ｨ'´ｆｨｿノｌﾉ ｉ,ハ.ヽﾋｔﾘ_〉 !＼_ﾉ
. { { i //| ｀￣´ l / ',＼ |/´
ヽﾊ/__l/ {､ ＼ ｿ | 班超のやり方は古くさいし、無駄が多すぎる。
ﾚ'´ ヽ/ ＼ ´ ,/l'ヽ
. | /⌒ｉ ヽ _,ィ_ｰ'ニヽ i l/ 愚かな蛮族を調教し、
│＼ヽﾄ､ | ￣ ＿＿,. | /リ
＼ ヽ} ヽ │ ｀￣ ! |/ / 漢人へと変える事こそ西域都護の使命であろうが……。
＼ ｀i l l ｌ l／
｀Τヽ l ,. -─--､ l
| ＼ ／ ｉ／
/l 丶、 / ／│
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
任尚のやり方は長期戦覚悟ならいいが、事を急ぎ過ぎた。
また朝廷側も、皇帝の代替わりに追われて確認を怠った。
――― そこを「彼ら」は見逃さなかった。
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i:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〕
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i! /:::::::::::::::::::::::'i
. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i 、::::::::::::::::;;;;;i、 まったく、漢人どもは
ヽ‐-、＿＿,―" ヽヽ、:::::::;;;;;;;;;ヽ、
. ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ＼ヽ、:::;;;;;;;;;;;ヽ 他民族との文化の違いを考慮しないから困る。
/;;;;;;:::::::::::::::::'i ＼ヽ;;;;;;;;;;;;;;;i!
/;;;;;;;;;:::::::::::::::::i! ｀―---‐'
. /;;;;;;;;;;;;::::::::::::::/,i 何なら俺が助けてやろうか？
i'ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;//
ヽ＿＿＿___,/
i ! _ i ! _ i !
二 二~i ｛｝｛｝// 二 二~i ｛｝｛｝// 二 二~i ｛｝｛｝//
. |_| |_|. // |_| |_| // |_| |_| //
" " "
＼ 弋＼l｀ヽ{ ＿ ＼＼ゝ- '';／ / ｲ/ヽ }/
／ヽ / ´ ｀ヽ ＼｀ｰ‐´／ ）/ / ／
l { -‐＼ 《 ｀ー ' ｲ/／／
（ Y´ ＼巛 》 ,r―-、 / / / この北匈奴の呼衍王がな。
（ゝ＼ -┼―-= __ ＼ ミ ,,ノヽ / / /
ｰ-,,,,,) Y/ 人 (_) ｀''弋__ ,,,,イ-―-ヽ ／ﾚ ,/
｀ ゝ- ,,,,........,,,ノ ｀''''7'´O ノ/´ ／ ,ｲ なあに難しい事は
ヾ 巛 l ｀ー‐‐ ''' /／ ／ ／
ヽ ﾊ ヾ 巛 l 》 { ,ｲ ／ 全て任せろ。
//ー'} ﾊ ,- 、 'ｰ- ＿} ノ ,,,..,イ ／
{ { ,ｲ ﾊ /;;;;{ ｀''ｰ- ＿＿＿＿_,、 ｲ'''´ .／
ヾ（ ヽ ヽ 弋Y;｀＼ ノ/ / .／ 今後、我ら北匈奴と独占交易を結ぶなら
ﾉ ｀ ヽ ＼ ＼ ｀ー―――ヽ/ / ／
＼ ヽ ＼ ＼ ／ ／´ .／ 貴殿らに悪い様にはせん。
＼ ヽ. ＼ ｀ー――‐' ／ | ／
.＼ ＼ ＼ ＼ ￣ Y / |ｰ-、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そっかー。
＿＿＿_ ／￣￣￣＼ ならお願いした方がいいかもな～。
／＿＿＿ ＼ / ＿＿＿ ヽ
／ |´・ω・`| ＼ / |´・ω・`| ＼
/ ￣￣￣ ＼ / _, ￣⊂二二) ＿＿ ＿＿
| i ヽ､_ヽl | | ／＿＿＼ ／＿＿＼
└二二⊃ l ∪ | | ||´・ω・`| | / |´・ω・`||
| ,､___, ノ | ,、 | / ￣￣ ､ヽ// ￣ ⊂二）
ヽ＿二コ/ ／ ヽ / ＼ /└二⊃ |∪ | ,、 |
_＿＿＿＿/__／´ ＿＿ヽノ＿___｀ ヽ⊃ー/ノ ヽノ ヽ〆
＿＿＿_
／ ＿＿＿ ＼
／ |´・ω・`| ＼ あーでも、北匈奴って
/ ￣￣￣ ＼
/ ⊂二二＿) 本家が滅んで人いないんじゃない？
｜ , |
| i |
| ｜ | 大丈夫なんか～？
｜ | ｜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Ｙ´ / ヽ （（（（ ＼ ヽ | | ヽ
ﾉ / ( ﾆﾆ￣ヽニ） /ゝ | |｀ｰ-__
{ l ´, 、○7 / （ ｛;;;;;弋三ニ＿ニ―ニ＿ ヽ| |／´
ゝ ＼ { } / / ;;;;＼|;;;;; ,-‐￣｀ｰ-=_ ;;;;;;;;＼ ヽ {
/ノl ） ' ﾉ / ;;;;;;; / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;）/ ;;;;;;;ヽ ヽ > ／
´ ﾉ ﾉ l ゝ/ ;;;;;;;;; /´／'ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;） l （＿j
ｲ { {＼ 入 ;;;;;;;/／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / / ／ 心配ご無用。
＼ ヽ、 ヽ{ ｀' /¨／,,;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;; / | l <
ヽ_ ゝ_ ｀ゝ、 ノ ´;;;;;;;; ;;;;;;; l /l / |
｀ヾ｀弋｀⌒ Ｙ ''';;;;; ;;;; !| !/ | １０年ちかく我らは辛酸を
）ﾉ l ｀ヽ ,イ ;;;; ;;;; |! |
´ ﾉ _ -‐´;; ／/ ヽ ;;;;; ;;;;; | 舐めて来た。
｀‐―‐ﾉ ／ .ｲ ;;;; ;;;;;;;; ﾉ
/___ノ_／;;;; ;;;;; ;;;;; ／ ﾉ 遊んでいたわけではないぞ。
｀/ ;;;;; ;;;; ;;;;;; ／ ／／
｀⌒Ｙ ;;;; ;;;; ;;;;;へ、 //
ﾞl ;;;; ;;;;;;／ ヽ//
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;'';;ﾟy;'';;';v''y;ﾟ;';;;'ﾟ'v'';;y;';;'v';';';;;ﾟ''y;';;';'';'m;;'ﾟ';;'' こんにちは、死ねキョーッ！！
;'';;ﾟ;yﾟ;;''y;;';'';';ymyv;';;'';m;y'。';'mmyv'';;'';;ﾟ;''v;;'
yvyvymyvwvmyvwymyvymyvyvymyvwvyyvv
yvyддyдvy vymдvwyдyvyддyдvyдvдv
ДДддДДддДддДдДДддДДддДд
呼衍王は、首領の迷唐が滅び。
路頭に迷っていた西羌族に西域の財産山分けを持ちかけて兵を借り、
西域各地で一斉蜂起させた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
漢人は、西域から去れキョーッ！！
西域を確保すりゃ俺ら、
∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ
ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ) 飢えから解放されるキョーッ！
ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´）ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´）
━（）━━（）━━━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞
∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ
ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ)
ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´）ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´）
━（）━━（）━━━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞
∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ∠Ｙﾞﾞﾞﾌ
ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ) ﾐﾐ‘_ェ)
ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´）ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´） ﾐﾐ(｀Д´）
━（）━━（）━━━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞━□二＞
ﾐﾐ人 Ｙ ﾐﾐ人 Ｙ ﾐﾐ人 Ｙ ﾐﾐ人 Ｙﾐﾐ人 Ｙ ﾐﾐ人 Ｙ ﾐﾐ人 Ｙ ﾐﾐ人 Ｙ
し （＿） し （＿） し （＿） し （＿） し （＿） し （＿） し （＿）. し （＿）
┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃
┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓
┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛
┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛
【西羌族】
涼州南部に住む、多くの人口を誇る異民族。
「西羌族」は総称で、約150種に及ぶ部族に分かれている。
現在、漢王朝に反感を持つ部族と、友好的な部族がいる。
.
／⌒ヽ i ｲ (_＞--ミ ＼__ |ヽ／|＿
//{ fﾘi ー一'⌒ヽﾍ＼ハ .＼ /
{//) ) , ／＼ {＼＼ ∧ |_＿＞
. ／ ,-,＜´ 〈__／ ___ }＼＼ ∧ な、なにっ！？
{ （{/ _＼ /rｪｭヽ ﾉ＼＼ lj 〉
_)) ) /_fiｿ ｀ヽ￣￣´ ｀ヽ＼ l |ｌ| , -- ､ | |
ｰ一'ｌｌ| { 〉 U / {, -､i lﾘ //⌒ヽヽ | | なぜコイツらがここにいる……？
. |ｌ| ___ / ﾉ ,ｨfV{ ｀ __ﾉ ﾉ .| |
//| ／--＼ { くiリ }ﾘ {_r ' |_| 疏勒人ども答えろ！
| iｌ| ´￣￣￣｀ | /, ＜⌒＞ ､ ○ ○
ヽｌ| ｀⌒´ , ＜
. 八 ／ /
＼//// ＼／/ .{
}＞--／//} ｀⌒i
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皇帝の喪中ということで軍備を薄くしていた任尚は、逃げる間もなく
５千ほどの西羌族に包囲され。 疏勒国も、西羌族に呼応。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みんな～ みんな～ みんな～ みんな～
＿＿＿_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::;| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::| |:::::::::
＿＿＿＼::;;;;|ﾞ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ﾞ|;;;;;;;;;;;::;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:| |:;:;;:;:＿＿＿;:;:;:;:;:;| |:;:;:;:; うっせ～！
|´・ω・`| ＼:;| |;:;:;:;:;:;:;:;／￣￣＼;:;:;:;:| |;;;;;;;:;:／￣￣＼:;:;:;:;:;:;:;| |:;:;:/＿＿＿＼;:;::;;| |:;;:;:;
:￣￣￣: .｀ヽ| |:;:;:;:;:;:/ ＿＿＿ ヽ:;:;:;| |:;:;:;:;/ ＿＿＿ ヽ;::;:;:;:;:| | ./ |´・ω・`| ＼:;::| | .／
::::::::::::::::::: :::::|| |:;:;::;:/ |´・ω・`| ＼:;;| |:;:;:/ |´・ω・`| ＼:;:;:;:| |/ ::::￣￣￣:::::::|:;;:;| |/ みんなでお前をやっつける
:::::::::::::::::: .::::|| | ; / ::￣￣￣::::::::::l:;:| | |::: ￣￣￣ ::::::| | |ヾ:::::::::::::::::::: :::| | |:::|
...... / .::: || | .|::: ::::::::::::::::::: :::::|:;::| | |:::|ヽ.ﾞﾞﾞﾞ"""./|:;;| ..| | ヽﾞﾞﾞﾞﾞﾞ"""/|:::| .| |::| 事にしたんや～。
::::::::::::::::::l |::::|.| | |:::/ヽ ﾞﾞﾞﾞﾞ""" /.|::::| .| |.|::| .|:::::::::::::::l |:::| | | |:::::::::::::::| |:::| | |:|
::::::::::::::::::l .|::::|.| |.|:::| |:::::::::::::::: | .|:::| .| ||::| l:::::::::::::::l |:::| | | |:::::::::::::::| |:;:| | | さっさと、くたばれ～！
:::::::::::::::: |::::| | ||:::| :::::::::::::::: .|:::| ...| |lｿ ::::::::::::::: |::| | | :::::::::::::: |::| | |
:::::: |:::| .| |:::| :::::::::::::::: |::| | | ∪ | | .∪ .| |
.∪ |.|::l ''''''''' ∪ .| | . | | | |
∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ＜ 逃がしゃしねぇキョーッ！！
ﾐﾐ‘_ェ)＼∧.,,.
ﾐﾐﾐ(ﾟДﾟ) ヽ 。) ｼｭｯ!! ｼｭｯ!! ｼｭｯ!!
ﾐﾐゝ ニつ] ＼ ----＝＝≡ ───・
_____ﾐﾐ,, ＼ ,:' ＼ ノ
/ ヽ、|_,l ／ﾉ
//､ し'∠Ｙﾞﾞﾞﾌ ＜ 西域は、俺らと呼衍王さまのものだキョーッ！
Vl l. ノ-ﾐﾐ‘_ェ)＼∧.
| | ﾉ ﾐﾐﾐ(ﾟДﾟ) ヽ 。) ｼｭｯ!! ｼｭｯ!! ｼｭｯ!!
||.|.| ﾐﾐゝ ニつ] ＼ ----＝＝≡ ───・
/|/| ____ﾐﾐ,,, ＼ ,:' ＼ ノ
/ ヽ、|_,l ／ﾉ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__//￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
川／￣）
――・ ＜ ・ /
（（（ ﾐゝ ヽ ――・ た、多勢に無勢すぎる……。
―‐―― ＿-ﾋｭﾝ─── （Д｀；ミヽ ヽ,
/つ ミ/__ ―― ＿-ﾋｭﾝ─・
ナー‐（⌒)'~ 》ゝ､__,,ｨ / 伝書鳩で亀茲王へ
―‐―― ＿-ﾋｭﾝ―‐――・ ――・
| γ＿_|,ノ"〈__ノ〉 〉 救援要請だ！
／＼ ノﾉ ／＼ 〈__/ ／＼
／漢＼ ／__漢_＼ ／__漢_＼.／漢＼ ／__漢_＼
（lili・Д・）（； ´Д｀） （； ´Д｀）（lili・Д・）（； ´Д｀）
＜ﾆｹﾞﾝﾅｧ!! / つ_つ / つ_つ / つ_つ / つ_つ / つ_つ
人 Y 人 Y 人 Y 人 Y 人-───・
し'（＿） し'（＿） し'（＿） し'（＿） し'（＿）
､、､ヽ、
ミﾐ ﾞ ＼
ミﾐ、 `ヽ
ミ､ ＼,,＿＿
彡, r-ヾ ,,.ﾉゝ
"彡,, l ／
ノ''"i',_,メκ
. 「"´ /´`π ﾊﾞｻｻ…
`ｰ－'
＼ 弋＼l｀ヽ{ ＿ ＼＼ゝ- '';／ / ｲ/ヽ }/
／ヽ / ´ ｀ヽ ＼｀ｰ‐´／ ）/ / ／
l { -‐＼ 《 ｀ー ' ｲ/／／
（ Y´ ＼巛 》 ,r―-、 / / / はっはっは♪
（ゝ＼ -┼―-= __ ＼ ミ ,,ノヽ / / /
ｰ-,,,,,) Y/ 人 (_) ｀''弋__ ,,,,イ-―-ヽ ／ﾚ ,/ 伝書鳩を飛ばしても無駄だ、無駄だ！
｀ ゝ- ,,,,........,,,ノ ｀''''7'´O ノ/´ ／ ,ｲ
ヾ 巛 l ｀ー‐‐ ''' /／ ／ ／
ヽ ﾊ ヾ 巛 l 》 { ,ｲ ／ 疏勒に続き、亀茲も西域の要所。
//ー'} ﾊ ,- 、 'ｰ- ＿} ノ ,,,..,イ ／
{ { ,ｲ ﾊ /;;;;{ ｀''ｰ- ＿＿＿＿_,、 ｲ'''´ .／
ヾ（ ヽ ヽ 弋Y;｀＼ ノ/ / .／
ﾉ ｀ ヽ ＼ ＼ ｀ー―――ヽ/ / ／
＼ ヽ ＼ ＼ ／ ／´ .／ 当然この反乱と同時に手を打ってあるわ！
＼ ヽ. ＼ ｀ー――‐' ／ | ／
.＼ ＼ ＼ ＼ ￣ Y / |ｰ-、
呼衍王は西域都護の今の本拠、亀茲国は寝返るまいと踏み。
亀茲国の近所の温宿国、姑墨国を口説き落とし、
数万ほどの兵に亀茲国を包囲攻撃をさせる指示を出していた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 西域 全体地図 】
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ←西域 漢土→
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧
∧∧∧ 北山 ∧∧車師∧天山 ∧∧∧∧∧∧∧
康 居 ∧∧∧∧∧∧∧∧ 尉頭─★─亀茲───焉耆──────伊吾
∧∧∧ ／ 北 道 ＼ 蒲類海
大 宛 ∧∧ ／ ＼ ＼
──葱嶺──疏勒 鄯善 ＼
∧∧∧ ＼ ／ ＼＿＿＿＿＿敦煌＿＿＿酒泉
大月氏 ∧∧∧∧ 莎車 南 道 ／ 玉門関
∧∧∧∧∧∧ 于闃─────────且末 ∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 南山 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
クシャーナ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
[ 亀茲国の本拠、延城 ]
__ ┼ + *
__i .i-.､ __ ＋
rii | i_,! 'ｰ'l |,_l"'i ﾄ, * 十
_ __.ﾞ| '" ." |__ ＋ ＋
└┘ i.L,r-''"i￣￣i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iーi ___
┬─┬ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ﾄ,.
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ." ＿__ ^.」
┬回┬r''l| / | / ,|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i| ┼
┴,＼__ノし/／ ＼__ノし/／ ､~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬/ ..)/⌒ヽ(＿ ＿＿)/⌒ヽ(＿ ','_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴￣￣)ヽ__ノ（￣￣ ￣)ヽ__ノ（￣￣￣~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|
┬´ ／⌒|「⌒＼ ／⌒|「⌒＼／| | ~ (|i' |_._|__|~''i|
＼ ＼ ＼ ＼ ， ＼
＼ ＼ ，. ＼ ＼ ，
＼. ＼ シュピ＼. ＼
シュピ ＼ ＼ 北道諸国の盟主も
＿ ， ＿ ＼ ＿. ＿ .
＼ ／ ＼ ／ ＼ . ／ . ／ 漢王朝について平和ボケしたな。
＼ ／∧北 ＼.／. ∧北 ／. ∧北 ／ ∧北
..と＼（Дﾟ ） .と＼（Дﾟ ） .と （Дﾟ ） と （Дﾟ ） さっさと降伏しろ！！
／ ＼.と）. ／ ＼.と） ／ . ｜. と） ／ . ｜. と）
7 ミ､ ',
i ( i i i ', i i
| ,ｨi , , ./ / i ｉi | みんな……班超どののいた頃を
|:. ﾄiﾄ､_＿__ , ,-'´ ／ / / ./ii i i ,'
|:::. 入｀‐-―'´‐'´ ...:／ ／ _,イ／_jj// ,/ 思い出せ！
!::::i::..､_ヽ､_＿__乏乞ム彡'´ ノ,乞作'7ミ彡'
ゝ､ヽ､二ライ´ 代;歹｀ ‐'´ ゞ-' ii:〈
＼ヽ`i:i ', .:::i iﾄ-` どうしてこんな事をするんだ！？
),ｨ｀ヽ _,ゝ :::ﾞ,' /
}: i: ｀ヽ U - -‐ , '
,彳ﾉ: :i:ｉ:|ヽ､ ﾞﾞ ,イ
｀ヽ-､ﾑ__| ｀≧ ．_ イ-‐'__ -‐-､
_ ,イ｀ヽ､＞'〈 ﾟ＝=7=ﾟi｀K＿＿i ｀K⌒',
,イ´ ＼ ＼ ｀ヽ､ﾟ＝=ｲﾄ"ﾟ' | 7 ',
/ ＼ ＼ ‐-ﾆ_,.〉入 j / /i
＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__//￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＼ ＼ ＼ ＼ ， ＼
＼ ＼ ，. ＼ ＼ ， 任尚という漢人は
＼. ＼ シュピ＼. ＼
シュピ ＼ ＼ 俺らを締めあげるだけだから
＿ ， ＿ ＼ ＿. ＿ .
＼ ／ ＼ ／ ＼ . ／ . ／ 嫌いだ！
＼ ／∧北 ＼.／. ∧北 ／. ∧北 ／ ∧北
..と＼（Дﾟ ） .と＼（Дﾟ ） .と （Дﾟ ） と （Дﾟ ）
／ ＼.と）. ／ ＼.と） ／ . ｜. と） ／ . ｜. と）
∧
γ´￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| あと、漢の皇帝は幼帝続きで信用ならん！ |
| |
| 西域を荒らされるぐらいなら |
| |
| 北匈奴についた方が賢いさ。 |
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ." ＿__ ^.」
┬回┬r''l| / | / ,|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i| ┼
┴,＼__ノし/／ ＼__ノし/／ ､~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬/ ..)/⌒ヽ(＿ ＿＿)/⌒ヽ(＿ ','_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴￣￣)ヽ__ノ（￣￣ ￣)ヽ__ノ（￣￣￣~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|
┬´ ／⌒|「⌒＼ ／⌒|「⌒＼／| | ~ (|i' |_._|__|~''i|
＼ ＼ ＼ ＼ ， ＼ 王は頑固でも臣下はどうかな？
＼ ＼ ，. ＼ ＼ ，
＼. ＼ シュピ＼. ＼
シュピ ＼ ＼
＿ ， ＿ ＼ ＿. ＿ . 亀茲国内に揺さぶりをかける！
＼ ／ ＼ ／ ＼ . ／ . ／
＼ ／∧北 ＼.／. ∧北 ／. ∧北 ／ ∧北 内応を勧める矢文を放て！！
..と＼（Дﾟ ） .と＼（Дﾟ ） .と （Дﾟ ） と （Дﾟ ）
／ ＼.と）. ／ ＼.と） ／ . ｜. と） ／ . ｜. と）
ｌ|￣|￣￣ｉ￣￣|￣￣ｌ￣￣|￣￣!￣￣|ｌ
|￣￣|ｌ |￣￣|| ||￣￣|￣￣|￣￣ｉ￣￣|￣￣|￣￣|￣|| |￣￣|| |￣￣|i
￣i￣￣|ﾞ ''￣i￣￣||￣!￣￣;/ ￣￣￣￣￣￣ﾞヾ￣|￣￣|ｉ￣|￣`~|i￣￣|￣￣
￣￣|￣￣i`~￣|￣ｉ|￣￣|￣| ||| |￣￣|￣||￣￣i￣″|￣￣|i￣
￣|￣;ﾞ|i￣￣l!￣￣||￣|￣￣| ||| |￣ｉ￣￣||￣i￣￣|￣￣i￣~`l
￣￣i￣￣|￣￣i､ ;||￣￣|￣| ||| |￣￣|￣|ｌ￣￣|￣｀~|i￣″|￣
￣i￣｀~|￣ヾｌ;￣￣ｌ|￣|￣￣| ||| |￣|￣￣||￣|￣￣i|￣￣|￣￣
`､￣|￣￣i￣￣|￣||￣￣|￣| ||| |￣￣!￣||￣ﾞ ﾞi￣￣|￣ヾi|￣
″|￣￣i|￣!,,|￣￣ｉ|￣!￣ ; :| ||| ｉ￣|￣￣||￣i￣￣|￣￣i￣￣l
|￣~~i￣￣|￣ i ;￣||￣￣＿/＼／＼／＼／＼／＼/＼／|＿゛|￣￣|i￣￣|￣_
''- ．._ ~""''' ‐- ．..,,_＼ ／‐- ．..,,___,,.-‐'
,､_/| ＜ 俺らも呼応するぞ！ ＞
） !|ﾌ彡＾ー- 、 ＜ ＞
`V|| ｌ<,二亀> ＜ 門番ども、扉をあけろ！！ . ＞
|| /_ｌ；´Д｀） ／ ＼ - 、，
（ｦｄﾃ^J==ｌ_ｒ/'⌒ ￣|／＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/￣二亀ゝミ させるかよ！
|| <,ｨｒ甘ﾄ,|ｌ 爻 | // ｌ ＼,,（ﾟДﾟ ぅ）.っ
|| /＿∧__ゝ,.___,ﾉ ｨﾉﾚｼｿｘ、 // `- ‐ﾅ┐ ｒ/'⌒ ヽ 逆賊！
｛=====ﾘﾃ （ ,|ｌ 爻 |
（ Lﾌ__> -=彡' ,., ｀‘ヽゝ,.___,ﾉ
, と ｀ヽ
/1 ， / =り｛二二二ノ ｨﾉﾚｼｿｘ、 るせー！ 漢人に俺らの文化まで
| |ヽ!Mﾉィｒ |__,ｒ-､＿! ｛=∞==ﾘﾃ
| |{三ﾘ三ﾘ} （∀・ ） 乗っ取られてたまるか！
七（ｃ ｀へﾒ） ∠二二}]=と ）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
白覇と亀茲国は孤軍奮闘したが、周囲はもはや敵だらけ。
おまけに亀茲国内にも、北匈奴に呼応する者も出る始末。
.
更に任尚との連絡も遮断され、
白覇は個別撃破を待つだけにまで追い込まれていった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ / i λ
/ / / / ',
, / ／ ／ ,ｲ, i 任尚どのが気に入らない
／ ,イ´ ∠'´彡ﾀ'´ ,イﾉ/ |
／ _,イ´ ／￣乞伝禾ゝ'´､i ノ ノ からと言って……西域の平和を
彡'´_∠二彡'´ 汐´ ゞﾐj ｀＜ __＿
￣´: : : : :ノ "'U ‐--- ,..:i こんなにあっさり捨てていいのか！？
. . : : :, :.,ｲ ,':::/
: : :／／: ＼ o ヽ
': : ,イｬ: : : ｀ヽ､-― _ ,っ〈 私は……嫌だ！
-‐' ＼: :. 二7 /
ｉ ゝ7＼: ::.ヽ､／ ヽ たとえ命を落としても、私は北匈奴に
ヽ､ j ＼／ ｀､
: : :｀ヽ､＿／ヽ ) ついたりしない！！
: : : : i: ::.＼ ／
: : : : ﾄ､: ::. ｀＞ｭ- , '´
: : : : i: ﾄ､＼／＿ , '´ 班超どのとの信義を守るんだ！！
: /:i:::|: ﾄ､｀――‐-==､_. i'´
//: :i: :i ｀‐- ゛ミ､ |
/: :/: :j ｀iYｲ
＿＿＿＿
ﾄ､__ , '´ .: .:.:.::｀＞
Y t ｀ヽ / .: .:.::,. '´
,ﾊ:.::. ﾑく:.. . .:r '´
/::.:ゞ:.:. .: .:.::/
. _L:. ',:.::..:.:/
/ '.:／
'. ..::i:. ヽ.
'. ',:.::.:.ﾍ.:.. ｀ヽ、
'.. .::Ｖ^~｀ヽ.:.. ..:.>
r ､ ∧:.::.. '. ＼:. . :.>' ﾊ 漢王朝へ救援要請！
| |/ /∧:.:... '. ＼>'′ / 卜
| | | i |＼:.:. '. . ,. ､ / /卜
｢＼.Ｌ LＬﾊ ＼_} / l／ / / |
ｌ ∟..__ ＼. / / / / / 頼む……もう一度、西域平定の
＼ ￣｀ヽ＼ / / /
丶、 ヽ / / , ' 奇跡を起こしてくれ…！
｀Y ｉ 〈 /
| | ｉ ,/
| | | |
―――後日。
∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;::::::::::::::::::::::::::::::::,.,.,.,.,.,..,.,.ヾ.ゝ.., ﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.,＿＿＿., λ
ﾍ ,,__ノヾ~~~~~~~~~~~ ~ 洛陽だお ~~~~~~~~ ~ ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ノゞゞ
/⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒.. ﾐﾐ::l
三三, ,,三三 三三, ,三三 ,三三 三三 ﾐﾐﾐl
┌┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┤＿ヽ
│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, ..│ﾐﾐ∥
┌士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士士士士士士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐ 彳／三三三三三三彳／ |ﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐ |彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐ
＿_
_| 伝_ 緊急伝令――！！
ι （ ；ﾟ,Д） ,r'),r')
| =|つ ｡＼ 西域で同時多発反乱が勃発！
,r' ,r' ､(,､ ,_)
;;:⌒);;:⌒) ｿ(⌒⌒ ∪ （
;.;:⌒);;.:⌒) ;;:⌒)≡≡ ＿,r'‐--‐｀＞＼ 亀茲国が攻撃を受け、任尚どのも包囲されました！
;;:⌒);;:⌒);;:⌒)≡≡≡= ／／ ﾞ ＼＼
゛ ゛ ｀‐ﾞ｀
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ
三三三三三三三三三,
／ ｀＼
/ ノ^i ヽ）ﾉ
l ノ＾' - '´ l,, ヽ｀ フーン、使えないヤツ。
Jヽ !_i;li ノ ソ 丶
. |. |´,-'､ =_''ヽゾ_ , |
ヽ, ﾉ i｣,. ´l;j 〈 _ 〃 丿 あと今は喪中なんだよ。
ｙ '''.r' '' ´ ヽ, =,, ／
i _ tγﾉ. ( 面倒な事言うな、下郎！
丶 ｀ ,__γ' ／
＼ , ノ. /- ' ´
┌―｀t.ー― ' r- ┴ ､,,_
l |´ ―ｰ./´ /
. r-ｧ＝-ヽ+r'.、＿ 〈. __＿_/
. [-' ､ t '" / -ゝ ／- '｀ー､.'- 、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
::::::::/::::::::/::::::;: ;ｨ:::::;:::::::::::::: ,ｲ .',::::::!::::::::::::l::::::::::!:::::::l
::::::::::::::::/:/::/!/ ｌ:::/|::::/ ::::/ ｌ! ｌ:::::ｌ!:ﾄ::::::::ｌ:::::::::l::::::ｌl
::::::::::::::,':/!::!｀l!≧/xl::/.|:::/ l! l::::l l!_l:::::ﾘﾄ:::::::j::::ｿ:! 喪中だからと言ってられんな……
::::::::::::::i/ l::;ﾄﾞ l::｡:::らヾ!/､ノ ,l::ﾘﾁｭ!::/!l::l::::/!::,' l!
::::::::::::::l! !:ハ.弋z::ノ._ /ｲｲz:ﾉ,j//':::l::/::l/ 急いで救援を出す！
::i :::::::::l! ￣￣ _,, -=〒､｀￣ /l:::::l/::::!
::l!:::::::::ｌl U , - '' ´ l ヽ /:::l::::::::::::!
:::l:::::::::!l! ／ / /::::::l:::::::::::l 梁慬！
:N::::::::l!l丶 , == ｧ ｲ :::::::ｌ:::::::::!l
.._∨::::ｌ ＼ 〈 V ／::::l:::::::::l ::::::,'ﾘ 状況は最悪だが頼めるか？
´ ∧::::l ､ ￣ ∠ ￣｀ヽ::::::l::::::/
＼､:l ＞ __ " ∨l::／
鄧皇太后は、梁慬に西域副校尉の官位を与え。
八、九千人の兵を預けて救援に向かわせた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
{V::ヽ::＼::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ミ=‐-
―＝ミ＼::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／;:ィ::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::__ヽ::::＼::ﾟ，
/'´ {:::/::/::::;ﾄ_ハ::}i:::}≦::::}:ﾊ}___,ﾄ､::::;ﾊ:}
Ⅵ:ﾊ::/r‐｡､}:/|:/r ｡V/{⌒ｉ:::| ヾ }! おうよ！ 俺は先々帝の
V､::i} ￣ ｉ ¨´ 〉/:::ﾊ. |
}八 ﾉ ___ rﾍ/ ＼! 恩義のためなら死ねる！！
／＼ ヽ ﾏ´ ⌒i , ﾄ､
／ ＼ ヽ ＿_>、ｰ一' ／ | :}＼ __
/ ､ ＼ }_人 -=ﾆ///／} ー '" / ／//}///=-
x=＝/ ､__ ヽ_}ｲ__///////ヾ | / ｢'//／////// 西域でも、西羌族戦線でも
∧ / rく..ﾉ_／//////∧/ | / ＿!//////////
//∧/ ／lｉ/////////∧_ r―｢////////////// どこへでも喜んで行くぜー！！
/////＼ /_,ノ}/////////// ヽ..,,___,.ノ|//////////////
////////777//// ////////o/ --､'////////////
/////////////// ////////// ／ , ＼/////__/////
/////////////／ ////////o/ く_／／ _ ヽ/／ i},＼ //
. ////////////／ /////////// ( ヽ{ / ＼ }///＼
【梁慬】
和帝に救われた恩義がある武将。
官位は、西域副校尉。
.
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ
三三三三三三三三三,
／ ｀＼
/ ノ^i ヽ）ﾉ
l ノ＾' - '´ l,, ヽ｀ 皇太后……さま！
Jヽ !_i;li ノ ソ 丶
. |. |´,-'､ =_''ヽゾ_ , |
ヽ, ﾉ i｣,. ´l;j 〈 _ 〃 丿 皇帝は朕だぞ！
ｙ '''.r' '' ´ ヽ, =,, ／
i _ tγﾉ. ( 頭越し命令なんてしないでくれ！
丶 ｀ ,__γ' ／
＼ , ノ. /- ' ´ 朕が決済をしたいんだ。
┌―｀t.ー― ' r- ┴ ､,,_
l |´ ―ｰ./´ /
. r-ｧ＝-ヽ+r'.、＿ 〈. __＿_/
. [-' ､ t '" / -ゝ ／- '｀ー､.'- 、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/.:.:.:.:.:.::::::::::::/:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::'::::::::::.:.::.
/ .:.:.:::/ .:.::.::::::::::::::!::::l:::::::::::::l!::::!::::::::::::::::':::::::::.:.:. l
/::/ :::::i::::::::::/ ::::::!::l:::::i:::::/:::ﾘｌ::::ｌ::::l:::::::､:::!::::::::::.:. l
.'.::;':::::::::|:::::::/ト:/ﾚ|::l∨|::/ !:/ !::::ｌ::::|ヽ:::ﾊｌ|::::::::::::.:.|
ｉ:::ｉ::::::::::l:::::/∧ﾊ!｀メ _,,|/ !'､_|:::ﾑ斗 ＋ﾉ:|:::::::::::.:.:l 兵は凶事！
l::j|::::::::::|:://ﾐﾒﾆ=＝ゞ .ヾﾐﾆ=＝ｌ' l::|:::::::::::.:.:l
!ｲ! .:::::::|/ﾚ′ -- ‐=＝j＝=－ -- !ﾉ :::::::::.:..! 子供のオモチャではない！！
!.:.::::::::::ﾄゝ {! jｨ:::::::::::.:.:!
l:l .:.::::::∧ ＿__ / j::::::::::j:/
.ｌ{i.:.:.:::::|:::丶 ∠ニニゝ /-'|::::::::〃 先々帝とて長年忍耐し、勉強し
lﾊ .::::::|::::::: ＼ - ／.::::::|::::::/'
∨ ::!::::::::::: }＼ イ ::::::::::::|::::/ それでも思い通りにいかぬ事が多かったのだ
∨:|:::x=＝! 丶 __.. " !＝=x::::|::/
＿＿ Ⅵ/ r=ﾉ , |=、 .Ⅵ' 皇帝になって間もない子供がさえずるな！！
r､=＝ニ￣.. ∨ |" / .㌧}＼
／⌒ヽ＼＼ .| , ヘ / 〉 丶
／ ＼＼＼ .| .／ | |＼ ./ ｀ ｰ-
/ ｀ヽ ＼＼＼ ヽ.／ | | ＼ / ｀7ゝ
ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 戦とは恐ろしいものだ。
/::::::::::::::::::::::,:::::;ｲ/ｲ::;イ:;ｨ:::/:::::: ﾘ::::::::::::::::::::::｀
/:::::::/::::::::::::::{!::/ xz≧xﾚ､j//ｲ::/::::::::::::::::::::::::::.'
/:::::::/:l::::::::::::::ll:::l `!んうヽ' ヽ/ノl:::/::::::::::::::::::::::::', 己の采配ミスで多数の兵を死なせた時
//::::/::::ｌ:::::::::::::l l::l ¨ /ｲ::::/!:/:::::::::::ﾄ､:l
,'/:::::( ゝ.l:::::::::::::ｌ ',:{ ￣￣ ¨ ＝=-l≦x///::::::::::::::l ｌ:l その重責に耐えられるか？
l!:::::::::ゝ-',::::::::::l::l ゞ ﾊﾟﾉ}!У:::::::/jｲｌ! l:l
l!::/:::::::::::jl:::ﾄ:::::ｌ:l ‐- ､ ´ |! -'/l::::／l!:::::j ｌ! 民の怒りを鎮められるか？
!/::::::::::::ﾘ l::l l::::l!l :::... ’ ! ,ｲ:::lｲ:::::ﾘ ::ﾘ l!
｀ヽ::/ .ﾘ .l:::lﾘ イ:::::::::::::::/l:::/ !
＿＿___ _ / .l::l ヽ ,,．ｭσ´:::::::::::::::::::/ l:/ まず大人のやり方を学んで
x＜´￣ ｀ヽ' l:! 7¨乏:::::::::::::::::::::::::::::::::/ l/
／ ｀ヽ ∨--- ‐‐l!T￣T､ ￣｀ヽ､:::::::::::::::::/ j′ それから口を挟むがいい。
／ ＼ ∨ | |! ヽ ｀ヽ:::::::/
/ ｷ＼ .∨--‐‐‐' l! ＼ ﾉ:::ノ
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///////////////////////////＞
/////////////////:i//////////ﾆ=‐
/////////////ｨ//::::|////////〈
////////////:://≦~!/,ｨ/ﾊ///!/＼
///////////'~{/ r tﾗl/ |/ ∨八￣｀
/////////,'! / ¨´ / ｀i/} 皇太后さまの話はもっともだな。
/////r‐ ﾏ/{ ´/ |
/////{ ∨ , |
/∧//,＼__ ー‐ _ | 陛下はさあ、焦んねーで
/{ V/////}ヽ |
'∧ /V//// ｀ﾆ=- ＿＿＿ ′ 頼りになる大人が沢山いんだから
}′ }! V' {
r‐=ﾆ{ ＼ | ┐ 今の内は甘えて、じっくり仕事を覚えていった方がいいぜ。
|:::::::::::::￣￣￣￣|､ | }!＿＿
|::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ ＼:::::::::｀
／::::´￣￣￣ /｀::::ー┐ ＼ |
／:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::O |￣｀ }!
＼ そんじゃあ出撃だ！ 筋肉イエイ、イエイ♪ 筋肉イエイ、イエイ♪ ／
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
(´⌒(´⌒´⌒´⌒ ⌒｀）｀）⌒｀）(
(´⌒(´⌒(´⌒´ !i!i!i!i!i!i!i!i!i ⌒｀）｀）⌒｀）｀）⌒｀）
(´⌒(´⌒(´⌒(i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!⌒｀）｀）⌒｀） ｀）⌒｀）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ
三三三三三三三三三,
／ ヽ,
/ ヽ
/ / .r^ﾞヽ ヽ、
, / .,＿ ノ ﾉ ! i. }｀
i /ﾞ´ ヾ、´ ﾉ ,. i （ チッ、皇太后のババアめ。
! rﾆヽ､" tjヽ ゞｨ' ノ |
丶 .l ﾄ'j ﾞ ,_ ヽ.- ,rﾞ 皇帝の朕をないがしろにしやがって。
ヽ､' ヽ, ｿ ! ﾀ / ,ソ
ヾ、 } _ ` !'"
┌‐ "￣ﾞi ､ ｀ ﾉ 覚えてろ……いつかまとめて粛清してやるよ ）
i､ ﾄ､,丶、 ,. '´
,､ﾍヽ'" ´ ｀ヽ、 l, ｀'' ｀ﾆ'i ヽ､_
／＼ヾ;､ゝ ｀ ,} ,ﾞ l
／ ゝ'"´` '' ー‐ ､_ 丶,_ -‐''ﾞ1 ┌ ﾞ
ｨ ､ l ヽ ヾ 7丶-､,
i ヽ, 丶 !、 |. / | !,|､
和帝時代の遺産で、情報伝達から軍の出撃までが早かったため。
梁慬隊は、あっという間に西域に到達。
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[ 敦煌 ]
: . . . : : : : : : : : : . . . . . . . . . . : : : : : : : : : : : : : : : : . . . . .
⌒Y⌒ r ‐、. . . . : : : : : . . . . . . . . . . . : : : : : : . . . . . . . .
r -.＿＿＿＿＿＿＿＿＿: : : . . . : : : :
＿ __ _ . . ／ ＼ -､ : : ,..(⌒ . .
. . : :,､_,ノ ﾞ,ノ '⌒ : :
: : .`‐､_ ､ | . : : : :
r‐ﾞ。 | ＿ |
_________/|iヽ ヽ /､＿＿＿＿＿/ヽ ノ＼,,＿_________
￣￣￣ ｀┴─‐'´| /ﾉ / ﾉ | /￣￣￣￣￣￣￣
; ; ; , , _l| | | ji(,_ﾉ" ｀" (_ﾉｲi!､- -
; ; ;. , , _i!,;ii| j! ,i! ,! ;i!,ﾄ , , ; ; i从; , . . :
＿∧ ∧漢ﾉﾍ ∧漢ﾉﾍ
（＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ） ＼. .＿∧ ∧漢ﾉﾍ /(∀ﾟ ）|＼
＿∧ .∧漢ﾉﾍ |＼Ю__∧ ∧漢ﾉﾍ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）|＼ ⊂)_|√ヽ
（＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）＼ （ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ） ＼ |＼Ю ⊂)_|√ヽ~∪ ）^)ﾉ (´⌒(´⌒;;
|＼Ю ⊂)_ √ヽ| || |＼ Ю ⊂) √ヽ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ( | （ |(´⌒(´⌒;;
（ ￣ ~∪ ）^)ﾉ '~ ~ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ .|| || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||｀ || ( | （ |(´⌒(´ ||｀ || ( | （ | (´⌒(´⌒;; (´⌒ '~ (´⌒(´⌒;;
'~ ~(´⌒(´⌒;; (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒;;
(´⌒(´⌒;; ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
[ 鄯善国の本拠、扞泥城 ]
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ, ////////┌────────┐/////////＼
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ, ////////│ 旅館 鄯善 | //////////＼
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ ///////l└────────┘////////////ゝ
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ,.三三三三三三三三三三三三三三三三三三三┃
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___ ┃
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "" 〃 l....... .... |=====l=====| | 〃 | 〃| ┃
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;ﾒヾ " 〃 l ........ ...|=====l=====| |＿＿|＿＿| ┃
゛ ヾ;ｉ;;ｉi ;ｉiメｿ ヾ; ;ゞ " l::::: ... ...|=====l=====| | 〃 | 〃| ┃
""|l!|| ｌｌ|ｿ "" l.... |=====l=====| |＿＿|＿＿| ┃
ｌi(~):|l| ,,,,,, , l.... |=====l=====|::: ::::┃
|:l||ｌ |l| ,,iiiii;;;::..ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ,,iiiii;;;┌───┐
|;l!ｌ| |;;) iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iii＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿;;;;;:::::::iii l │空有 |
|ilｌ|| ｌｌl(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)|三三三三三三三三三三|(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)
二ｌliｌ|ｌ ｌ!| (⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)|三三三三三三三三三三|口(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)
＿∧ ∧漢ﾉﾍ ∧漢ﾉﾍ 漢王朝に歯向かう気が
（＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ） ＼. .＿∧ ∧漢ﾉﾍ /(∀ﾟ ）|＼
＿∧ .∧漢ﾉﾍ |＼Ю__∧ ∧漢ﾉﾍ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）|＼ ⊂)_|√ヽ 無いなら道を空けよ！
（＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）＼ （ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ） ＼ |＼Ю ⊂)_|√ヽ~∪ ）^)ﾉ
|＼Ю ⊂)_ √ヽ| || |＼ Ю ⊂) √ヽ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ( | （ |(´⌒(´⌒;; 歯向かうなら容赦はしない！！
（ ￣ ~∪ ）^)ﾉ '~ ~ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ .|| || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||｀ || ( | （ |(´⌒(´ ||｀ || ( | （ | (´⌒(´⌒;; (´⌒ '~ (´⌒(´⌒;;
'~ ~(´⌒(´⌒;; (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒;;
(´⌒(´⌒;; ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
北匈奴に傾きかけていた諸国の王は、あまりの早さに驚愕し。
亀茲国まで抵抗らしい抵抗を受けなかった。
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. ／ : {i: :{ {: {i :{ :{: {: i: : !: :|!: : : :}:}ﾊ
/. {: : :{i: :{ {: {i :{: { 从; 从ﾘﾘ乂 //ノﾊ
f{:{从从乂乂:ｨ:刈(ｰ≪ー-ミ ヾ. :/: }ﾄ,
{从「 （ /.′{ ヽ ＼ ヾ ∨/ﾉ:}i
{:乂 { {. 八 }, : ｲ:{
f{:汽 _,..==ミ:､ ∨彡ﾊ
乂:ミ ≠-..., ,≠:i:i:i:i:≫ヾ ;≦ }{ わ、我が国が裏切る訳ないでしょう。
乂:ミ /:i:i:i:i:i:i:i:iヽ ｲ:i:i:≫'"ｰ-､ !ﾆ才
∨ , _,￣二≠:､ r ≠ﾓ::ｧｰｧ' !ｰ=彡
. 汽, 弋气:::ｧ≫:}l :, ^二二 ｲ |汽 いつもどーり遠くから応援してますから
彡, ^冖 }| :, !八
. /ﾍ ﾉi ﾄ. U |:.:∧ 逆賊退治、がんばって来てくださいな。
/.:.:∧ L..,__r彳 !.:.: ∧
. /.:.:./:ハ ｫｨィｲｰ 汽ﾄﾄ刈云 从.:.:.:.:＼
/.:.:.ｲ/ ∧彡'^ 二二二才´, / {ﾄ.＼.:.:.:.:ミ
. ｲｲｲイ ｲ{ ヽ ´￣￣｀ ｲ ∨＼ ー-ミ （ ……まだ裏切りきるにはぶが悪ぃや。
／∨{ .∧ イ j.∨ ｛- ..,_
..イ≫= V{ 汽州州州州≪ ; V {ﾊ≪≫ｪx あとはすっとぼけて誤魔化すか ）
_,,.. rf≪≫{{ｧ//7.v{ ∨:i: i:i:i:i: 从 / v{汽≫=≪≫
. : : : :７≫≪く{{//ハ{.{{. ∨:i:i:i:i:/ ' }.{乂{≪≫=≪
: : : :./≪７≪ｨ{{/≠云{{ V州ｲ ／ }.{ｨィ{≫=≪≫
【鄯善王】
当代の鄯善国の王
.
[ 焉耆国 ]
､、､ヽ、
ミﾐ ﾞ ＼
ミﾐ、 `ヽ
ミ､ ＼,,＿＿
彡, r-ヾ ,,.ﾉゝ
"彡,, l ／
ノ''"i',_,メκ
. 「"´ /´`π ﾊﾞｻｻ…
`ｰ－'
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,.,.､
/:;:;:;:;:;:;:;i｀｀ '''''''''ヾ;'
. /;:;:;:;:;:;:;:;:;| ､ ;｀:
/;:; -､;:;:i'''´ ;;.,,.,.; ;.,,! ち……鄯善王め。
i;:;:i￡｀;;!. ,-=･､く=i'
|;:;:ヽ.^' . '´;.. ヾ. 今は手を引くと伝令して来やがって……。
!;;:;''｀i U ノ''ｰ-ﾉ
..,i;;'' ､ . i´.(ｰ‐‐!
ヘ、 ヽ ヽ ￣.| 西域の入り口にいるてめぇが時間を稼がねば、
..｀ｰ-､ ｀ ｰ-､ i
｀: ... ｀ｰ--､.／｀ ｰ-‐' この反乱は完璧に成功しないじゃねえか……！
｀ : .... iヾ
/´〉,､ |￣|rﾍ
l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
/＿＿」 _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
'´ （__,,,-ｰ'' ~~￣ ャｰ-､フ /´く／／>
`ｰ-､__,| `"
,.... -=……=‐-..､_,
,..ｨ≦三ミミﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉ彡ｉｌﾊ､
､／三ミミﾐミﾐﾐﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｊ彡彡ﾊ､_
/ミ三ミﾐﾐミミミﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｌｊ彡彡彡'ヽ.
./三三ミﾐﾐ三ミﾐミﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｊｊ彡彡彡ﾆﾊ ……ま、完勝はムリになったが
.,'三≦ミ／｀:.≠ミﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｉｌｉjjｊ彡'´¨ヾ三ｉ
ｊ三三ﾐｊ: : :ーﾆ､＿ﾆ=‐-‐=ﾆ二 __ﾆ !三{ もうほぼ俺らの勝ちで詰んでるからいっか♪
ｒ､ｊ彡ﾐ彡' ‐‐-..二､_ _￣_ _￣二メ-‐ ､ﾞヽ:i!
.ﾊ ∨´: : : : : ;,__＿___＼ .; i i／ ＿___,;. Yヽ
j入 i!: : ,___､＿＿_..,｀ヾ}}ﾞメ;: }:/彡´_＿＿..,;ｲ,/i
!ゞ ﾉ: : :彡:^:ｰ｀ﾞ¨´＜彡.:ヾ><:.:.ﾐ^ｰ｀ﾞ¨´＜ﾐﾊ,
∨{: : : :, -:.ﾆ二ニ___,,..＜ト‐{=ﾒ=三ﾆ-- !/
ｊ__!＼: : : ,.:´￣,...=‐''´:.:.､::{ !..､ ｀￣｀ヽ j! その代わり、
/｀ﾞ{: : :｀Ｙ;.:.:,..-‐‐''".:.ノｰ-{{....;;)-'､__｀ｰ､ Ｙノ!
ｒ/ .:ヽ: :.人{.:.:（´:.:.￣.:.:.:.:.:.:_.二._ ￣)} //′:.、 亀茲国を攻略してる部隊には
,../ ! .:.::::＼{{ヾ＼｀:ｰ-=≦ｨｪｪｪｪｪｭ≧≠.//:' }､
,....// ヽ .:.::::::::＼i!､.:＼.:.:｀ヾヽ- ﾆﾆﾆ-'ノ///:' / ﾄ､ 犠牲になってもらうしかねーなあ。
,........:.:´.:.:/.:{ ＼ .:.:::::::::::ヽ.:.:.:.:｀.:.:.:.:｀ｰ----‐'' 〃/:.:' / !:.:ヽ
.......:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.i ＼.:.::::::::::::＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´￣ /::' ／ i}:.:.:.:＼
[ 亀茲国の本拠、延城 ]
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ." ＿__ ^.」
┬回┬r''l| / | / ,|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i| ┼
┴,＼__ノし/／ ＼__ノし/／ ､~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬/ ..)/⌒ヽ(＿ ＿＿)/⌒ヽ(＿ ','_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴￣￣)ヽ__ノ（￣￣ ￣)ヽ__ノ（￣￣￣~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|
┬´ ／⌒|「⌒＼ ／⌒|「⌒＼／| | ~ (|i' |_._|__|~''i|
＼ ＼ ＼ ＼ ， ＼
＼ ＼ ，. ＼ ＼ ，
＼. ＼ シュピ＼. ＼
シュピ ＼ ＼
＿ ， ＿ ＼ ＿. ＿ .
＼ ／ ＼ ／ ＼ . ／ . ／
＼ ／∧北 ＼.／. ∧北 ／. ∧北 ／ ∧北
..と＼（Дﾟ ） .と＼（Дﾟ ） .と （Дﾟ ） と （Дﾟ ）
／ ＼.と）. ／ ＼.と） ／ . ｜. と） ／ . ｜. と）
..._丶 ′__.. -‐
-:一 , ｰ-
／'/ ll ',＼
/,' |! '. ＼
│
| ＼
! ｢＼
＼｣
｢ ＼
＼_｣
｢ ＼
＼__｣
＼
＼ うおおおおお筋肉―――！！ ／
。__
|漢|
|￣
ｒ"⌒;;ｙ、
┣¨┣¨┣¨( ,,;(;⌒;;))┣¨┣¨┣¨
__,,.. ．-‐ '''""~""''' ‐- ．..,,____,,.. ．-‐ '''""~''''''''''''''''''''''''~""''' ‐-､_ii|_,,.. ．-‐'''""~
.,.:,..:.. .,. :,..:.. ,.:,..:.. , -'" :.:.:...:::. .... ," .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,.
.,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. , -'" ... ,.:.:.:...:::.. . ,' .,.:,. .:.. .,.:,..:.. .,.:
.,.:, .. .. .,. :,..:.. , -'" ... ,.. ... ,.. .. ,' .,.:,..:.. .,.:,..:..
{V::ヽ::＼::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ミ=‐-
―＝ミ＼::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／;:ィ::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::__ヽ::::＼::ﾟ，
/'´ {:::/::/::::;ﾄ_ハ::}i:::}≦::::}:ﾊ}___,ﾄ､::::;ﾊ:}
Ⅵ:ﾊ::/r‐｡､}:/|:/r ｡V/{⌒ｉ:::| ヾ }!
V､::i} ￣ ｉ ¨´ 〉/:::ﾊ. |
}八 ﾉ ___ rﾍ/ ＼! 助けに来たぜ！白霸どの！！
／＼ ヽ ﾏ´ ⌒i , ﾄ､
／ ＼ ヽ ＿_>、ｰ一' ／ | :}＼ __ さーて、どこからどこまでが敵なんだ？
/ ､ ＼ }_人 -=ﾆ///／} ー '" / ／//}///=-
x=＝/ ､__ ヽ_}ｲ__///////ヾ | / ｢'//／////////=-
∧ / rく..ﾉ_／//////∧/ | / ＿!////////////////=-
//∧/ ／lｉ/////////∧_ r―｢////////////////////_/_/ヽ
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イ "" ⌒イ ""lヽ/l （ﾟДﾟ l彡 lヽ/l （ﾟДﾟ l彡 lヽ/l （ﾟДﾟ l彡⌒
/ ( ⌒/ ( // ・ ミニXニヾヽ / ・ ミニXニヾヽ 漢/ ・ ミニXニヾヽ
( ( （_｡／ ミノlヽ/l （ﾟДﾟ l彡／漢ミlヽ/l （ﾟДﾟ l彡／ ミノ{ﾐ]l[__ こういう反乱の時って
ゞ (. ゞ (. ゞ | ￣ ミ/ ・ ミニXlヽ/l （ﾟДﾟ l彡 ミニXニヾヽ￣ ミロ＝〈
ゝ､､ゝ ゝ､､ゝ ゝ|＿（_｡／ ミ漢{ﾐ/ ・ ミニXニヾヽミノ{ﾐ]l[__ﾉヽ＿ノl⌒ヽ 敵の識別が困難だから
ゝ､､ゝﾉ ,, ゝ､（ || || lヽ/l （ﾟДﾟ l彡 ミノ{ﾐ]l[__ﾉヽミロ＝〈 ヽ. L....」
ノノー / ・ ミニXニヾヽ￣ ミロ＝〈 ヽ.l⌒ヽー ､,.ゝ-し'､ﾍ 困るんですよねー。
ヾ.､_ （_｡／ ミノ{ﾐ]l[__ﾉヽ＿ノl⌒ヽー ､,.ゝ....」 r～ ヾｌ
ヾﾉ || ￣ ミロ＝〈 ヽ. L....」 r～し'､ﾍ ﾉ|.| |.|
l~ |＿＿ノl⌒ヽー ､,.ゝ-し'､ﾍ ﾉ| ヾｌ.l､_」 l~」
（ || || || L....」 r～ ヾｌ.l､_ |.|ヾﾉ
ノノーヽ ﾉ-し'､ﾍ ﾉ|.| |.|ヾﾉ ;;;;⌒);;⌒)
ヾ.､_ !.| ヾｌ.l､_」 l~」 ;;;;⌒);;⌒)
ヾﾉ |.| |.|ヾﾉ;;;;⌒);;⌒)
l~」 l~」 ;;;;⌒);;⌒) ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
┏━━┓ ┃┃
┃ ━━━ ┃┃ 漢軍は遠征で疲れている！
┃ ・・┃ ┃┃
┛ ●●
待ちうけていた俺らの方が有利だ！！
∧ 北
(´⌒(´⌒;;≡≡三（ ・Д・）
´⌒(´⌒;; ━Ｏ━━Ｏ━━━》＞∧ 北
(´´ ≡≡∧ 北人 Y 三（ ﾟ皿ﾟ ）
(´⌒(´⌒;; （ ・∀・）」＿） ∧ 北━Ｏ━━Ｏ━━━》
(´⌒(´⌒;;≡≡Ｏ━━Ｏ━━ 三（ ・∀・）人 Y
´⌒(´⌒;; 人 Y ∧,,北 ━Ｏ━━Ｏ━》＞
(´´ ≡≡ ﾚ 」＿） （ ﾟ皿ﾟ） ﾞッ ∧,,北
(´⌒(´⌒;; ≡≡ （ ⊃━⊃━《＞（ ﾟДﾟ）
∧ 北 | ） ） （ ⊃━⊃━《.＞
∧ 北 三（ ・Α・ ﾚ（＿） | ） ）
三（ ・∀・） ━Ｏ━━Ｏ━━━》＞(´⌒;;≡＿）
━Ｏ━━Ｏ━━━人 Y
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__//￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
{V::ヽ::＼::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ミ=‐-
―＝ミ＼::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ええい！ 向かってくる奴
／;:ィ::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::__ヽ::::＼::ﾟ，
/'´ {:::/::/::::;ﾄ_ハ::}i:::}≦::::}:ﾊ}___,ﾄ､::::;ﾊ:} 全部ぶったたきゃいいか。
Ⅵ:ﾊ::/r‐｡､}:/|:/r ｡V/{⌒ｉ:::| ヾ }!
V､::i} ￣ ｉ ¨´ 〉/:::ﾊ. |
}八 ﾉ ___ rﾍ/ ＼! 白霸どの！！
／＼ ヽ ﾏ´ ⌒i , ﾄ､
／ ＼ ヽ ＿_>、ｰ一' ／ | :}＼ __ こいつら挟撃するから協力してくれ！！
/ ､ ＼ }_人 -=ﾆ///／} ー '" / ／//}///=-
x=＝/ ､__ ヽ_}ｲ__///////ヾ | / ｢'//／////////=-
∧ / rく..ﾉ_／//////∧/ | / ＿!////////////////=-
//∧/ ／lｉ/////////∧_ r―｢////////////////////_/_/ヽ 筋肉なめんな―――！！
/////＼ /_,ノ}/////////// ヽ..,,___,.ノ|//////////////////／////∧
////////777//// ////////o/ --､'//////////////／///////∧
/////////////// ////////// ／ , ＼/////__////////////////∧
/////////////／ ////////o/ く_／／ _ ヽ/／ i},＼ ////／'////////ﾊ
. ////////////／ /////////// ( ヽ{ / ＼ }///＼∠///////////,'}
_, -‐ ´￣￣￣｀ ‐- ､
,ｨ ´ ｀ヾ､ヽ
/ ﾞuﾘ
.,´ , , .i｀ヽ､
/ ｉ､_＿＿__／ ノ ／ ノ i ､ﾄ､
/ ､ﾐ､｀-―'´ ,ム乏'´ ／_,イ, / |ｉi ｀
,′ . ｀ミ乏ﾆ―=ｨ' ,ｨ芸ミ､フ ,彡ｲｦ,彳ﾘ
i . ヽ::......-―彡イi| ､弋ﾘ ￣ 磷豺ノ ああ……ああ！
|:::::::::‐-ﾆﾆｦ⌒|i ii ﾘ U ゛ 弋' i´
ゝ:::::::::_,-‐{ ､i〈i i ii ﾄ､ / |i
ヽ;:::'::::::::ゝ､ヾゝ､ﾘ-ゞ r ‐, ム もちろんだとも！！
,ｨ个::::::::::::::｀i-‐: :. ー /
ゝ､i::::::::ヽ(: : : : :. , ' 漢王朝を信じて良かったぞ……。
ﾉﾉ,:::ﾄ､ヾ､＿: : : : :..._＿ ,. '
／//::,j:::|￣⌒｀＝=-､j7
｀ヽムﾉ::/j o＿}ｉ/
＿＿丞r'＿__ o二}ｉｺ＿＿___
r―/ ≧‐-x｀=‐-￣}ｉｺ｀‐-=ﾑ入
/￣￣≧=―-x ＼ ,'/＼ ﾉ /＼
＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[
|──┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬─::|
|┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─::|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
殿下、良かったですな。 さあ、反撃開始だ！！
∧亀 ∧亀 ／亀＼
(#ﾟДﾟ)┳ (#ﾟ;;-ﾟ)￣| （・∀・ ）
(;:つ Ｏ ━━━━━━(;:つ━Ｏ━━━━━━巛コ＞ △──⊂ ⊃
＿|￣[|＿|￣[|...┃￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿巛[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|_
|──┬───┃───┬───┬───┬───┬───┬──∴━┫巛─┬───┬───::|
|┬─┴─┬─┃─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬┣━┫巛─┴─┬─┴─┬─::|
|┴─┬─┴─┃─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴┣━∧巛北 ─┴─┬─┴─::|
|──┴─┬─┃┣━┫┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬┣━（ﾟ 巛ﾟ ；） ...┬─┴───::|
| |l三三|─┴─┃┣━┫┬─┴─┬─┴─┬ |l三三|──┴─┬─┴┣━と 巛 ） ...┴─┬ |l三三|::|
| |l三三|─┬─┃┣━∧,, 北 ──┴─┬─┴ |l三三|──┬─┴─┬┣━ Ｙ 人 ─┬─┴ |l三三|::|
|──┬─┴─〓┣━（ﾟ∀ﾟ ；）..─┬ ─┴───────┴─┬─┴┣ r（_＿）__） ...─┴─┬───::|
|┬─┴─┬─冂┣━と ） ┬┴─‐,.:＜ 三三三三三 ＞:､ ..┴─┬┣━∧,, 北 .... ─┬─┴─┬─::|
|┴─┬─┴─Ｖ ∴━Ｙ 人 ┴─┬::／／lllllllｌ;:=＝＝＝＝=＼＼─┴┣━（´∀｀ ,,）..─┴─┬─┴─::|
梁慬の援軍に励まされた亀茲国は、反撃を開始。
挟撃された温宿国、姑墨国の軍は、徐々に崩れて行き。
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ヽ◇ ヽ◇ l|l| l|l|
◇ ヽ ◇ ヽ l|l| l|l|
ヽ丶 ◇ ヽ丶 ◇ l|l| l|l|
丶 ◇◇◇ 丶 ◇◇◇ ｷﾞｬｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ!!
ヽ丶 ◇ ﾋﾞｼｭ!! （壬三三三三三三三三三○
◇◇◇ヽ ﾋﾞｼｭ!! （壬三三三三三三三三三○ ○
＼ ★ （⌒ ） ☆ ／
| ＼ ☆ ★ |::
＊(⌒ ⌒ヽ ::/ ＼ | ☆ ,r'⌒ ⌒)： ☆ （⌒ ）
＼ （´⌒ ⌒ ⌒ヾ ｺﾉﾔﾛｰ ⌒ヽ / ﾎﾞｶ ⌒｀） ／
（⌒ ） （'⌒ ; ⌒ ::⌒ ） ＼ （´⌒ ⌒ ⌒ヾ ／ ⌒ ; ⌒'）：：
：（´ ） ::: / ( （'⌒ ; __,,__ ⌒ ::⌒ ） ﾎﾞｶ ｀）* :
：（´ （ ） ::: ( （´ ( ´･ω･) ::: ） ／ ） ｀）
☆─ （´⌒;: ::⌒`） :; ）
（⌒:: :: (・ω・´) ) ::⌒ ）
／ （ ゝ ヾ ）
＼人_从人__从_从人_从_人_从_人_从_人_从_人__从人从ﾉ／
＞ うおおおおお！！！ 筋肉！筋肉！筋肉ッ！ .＜ ＼人_从人__从_从人_从_人__从人_人从ﾉ／
＞ ＜ ＞ 俺の筋肉、無尽蔵！！ .＜
＞ きーんにーく――ッ！！！ ＜ ＞ ＜
／Y⌒YW⌒Y⌒W⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YW⌒⌒YW⌒WY＼ ＞ 筋肉にできねぇ事はねぇ！！ ＜
/ ヽ ヽ ,. ´ } {V:／Y⌒YW⌒Y⌒W⌒Y⌒YW⌒⌒YW⌒WY＼
〈 '. ヽ. ヽ／ , -‐！ ―＝ミ＼::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
ヽ ヽ ｀ ｰ/ ／ . -―- ／;:ィ::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::__ヽ::::＼::ﾟ，
＼ ｀＞ー'´廴,／,. '´ ｀''ー- ､ /'´ {:::/::/::::;ﾄ_ハ::}i:::}≦::::}:ﾊ}___,ﾄ､::::;ﾊ:}
` ‐- ､ ,.-‐'´ ヽ、 Ⅵ:ﾊ::/r‐｡､}:/|:/r ｡V/{⌒ｉ:::| ヾ }!
,.:´ Y ヽ、 .V､::i} ￣ ｉ ¨´ 〉/:::ﾊ. |
/ i ＼ .}八 ﾉ ___ rﾍ/ ＼!
.′ | ∨ .＼ ヽ ﾏ´ ⌒i , ﾄ､
,.イ ! '､ ヽ .＿_>、ｰ一' ／ | :}＼ __
.′ '. '. '. / ! .-=ﾆ///／} ー '" / ／//}///=
i ﾍ ﾍ '. ｆ }. ///////ヾ | / ｢'//／/////
| ヽ ヽ ∨ / //////∧/ | / ＿!//////////
.′ ヽ ＼ ｊ . ′.///////∧_ r―｢/////////////
{ ＼ ヽ ＼ ノ / .}/////////// ヽ..,,___,.ノ|/////////////
'. ＼ ヽ ｀ ー‐ｧ'´ / / ////////o/ --､'///////////
ヽ ヽ 丶 ／ .:,.ｲ´ ////////// ／ , ＼/////__///
＼ 丶 ` ｰ‐ｧ'´ ／ ...////////o/ く_／／ _ ヽ/／ i},＼ /
-― ＼ 丶 ,.イ ,.. -‐ ´ ./////////// ( ヽ{ / ＼ }///
／ ` ‐- .,＿,.＞‐''´ `ｰ一'..//////, //////////o,′ ｀⌒¨L..く ∨////
┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃/////i |///＞x._ //////
┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ /////| |/////{__У//////
┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ///o/| l//////＼//////
┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ヽ .//////| |////////＼/////
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
こりゃ叶わん。
(´⌒(´⌒´⌒´⌒ ⌒｀）｀）⌒｀）(
(´⌒(´⌒(´⌒´ !i!i!i!i!i!i!i!i!i ⌒｀）｀）⌒｀）｀）⌒｀） 逃げろ―――！
(´⌒(´⌒(´⌒(i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!⌒｀）｀）⌒｀） ｀）⌒｀）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ξ ξ
∧ 北 ∧ 北
ξ (⌒（×ω×）つ(⌒（×ω×）つ ξ チーン
∧ 北 ∧ 北 ∧ 北
ξ (⌒（×ω×）つ (⌒（×ω×）つ(⌒（×ω×）つ
.∧ 北 ∧ 北 ∧ 北 ∧ 北
(⌒（×ω×）つ（×ω×）つ (⌒（×ω×）つ (⌒（×ω×）つ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
梁慬は反乱軍を敗走させ。斬首が万余級。捕虜を千人得て。 亀茲国を平定する事ができた。
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＞三三|三三三三三三三三三＼
. ／,.三三三ｌ三三l＼三三|＼三三三＼ /＿ /＿ ＿__|＿__
/／/三,三厶三三|＿＼_三_Ｌ.-＼|＼｢￣｀ / | / | | ／＼ |
l三/|三/,ﾆ､ヽ|ヽ| ,ニ､ヽｆ⌒ｌ | ヽ. |￣|＿l___ | ｜ ｜
|/|/ |/| ｊ `クﾉ ∧ l |￣| / | | ／＼ |
| ヽ ,､ rﾍ/ ＼| ﾉ￣| / | | | ＼
＼ ｌﾆ二ソ ／ ト､
／＼ ／ ｀ｿヽ‐- _ /＿ /＿ ＿__|＿__ 和帝陛下、俺やったぜ！
_,. ‐∧／ l￣￣ / ／ 〉三｀丶、 / | / | | ／＼ |
_,. -‐' 〈 〉 | /r '" ／三三三三＼. |￣|＿l___ | ｜ ｜
, -'三三三三三∨__ | ' ｜ ／三三三三三三＼ |￣| / | | ／＼ | できりゃ生前に恩返し
/三三三三三三三/ ／⌒＼三三l´`r―‐- ､三三＼ ﾉ￣| / | | |
|- ､三三三三三o/`ー―／ ＼ ヽ.三し'―- ､ ）三三l したかったけどな……。
|三＼三三三三/`ー―/ ＼. Y´三/ 〉‐-､ ） ￣￣} /
|三三＼三三三/ ＿_/ ＼ ソ三{ ,ゝ-､ /三三/ /
|三三三＼三o/ / ヽ/ r‐ ﾉ三＿/ﾄ､┐ /三三/ /⌒ヽ＿ノ /
|三三三三ヽ/ /三三＼ ノ￣三/ヽ/ { ７ /三三/
|三三三三三∨三三o/` ＜ヽ /三＼ /_）三三/ （）
|三三三三三/三三o/三三/ /三三/`ー '´/三三/
,' ヾ､ i
i : ', i ヾ､ / ',
,' .: : : i ﾄ､ヽ | ./ i
i ,-'´ / ﾉ i i | ｉi ﾉ _,ｨ'´ , |
Y‐=､_,-‐'´ , / // / / ,' /｀|i/二ﾆ彡' ノ j
ﾄ､＿＿_, -彡'´ ,/´ .,ｲ / ,ｲ-‐ﾘ｀i‐､＿∠彡'´ / 勝った……。
｀､ミ三-‐'´彡イ ._,ｫイ´ ,ﾀ´,ｲ7/‐__, |i ii i||ﾐ | /
ゞミｦ'イ 磷芸､ラノ／'´ '它云ﾆ ﾉi ii i||ﾉﾉ ､/
｀7iｉ! '´ i ´ /,ｲ ｉｉ ﾘ／ ﾄヽ､ けど昨年まで仲の良かった隣人国を
i iiﾍ ! /,ｲ-‐7´i ﾉﾉ
｀ヾﾑ ヽ ｲ:: i i'´ 血で染めた勝利に、何の意味があろう……。
ヘ - - , ｪｨ:::.ゝ､＿_,
ヘ ﾞﾞ イ壬 ﾄ､ヾ､....／
ノ/. ＼ _ イ i:::_＞'´
_ ,ヘ ｀ヾ､ﾑ全壬i＝＝０. |ﾆ _,-―-､
／, ラ´ ヽ｀ヽ､ __,ﾍｲ０=|i |＝＝０_, -‐'´ ゝ-'´ ム＿
／ ｀く K―'´― -ヽ_{i { -‐千―‐‐,イ ＞‐' ´ ｀
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿}/＼ ヽ､
-‐=＝777'///////∧ .|∧ }!
＿＿／////////////∧|/∧ /,}
｀＞////////////////////}///
／/////////////////////////ノ}
/'"´￣////}ﾆ=rx‐--/////////////'＿_ あ、そうだっけ？
〃{/／ ｲ |｀¨{//ｲ////,ｲ/////,<⌒
{' / ／ l !//∨‐{//／-}///∧/}
{／//∧ノ///r ;/ r‐｀､// }'/ }/ じゃあ小躍りしちゃ不謹慎だったか？
|/////////{ {/ ｰﾟ/ｲ /´
|/////∧|/リ U 〉 わりーわりー。
＿V//////／ヽ、 , ／
｢三三三三三二ﾆ=-､_／
／三三―----==三三ミ|
-=三三三|三三三三三三三ﾆ=-
-=三三三三三|三三三三三三三三ニﾆ=-
. ,三三三三三三ﾆ|三三三三三三三三三三ニ=- ､
ｌ三三三三三三ﾆ|三三三三三三三三三三三三=-､
‐=ﾆ_77 ‐- .ヽ/ヽ !∧ ,'
＿ -'//////////∧／/ ,
＿-=////////////////////／
,.ィ'//////////////}/////＞ ､
／'"///////////////|'//////＼` まー起きちまった事は仕方ねえさ。
'" ////////////l////l/////////ヽ
//////////// .l////ﾊ/l!'////∧ヾゝ
. /／////////-―l////―-l/////∧ ヾ 次から気をつけりゃいいとして、
'ﾞ //ｲ////"< ｆi`l// ﾘ ´ｆi ヽl'///,ﾄ/!
/'"////ﾞ、 l/ !'/lヽ| ヾ、 俺って任尚どのの救援も任されてるんだ。
,.ィl/ヽ , ' 'ﾉl/ '
/ ' ｿ､ 〈￣ ｧ ' ｀ヽ
,' ／ !l｀ .､ ￣￣ ／ ! ', 疏勒国って
/,. '_,,-=＝l ヽ ー‐ /.ﾄ､｀ヽ !
'" _lニﾆ￢ ヽ / 、 ＞, どっちの方向だっけ？
＿=ﾆ＞=ﾆﾆ} ｀ !ﾆﾄ､_
＿‐二二二二ﾆ＞-､ー- ､ , ‐,.ィ./,ｲニニ=-＿
. ィ二二二二二二二二ニl `ｰ- ._.／ l二二二二ニニﾆ‐＿
,.'二二二二二二ニニニﾆﾆｌ i !二二二二二二ニニヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ i´彡'⌒ミヽ､ ',
,'i ､｀ヽ､. i
ｉ', i ｀ヽヽN
i ｀ヽ､＿, ／ / i ', ヾヽ}
ﾄ‐-二彡'´ / / / , / i i iｉ i| 疏勒国は、ここから西南にある。
|iヽ､＿＿__, -'´ ／ ／ /／ ,イ i i iｲ
|｀ヽ､＿＿_彡'´ ／ ,イｲ , ' / | ,ｲ i i|,ﾘｲ
ヽ ､二彡乏__云ム乏-―'´ラ／乏z7ﾉ / ﾘ'´_ノ ……悔やむのは
､ム t-イi | '代zツヾ -＝'7´代炒了 /,イゞ_/
｀7ｉ ＼| ｉｉ | ｀冖´ ｀冖´ ´ // |' とりあえず後だな。
ﾘ､ N_爪 i ノ/.,'/
ゝ､ i大ヽ ､ , ム､_/
ノ i:::ﾍ ＿ __ ∧ 貴殿に、わが国から導軍（道案内）を
彡 //::::,ｲヘ -- イ
｀ヾ､ム::/｀ヾ､≧ イ爪-､ 預けよう。
｀=7 ﾞヾ全‐-‐壬}-‐'´ ｀ヽｭ
r' ､ o＿｀iY/⌒ヽ､ヽ i｀､
r'⌒ ‐-､/ ､｀ o二二i彳 ヽj i ｀､
........::::::::::..- －- 、:::::::::....
⊂二⊃ ::::::::::::::::.. / ヽ. .::::::::::::::
... . .... .. l . ..:: . ......:: . ⌒⌒
.::::::::..... 丶 ...... . . .::::::
:::::::::........ 'ー － '...:::::::: ⊂二二⊃
⌒⌒
ｶｱｶｱ…
。__
|漢|
|￣
ｒ"⌒;;ｙ、
┣¨┣¨┣¨( ,,;(;⌒;;))┣¨┣¨┣¨
__,,.. ．-‐ '''""~""''' ‐- ．..,,____,,.. ．-‐ '''""~''''''''''''''''''''''''~""''' ‐-､_ii|_,,.. ．-‐'''""~
.,.:,..:.. .,. :,..:.. ,.:,..:.. , -'" :.:.:...:::. .... ," .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,.
.,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. , -'" ... ,.:.:.:...:::.. . ,' .,.:,. .:.. .,.:,..:.. .,.:
.,.:, .. .. .,. :,..:.. , -'" ... ,.. ... ,.. .. ,' .,.:,..:.. .,.:,..:..
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
しかし、梁慬が出発する前に任尚は西羌族の包囲を自力で突破し、
合流を果たせた。
.
, ---､ っ っ
fr‐i i j ﾊ くそっ！くそっ！くそっ！
__ ＿＿r!jﾉuｰrl/
/ /´ / i|≧ rｮ/＼
{ .i＃ /_ .∧÷,ｲ | .ハ_ なんたる失態……なんたる惨めさ……
} { } ﾊ∧ﾏV}_} } }
ｊ∧ | {//ﾓ!//!i l// あんな低能どもに遅れをとったとは……！！
/ } l{ l|'::ﾖ:{//ｲ /ァ
{ 人_ヘ. |::::::|/ ／ / ﾉﾉ
} { }| ﾛ/／＃ // _ _
ノ＼ ＼ﾉ::/ , 'ﾉ / L[][] / L[][] 私の出世街道が……出世が……
／￣￣＞､/｀/ ／ ) V// V//
// / ＃ ／^∨ヽｨぅﾚ'＼ V V これで遠のいてしまった……っ。
＼ / / }∨ ∧ _
{ / ﾘ l ﾘﾉ{ / / L[][] ああ……ああ……目の前が真っ暗だ……！！
/ /＼／ UU ＼ { { V//
_..イ} ／ } ＃＼ノ┐ヽV
,r＜ ／ / ∨ |＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿ -'//////////∧／/ ,
＿-=////////////////////／
,.ィ'//////////////}/////＞ ､
／'"///////////////|'//////＼`
'" ////////////l////l/////////ヽ おー生きてたか。
//////////// .l////ﾊ/l!'////∧ヾゝ
. /／////////-―l////―-l/////∧ ヾ
'ﾞ //ｲ////"< ｆi`l// ﾘ ´ｆi ヽl'///,ﾄ/! これで俺のミッション・コンプリートだな☀
/'"////ﾞ、 l/ !'/lヽ| ヾ、
,.ィl/ヽ , ' 'ﾉl/ '
/ ' ｿ､ 〈￣ +ｧ ' ｀ヽ ま、そう落ち込むなよ。
,' ／ !l｀ .､ ￣￣ ／ ! ',
/,. '_,,-=＝l ヽ ー‐ /.ﾄ､｀ヽ ! 生きてりゃやり直せるかも知れねぇって。
'" _lニﾆ￢ ヽ / 、 ＞,
＿=ﾆ＞=ﾆﾆ} ｀ !ﾆﾄ､_
＿‐二二二二ﾆ＞-､ー- ､ , ‐,.ィ./,ｲニニ=-＿
. ィ二二二二二二二二ニl `ｰ- ._.／ l二二二二ニニﾆ‐＿
,.'二二二二二二ニニニﾆﾆｌ i !二二二二二二ニニヽ
＿＿＿ ヾ ヽ
/ /ﾆﾆ ｀ヽ--- ､
/ニニニニ ＼ } l} ＼
_ノニニニニニ ∨/ ///} 無責任な慰めを言うな……！
/ニニニニニニミヽ ｀ヽ∨/ /⌒i
,' ------=, ---､} /＼ ｰ─ ､
|ﾆﾆﾆ ニニニﾆ/ /⌒ヽ i /＼二 ヽﾘ このミスで私は処刑されるかも知れんのだぞ？
|===-- .--==== 〉 〉 | } }
___∨ニニ __ノイ. U u |ノノ そうしたら…やり直すどころでは無い……！！
, ＜´ / Vｌ/⌒ヽﾆﾆﾉ U u l／|)ﾉ
, ＜´ / x＜{ Vﾘﾄ Vf´ ／三≧x､__) lfｫﾉ| |
＿ | V ＼__ﾊ ｲ_fﾈﾉ { | |
＼ | ∨ ∧ ∧ ＼ __〉 ｉ } } , -､
＼ |. ∨ ＼∧ ', U ＿..ｨ ,'イ / ／{ / ／⌒i
＼ | ∨ /王ト , u (---ｸ / / ／ ｀7´-人_..イ＿
∧ ｜ ＼/ }ニﾊ ｀＞ , ｰ一/l} , ＜´{ ﾉ -(＿__ﾉ
} ￣ﾉ |/ l__,､:| -} /｀￣´_ﾉイ/ _}＞ '⌒i r┴┐
/ < |l ∧∵} | ./ x＜´/ {＞ ´ ／ r┴‐f´
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
./ i ii i ﾊ
,' , ,' i ,ｲﾘ,ｨ '
. i ,' /,ｲ /iﾑ/_ ＼二｀￣￣ _,-'
. | , / /// ,ﾀｦ/ ゝ､｀￣￣´
..､ﾄ､＿_／/ ///.,ｵ芸＝' 了ヽ､＿＿__,-‐'´ , ……私が助命を嘆願しよう。
ゞ､＿_,ｨ彡'´／代;ﾉ ノﾞ |i i ｀‐ﾄ､＿,ｨ'´__ノ
ヽ､イ茫ﾐ､ ¨ ,' ,' |､ r｀`t二彡'
. ゞ､磷/ // / ﾉ ´ ノ / そこで一つ聞かせてほしい。
. く '＜∠＿/ﾘ｀‐´／ ､ (
.,ﾑ｀ : : ,ﾍ-' , /ヾ､ 貴殿は……任尚どのは
ムﾍ - ‐ .: : /::::) ,' , i /
. ｀ﾍ ::: .: ／::／/ /i , i /
. ﾍ . .: : :´: : :｀ヽi'´ i i ( 西域が好きですか？
. ゝ＿__ t-‐＝―'´￣￣￣｀i､ヽ｀ヽゝ､_
〈ｲ／'´ |､ヽ､＞'´
{==＝＝〇 .|=-‐'´￣｀ヽ､
.__j､|i |＿＿_ __-‐'´彡-‐―――
ム: :＞'´ , j='´￣￣〇‐'´ ＿,-‐―､
r===＜⌒≧== ､
／⌒ヽ i ｲ (_＞--ミ ＼__
//{ fﾘi ー一'⌒ヽﾍ＼ハ
{//) ) , ／＼ {＼＼ ∧ …………
. ／ ,-,＜´ 〈__／ ___ }＼＼ ∧ …………
{ （{/ _＼ /rｪｭヽ ﾉ＼＼ lj 〉 ………… _
_)) ) /_fiｿ ｀ヽ￣￣´ ｀ヽ＼ l |ｌ| , -- ､ | |
ｰ一'ｌｌ| { 〉 / {, -､i lﾘ //⌒ヽヽ | |
. |ｌ| ___ / ﾉ ,ｨfV{ ｀ __ﾉ ﾉ .| |
//| ／--＼ { くiリ }ﾘ {_r ' |_|
| iｌ| ´￣￣￣｀ | /, ＜⌒＞ ､ ○ ○
ヽｌ| ｀⌒´ , ＜
. 八 ／ /
＼//// ＼／/ .{
}＞--／//} ｀⌒i
／| l／/// ﾉ! ⌒ヽ
／／jイ{///／ |／
_ _, -t
_,-┐ ,-ｧ _ ,‐ァ _＿ ／レ‐ ' ´ ￣ ,ゝ
ｌ | _ | .!ｨ┐ .l´/._ / / ,. -‐=ﾆ⌒＼ﾐヽ￣ﾟ¨¨ヽ ./ _, -‐'フ ._,>
│ /./ | ,---､. | .| ', | / /〈 ', / /-‐=＝ミ ⌒ヽ ｝| ｝ i ,}_L_／ ／ ／
f /〈 | .〈 / .レ' .∨./ .! |ﾍ /／￣ ｀ヽ { ＼ }ﾉ ﾚ ノ-‐=ミ＼ ／ ／
| ｌ ∨ ! / / ／| /／ l 〃 =ﾐ{ {{, ＼／￣￣ ￣ ｰ=ミ 〉 ,／/7_
../ │ ﾍ .| / ./く 冫 ﾚ' _＿__ノ ,〃} 八 乂_／／⌒ヽ }⌒＼ ＼ ＼}､}/ //〈 ',
.l _」 ∨ｌ. │ ,! ｀! ﾍ ⌒＼＿_,ノ }ﾉ/⌒>一 -―-=ミ}ﾉ{ミ、 ヽ. ＼ ｝} ﾚ ∨
|／ |_」. │ ./ │∧ / 〉_ 厂 /⌒´ :::/:::::.:.: /八 }〉 }}ー=ﾐ} ,-, す、好きさ……。
,ー､ / l ',. ﾍ. / //ｰ=彡イ:::....{.:..,_..::/＿_.x-'´{｛＿＼＼_乂 ミｿ /./ ,ﾍ
. / / .i ./ ,.､. ',. │l / .', .i. |＞_､,｝=／,‐fッ_ ＞乂＿_ .｀ﾆ=ミ∨ ﾚ' .|｜
/ /.／!, |.／ / / /! .レ'´ .∨ .|_,〉 }'宀ﾞ/, -=ヾ.￣ }彡／⌒i }ﾉ ｀´ 大好きだ！
../ ｌ│ │ .! .l 〈 { ヘ. | /::'::... ..:::j／ノ⌒),|´ ,.ﾍ_
.ｌ / ', .ｌ l.│ .', l / ./ /7 l ヾ{_,フ U / _}::;ノ ﾉ ／,イ | だから……頼む！
.|／ ﾍ │ ﾚ´ ∨ l .| | | | ､_ _, _ ,,.. -┐ } / .:辷.彡く ﾚ'′∨
. ∨ ,-, ,ﾍ | l | } ',`'-ｰ‐_二} ′ ,/ / 私を助けてくれぇぃ……！
r=､ __ ././ .| ! ﾚ'´ V ', } /´.:.:.::/ 丿 } ＿ ___
. _/‐-|/_ 」} .ﾚ' ,= < -‐┐,ｨ jt_L,_,_.:/ ／///＼ /L _!L._|,_:
. ／,ﾄ- /__ ﾉ /‐-'| / // | ∧'---一 ／////, -:､＼ｰ--|. | .|_」
/‐/ .,'￣ ｀! ./ .r' / ハ ｌ-―/ ∧ ,／//////lL _.! ＼ ﾉ =-l=- } |ﾆ=―-
,ｌ .| .,| .ｌ__ . ﾉ -‐=ﾆ/ / ﾍ ﾋ／//::::.ー‐=彡{////// .! _,,_l ／/ / ｆ=､.!―--
',-= !=‐ .ﾍ f￣ .|／ / _/ ∨ﾍ＼/::::::::::,ｨ_,ｨ:::: ∨//:/ |.⌒.|／ /__ | | .!
= ﾍ ', ﾍ| ! ﾚ'´ ／ V .ヾ: Y´，，:}:::::::〉:// | .__ | /´￣`,!=､_.!.__ |
,' ヾ､ i
i : ', i ヾ､ / ',
,' .: : : i ﾄ､ヽ | ./ i
i ,-'´ / ﾉ i i | ｉi ﾉ _,ｨ'´ , | ・・・・・・・・・・・・・。
Y‐=､_,-‐'´ , / // / / ,' /｀|i/二ﾆ彡' ノ j
ﾄ､＿＿_, -彡'´ ,/´ .,ｲ / ,ｲ-‐ﾘ｀i‐､＿∠彡'´ /
｀､ミ三-‐'´彡イ ._,ｫイ´ ,ﾀ´,ｲ7/‐__, |i ii i||ﾐ | / そうか……別にどう答えても
ゞミｦ'イ 磷芸､ラノ／'´ '它云ﾆ ﾉi ii i||ﾉﾉ ､/
｀7iｉ! '´ i ´ /,ｲ ｉｉ ﾘ／ ﾄヽ､ 助命する気だったよ。
i iiﾍ ! /,ｲ-‐7´i ﾉﾉ
｀ヾﾑ ヽ ｲ:: i i'´
ヘ - - , ｪｨ:::.ゝ､＿_, けどもう分かった。
ヘ ﾞﾞ イ壬 ﾄ､ヾ､....／
ノ/. ＼ _ イ i:::_＞'´ 貴殿にはもう二度と
_ ,ヘ ｀ヾ､ﾑ全壬i＝＝０. |ﾆ _,-―-､
／, ラ´ ヽ｀ヽ､ __,ﾍｲ０=|i |＝＝０_, -‐'´ ゝ-'´ ム＿ 西域に関わって欲しくないと……。
／ ｀く K―'´― -ヽ_{i { -‐千―‐‐,イ ＞‐' ´ ｀
/ ｀ヽ､ ＼ ／＼ヽ､ ,イ´ ＞‐'´
任尚は朝廷に呼び戻され、武将としての才はあるが、経営の才は無いとして
涼州で再び勢力を戻しつつある西羌族戦線へと回された。
首は飛ばずに済んだが、実質左遷だった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ﾍ(,漢 . |ﾍ(,漢∧ ∧＿
／|（ ﾟДﾟ)ﾞｉ|ﾍ(,漢∧ ∧＿. .／|（ ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿）
,r'√|_(⊃ ／|（ ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） ￣|ﾍ(,漢∧ ∧__Ю／| ﾍ 漢. ∧＿ じゃ、いったん
;;⌒｀)⌒｀) (,(^（ ∪~,r'√|_(⊃ Ю／| ／|（ ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） ） ／（ ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿）
;;⌒｀)⌒｀)| ） | )(,(^（ ∪~ ￣ ） ,r'√| (⊃ Ю ／| || |,r'√ _(⊃ Ю／| カエリマスよー。
｀｀) ~'⌒｀)⌒｀) | )~ || ||. (,(^（ ∪~ ￣ ） ~ ~' (,(^（ ∪~ ￣ ）
;;⌒｀)⌒｀) ~' ⌒｀) ;;⌒｀)⌒｀) | ） | ) || ´|| ｀)⌒｀)| ） | ) || ´||
;;⌒｀)⌒｀) ⌒｀)⌒｀) ⌒｀)⌒｀) ;;⌒｀)⌒｀)~ ~'
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
| V ＞=ﾆﾊ≧ｘ/亅 ,'
_ゝ..._,' ∠__ ,、__⌒Y! / うああ……産まれて初めての大失態だ……。
.／. . . .>≠= _｀_/==-く
.,ｲ. . . ,イ. / ´￣{ﾊ . . . .ヽ
. ,'. . . .〈ヽヾ} ｒ―‐､ u彡rﾊ. . . ...V またあのキョーどもと戦うのに逆戻りか……。
∧. . . . .ヽ乂 ￣ レ'/=-. . }
ヽ、. . . . . .〕ﾄ ＿ イr='. . . . ./
＼. . . ..!.| i´o｀! ﾊ. .i!. . .＞'´
ヽ. .,'. ＞':ﾟmﾟ!＜. .i_／
〈. .ヽ ..ﾟmﾟ! /. . .{
. !. . . ＼/,ｲ. . . .i!
i!. . . . .|o. . . . . i
そして、救援軍の中にいた、騎都尉の段禧（だんき）が４代目の西域都護に就任した。
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. ／i:i:i:人________彡 ＼
／i:i:ｉ／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . ＼
. /i:i:i:i:〈: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : . ＼
/i:i:i:i:i:i∧: : : : : : : : : : : : : : __＿／￣￣ヽ : : : : : . 〉
. /i:i:i:i:i:i:i| ∨ﾆ=- ___..-=ｱ´ │∧ ￣￣￣＼: : : : : . わふー。
厶i:i:i:i:i:i:i| .′ │ :/ /|/ ' │| ::.〈>(ﾟ＼ : : ／
∨:i:i:i:i| |│ :::|::::..イ:⌒/∨ ∨|'⌒ヽ| ﾞ⌒|Τ
|:i:i:i:i:i| |│ :::|:::|:: |/∨ |∧ || : │| わたし、腕っ節に自信は無いですけど
|:i:i:i厂 |│ :::|:::|:: ﾚ‐=ミ ..二 ∨| ::. │|
{{:j｢ |│ ::八|:N､､､ . ´⌒^ﾐ. / .::: │| 西域文化のちしきに関しては
∨ l八 ::.从 ､ , ､､ / .:::::::::j/|
/∧＼ :::. ＼ . ｲ／|:::/::/ ∧ おーるおっけーなのです♪
/ ::: ∨＼|:::./＞ -=≦〈 ::::::::l∧/::: ∧
//.:::::_/ :::::∨ {｛ ＼__／ ｝｝∧ :::/:::::∨:::::::∧
. /.:::::::/│ :::|/ _>∨ﾞ~∨く. |:::::::::│ﾄ.:::::/::∧
//|::::/ :| .::::| / （>Ｖ^Vくハ |/l:: |│∨::/::∧
. // :| / |/|::: | ｛／ 人人 ＼} / |::. /|/ ［::::::::ﾄ､＼
/´ |:{. ＼| ／ ´ }|{ ＼ |::/ | :::::::| ＼＼
【段禧（だんき）】
官職は、騎都尉→後漢、４代目の西域都護。
.
ー＝,::ヾ:::, ｨ´:::::::::ー｀＞、
, ＜::::::i:｀ヽ:::::＞ ､::´:::::::＼
,ｲ::/:::::::∧:::::ヽ:::::::∧::::::｀ヽ
／::/:::/::/ﾆ∨::::∧:::::∧::::::::::＼
〃,イ:::/::/ー ､ヽ:::::∧―-､:::::ﾊ｀ヾ
/::/:::',ィr'zヽ｀ヽ::::ir'zヽi:ｨ-､!￣｀ その分、武力に関しては
'|/i:::/｀ ￣´ ｀ヾ￣´ ,ｿ
i /ゝ_ ゝ=' ,: :ヽ 俺がフォローすらあ！
|: : イヽ ー _ ‐' ,ｲヽ : i
|r ´￣i ヽ ／ .i￣ヽ!
iヽ. ´i ￣ !｀ヽ|＿ _ 新たな西域経営の仲間としてよろしくな！！
_ ＜￣ヽ| 、 |´, イ//ヽ
, イ///／//// i｀ヽ＿_ヽ , ,ｲ´///////＼
/////／///////|o | ヽ、 _/ ! |/////////＼
, ﾞ//////＞､/////| .|＞ ､ | |///////////｀ヽ
i//////////ヽ,ｲヽ | .|: :__: :｀ー ､r ‐i |/////////////∧
ヽ/////////´ ﾉ/| ／ i´¨i: : i |: : | |/////////i/////|
i//////// 〈 ＞´ , ´ /!: :| |: : | |/////////|/////i_
ゝ////| /i ´￣ ／ ／ i: : ! |: : i |/////////|//////!
∨//| / ヽ イ ／ /.〉: : , : : ! !//////// !/////〈
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ ´ミヽ､ ',
7 ミ､ ',
i ( i i i ', i i
| ,ｨi , , ./ / i ｉi |
|:. ﾄiﾄ､_＿__ , ,-'´ ／ / / ./ii i i ,'
|:::. 入｀‐-―'´‐'´ ...:／ ／ _,イ／_jj// ,/ よろしく。
!::::i::..､_ヽ､_＿__乏乞ム彡'´ ノ,乞作'7ミ彡'
ゝ､ヽ､二ライ´ 代;歹｀ ‐'´ ゞ-' ii:〈
＼ヽ`i:i ', .:::i iﾄ-` できれば任尚どのより
),ｨ｀ヽ _,ゝ :::ﾞ,' /
}: i: ｀ヽ - -‐ , ' 貴殿らに先に来て欲しかったな……。
,彳ﾉ: :i:ｉ:|ヽ､ ﾞﾞ ,イ
｀ヽ-､ﾑ__| ｀≧ ．_ イ-‐'__ -‐-､
_ ,イ｀ヽ､＞'〈 ﾟ＝=7=ﾟi｀K＿＿i ｀K⌒',
,イ´ ＼ ＼ ｀ヽ､ﾟ＝=ｲﾄ"ﾟ' | 7 ',
/ ＼ ＼ ‐-ﾆ_,.〉入 j / /i
{ ＼ ＼￣ // ﾞヾ,〉 / / ／ |
しかし、漢軍の勝利も大局的に見れば小さなものだった。
この戦いの裏で、亀茲国以外の国は任尚を撃退した北匈奴の実力を認め、
本格的に北匈奴に鞍がえを決めた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ / ／ ／ ＼
. / /｢ヾ / ィﾍ ＼ ヽ __
‐一 / | ＼ ｊ ル'＿_ヽ ､ )／ｌ｜
―一' ､ ! ＼∨ ﾉ ﾉ /_ヱ{ ぅ≡c}>=}ﾊy ｒ ｊ ! 【 北匈奴 】
＼∨{ ハ,〉匕√ﾚ ＼竺/ )ﾉ ﾚ/７/ √乙こ>､＿
￣ ＼ ﾄ { ∨｢ ＿巛 ミ } Y/ / ｀ﾃ＝' ￢
＼ | ヽ`ｰ１ｊ 川‐ ｔｧ┐-ｒ ｔﾃ┐ｿノ/ / __/ ／ 主要国：焉耆、蒲類海、車師
＿ ﾚﾊTｧｒﾍ ｀ー‐' | ｰ‐'∠-,/ / （( ） ／
＼ ￣ ヽ ＼! | ! 巛 ┘》 厂´/ / √ ／ 温宿、疏勒、鄯善ほか。
＼ ＼ﾄい ＼ ∠.二) / / / / , ｆヘ
＼ ヽー― ﾍヽ＼__ ＞､ ／ｰｧ' / ／／ { f允
￣＼＼ ＼ } ＞ｰ 二ｨ7二_＜ ／ ／／ ヾ久ﾍ
＼＼ ＼ ヽ 寸万＜／ ／ｰ '_／ ＼弌､
. ＼＼ ＼＼ ∠ -＜_∠!￣丁 寸}
──────────────────────────────────────
＿＿＿_ っ
／ ＼ っ
／ ─ ─＼ 【 漢王朝 】
／ （○） （○） ＼
| U （__人__） | 主要国：亀茲、伊吾盧
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
特に西域交易の最重要国・疏勒を一撃で奪われたのは
大きすぎる痛手だった。
ここが閉ざされたため、クシャーナやパルティアなどの大国との交易が途絶え
凄まじい交易収入が失われてしまった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 西域 全体地図 】
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ←西域 漢土→
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧
∧∧∧ 北山 ∧∧車師∧天山 ∧∧∧∧∧∧∧
康 居 ∧∧∧∧∧∧∧∧ 尉頭───亀茲───焉耆──────伊吾
∧∧∧ ／ 北 道 ＼ 蒲類海
大 宛 ∧∧ ／ ＼ ＼
──葱嶺─★疏勒 鄯善 ＼
∧∧∧ ＼ ／ ＼＿＿＿＿＿敦煌＿＿＿酒泉
大月氏 ∧∧∧∧ 莎車 南 道 ／ 玉門関
∧∧∧∧∧∧ 于闃─────────且末 ∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 南山 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
クシャーナ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
[ 疏勒の本拠、槃槖城 ]
†
(⌒)
´.llllllllllllllliiiiiiiiiiiiiii｀'.
´llllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii｀
´lllllllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ｀ .､. †
,.´llllllllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii .､ ||
illllllllllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii_:| γ ⌒ヽ
|l⌒ll⌒ll⌒l|l⌒ll⌒ll⌒l|l⌒ll⌒ll⌒l |llllllllliiiii|
|i:::::li;;;;;|i:::::|||i:::::li;;;;;|i:::::||i:::::li;;;;;|i:::::| 丿;;;::i;;;......し
ＴIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII了 l⌒ll⌒ll⌒l|
l__i__i__i__i__i__i__i___†___ｉ__ｉ__ｉ__ｉ__ｉ__ｉ__l li :;;|l;;;;;|l::..||
／／＼＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;▲;;;;;;;;;;;;;;;;／／＼＼ |i:::::li;;;;;|i:::::||
￣￣￣￣＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ／￣￣￣￣;;;丁 ────了
========..†/ ＿＿ .†===========.| i_i | i_i | i_i | |
／／＼＼;［］＿＿＿＿ _／iiiIIIIiii＼＿＿＿_［］;／／＼＼ ￣|￣￣∩:::￣|￣
=========＿＿＿＿|＿＿＿＿__|＿＿＿＿＿=========================
＼ 弋＼l｀ヽ{ ＿ ＼＼ゝ- '';／ / ｲ/ヽ }/
／ヽ / ´ ｀ヽ ＼｀ｰ‐´／ ）/ / ／
l { -‐＼ 《 ｀ー ' ｲ/／／ この疏勒が一番欲しかった♪
（ Y´ ＼巛 》 ,r―-、 / / /
（ゝ＼ -┼―-= __ ＼ ミ ,,ノヽ / / /
ｰ-,,,,,) Y/ 人 (_) ｀''弋__ ,,,,イ-―-ヽ ／ﾚ ,/ 亀茲国の救援に気を取られて
｀ ゝ- ,,,,........,,,ノ ｀''''7'´O ノ/´ ／ ,ｲ
ヾ 巛 l ｀ー‐‐ ''' /／ ／ ／ その他を全て失っておれば世話は無い。
ヽ ﾊ ヾ 巛 l 》 { ,ｲ ／
//ー'} ﾊ ,- 、 'ｰ- ＿} ノ ,,,..,イ ／
{ { ,ｲ ﾊ /;;;;{ ｀''ｰ- ＿＿＿＿_,、 ｲ'''´ .／ いずれ残党は、四方八方から攻撃し
ヾ（ ヽ ヽ 弋Y;｀＼ ノ/ / .／
ﾉ ｀ ヽ ＼ ＼ ｀ー―――ヽ/ / ／ なぶり殺しにするまでよ。
＼ ヽ ＼ ＼ ／ ／´ .／
＼ ヽ. ＼ ｀ー――‐' ／ | ／
.＼ ＼ ＼ ＼ ￣ Y / |ｰ-、
―――永初元年（西暦１０７年）、５月。
２代目・呼衍王は、漢軍の新たな西域経営陣の反撃を許さず、
全力で亀茲国を落とすべく総攻撃を開始。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ﾋﾞｼｭ ﾞ`ー- ､＿ ` ‐- ､ ＼ ぎ
∧ﾍ ﾋﾞｼｭ ｀`ー- ､＿ ` ‐- ､ ＼ ゃ ー―
//.,ﾞｎ､ ｀`ー- ､__` ‐- ､ ＼
―ｭ_,./_| .,(::::::)､_ .／ヽ ﾋﾞｼｭ わーーーー ｀` ` ‐-
ー-- ､__l_r―ｭ_,.'＿ o∠(:::)_ｷ |ヽ ￣￣｀` ー―--- ､＿
::::::::::..........｀`ー-- ､l_r―ｭ_,.＿b→iヾ (::|:)ｷ ／ヽ わーーーー
:::::::::::::::::::................. ｀`ー--!_r―ｭ_,._|__ ｂ o∠(:::)_ｷ ＝≡≡＞――→
:::::::::::::::::::::: _::::::::::.................... ￣｀`ー-!-r､‐ｭ_,.＿ b→ ―＝≡≡
::::::::::::::::::::::| ｀`ー-- ､_ ￣｀`ー!-- ､＿
::::::::::::::::::::::| 亀 茲 国 | ｶﾞｷｲｰｰﾝ
::::::::::::::::::::::｀`ー-- .､__| ─────────‐－‐
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::............ ぎゃあーーーー
::::::::::::f"￣｀`ー--- ､＿ ＿, --―''
::::::::::::| l´￣｀ｰ┬┬- ､_｀ヾ ＿＿, --― ''"￣ ｽﾞﾊﾞｯ
::::::::::::| | ： ： | | ： ：｀l | ＿＿
::::::::::::| | ： ： | | ： ： .| | わー''"￣ ｳﾜｱｧｧｰ
::::::::::::| | ： ： | | ： ： .| |
/ / ／ ／ ＼
. / /｢ヾ / ィﾍ ＼ ヽ __
‐一 / | ＼ ｊ ル'＿_ヽ ､ )／ｌ｜
―一' ､ ! ＼∨ ﾉ ﾉ /_ヱ{ ぅ≡c}>=}ﾊy ｒ ｊ ! 私、自ら陣頭に立つ！！
＼∨{ ハ,〉匕√ﾚ ＼竺/ )ﾉ ﾚ/７/ √乙こ>､＿
￣ ＼ ﾄ { ∨｢ ＿巛 ミ } Y/ / ｀ﾃ＝' ￢
＼ | ヽ`ｰ１ｊ 川‐ ｔｧ┐-ｒ ｔﾃ┐ｿノ/ / __/ ／ そして元孟、伊蠡王、骨都候！
＿ ﾚﾊTｧｒﾍ ｀ー‐' | ｰ‐'∠-,/ / （( ） ／
＼ ￣ ヽ ＼! | ! 巛 ┘》 厂´/ / √ ／ 私に続け！ この一戦で
＼ ＼ﾄい ＼ ∠.二) / / / / , ｆヘ
＼ ヽー― ﾍヽ＼__ ＞､ ／ｰｧ' / ／／ { f允 西域争奪戦にケリをつける！！
￣＼＼ ＼ } ＞ｰ 二ｨ7二_＜ ／ ／／ ヾ久ﾍ
＼＼ ＼ ヽ 寸万＜／ ／ｰ '_／ ＼弌､
. ＼＼ ＼＼ ∠ -＜_∠!￣丁 寸}
┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃
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;`（´￣|ﾞ ''￣ /∧ ∧...../∧ ∧ ./∧ ∧....../∧ ∧-‐'/∧ ∧....../∧ ∧.;;:";;: (´⌒;;:（´⌒;人;;）;;
:人;;:.｀）"; `(:"";;`)⌒) /∧ 北...)../∧ 北 ) /∧ 北.)../∧ 北 )/∧ 北...)../∧ 北 ) ;;）;;；;:人;;:.｀）"; ⌒;（
￣⌒:^::⌒;.i;;;⌒( :::: )） ( ﾟДﾟ ) . ( ﾟДﾟ ) ( ﾟДﾟ ) . ( ﾟДﾟ ) ( ﾟДﾟ ) . ( ﾟДﾟ ) ;::）i"")::)（´⌒;;⌒
" ;:"' `～;､ ,,;:・;;,,)"::(⌒;と..∧,,∧..と..∧,,∧ .と..∧,,∧. .と..∧,,∧ と..∧,,∧ ..と..∧,,∧ 人.....:（´;⌒;::;｀(⌒
ζ;;, ﾞ;`（´⌒;;:⌒∵⌒｀),||. }・:::・{.....||. }・::::・{ ||. }・:::・{.....||. }・::::・{ || .}・:::・{.....||. }・::::・{ '"⌒)::/(::⌒;;`(´::..｡
､ ,,;:・（. . .....:（´;⌒;::;｀）,ﾞ.||.({;;;;;;;;;}） .||.({;;;;;;;;;}） .||.({;;;;;;;;;}） ||.({;;;;;;;;;}） ||.({;;;;;;;;;}） ||.({;;;;;;;;;}） ;⌒｀）",.; ;;ヽ;;｀（⌒:
:(⌒;ﾞ;"(´⌒;（´∴人;;ﾉ⌒Π|::|⌒|::|..Π|::|⌒|::| .Π|::|⌒|::|.Π|::|⌒|::| Π|::|⌒|::|.Π|::|⌒|::| ∴人;;ﾉ;⌒｀(⌒;;ソ
)⌒) "⌒)::.....;;"(:; （..V. "......|::|.ﾞ.V. "......|::| V. "......|::|ﾞV. "......|::| .V. "......|::|ﾞV. "......|::| ;::）i"")::)（´⌒;;⌒;
:::: )） (::;;");")（;;i:;_、-`ﾞﾞ ;;`(´::..｡.（. . 人.....:（´;⌒;::;｀(⌒;ﾞ;
,)" ::(⌒;ﾞ;"(´⌒;（´∴' ´;⌒;::;｀）,ﾞ. :::''"⌒)::/(::⌒;;`(´::..｡.:"'
∵⌒｀),， ;:)（´⌒;;⌒;;ノ;(´'" ; ´⌒;（´∴人;;ﾉ;⌒｀）",.; ;;ヽ;;｀（⌒::
⌒;::;｀）,ﾞ. :::''"⌒)::.....;;"(:;
⌒;;ヽ(::;;")（;;i:;_、-`ﾞﾞ' (: ; ,")
ｒY''"""''''ｰ-ｭ
ﾉ ｒｰ‐--ｨｧ-i 〉
/ / ｀i〈 １，２，３だ――――！
| .j ｰ-､ ｒ‐ ヽ|
i' _,,.| ' ⌒ |⌒ |L
. | |ﾘ!'7 ,- ,.__!_, ､ |ﾋ 今なら班超にベッタリだった亀茲王を
. ヽY~ /.ｔ==＝=ァ ! ||
ﾉ | ゝｰ--ｲ |そ 殺れる！
ﾐ_ /ﾄ､ ー ｲ´
ｒｰｲ /. ＼ヽ / ﾄ-､ そうすれば西域の親漢王朝派の大物は消え
r´ 厂ﾉ ＼. ゝL____j/ ﾋｧ｀ー-､
人 ゝ､ ! ﾉ | 我らが支配し易くなりますなあ。
＼ ＼ ／ ／＼
┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃
┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓
┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛
┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛
∧ ∧ ∧ ∧ ∧
∧ |i | ∧|i | ∧ |i | ∧ |i | . ∧ |i |
|i | 州 |i |州 |i | 州 |i | 州 . |i | 州
州 ∥ . 州∥ 州 ∥ 州 ∥ . 州.∥
∥ ∥／＼ || ∥ ／＼∥ ∥ ／＼∥ ∥ ／＼ || ∥ ／＼
∥／＼焉_＼|| ／＼焉__＼ ∥／＼焉_＼ ∥／＼焉 ＼||.∥／＼焉_＼
∥__焉_＼ ||_ _焉_＼｀ ） .∥__ 焉_＼｀ ）∥__焉_＼.｀ ） .∥__焉_＼｀ ）
∥´∀｀ ） || ´∀｀ ）i ∥´∀｀ ）i日 ∥´∀｀ ） iii日 ∥´∀｀ ）i日
◯]iiiUiii日 ○iiiUiii日;ゝ ◯]iiiUiii日;ゝ ◯]iiiUiii日 ゝ ◯]iiiUiii日;ゝ
∥;/甘ヽ;ゝ 甘ヽ;ゝ ＠]:∥;/甘ヽ;ゝ ∥;/甘ヽ;,,ゝ ∥;/甘ヽ;ゝ
＼人_从人__从_从人_从_人人_人从ﾉ／
＞ 西域の表舞台に .＜
＞ ＜
＞ 我ら北匈奴は帰って来た！ ＜
／Y⌒YW⌒Y⌒W⌒YW⌒⌒YW⌒WY＼
∨///＼ , '"´￣｀ﾞ''‐- 、
i//////＼ ､ ﾄ､ / 、 ヾヽ il l ヽ, 再び単于さまの威光を
V//////∧ミﾞ｀ﾞﾞ｀ﾞ''ﾞ｀ﾞ/ﾆ/⌒｀ヽ、 .il l / /ﾊ
＼//////iiﾐ｀ ,'ﾆ j ｀`''''''''"´i.l ＿_ 掲げるため！
Y//////ﾐ fﾊ f′.、 , ./＿／///ヽ,
Vク-､,.|///////ミ 八,i.j -辷.､ _'＿,r- //////////∧ 天に還った王達の
{三Y´ ｀ｰ}--v---v--vノ,ｲ| i .｀¨ﾞ /ｰ-,,////////∧‐-.､
{ニﾆ{｀＼ ./＿/＿__{{＿＿}.八. ､' /i￣ヽ￣てーr.―┴ヌﾆ} 報復のため、
ヽ,＼__ニY////////////∧.∧ ‐=- ,ｲ､j＿＿}＿,}＿}＿＿,ノﾆ}
.///,{_ｲ-///////|￣＼i//∧ﾇ,ヽ, ∠/////／ﾆ{///T｀ヾヾヾY′ 覚悟せぃぃい！！
,ﾉ/////////////.}ニﾆﾐ＼//,＼ ｀TT´/////／ .／////////// }､
／/////////}/////,￣￣＼ ￣｀ヽ｀T T´///.／ .／ー-､//////////.｀ヽ、
////////////i}/////|￣｀ヽ/二ﾆﾆ>Y ＜_,／=＜/////∧////////////i＼
.///////////.／}/////| i 、 ,＜///////////////// ヽ/////////////i＼
.／//////////i/ |////i∧ ヽ, ＼ ヽ,////////////// ＼/////////////＼
////////////,/ .∨/////＼ ＼ ￣ }////////////./ ｀＼////////////＼
／///////////i/ l∨//////＼ ￣￣ ,}////////////′ ,＼////////////＼
,////////////,／ ,|/＼///////＞ー--ｲ/////////,イ ＼////////////＼
【伊蠡王（いれいおう）】
北匈奴の外様王。
.
,. -― - .,
, ｨ ´ ｀ ､
/ ＼ 漢人どもを捨て、先代、先々代のように
j i / { ヽ
ﾉ !､,く ,ｨﾆニ二｀_ ﾉ _ﾊ 再び北匈奴の重鎮として戻って来い
ヽ｀≧｡}-}くヽｰﾟ―ィ´＿ ´r､ヽ
}､ラｲ/::::} ｀ー-‐ " くﾆ､} i 亀茲王よ。
{ i f::::::ﾍ､ ﾉ {r‐ ノ
ヽ ハr=＝ー｀ヽ r' ,_／!
ﾊ´:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ:i:iﾊ ! i i さもなくば漢人の目を恐れ、隠れ住んでいた
ｲ:f 二二 ヽ:i:i＼ j |
i:i ヽ 〉:i:i:i:ヽ／ i 我ら長年の地獄の日々の怒り、
j:i､_／＼＿／:i:i:i:i／ !
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／´ ﾑｪｨ=＝､f-､ その身に受ける事となろう！！
｀ー-ｭ-----≧rィf"´///////! {/:.＼
f≦､rイ7/＞ ´ j/////､_ノ/:.:.:.:.:.:＼
,イ∨|| |// 二ﾆj/////>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_
／:.:.:ﾄ ヽ|| |/ ＿二ラ///／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i |フ7ー
_,. ｨ ￣7/:.:.:.:.: 人ヽ|| |／///≧ ´／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j F |＿
【骨都候（こつとこう）】
匈奴の幹部の序列６位。
呼衍氏の一族。
.
/ i´彡'⌒ミヽ､ ',
,'i ､｀ヽ､. i
ｉ', i ｀ヽヽN
i ｀ヽ､＿, ／ / i ', ヾヽ}
ﾄ‐-二彡'´ / / / , / i i iｉ i|
|iヽ､＿＿__, -'´ ／ ／ /／ ,イ i i iｲ 私は私の信念を曲げたりしない！！
|｀ヽ､＿＿_彡'´ ／ ,イｲ , ' / | ,ｲ i i|,ﾘｲ
ヽ ､二彡乏__云ム乏-―'´ラ／乏z7ﾉ / ﾘ'´_ノ
､ム t-イi | '代zツヾ -＝'7´代炒了 /,イゞ_/ 班超どのの弟子として
｀7ｉ ＼| ｉｉ | ｀冖´ ｀冖´ ´ // |'
ﾘ､ N_爪 i ノ/.,'/ この身が朽ちようと
ゝ､ i大ヽ ､ , ム､_/
ノ i:::ﾍ U ＿ __ ∧ 貴様らの軍門には降らぬ！！
彡 //::::,ｲヘ -- イ
｀ヾ､ム::/｀ヾ､≧ イ爪-､
｀=7 ﾞヾ全‐-‐壬}-‐'´ ｀ヽｭ
r' ､ o＿｀iY/⌒ヽ､ヽ i｀､
r'⌒ ‐-､/ ､｀ o二二i彳 ヽj i ｀､
/ ｀ヽ､ ｀ヽ､＿__￣￣ヒ,ｨ | ' ,ｲ
,イフ ｀ヽ､ ￣‐ ゝt､＿_ i /N
,' ミヽ､＿ ｀ ヽ ､_ ||_ ｀i| / /ii ',
＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[|＿|￣[
|──┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬─::|
|┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─┬─┴─::|
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
l i! ﾚl .-''´ _. -‐'' "´￣｀`''‐- 、
l ll | _.. -''´_. -‐''"´￣｀¨''ｰ-く_｀く. /
. l l! / _.-く_r-'"´、 l 〃 _=''"´｀::::::.ヽﾉV /
! l/ . ＜｀ｰく丿-＝､ヽl 《､=ラiｯ―､_..:::::::ヽハ r┴… そうか……
l l.ｲ ｀‐､_｀ヽ_,-ｩヽlニ､｀ - ニﾆ-‐..::::::::.lレl └r┐ |
i: .l {､｀ニ^l ::::. ..:ミ::::::::{ | .r┴' | なら先鋒、伊蠡王参る！！
i: .l ::l l :::::::. ..:.:ミ:::::::lレl └r┐.l
. i: .l ::::'､ ﾉ:::::;;;;;:. ..:..:::::::::l{ | r┴' L-
', .l ::::::､ ｀ｰ'´'" ＿ ､ ..:::::::::lL｣l `┬‐'´ 班超の亡霊よ……
､ l :::::;;;､ ヽr''_´. -‐ﾍ.`､:::::::::〃 |
､ /::::::;;;;;ﾊ `l , --‐‐〉:l::::／ L__.-‐ 貴様も天に還るがいい！！
ヽ、/;;;;;;;;;;/;;;;}＿_ﾋ'ニ二ﾝ..:／ ／く_..-‐
/ //`r…==r'´ ／ﾍ／
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
／´`ｙ
γ⌒（∩／⌒／ ,γ´⌒｀ヽ
√|／ゝ ／ )／ ＼胤／ /|￣|／ヾ￣￣/＼ 破城槌の準備は万全です。
「冗7 ／ )／> qi咒ip＿ｒj | i ／ヾ, ´￣｀ヽ／＼
7―／ )／／√ /￣￣厂冖/ / ＼/￣￣￣ ヽ,／ゝ__
T／ )／ / 〈o |￣￣| 〈o〈 〔|月〕 | ■■■■ | 「i月 この一撃で、歴史を変える！！
／ )／」了7＼/ ＾Λ⌒｀7二仁/＾|月〕.| ▼ ｜ |!月
／ )／￣ ＼ ＼()/ ｀ー´ !! | ／￣＼ヽ＿＿＿＿／＾＼
／ )／ ￣＾ √兄/|＝=Ｏ)ｉ´￣￣￣｀ｉ ▽ ｉ´￣￣｀ｉ
／ )／ 〈 冂 | | | ;: :; | ○ | ;: :; |
／ )／ ＼凵__|_／ | ;: :; | ▽ ▽ | ;: :; |
γ⌒ヽ ／ / / / ﾍ | ;: :; | | ;: :; |
ゝ ノ (（⌒))._/ / !､＿＿＿＿,! !､＿＿__,!
/7て久０´ ＼ ヾ ／,￣￣￣;＼ /
／ ／件ﾚｉ 〔月〕Ｙ ;: :; |「月
,へ ／ / Ｖｉ 〔月〕 | ;: :; |ｉ月
【北匈奴の精鋭】
.
「ｌ￣!i| |! i! |
_ ＿＿i!| |!＿ L__!i__i|
i!| ＿ ＿ _＿|i|! ＿＿i|￣|i＿ |!´i!ﾞ｀|
￣￣｀ﾞ!|i i! i!|￣￣ ＿￣L__!i__i|
／｀ﾞ≫|i! !|＜´＼ ￣｀ﾞi!| |i￣i! !|i!
< ／ |i!＿i| ヾ__≫ i ￣￣ |i! i|
! |i! | ￣
' |::i i!|
iヽ ＿ ＿ノ从ﾒ#ヾ'人ヾ:;:ー- ．..、
＼ ヽ __ﾉ;;;ヾ=二三 :;:;: :;：;:;；・ ，｀ﾞヾ:;:;:;:;::;:;:ヾ
｀丶 》:;:;;#ﾉ彡三二三 」── 二=≡≡＝ヾ:;:;:．，ゝ ── ─ i!二二二｀７
＼丶 ヾ，:;'ﾞ´'人i从'※'iﾐ彡∠ﾞ´ ｀ヾ:;:; ；:;:レ' /７∠／
＼ヾ人'ﾞ´;:'´川彡／ｒ-三ﾞ´ ｀ﾞヾ;:; ;:／ 〈_/
>:;: :; :;:#i!彡／´ﾞ ﾞ：;川;;;;;;;;／'
．:i!|'ﾞ´ ，イ'ﾞ´ : ．;: ::. i|!i《:;:;:／
i|#i/／／｀ﾞ |《巛＜´ ﾞ
川//｀ ﾞ!|i!i|ヾゝi!二二二｀７
─ = 二 て:．》 |i:;:#i!`i'|!i /７∠／
！iﾞ´i!| ＼' 人ﾞ-─∠ ﾞ｀ 〈_/
＼ `i!ﾞ´ .，人-ｰﾉ:；i|!ヾ >ヾ'ﾞ´ ::::::::::::;;;:#i|! i|ヾ
ヾ、 ゞ'ﾞ´ ｀ﾞ ::;:;´ ヾ》:: ::;:;ヾ .ｒ'ﾞ´;;;;;;《'ミﾞ´i三二＝ヾ ﾞヾ
＼＼ ,:;'ﾞ´:;:;:.、`・／;;;;;;彡三三三ヾ 丶i|!# i!iﾞ´ ｀ﾞヾ:; :;て
＼ヾﾐミi!#ﾞ─＜#i!`|ﾞ´三二＝─-.，.、＼ ;:;!ii .::'ﾞ｀ ﾞ::.、 i|!ﾐ ／
ヾ:;i!iﾞ´'ﾞ´:::;;;:》i|!iﾞ` ヾ;:そi|:;：;．， : : ヾ:;．、て
─＝二て 人从#ヾ|＼/人从/ ／ ＼ヾ ／/ #i∧ノ/《ヾノ！ ノ/人从／
/ . ,〃 ' ,ハj ,}ﾘ j
. / , / ,/ ／/ / / _} ,从_ ,,ノ}
. { / , ' ／ ∠／ / / '7/＾弋_ ,ノj|
| 弋,,__ __,ノ' ／ ／ ／_／__,,ノ}/ ,ノ乏式,j ,ﾘ
j{ ｀て¨´ ／ ,〃 ／_y彡j'うj^′ '弋j}_,O{__,ﾉ′ 。 あああああああぁぁあ……！！
‘, 弋 ,,___ _.彡 ／/イ 弐＾'弋ツ o ￢＾ ∨ o
‘, {＼__ _彡 ´ ﾉ' ﾉ ´^'冖^｀O i ＼__ ' ' ' i､__,
. . _／ ／i{ ' ' ' ' | , / j_ノ は……班超…どの……！
i ／ く{ 弋 、 厂´
{ __.彡i' { (＼､ ヽ＼___, _,ノう ′
、 _人 ＼_｀''うミ__,乙´ ⌒¨´ / 不詳の弟子で……すい……ませ…
＼ ､ .＞x,,__ __,､ ¨´ /
),ハ 、 i{ 弋_, ′
｀_,ノ }ｉ 弋rく_ _ _＿＿__ ..,，<,__,.ノ
｀¨⌒て''⌒}i i }ｉト ミ ､_ ,／／ i{､__彡′
_,ノ' ﾉ ,ﾘj, ｀ ミy' ／※ 弋フ′ . '⌒ヽ,
｀⌒て,,彡'ﾉ} ※==={={彡' ※ ﾏj__ __,／ / 'く⌒丶、
／⌒''ト､___｀フ＾'1 ※==={={彡' ／ ｀¨⌒7 ∨ ＼
__,ノ' {＞ﾞ¨´ 弋, {ｉ,{ ／ ,ノ' / ヽ
朝廷は、亀茲国の救援として。
ただちに騎都尉の王弘に金城・隴西・漢陽の西羌族で編成した大軍を預け。
また班超の息子たちを出撃させて、救援に向かわせた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;::::::::::::::::::::::::::::::::,.,.,.,.,.,..,.,.ヾ.ゝ.., ﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.,＿＿＿., λ
ﾍ ,,__ノヾ~~~~~~~~~~~ ~ 洛陽だお ~~~~~~~~ ~ ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ノゞゞ
/⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒.. ﾐﾐ::l
三三, ,,三三 三三, ,三三 ,三三 三三 ﾐﾐﾐl
┌┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┤＿ヽ
│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, ..│ﾐﾐ∥
┌士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士士士士士士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐ 彳／三三三三三三彳／ |ﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐ |彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐ
＿∧ ∧漢ﾉﾍ ∧漢ﾉﾍ
（＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ） ＼. .＿∧ ∧漢ﾉﾍ /(∀ﾟ ）|＼
＿∧ .∧漢ﾉﾍ |＼Ю__∧ ∧漢ﾉﾍ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）|＼ ⊂)_|√ヽ
（＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）＼ （ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ） ＼ |＼Ю ⊂)_|√ヽ~∪ ）^)ﾉ (´⌒(´⌒;;
|＼Ю ⊂)_ √ヽ| || |＼ Ю ⊂) √ヽ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ( | （ |(´⌒(´⌒;;
（ ￣ ~∪ ）^)ﾉ '~ ~ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ .|| || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||｀ || ( | （ |(´⌒(´ ||｀ || ( | （ | (´⌒(´⌒;; (´⌒ '~ (´⌒(´⌒;;
'~ ~(´⌒(´⌒;; (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒;;
(´⌒(´⌒;; ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
,／ 〆-‐‐-‐‐ :::: ＼ ヽ
+ ／ ,ノ ::: ヽ ＼
./⌒ﾞﾞ~ ,.-─-=､､､_ ﾞヽ、 ヽ 勇。
/ ／／￣⌒^ﾞﾞヾ):::....)） ヽ .|
.| ,､ // ,,.=＝=‐,、 .:::: ! |
.|/,ﾐヽ､ /,!′:::| ○ノﾞ !-ｙ⌒､ ようやく俺も、オヤジが戦い
.|′,＝=､､丶 ..:::::ヽ-‐^:: ::::: //》 ）
ヽ､( ○】ｉ :::.... ::::: // < .| オフクロの故郷だった西域に行けるんだな……。
》 ﾞ─イﾉ= .:::........::‐__ 彡イ<| (ノ ﾉ
| /＝､_ヽ､.. ......￣_,,二、ヽ)イフ ノヽYノヽ
＼..::人＿.ﾉっﾉ ::::.. ^)）/ |／ .)ﾐソ ＼ 案内は頼むぜ！
> 丿,ｨ─-､._.,,／ .:: / 彡.-‐＝二￣二＼
. ヽヽ=「~ﾆ---─ﾗ~/ .:: / _∠-‐::.￣ ヽ
ヽヽ~ヽ-─‐彡.′ :＞‐ﾆ .:: ＼
+＼ ﾞ‐--イ::.. ／ __,,---─彡三
ヽ ⌒ ／ヽﾐ__＿＿ｒ‐-､___／///////////
ヽ_=＝-─イ／/////////////////////////
／///////////////////////////////////
【班雄】
班超の一子。騎校尉。
.
､＿彡 ／/／/// ,ｨ ///! / ､＼ ミ三ミヽﾄﾉ
〃彡'／ ,／/// .| // .| /.| /ヽ ミ ､ ヽ }＿_,
|/ // ,∠//=､{ |{ {∠{.|=| ｌ ﾄ、 ＼ ヾ三彡' おう！
从{ /´彡′_＼ Ⅵ ﾘ ＼{ ヽミ ,ﾄ、 } ヽ.
}∧ ,/弋_ラ､ |` ヾ､ 代__テ=､ } ﾘ､ﾚ' } }
､＿ノ_ノ| `ー一´ / `ー一 ´,/イ /ヽ 从,ｨ 亀茲王の白覇さんは
￣|/｜ r‐'‐､ ､＿フ_ノｲ ミ三彡'
{ ,/! ゝ ‐ ． ￣ /＼_＞ }ﾘ , 俺の顔見知りだからな。
､＿ノ .| ‐-ｒ─-､＿_,、 ./_,ノ、ミ三彡′
￣￣ヽ こ二´ ,ｲ /∨`┬ ´ なんとしても助けてやろうぜ！！
ヽ . ＜ ／..:.∨}ﾉ
r{ヽ . ＜ ,／..:::::::/ ￣ ＼
＿ﾄ.＼`ー一 ´ ＿／.:::::::::::/.::::::::::::::. `ー-､＿_
／..:::::ﾄ､:: ￣｢| ｢｢￣ ::::::::::::::::／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
【班勇】
班超の三子。軍司馬。
[ 鄯善国の本拠、扞泥城 ]
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ, ////////┌────────┐/////////＼
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ, ////////│ 旅館 鄯善 | //////////＼
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ ///////l└────────┘////////////ゝ
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ,.三三三三三三三三三三三三三三三三三三三┃
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___ ┃
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "" 〃 l....... .... |=====l=====| | 〃 | 〃| ┃
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;ﾒヾ " 〃 l ........ ...|=====l=====| |＿＿|＿＿| ┃
゛ ヾ;ｉ;;ｉi ;ｉiメｿ ヾ; ;ゞ " l::::: ... ...|=====l=====| | 〃 | 〃| ┃
""|l!|| ｌｌ|ｿ "" l.... |=====l=====| |＿＿|＿＿| ┃
ｌi(~):|l| ,,,,,, , l.... |=====l=====|::: ::::┃
|:l||ｌ |l| ,,iiiii;;;::..ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ,,iiiii;;;┌───┐
|;l!ｌ| |;;) iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iii＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿;;;;;:::::::iii l │空有 |
|ilｌ|| ｌｌl(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)|三三三三三三三三三三|(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)
二ｌliｌ|ｌ ｌ!| (⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)|三三三三三三三三三三|口(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)
＿∧ ∧漢ﾉﾍ ∧漢ﾉﾍ
（＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ） ＼. .＿∧ ∧漢ﾉﾍ /(∀ﾟ ）|＼
＿∧ .∧漢ﾉﾍ |＼Ю__∧ ∧漢ﾉﾍ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）|＼ ⊂)_|√ヽ
（＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）＼ （ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ） ＼ |＼Ю ⊂)_|√ヽ~∪ ）^)ﾉ
|＼Ю ⊂)_ √ヽ| || |＼ Ю ⊂) √ヽ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ( | （ |(´⌒(´⌒;;
（ ￣ ~∪ ）^)ﾉ '~ ~ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ .|| || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||｀ || ( | （ |(´⌒(´ ||｀ || ( | （ | (´⌒(´⌒;; (´⌒ '~ (´⌒(´⌒;;
'~ ~(´⌒(´⌒;; (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒;;
(´⌒(´⌒;; ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
. ／ : {i: :{ {: {i :{ :{: {: i: : !: :|!: : : :}:}ﾊ
/. {: : :{i: :{ {: {i :{: { 从; 从ﾘﾘ乂 //ノﾊ ……行ったな。
f{:{从从乂乂:ｨ:刈(ｰ≪ー-ミ ヾ. :/: }ﾄ,
{从「 （ /.′{ ヽ ＼ ヾ ∨/ﾉ:}i
{:乂 { {. 八 }, : ｲ:{ 野郎ども、漢軍の帰還コースに
f{:汽 _,..==ミ:､ ∨彡ﾊ
乂:ミ ≠-..., ,≠:i:i:i:i:≫ヾ ;≦ }{ 足止め用の濠を掘っとけ。
乂:ミ /:i:i:i:i:i:i:i:iヽ ｲ:i:i:≫'"ｰ-､ !ﾆ才
∨ , _,￣二≠:､ r ≠ﾓ::ｧｰｧ' !ｰ=彡
. 汽, 弋气:::ｧ≫:}l :, ^二二 ｲ |汽
彡, ^冖 }| :, !八 漢軍の勢いが強いままで退いて来たら
. /ﾍ ﾉi ﾄ. |:.:∧
/.:.:∧ L..,__r彳 !.:.: ∧ 演習用とすっとぼけてよー。
. /.:.:./:ハ ｫｨィｲｰ 汽ﾄﾄ刈云 从.:.:.:.:＼
/.:.:.ｲ/ ∧彡'^ 二二二才´, / {ﾄ.＼.:.:.:.:ミ ボロボロになって戻ってきたら
. ｲｲｲイ ｲ{ ヽ ´￣￣｀ ｲ ∨＼ ー-ミ
／∨{ .∧ イ j.∨ ｛- ..,_ 俺らも殺しにかかろうや。
..イ≫= V{ 汽州州州州≪ ; V {ﾊ≪≫ｪx
_,,.. rf≪≫{{ｧ//7.v{ ∨:i: i:i:i:i: 从 / v{汽≫=≪≫
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
__ うーす。
／ /.
//// ／鄯＼
//／ﾞ;",''',''─- ,,,,,, (ﾟДﾟ,,) 〈 ,. ‐〉､ ……漢人に恨みは無いが、
//|"''‐-',,,' ／／／| ﾞ" ''' ''─-）,,,, ｿ鄯ﾉゝ|
///"''‐- ,,,"''‐- ,,,/"''‐-/"''‐- ,,,, ﾞ" '''（； ´Д｀）, ／鄯＼ わが鄯善は小国だからなー。
/／ ''‐- ,,, / / / / / ﾞ;;;━ / つ_つ ,（´∀｀；,）
‐ - ; . -‐ _ ‐ ＼/ ◆ / ◆ /"''‐-,,/"''‐- /|≡|ﾐヽヽ | ）
; ‐ / / / / /"''‐-,/ / /"''‐- ,,,/"''‐- しし（ （ 周辺国の流れに逆らったら
- ; _,,,,...---ー-､"''‐-/''‐-,,,/ / ◆ /"''‐-,,,/ / / ‐- ,,,/"''‐-
- ; ‐ _-ヽ ,,,.---ー-､ / / / ,,,,... / ◆ / ‐-,,,/ / / 生きていけんのよ……。
_,,,,...---ー-､ ; ‐ "''‐-/ / / / / ◆ /
- ; ‐ _- _- -ヽ; . -‐ __,,,,...--ー-､ "''‐-/ ,,,,... / / /
_,,,,...---ー-､ _,,,,...---ー-､ "''‐-/
- ; ‐ _- ヾ ‐ _- _,,,,...---ー-､
―――同年、６月。
[ 亀茲国の本拠、延城 ]
（:::::）
;;ゞ
ﾋ;;::;;::へ _ __.ﾞ| '"
i.L,r-'' i￣￣i~~ i,:'::::/
ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ ﾍﾍ. （:::::）
┴ｌｔ ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| ::;|_~" （:::::）
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.へ （:::::）
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|,''ヽ| (:::( （:::::）
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~ )::) ;;ゞ
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|; l (:( ｒへﾋ;;;７
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|／／| rソ(' |_._|__|~''i
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''ソﾊｒへ,, ::',|" ＿__ ^|
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~| ｐ─ｒ;:う:|,''ヽ|'"|_._|__|~.''| (:::(
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_ ::; ﾋ;;:::ﾍ|'"|_._|__|~.''| )::)
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ ..|'"|_._|__|~''i| ;;ゞ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
班勇たち救援軍は、今回も素早くたどり着いた。
しかし……北匈奴の攻撃は遥かに、上回り。着いた時には、もう亀茲国は陥落していた。
.
＿ /_=:o=_ゝ
/´漢:::ヽ,,.､） .,､.,､,;;⌒!､､ ､∴ ,,,(‐0;;-#);;;!､ （,,,.,,,,.,､ ,,,,,.,.,
っ(ﾞ-;i!#とｷ;;#｀つ ~（@っ(#｡';0､) ,;@つ,;ξ(,;´;ｑﾞ)U∴@）（@;;';;@(#｡;;_ｷ) ,;;@＞
゛゛;`'゛ ゛゛∨'';ﾞﾞ'`ﾞ;~ ゛'ﾞ゛゛゛''゛゛∵゛゛';;゛'ﾞ゛゛;゛゛''`'゛
ゝ_=o:=_ﾞｉ ;::､､ -‐ ''''_,,二､...-‐:::''''::゛゛:::゛:::三 -‐ '''゛゛~ :::''':::゛゛゛´ ,,,,,∧
__,,,､(,, .::) -‐ '''゛゛゛´:::::::::_;;;:::::､､ -‐ ''''゛゛´(#。o。)’,'・; _,,・：；_=o: ,,,,。(Д_,,)
:':,,´:::::“;;, ;;;:::::､､､..::‐, /´漢#ヽ ∩ ｀;。,;ﾟ.*.,,;ﾟ;:;:ﾞ＿,,つ
‐ ''::,,ｨ つ´ l,ｿ::::ゝ .....､‐ﾍ⌒;;,,｡;,_;;)つ ￢=ｔ＝‐ ゛゛゛ ,r'# ）ゝヽ ⊃
'''':::::::.. ￣ ::'‐`:::(,r':::::::::'''''' ....::('（ と ∩,r'＿）
∧,,,,, ｀""":::'''::: ~""''' ‐- 三:::":::""::''' ':: ''' ‐- ､､::; /_=:o=_ゝ
(,,_Д)。,,,, :o=_；：・,,_ ;・',‘(ﾟQ。#)｀" "''' ‐- ､､:::::;;;_:::::::::｀"" (::. ,,)､,,,__
∧漢 ∧漢 ∧漢 ∧漢 ∧漢 ∧漢
/⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) ・・・・・・・・・。
i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪
〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 | お、遅かったか……。
(/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪
三三 三三 三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三 三三 三三
,,
,, ,;;;;;,
;,,;;;,;;;;;;;;,,
;;;;;;;;;;;,, ,.-- 、
;;;;;;;;;;;;,/_- .,|
;;;;;| ゛' .!゛
_ ;;;;;, .（__
.r''ﾌ .i,/ ./ ヽ
| | ,, - ,, !_i |
| i" | .|
| | ,| |
|/,,i-i,,__ ／.| | ,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
.{! | | ( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:..
. || :: ｛ ｝ ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
_,,.. =---ｧ‐‐一ー‐‐ﾐ.､ .,.:,..:.. ... ,...
. ７´::::::::::::／ , へ._ ヽ _ ー＝==＝-
:´:::::::::::／ ｀ヽ.. 丶. ',::｀ ｰ-=...､
::::::::／＿ ｀¨´ . ',:::::::::::::::::::::丶
::／ {. ． ヽ ′ ',:::::::::::::::::::::::::::::丶
':.:.:.:.:.:.｀ー ' ＿ i､::,､:::::::::::::::::::::::::::丶
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:/ ヽ ! ! !!:::::::::::::::::::::::::::::::丶
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ_・＿ﾉ ' ,i i::::::::::::::::::::::::::::,=―ヽ
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| おおい、誰か……誰か生存者はいないのかー！？
＼＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
∨
.
こ、ここにいるぞー……全滅はしてねぇって。 西域経営の「漢人」の幹部は
|i| 何とか生きて、避難してるよ……。
|i| ∧＿漢 ∧＿漢
G（Д ；） （Д ＜＜ G ＜漢 ；） _＿_
|と ＼ / ヽ ＼ G G´|.XX|
di| ヽ , ヽ し ヽ しし ヽ 〉 .ヽ.XX| ／⌒ヽ
ﾑ| （__,/ ヽ__,） （＿,ヽ＿（＿）ヽ__,） （＿ヽ＿）￣ ＜ 漢 ）;@；;:つ
"｀"'"^´''"''"'"'^´''"''^´''"''"｀"'｀'''"^´''""'"^´''"''"'"'^´''"''""｀'"'"｀"'"^´''"''"'"'^´''"''""^´''"''"｀"'"^´''"''
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､＿彡 ／/／/// ,ｨ ///! / ､＼ ミ三ミヽﾄﾉ
〃彡'／ ,／/// .| // .| /.| /ヽ ミ ､ ヽ }＿_,
|/ // ,∠//=､{ |{ {∠{.|=| ｌ ﾄ、 ＼ ヾ三彡'
从{ /´彡′_＼ Ⅵ ﾘ ＼{ ヽミ ,ﾄ、 } ヽ. あ……あのさ。
}∧ ,/弋_ラ､ |` ヾ､ 代__テ=､ } ﾘ､ﾚ' } }
､＿ノ_ノ| `ー一´ / `ー一 ´,/イ /ヽ 从,ｨ
￣|/｜ r‐'‐､ ､＿フ_ノｲ ミ三彡' 白覇どのは？
{ ,/! ゝ ‐ ． ￣ /＼_＞ }ﾘ ,
､＿ノ .| __.._ Ｕ ./_,ノ、ミ三彡′ その……俺、知り合いなんだ……。
￣￣ヽ ｲ_ .. -ﾞ' ,ｲ /∨`┬ ´
ヽ ｰ ' . ＜ ／..:.∨}ﾉ 無事なんだろうな！？
r{ヽ . ＜ ,／..:::::::/ ￣ ＼
＿ﾄ.＼`ー一 ´ ＿／.:::::::::::/.::::::::::::::. `ー-､＿_
／..:::::ﾄ､:: ￣｢| ｢｢￣ ::::::::::::::::／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヾ ＞ｙ' > , ｙ ^ヽ/^V v ﾄ ト ､_
ー- =ｒ´ ｒ ／´Y.ヽ V .ト、ヽ
, '（/ ｒ';:;:;:|;:;:;:;:! ﾄ、ヽ|
ﾊ ﾊ;:V;:!;:;:V| ﾄ.、
ノ.ﾊ ,ｲ_;:Lj/_l;:;:|ハ ﾊ ヽ す……すまねえ！ すまねえ！！
_ ,.┴ー､- ､!;:|llllj/llll ! l、;;レー ､- ､! ト、l
V::::::::::::O|::::::V!!!! !, 、jハﾉ!:::::::::|::O:丶! j/
!:::::::::::::O|:::::::| / r ==＝ヽｖ!:::::::::::|::O:::::::! お……俺の筋肉でも
｜::::::::::::::::::::::::!. ! ﾊ !:::::::::::::!.:::::::::::|
,. -‐ー !:＃::::::::::::::::::::::l l! ＿ !|:::::::::::::::::::::::::├ー--- ､ 身近な仲間を逃がすので精いっぱい
,. ＜＿:::::::::::::!.:::::::::::::::::::::::::ﾄ V＿＿_V |:::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::ヽ
ｒ:::::::::::::::_:::::::::!:::::::::::::::::::::::::::|ヽ、 ＿ ノ!:::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::＃::::::! だったんだよぉ……！！
!::::／::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::| ￣ !::::::::::::::::::::::::::::::ト-::::::::::::::::|
V::::::::::＃:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::|. /|:::::::::::::::::＃:::::::ﾊ,::::::::::::::::::|
V::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::| /._|:::::::::::::::::::::::::::::!::::V:::::::::::::ﾘ
V ::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ 、 入!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
V::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::ト､ ＿_ ,.-! V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
lV::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ、 , V!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/!
|::V:::::::::::::::::::::::::::::,::.イ/ ￣￣ V::ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::/ !
|::::ゞ--::－＝::´:::::/o/ V!::ｒ'::＞ー-::､＿::ノ:/
!::::;:;:;:;:;:;:;:;::::::::::::::/::./ V!::V:::::::::::::::!::::::::::: |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
班勇たちは、わずかに生き延びた敗残兵、屯田兵の回収に追われた。
.
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ミッ ､tr, | ､‐-, ､tr,
ﾞｉミ_ﾐ,r' ,r'ッ'トｆ0ミ_`i`i ,.,) ,j=l ,r'ッ'トﾞｉ ミ_ハハ
,r'i |ﾞｉ !､oゝミ_ ゝ ﾞｉ ゝ⌒ﾞｉソﾞｉハハ !､oゝミ_ Xゝ ､＼ ゝ──ゝﾞｨ
.lo|| |,o =ﾐ!､,r'ﾐﾝミ_ !､ ,. | =ﾐミ_!､__､（ < ッミ_xゝ ､＼ ミ_ ／!､''''Y ' )
〈| '‐`|〉ﾞｉ へ ,r' | ﾞｨﾞｉ____,r' '‐` ／ 'ミ_ﾞｉﾝミ_ !､''Y ' ) !､,r' ／￣'‐`
っ| ,____､|c ﾞｉ ( ';, | 'ｰ ﾘ川| | | ＼ﾞｉ| !､,r' ,r''‐` | ＼,____〈 ￣￣￣゛゛゛゛゛''''''''
| lﾘ川 | ,r') ﾞｉ | ,r'!､ y | ﾞｉ 'ｰ,r'ゝ＼,____〈,r'ゝ, ' ijlijﾘ|／＼ ￣￣゛゛゛゛
ﾞｉ ﾞｉ |ｰ| ,r' |ッ ﾞｉﾞｉ ﾞｉﾞｉ／＼ 丿 ,r'', '''` |ﾘ川 '''` ゝゝｿ,r' ‐-． .,,_ ‐-
ﾞｨ (,ゝ (, ゝﾞｉ ﾞｉﾞｉ ﾞｉゝｿ,r' ,r' ,r' 'ゝ ゝ ゝ7'ー-!､ ゝ ゛'''‐-, ‐-． .,,_ ‐-
ｉ ゝﾞｉ ゝﾞｉ . . ゝﾞｉ,r'ｿ!､ 〈 ,r' .. . ＼ ﾞｉ ＼ ミ_ ﾞｉ ー- |━━=- .,,_
＼＼ ゝﾞｉ ゝ ＼ ﾞｉﾞｉ . ＼ ﾞｉ＼ ﾞｉ '‐-:. ＼ ﾞｉ,r',r',r''''‐-゛゛'''‐-
ﾞｉ ＼ > > ＼ゝﾞｉ ':..,_':..,_＼ﾞｉ ＼ﾞｉ゛'‐-:..,＼ﾞｉ-:..,_ ゛゛'''‐-,,,
ﾞｉ ﾞｉ ＼ `ゝ ＼ ':..,_ ＼ﾞｉ ゝﾞｉ ゝﾞｉ ,,,,,゛゛'''‐-
ﾞｉ ﾞｉﾞｉ ﾞｉ ﾞｉﾞｉ ＼ ＼ ＼ ＼ ゝﾞｉ ゛'‐-:..,_゛'‐-:..,_゛゛'''‐-
ﾞｉ ﾞｉ ﾞｉ ﾞｉ ＼ ＼ ＼＼ ＼ ＼ ':..,_ '':..,_゛'‐-:..,_゛'‐-:..,_゛'‐-:..,_゛'‐-:..,_
ﾞｉ ﾞｉ ＼ ':..,_ '':..,_ ゛'‐-:..,_
……すなわち、これにて西域は全て陥落。
呼衍王の１０年もの執念は、班超と和帝の遺産を、あっけなく呑み込んでしまった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ / ／ ／ ＼
. / /｢ヾ / ィﾍ ＼ ヽ __
‐一 / | ＼ ｊ ル'＿_ヽ ､ )／ｌ｜
―一' ､ ! ＼∨ ﾉ ﾉ /_ヱ{ ぅ≡c}>=}ﾊy ｒ ｊ !
＼∨{ ハ,〉匕√ﾚ ＼竺/ )ﾉ ﾚ/７/ √乙こ>､＿ 失せろ漢人ども！！
￣ ＼ ﾄ { ∨｢ ＿巛 ミ } Y/ / ｀ﾃ＝' ￢
＼ | ヽ`ｰ１ｊ 川‐ ｔｧ┐-ｒ ｔﾃ┐ｿノ/ / __/ ／
＿ ﾚﾊTｧｒﾍ ｀ー‐' | ｰ‐'∠-,/ / （( ） ／ 西域はすでに我ら北匈奴のものだ。
＼ ￣ ヽ ＼! | ! 巛 ┘》 厂´/ / √ ／
＼ ＼ﾄい ＼ ∠.二) / / / / , ｆヘ 相手になるというのなら、西域５０余国も
＼ ヽー― ﾍヽ＼__ ＞､ ／ｰｧ' / ／／ { f允
￣＼＼ ＼ } ＞ｰ 二ｨ7二_＜ ／ ／／ ヾ久ﾍ 我らの味方だぞ。
＼＼ ＼ ヽ 寸万＜／ ／ｰ '_／ ＼弌､
. ＼＼ ＼＼ ∠ -＜_∠!￣丁 寸} 生かして返さぬ！
┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃
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;`（´￣|ﾞ ''￣ /∧ ∧...../∧ ∧ ./∧ ∧....../∧ ∧-‐'/∧ ∧....../∧ ∧.;;:";;: (´⌒;;:（´⌒;人;;）;;
:人;;:.｀）"; `(:"";;`)⌒) /∧ 北...)../∧ 北 ) /∧ 北.)../∧ 北 )/∧ 北...)../∧ 北 ) ;;）;;；;:人;;:.｀）"; ⌒;（
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ζ;;, ﾞ;`（´⌒;;:⌒∵⌒｀),||. }・:::・{.....||. }・::::・{ ||. }・:::・{.....||. }・::::・{ || .}・:::・{.....||. }・::::・{ '"⌒)::/(::⌒;;`(´::..｡
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)⌒) "⌒)::.....;;"(:; （..V. "......|::|.ﾞ.V. "......|::| V. "......|::|ﾞV. "......|::| .V. "......|::|ﾞV. "......|::| ;::）i"")::)（´⌒;;⌒;
:::: )） (::;;");")（;;i:;_、-`ﾞﾞ ;;`(´::..｡.（. . 人.....:（´;⌒;::;｀(⌒;ﾞ;
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∵⌒｀),， ;:)（´⌒;;⌒;;ノ;(´'" ; ´⌒;（´∴人;;ﾉ;⌒｀）",.; ;;ヽ;;｀（⌒::
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⌒;;ヽ(::;;")（;;i:;_、-`ﾞﾞ' (: ; ,")
班超が西域平定にすこぶる時間がかかった話を知る漢軍は、
撤退しかできなかった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―― ＿-ﾋｭﾝ─・ 川／￣） ―― ＿-─・
,-ー＜ ・ /
ゝ= ﾐゝ ヽ
―‐――・ （Д｀；ミヽ ヽ,
―‐―― ＿ ――＿――＿―‐―・ /つ ミ/__ ''-､,,-┐
～''ヾﾐミ三ナー‐（⌒)'~ 》ゝ､__,,ｨ /
/ 《∪_／＼,ノ_/ ∧ ―― ＿-ﾋｭﾝ─・
―＿―‐―・ ( __ _) | γ＿_|,ノ"〈__ノ〉 〉
r,´(漢 〈〉ｭ ／＼ ノﾉ ／＼ 〈__/ ／＼
/ （；｀Д´）ヽ ／漢＼ ／__漢_＼ ／__漢_＼.／漢＼ ／__漢_＼
< >(ニＯ （lili・Д・）（； ´Д｀） （； ´Д｀）（lili・Д・）（； ´Д｀）
―‐――・ /ッ)| ,_lﾐ / つ_つ / つ_つ / つ_つ / つ_つ / つ_つ
人 Y ―＿―‐―・ ） 人 Y 人 Y 人 ―‐―― ＿-―‐――・
し'（＿） （,_,ノ（,_,ﾉ し'（＿） し'（＿） し'（＿） し'（＿）
'"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''""'''''"
/／/ ／ / ／| ∧. l l〉, j. ｀ヽ、| ｀ヽ、 |
ｌ /〃 ／ l A、ﾘ / l /,〉 .ﾚ| ,r‐'_,ニニ| lﾆ=ｧ .} /
.|l | /! ﾘ＼ < // （_|.ﾘ l /./´ ｀ｰ-‐ﾘ／´ / ／ヽ
ヽ! / .l ﾄ、.ヽr'彡r,＼′ 〃 /ｲ `ー― ''7´ __ノイ }
l l ヽﾄ `ｰ Y `ｰ ,}! ／ ′ ノ l|l|l|l|l| / な、なんでみんな逃げるんだよ！？
ヾ、 ヽ、 ,ﾉ｀ー‐'´ i / ,
` .7 i. ノ三 ー=＝彡 '´
_ノ,ｨ/ l. i´ ｀ヽ ／ 俺たちは負けちゃいねぇ！
￣￣ / , l ゝ-､ '´'
.l ./ .l (_ﾉ ＿＿＿＿_、 U 戦ってもいねぇ！！
l/l. ∧ (` ｔ‐'´ ,､_,.-‐'￣´ i
| ／ 〉, ｀V｀￣ ／j ここで逃げたら、オヤジの苦労が
ー―'' ´ ヽ l. ＿,.. ｪ＞'´ ／/
ヽ iゝ┴‐''´ ／ ／´ ,' 無駄になっちまうじゃねぇか！！
ヽ ゝ--‐‐' ,／ .i
ヽ ／ l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ｌ':::::::/ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ｌ:::::::::`ｌ
|´:::::::| ＼_:::::::::::::::::::::::::::::／ `ｌ:::::::/
`ｌ:::::::| U `ヽ―--―''''´ し|:::::::|
_ |:::::,、ｌ ＼::::l__
/＼|::::/ ,、-―、 ノ`ヽ-、、 ｌ/ `l やめろ勇！
|ヽ `l ／／`ヽ、`l , ノ ノ￣ | /''|
l `l.l' ￣ `l `l ／ ノ ／ |/ |
|/`ヽ ＿,--＼＼ `l ／ ／ ／―-＿ | `l / 北匈奴が西域を陥落させたなら
l.＼,,| ＼`〒=＼＼＿`l ／ ／,、=テ￣／ |//
＼`| `ヽ-`―´,、ヽl //／''＜,==´／'´ |/ | 急いで退かないと敵中に
/＼`l ＿,、-'' `l ￣`ヽ / `l
| ＼＿ ‘ ＿,、-'´|´ `l＿ 取り残されるぞ！！
／￣| | `ヽ、 ,、 、 / | |
／ | | ＼ ｌ | ／ ｌ
／ | `ｌ _ ,、 `ヽ―'´ ヽ、 /／ | こいつら……わざとここまで
| ￣`ｌ ｌ、 ＿, -――――- , / /￣ |
| `ｌ ＼￣￣`''´￣￣／ /,、 | 俺らを引き入れたって事だよ！！
ｌ ｌ＼ `ヽ―――'´ ／ / /,
`ｌ `ｌ ＼ / / /
┃ ┃┃―― ‐ ﾞ, :::ﾄ､＿､__( ,, ｲ-‐'', :::） 〔､,,,__ﾞ､;;,,,,＿,イ :::l:: ﾞﾞｙ'"
┣━ ―‐''''''' ﾞ、 ::/ ﾞl '' ::） l :::i :::::ﾄ ::::fﾞ / ::ﾊ :::::γ个= ,,,__,イ
┃ --‐‐''''''"" ﾞ, :::l ｊ ::/ | :::ﾞi ::::| :::| ,' :::/ l ::::::,' l::::::::::」 ,'
┃ ┃┃ ﾞ､:::!､ ( :::iﾞ ヾ-;;, ::!､ :::ｊ､ ,' :::/ | :::::ﾉ ﾞ,:::::/ ,' わはははは！
..━╋━┓ ‐''"_,, ﾞ､::| l､ :::ﾄ, "" ﾞ''‐''ﾞ i ::/ （ ::::ｲ /:::/ ,'
┃ ┃ ‐''"_. | ::| ﾞ;;;;;' ＼从／: ,' :::,' ﾞi ::::| （::::::>(´⌒;;)
┃ ┃―'''" ﾞ;;;;' ＼从／ ;'・,, ;:’ .,'::::,' ,' ::::,' (´⌒;;) ⌒;;) どこへ逃げる気だ？
┃ ┃┃ ;;∵.,"' ＼从／ :::::: ┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;;
..━╋━┓ ＼从／ ／ ('⌒;;) / ;;(´⌒;;). ┣━━ ´⌒;;''⌒ﾞ;; (´⌒;; 班超の子せがれめ！
┃ ┃ ''"∴::. ／／ (´⌒;;)⌒;;) (´⌒;;) ﾞ;;,. ┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;;
┃ ┃ ''" :／／ / (´⌒::/ ('⌒;; ⌒; ┃ ┃┃ ,ﾞ ('⌒;;;
／／ (´⌒;;)/(´⌒;;) / (´⌒;;) ⌒;;; ┣━━
／／ (;;;⌒｀) / ;;;⌒｀)' (´⌒;;);;;⌒;;; ┃ ┃┃ ┃
┛
ｒY''"""''''ｰ-ｭ
ﾉ ｒｰ‐--ｨｧ-i 〉
/ / ｀i〈 １，２，３、てめえらは終わりだ――――ッ！
| .j ｰ-､ ｒ‐ ヽ|
i' _,,.| ' ⌒ |⌒ |L
. | |ﾘ!'7 ,- ,.__!_, ､ |ﾋ 俺の焉耆国の前はもう、通らせんぞ！
. ヽY~ /.ｔ==＝=ァ ! ||
ﾉ | ゝｰ--ｲ |そ
ﾐ_ /ﾄ､ ー ｲ´
ｒｰｲ /. ＼ヽ / ﾄ-､ どうしても逃げたいなら指標の無い
r´ 厂ﾉ ＼. ゝL____j/ ﾋｧ｀ー-､
人 ゝ､ ! ﾉ | 西域回廊以外の砂漠をアテも無く逃げて、死ぬがいい
＼ ＼ ／ ／＼
┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃
┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓
┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛
┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛
∧ ∧ ∧ ∧ ∧
∧ |i | ∧|i | ∧ |i | ∧ |i | . ∧ |i |
|i | 州 |i |州 |i | 州 |i | 州 . |i | 州
州 ∥ . 州∥ 州 ∥ 州 ∥ . 州.∥
∥ ∥／＼ || ∥ ／＼∥ ∥ ／＼∥ ∥ ／＼ || ∥ ／＼
∥／＼焉_＼|| ／＼焉__＼ ∥／＼焉_＼ ∥／＼焉 ＼||.∥／＼焉_＼
∥__焉_＼ ||_ _焉_＼｀ ） .∥__ 焉_＼｀ ）∥__焉_＼.｀ ） .∥__焉_＼｀ ）
∥´∀｀ ） || ´∀｀ ）i ∥´∀｀ ）i日 ∥´∀｀ ） iii日 ∥´∀｀ ）i日
◯]iiiUiii日 ○iiiUiii日;ゝ ◯]iiiUiii日;ゝ ◯]iiiUiii日 ゝ ◯]iiiUiii日;ゝ
∥;/甘ヽ;ゝ 甘ヽ;ゝ ＠]:∥;/甘ヽ;ゝ ∥;/甘ヽ;,,ゝ ∥;/甘ヽ;ゝ
/／/ ／ / ／| ∧. l l〉, j. ｀ヽ、| ｀ヽ、 |
ｌ /〃 ／ l A、ﾘ / l /,〉 .ﾚ| ,r‐'_,ニニ| lﾆ=ｧ .} /
.|l | /! ﾘ＼ < // （_|.ﾘ l /./´ ｀ｰ-‐ﾘ／´ / ／ヽ
ヽ! / .l ﾄ、.ヽr'彡r,＼′ 〃 /ｲ `ー― ''7´ __ノイ }
l l ヽﾄ `ｰ Y `ｰ ,}! ／ ′ ノ l|l|l|l|l| / ―――げ、元孟ッ！？
ヾ、 ヽ、 ,ﾉ｀ー‐'´ i / ,
` .7 i. ノ三 ー=＝彡 '´
_ノ,ｨ/ l. i´ ｀ヽ ／ てめえ裏切ったのか！！
￣￣ / , l ゝ-､ '´'
.l ./ .l (_ﾉ ＿＿＿＿_、 U オヤジの恩を散々受けて置いて
l/l. ∧ (` ｔ‐'´ ,､_,.-‐'￣´ i
| ／ 〉, ｀V｀￣ ／j 恥を知れよ！！
ー―'' ´ ヽ l. ＿,.. ｪ＞'´ ／/
ヽ iゝ┴‐''´ ／ ／´ ,'
ヽ ゝ--‐‐' ,／ .i
ヽ ／ l
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__//￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
､／三ミミﾐミﾐﾐﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｊ彡彡ﾊ､_
/ミ三ミﾐﾐミミミﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｌｊ彡彡彡'ヽ.
./三三ミﾐﾐ三ミﾐミﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｌｉｊｊ彡彡彡ﾆﾊ
.,'三≦ミ／｀:.≠ミﾐﾐﾐｉｌｉｌｉｌｉｉｌｉjjｊ彡'´¨ヾ三ｉ
ｊ三三ﾐｊ: : :ーﾆ､＿ﾆ=‐-‐=ﾆ二 __ﾆ !三{ 恩だぁ？
ｒ､ｊ彡ﾐ彡' ‐‐-..二､_ _￣_ _￣二メ-‐ ､ﾞヽ:i!
.ﾊ ∨´: : : : : ;,__＿___＼ .; i i／ ＿___,;. Yヽ
j入 i!: : ,___､＿＿_..,｀ヾ}}ﾞメ;: }:/彡´_＿＿..,;ｲ,/i てめえのオヤジの暴力が
!ゞ ﾉ: : :彡:^:ｰ｀ﾞ¨´＜彡.:ヾ><:.:.ﾐ^ｰ｀ﾞ¨´＜ﾐﾊ,
∨{: : : :, -:.ﾆ二ニ___,,..＜ト‐{=ﾒ=三ﾆ-- !/ 恐ろしかったから従ってただけだぜ。
ｊ__!＼: : : ,.:´￣,...=‐''´:.:.､::{ !..､ ｀￣｀ヽ j!
/｀ﾞ{: : :｀Ｙ;.:.:,..-‐‐''".:.ノｰ-{{....;;)-'､__｀ｰ､ Ｙノ!
ｒ/ .:ヽ: :.人{.:.:（´:.:.￣.:.:.:.:.:.:_.二._ ￣)} //′:.、 都合良く解釈してんじゃねえぞ～、小増！
,../ ! .:.::::＼{{ヾ＼｀:ｰ-=≦ｨｪｪｪｪｪｭ≧≠.//:' }､
,....// ヽ .:.::::::::＼i!､.:＼.:.:｀ヾヽ- ﾆﾆﾆ-'ノ///:' / ﾄ､
,........:.:´.:.:/.:{ ＼ .:.:::::::::::ヽ.:.:.:.:｀.:.:.:.:｀ｰ----‐'' 〃/:.:' / !:.:ヽ
.......:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.i ＼.:.::::::::::::＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´￣ /::' ／ i}:.:.:.:＼
, ‐ 'ﾞ/:::::::::::::::::::::｀丶::,_::::::::::::ヽ /{/ .ヽ / ', }/ { )｀ヽ
. , '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶:::::::::｀¨く .,.' ,' ,' }
/:::::::::::::::::_:::::ﾄ,:::＿＿＿:::::::::::::::ヽ:::::::::::ヾ . / , | .| .| くそっ！
::::::::::::::::ﾄﾍ｀ヾ ｀/}.xｯ‐ｯ ｀ヽﾄ,:::::{｀ヽ::::::::::｀フ .l | ! .| ',
:::::::::::::::::ヾ｀ { ,ｨﾞ/'ｰ '´ ',::::〉 .}::::::::::::-｀ｰ｀ヽ ヽ ', ', 一発喰らわしてやらねえと気が済まねえ！
',:::::::::::ヾ,ｨｧ',｀¨´ .},.' .ﾊヾト ,::::', ｀r‐,ｨ´￣｀ヾー―｀ー―'
..ヽ:::ﾄ.,ミ'｀r'ﾞ _ｯ‐ .|´ '., .ヽ} _, ―', ヽﾆヽ_,ﾉ
.ヽ'.,｀ヾゝ¨¨__,ｨフ'丶_ ,' ..',｀¨¨¨´ ／ ｀ーf´ いくぜ！突撃！！
｀ .＼ ｀ヾ ,ｨ} ./ ', ..／ ／ ヽ /
丶、｀ｰ´'.´ .,.' ' } ., イ ｀丶 _ , '
. , ' ＞.、 ／ |/ , イ ｀￣￣｀ヽ
, .―/ ..｀ヽ¨´ヽ ,' .／
,.イ .,' / ..＞ 、ヽ{.／
・
/ Λ 漢 逃ｹﾞﾛー!!
/ （＿＿_；）
/ ﾁｭｲﾝ! /〔 〕〕つ む、むむむ、ムリだー！
/ ﾋｨｨｨｨ ｀/二二ヽ ・
/ Λ 漢 / /（＿） /
（ ；´Д｀） （＿） Λ 漢 / ﾁｭｲﾝ! 俺たちは西域にあまり詳しくない。
／/ / ^￣］ﾟ （｀； ）/
ﾟ/￣￣_ヽ ・ ⊂〔〔 〕 西も東も進路が塞がれて
/＿ノ（＿） / ┌|＿＿_|
（＿_） / （＿ﾉ ヽ ヽ 孤立したら生きていけないぃぃい～！
・ / （＿）
/ ﾀｰﾝ!!
/
救援部隊と残存軍は、北匈奴の勢力に包囲され。
パニックにおちいった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
）:::::::::::::::::::::::ヽ ／ ＿ ＼
｀ヽ:::::::::::::::::::::::＼ ム '´: : : ｀ヽ ::::＼
└――-、:::::::::＼ ／: : : :/ : : : : ﾉﾉ :::. U ::::: l
｀＞―r-|: : ::￣/￣: ／／ ::::ヽ ::::l ﾍ もう交戦はムリです！早く逃げるのですー！
＿..-＜:::::::／ ∧――‐‐ 彡'´ :::::', :::| ヽ
／:::::::::::::::::／ 〈 ＼￣￣´ ﾉ ::::', ＿ ,ヘ 〉
／:::::::::::::::::／ ∧ ／｀´｀´´〉／ ＿_＿＿_ :::;ヘヽ｀ |／', 北匈奴の決起は去年からですが
／::::::::::::::::／ ／: ::| | _／ ,ィ | |＼|＼__| ＿＿_ | : : :＼
´⌒ﾍ/⌒ ／ : : : :|／￣￣￣|斗イ /l∧ﾊ ト--||´ ＼: : : : :＼ 根回しは、相当前からしているようですー。
＿＿／ : : : : : / | |/ |/ ﾍﾊl＼|| ＿_ ヽ : : : :
|:::::::: : : : : : : : : :| , --‐|￣｀ヽ '´￣ |／: : : ＼ |: : : : :
〉:::::::::: : : : : :／| ／: : : : : :l ' ' , ‐---‐v、' ' l: : : : : : : ＼|＼＿ ここにいたって、漢軍が挽回できる策は
＼::::::::::: ／ / ∨: : : : : : : : ﾄ、| | ィ|: : : : : : : : : | ∧
￣￣ / ／|: : : : : : : : :l ゝ-----＜/ ,|: : : : : : : : : :|＼ ＼ もう何もないのですよー！！
／／ |: : : : : : : : : l＼ヽ ＼/ / / |: : : : : : : : : :| ＼
／ ／ |: : : : : : : : : :l | | ∧ / / l: : : : : : : : : ::|
―― ' ´ <＼ |: : : : : : : : : :l Nィ｛::｝|/| |: : : : : : : : : ::|
／ ＼＼ l: : : : : : : : : :|ﾍ|: : ハ: : l /|: : : : : : : : : :| ／
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| //| `ｌ｜ `ｌ |｜| |､::::::::::::::::::::::::::＼＼:::::::`ｌ｜
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|" |:/ || | | | / | / `l:::::::::::::::::::::::::::|::`ｌ::::::::|::|
7:::::::::::::::::::::::::::::,､,::,､__::｜ || `l |/ | ｜/ ,､､>＿:::::::::::::::::::::::::｜:::::|/
｜/|:::::::::::::::::::l" // `＼＼| /／ ／／′ `ヽ､,::::::::::::::::::::::::::/ う、うううう……！
`l//::::,､::::::::::::|/／＿二二-＼＼_ ／`′／メ-====== `l:::::::::::::::::::::/
`l::::l |:::::::::,､| ＼￣＼■フ`ヽ､ ＼`ｌ ．| /ﾋ■ﾌ ／ ） ||:::::::::::|
`ｌ::| |::::::|＼＼ ￣`――'￣,､ヽ￣`ヽ ヽ､`￣￣￣ /／/／|:::::::::::ゝ 元孟ッ！！
`ｌ ＼＼＼￣ ＿,--―'￣ ￣ /／| /:::::::::::::`ｌ
/ ＼|＼＼ , . /／Г`ヽ―|､_ てめえは……
―' フ | `ｌ￣ / ＾＾ `ｌ Ｕ / `ｌ
7／| | `ヽ､,､ノ' / | てめえだけは絶対に許せねえ！！
／ | ＼ --― ・ / / /
／ | ＼ ｌ'￣こ―-ン￣＼ ／ /
/ `ｌ ､ ＼ ｜ ￣￣ / ／ / / 例え一人ででも討ち取ってやるぜ！！
`ｌ ＼ ＼ `ｌ＿ __/ ／ / /
`ｌ |､ ＼ ＼￣￣￣ノ / / |
ｌ ＼ ＼ ￣￣￣,､･ ／ / ,､ヽ
`ｌ ＼ ￣￣ ／ // ,､ヽ￣
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
ｒY''"""''''ｰ-ｭ
ﾉ ｒｰ‐--ｨｧ-i 〉
/ / ｀i〈
| .j ｰ-､ ｒ‐ ヽ| はっはっは、小僧が俺を討ち取る？
i' _,,.| ' ⌒ |⌒ |L
. | |ﾘ!'7 ,- ,.__!_, ､ |ﾋ 強いオヤジの影に隠れて勘違いしちゃったのかな～？
. ヽY~ /.ｔ==＝=ァ ! ||
ﾉ | ゝｰ--ｲ |そ
ﾐ_ /ﾄ､ ー ｲ´ 予言してやろう、それは絶対にありえん。
ｒｰｲ /. ＼ヽ / ﾄ-､
r´ 厂ﾉ ＼. ゝL____j/ ﾋｧ｀ー-､
人 ‐＜⌒ヽ ! ﾉ |
／ ／＼ _〉 ／ ／＼
〈 ／ ／ 〉
〉 ,／ /丶
ヽ / /
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＼人_从人__从_从人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人__从人_人从ﾉ／
＞ あるのは、お前のオヤジから盗み取った兵法で ＜
＞ ＜
＞ 俺がお前を討ち取る未来だけよ―――――ッ！！ ＜
／Y⌒YW⌒Y⌒W⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YW⌒⌒YW⌒WY＼
／;;;;;;;／ /;;;;;;／ /;;;ｌ
,.／;;;;;;;／ /;;／/"ﾉ ｌ;;;レーﾌ
;;;;;;;;／ ┌┐ レ レ ,.,.ー┘,.,ー" ┌ー‐‐‐'''''''''''''''''ーー-- ,.,,..,.、
;;;／ |;;;;| /''"ー┐;;/ー, ／~ｌ ／,.ー‐ー‐ー‐￣･'''''''''''ー‐‐‐--二＝
/ |__」 " ,ー";┌""／;;／ " "-.,,.ヽ ｀ ｀
""|;;;| ／,.、ヽ 、″ `､＼ ..,｀ll'
|;;;」 レ' '" ｀'i､ゝl , ."'.″
_ ﾞ!!!ﾞﾞ'w--'i!
,,,,,,,--､､,,lll″ l 人.,ノ∴∵ ぐおおぁあああああ～ッッ！
､.:ｰ｀::｀: 丶 ｀＼ ._,, ｒ" i
ヽ--=ｉ,i´:｀: 元孟 ヽ ll".｀ ζ/
-三､ィ″: 、 / l- ､ ,,,,,,.＿_.,,,,.,r""'illヽ イ
―':｀:,,,_ミ"｀":｀、 、 // / !,,,. ﾞ"'ﾞil:::::::::::::lllllll,llllllllllllll: ., ./'lT
｀彡''"r"／｀:丶.ﾞ,,rヽ‐ﾞl,!// ｀'ｰ lll,llllllllllllllllllllllllllllllllllｿ''' i.l,,_ ,, -、
ii:::iii,,,,,,_ .:,／､､ノノ:_,,//彡( (" { '"""""""'ヾ""llllllllii. νK^. ／,,,＼r-"
ll::ll::lllllllllliii,,,,,,,iiiii/､'''-:''',r-,!ll~`ヽ》 / ﾞl;;;;;ﾞ!lllllli l )-i,.r"
lllllllllllllllllll,lllllllll＼ ｀ /" i" ﾞ l/ / |,,,-⌒ill ,,-r ' ' !,,..r"
llllllllllllllllllllllllllllllllllliii,,,,_ ､ ″/ ヽ i ,,,,,iiilllllllllll!, 丶 ,'-"
illllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllliii,,,,,,,iー－ 'illlllliiil,,,,,,_ / /,,,-lllilllllllllllllllllllヽ,r--''"
llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllillllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllill,,,,,,,,,,,,,,,.,,,,,,,,,,,,-iiillllllllllllllllllllllllllllllllll,,-"
llllllllllllllllllllllllllllll:::llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllillllillll:::lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll!ﾞ""
illllllllllllllllllllllllllllll::::llll::lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllillllllllllllllllll:::::llllllllllll::lllllllllllllllllllllll-"ﾞ
lllllllllllllllllllllllllllllllll::::::lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll::llllllllllllll"⊃
ﾟ ､ /,/ ＼＼:::::::::__／ ／ ! / / 〉/〉/〉
｀ ﾟ /,/ /＼ ￣ ___／, | }' / /〈/〈/
ﾟ｡ |!iノノ ,, "~ / ￣ | / ｜ / / / l＼
. ﾞ 丶 o |!/ / "~ / ,:ｉ/ | / / _二二ﾌ ＼〉 ＿
ﾟ ｡ |!/ / _/寸=‐- __/.ｉ' | /__/ /. r'´¨二仁二i ／ /
＼ |!/ / /､ ', ~.i | / ./ /丁''亠＜ ／ ／
ﾟ o 。 }＼ / / / |ﾊ. ', ｉ | ﾊ〈_/ ,} ´ r── ´ ／二ニ,, ､
- =ﾐ､ / ｀.{ !i / /} .| ο| ｉ | , ', ／｡ ﾟ `ｰ── _/ﾞ〉 ＼＼
ヽ ｰ' ∨|!l|!:||!i ο ' ,// ／ヾ./ﾟ ｡ ヾ{ | { ／し' ｡ ゜ /二,,´ __ｰ､ ＼＼
‐ ─ ＝ 二 ヾ ﾞヾ ＼|!l|!:||!i||!|l!|lｉ|i|l／／し'}＼＼_￣Ⅵ!|!|!l|!ｉ ／ ／ ／ ___/__. / / 〈_/ , /
- = ニﾞ = ＼|」!|! _ノ{／じ' （___ ヾ `ｰ' ＼|!､|!||li|!|／ｌ!|／ ｰ=彡'´￣￣o' ￣〈_/ｰ‐-- ..＿_/ /
,､,,彡ｰ''ﾞ⌒ﾞｰ---‐´￣｀＜彡' ﾟ ＿___つ ﾞ ﾞ~ゝ_／ ﾞｰ' ｡ ﾟ 二 ニ = ─ ｡ /〉/〉/〉 ￣
=-'~ヽ,,,rt,, ,,_ ._ﾞｰ ,_ _,.. , ￣｀ｰ ニ二~ ｰ‐‐--=ﾐ､ヾ,,_.._,,＿,, -'' ""~ 二 ニ = ─ o ﾟ 〈/〈///
｀ｰ一' ~ ..,,_,_ _,.. ,.,.,_ﾞ "ﾞ r-､,_ _,.. ,r'ニ⌒ｰ‐'ﾞ~ゞ_____ノﾞｰ'⌒ﾞｰ‐'ﾞｰ‐‐‐''ﾟｰ-‐‐─一"- ‐‐'''~ //
⌒^ヽ.,,,, "ﾞ"ﾞ ￣ ,_ _,,._ _.. _.., ,, _. -‐‐‐､,,_ .._"ﾞ " __ ..,,_,, __..,, __ ~
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ｌ /〃 ／ l A、ﾘ / l /,〉 .ﾚ| ,r‐'_,ニニ| lﾆ=ｧ .} /
.|l | /! ﾘ＼ < // （_|.ﾘ l /./´ ｀ｰ-‐ﾘ／´ / ／ヽ
ヽ! / .l ﾄ、.ヽr'彡r,＼′ 〃 /ｲ `ー― ''7´ __ノイ }
l l ヽﾄ `ｰ Y `ｰ ,}! ／ ′ ノ l|l|l|l|l| / ぐあ…………！！
ヾ、 ヽ、 ,ﾉ｀ー‐'´ i / ,
` .7 i. ノ三 ー=＝彡 '´
_ノ,ｨ/ l. i´ ｀ヽ ＃＃ ／ ち、ちくしょう！ちくしょう！！
￣￣ / , l ゝ-､ '´' ＃
.l ./ .l (_ﾉ ＿＿＿＿_＃ U まだ、俺は終わっちゃいねえぇぇッ！！
l/l. ∧ (` ｔ‐'´ ,､_,.-‐'￣´ i
| ／ 〉, ｀V｀￣ ／j
ー―'' ´ ヽ l. ＿,.. ｪ＞'´ ┃ ／/
ヽ iゝ┴‐''´ ／ ／´ ,'
ヽ ゝ--‐‐' ,／ .i
ヽ ／ l
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: : : : : : : /. : : l ｌ ､ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
: : : : : : : : : : : : : /. : : : ｌ ｌ 丶 ' , | もうやめろ勇！
: : : : : : : :ヽ_ﾉ. : : : : ', _', ) i ＼＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ', ｀ヽ､ ﾉ ∨
: : : : : : : : : : : : : : : l'、 ｀丶､
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '､ヽ ｀''‐-､_
: : : : : : : : : : : ヽ ｀丶､
ｌ':::::::/ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ｌ:::::::::`ｌ
|´:::::::| ＼_:::::::::::::::::::::::::::::／ `ｌ:::::::/
`ｌ:::::::| U `ヽ―--―''''´ し|:::::::|
_ |:::::,、ｌ ＼::::l__
/＼|::::/ ,、-―、 ノ`ヽ-、、 ｌ/ `l この隊で西域に一番詳しいお前が
|ヽ `l ／／`ヽ、`l , ノ ノ￣ | /''|
l `l.l' ￣ `l `l ／ ノ ／ |/ | 死に急いでどうする！？
|/`ヽ ＿,--＼＼ `l ／ ／ ／―-＿ | `l /
l.＼,,| ＼`〒=＼＼＿`l ／ ／,、=テ￣／ |//
＼`| `ヽ-`―´,、ヽl //／''＜,==´／'´ |/ | 西域回廊が抑えられてるなら
/＼`l ＿,、-'' `l ￣`ヽ / `l
| ＼＿ ‘ ＿,、-'´|´ `l＿ それ以外の退路を示して皆を逃がせ！
／￣| | `ヽ、 ,、 、 / | |
／ | | ＼ ｌ | ／ ｌ
／ | `ｌ _ ,、 `ヽ―'´ ヽ、 /／ | 俺らのオヤジは、自己満足より
| ￣`ｌ ｌ、 ＿, -――――- , / /￣ |
| `ｌ ＼￣￣`''´￣￣／ /,、 | 皆の事を考えて行動してたんじゃねぇのか！？
ｌ ｌ＼ `ヽ―――'´ ／ / /,
`ｌ `ｌ ＼ / / /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::,.イ:,ｨ::::/ |::::::::::::::::::::ヽ
{ｨ:::::::::::::::::::::::::::,__'_／´/ｨi,' . }/}:::::',::::::::::::!｀
|::::::::{｀ﾄ,::::::::::,' ＿｀丶、 .´ ﾄﾍ::}｀ヽ::ﾄ} く……兄貴……。
|::::::::ﾍ ',ﾄ.,:::ﾄ{ ｀¨ﾟ''｀ ,ｨチ / .}/
ﾄ,:::::::::ヽ}:::ヾ {_´. /
- ' .7 .ト.,:::::{ヾ',::::.. , ――――‐┴ '. , わかったよ……いつか必ず舞い戻るため、
../...:::::::}/｀::::::',イ,_,ノ ノ ／ .............. ..丶、
::::::|:::::: :::ヽ(_ / ノ , ―‐:,::::::::.... .丶、￣￣｀丶、 今は退くしかねえならな……。
:::. :::::::::::. :::::::＼￣￣￣,' ::::ヽ:::::::::::::.... .＼ ｀
.,_:::.. :::::::::::... ::::::::::, ―く ...::::::: ／ .ヽ:::::....
｀ ー ,_::::::::::::....:::::'ｰ―――――｀ヾ¨¨¨¨´ .／＼::::::...
｀ ー‐- ,:::::::::, ‐ ' ´ ヽ―― ' ´ ／｀}'ｰ
｀ヾ ヽ----- '´ ノ
班勇たちはムリを承知でタクラマカン砂漠を横断して、逃走した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・・
(´⌒(´⌒´⌒´⌒ ⌒｀）｀）⌒｀）(
(´⌒(´⌒(´⌒´ !i!i!i!i!i!i!i!i!i ⌒｀）｀）⌒｀）｀）⌒｀）
(´⌒(´⌒(´⌒(i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!⌒｀）｀）⌒｀） ｀）⌒｀）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/ / ／ ／ ＼
. / /｢ヾ / ィﾍ ＼ ヽ __
‐一 / | ＼ ｊ ル'＿_ヽ ､ )／ｌ｜
―一' ､ ! ＼∨ ﾉ ﾉ /_ヱ{ ぅ≡c}>=}ﾊy ｒ ｊ !
＼∨{ ハ,〉匕√ﾚ ＼竺/ )ﾉ ﾚ/７/ √乙こ>､＿ おお……漢人どもが逃げて行く。
￣ ＼ ﾄ { ∨｢ ＿巛 ミ } Y/ / ｀ﾃ＝' ￢
＼ | ヽ`ｰ１ｊ 川‐ ｔｧ┐-ｒ ｔﾃ┐ｿノ/ / __/ ／
＿ ﾚﾊTｧｒﾍ ｀U‐' | ｰU∠-,/ / （( ） ／ 父上……優留さま……仇は取りましたよ……。
＼ ￣ ヽ ＼! | ! 巛 ┘》 厂´/ / √ ／
＼ ＼ﾄい ＼ ∠.二) / / / / , ｆヘ みなの悲願を果たした私を
＼ ヽー― ﾍヽ＼__ ＞､ ／ｰｧ' / ／／ { f允
￣＼＼ ＼ } ＞ｰ 二ｨ7二_＜ ／ ／／ ヾ久ﾍ あの世で誉めて下さいませ……。
＼＼ ＼ ヽ 寸万＜／ ／ｰ '_／ ＼弌､
. ＼＼ ＼＼ ∠ -＜_∠!￣丁 寸}
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,.,.､
/:;:;:;:;:;:;:;i｀｀ '''''''''ヾ;'
. /;:;:;:;:;:;:;:;:;| ､ ;｀: 追撃は……まあ必要ないですな。
/;:; -､;:;:i'''´ ;;.,,.,.; ;.,,!
i;:;:i￡｀;;!. ,-=･､く=i'
|;:;:ヽ.^' . '´;.. ヾ. 西域回廊を通れば、各国が妨害する手はずだし。
!;;:;''｀i ノ''ｰ-ﾉ
..,i;;'' ､ . i´.(ｰ‐‐! 砂漠を横断するルートは、漢土に着くまで灼熱の中を無補給だ。
ヘ、 ヽ ヽ ￣.|
..｀ｰ-､ ｀ ｰ-､ i 生き延びても無傷じゃ済むまい。
｀: ... ｀ｰ--､.／｀ ｰ-‐'
｀ : .... iヾ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 西域 全体地図 】
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ←西域 漢土→
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧
∧∧∧ 北山 ∧∧車師∧天山 ∧∧∧∧∧∧∧
康 居 ∧∧∧∧∧∧∧∧ 尉頭───亀茲★──焉耆──────伊吾
∧∧∧ ／ 北 道 ＼ 蒲類海
大 宛 ∧∧ ／ ＼ ＼
──葱嶺──疏勒 鄯善 ＼
∧∧∧ ＼ ／ ＼＿＿＿＿＿敦煌＿＿＿酒泉
大月氏 ∧∧∧∧ 莎車 南 道 ／ 玉門関
∧∧∧∧∧∧ 于闃─────────且末 ∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 南山 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
クシャーナ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
＼ 弋＼l｀ヽ{ ＿ ＼＼ゝ- '';／ / ｲ/ヽ }/
／ヽ / ´ ｀ヽ ＼｀ｰ‐´／ ）/ / ／
l { -‐＼ 《 ｀ー ' ｲ/／／
（ Y´ ＼巛 》 ,r―-、 / / / まだ……まだ終わりじゃないぞ。
（ゝ＼ -┼―-= __ ＼ ミ ,,ノヽ / / /
ｰ-,,,,,) Y/ 人 (_) ｀''弋__ ,,,,イ-―-ヽ ／ﾚ ,/
｀ ゝ- ,,,,........,,,ノ ｀''''7'´O ノ/´ ／ ,ｲ 生き延びた方が地獄という目に合わせてやる。
ヾ 巛 l ｀ー‐‐ ''' /／ ／ ／
ヽ ﾊ ヾ 巛 l 》 { ,ｲ ／ 班超が生きていた頃、
//ー'} ﾊ ,- 、 'ｰ- ＿} ノ ,,,..,イ ／
{ { ,ｲ ﾊ /;;;;{ ｀''ｰ- ＿＿＿＿_,、 ｲ'''´ .／ クシャーナ軍がやろうとして失敗した
ヾ（ ヽ ヽ 弋Y;｀＼ ノ/ / .／
ﾉ ｀ ヽ ＼ ＼ ｀ー―――ヽ/ / ／ 合従策を使ってなあ！！
＼ ヽ ＼ ＼ ／ ／´ .／
＼ ヽ. ＼ ｀ー――‐' ／ | ／
.＼ ＼ ＼ ＼ ￣ Y / |ｰ-、
＿＿＿＿
ﾄ､__ , '´ .: .:.:.::｀＞
Y t ｀ヽ / .: .:.::,. '´
,ﾊ:.::. ﾑく:.. . .:r '´
/::.:ゞ:.:. .: .:.::/
. _L:. ',:.::..:.:/
/ '.:／
'. ..::i:. ヽ.
'. ',:.::.:.ﾍ.:.. ｀ヽ、
'.. .::Ｖ^~｀ヽ.:.. ..:.>
r ､ ∧:.::.. '. ＼:. . :.>' ﾊ 先零羌の滇零へ、伝令！
| |/ /∧:.:... '. ＼>'′ / 卜
| | | i |＼:.:. '. . ,. ､ / /卜
｢＼.Ｌ LＬﾊ ＼_} / l／ / / |
ｌ ∟..__ ＼. / / / / / いい情報を教えてやる、お前の所に漢軍が敗走して来ると！
＼ ￣｀ヽ＼ / / /
丶、 ヽ / / , ' 涼州回廊も塞げば、もはや漢軍は西域に攻めて来れぬ！
｀Y ｉ 〈 /
| | ｉ ,/
| | | |
.
..._丶 ′__.. -‐
-:一 , ｰ-
／'/ ll ',＼
/,' |! '. ＼
│
| ＼
! ｢＼ 暑い～～～！
＼｣
｢ ＼ 涼むために周辺国に立ち寄れないのが
＼_｣
こんなにも辛いとは……！！
ﾍ(,漢 . |ﾍ(,漢∧ ∧＿
／|（；ﾟДﾟ)ﾞｉ|ﾍ(,漢∧ ∧＿. .／|（；ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿）
,r'√|_(⊃ ／|（；ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） ￣|ﾍ(,漢∧ ∧__Ю／| ﾍ 漢. ∧＿ 脳が、脳が溶ける～。
;;⌒｀)⌒｀) (,(^（ ∪~,r'√|_(⊃ Ю／| ／|（：ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） ） ／（；ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿）
;;⌒｀)⌒｀)| ） | )(,(^（ ∪~ ￣ ） ,r'√| (⊃ Ю ／| || |,r'√ _(⊃ Ю／| 眼が蒸発するぅ～…。
｀｀) ~'⌒｀)⌒｀) | )~ || ||. (,(^（ ∪~ ￣ ） ~ ~' (,(^（ ∪~ ￣ ）
;;⌒｀)⌒｀) ~' ⌒｀) ;;⌒｀)⌒｀) | ） | ) || ´|| ｀)⌒｀)| ） | ) || ´||
;;⌒｀)⌒｀) ⌒｀)⌒｀) ⌒｀)⌒｀) ;;⌒｀)⌒｀)~ ~'
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
, ´ _,, -‐''""''‐- ,,_ ｀ ＜ ｀ ￣￣_,, -‐''""''‐- ,,_
¨ ￣ ｀ ＜ﾆﾆﾆ ==== -イｱ _,, -‐''""''‐- ,,_
_,, -‐''""''‐- ,,_ ´ ｀ ＜三三三三三三≧ 、
_,, -‐''""''‐- ,,_. ! ｀ ＜三三三三三三≧ 、 _,, -‐''""''‐- ,,_
｀ ≦ヽ... _,, -‐''""''‐- ,,_. ¨ ￣￣￣＞三三}. _,, -‐''" "''‐
｀ '''≧ 、. _,, -‐''""''‐- ,,_....., ＜ ¨｀¨ ￣ ´
_,, -‐''""''‐- ,,_ ﾉノ { _,, -‐''""''‐- ,,_
_,, -‐''" "''‐ , ´ ＿＿__ 入 _,, -‐''""''‐- ,,_
, ≦:::´ ¨ ￣ ＿, ＜¨¨: : : ＞ ´ _,, -‐''""''‐- ,,_
後漢で初めて西域経営に乗り出した頃、
班超も各国が敵で、西域回廊をあまり使えず、同様の苦労をしたが。
回廊を使えて当たり前の世代の若者たちには特に堪え、漢軍では落伍者が続出した。
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＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:..
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
イ三二二ﾆﾆﾆゞ ( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ .,.:,..:..
... ,... ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
,ィゞ .,.:,..:..
ー＝==＝- ー＝==＝-
... ,... .,.:,..:.. ..
＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:..
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-､,,
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
三三彡〃ｨ;;;;;;;;ｨ'/;;;;;;;;;;r'"/;;;/l;ﾘ l;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞi l! lj
三彡イ７ l ! ﾞ'"んr7〃/ツ;;;;;;;ノ /;;/l;;ﾉ^l;;;l ll
彡:ヲ;;;ヾ, jl f;;;;r/,-;ｨ=i―'''''"^ ,ﾉノ ,lﾘ=､ﾚ' ﾘ
三ｦ;; /;;l ﾚ/;;;fr'r''" ll,,..,,,.、 ''" Eヲｲ /
ｲ7;;H f;;;i /;;;;lﾞ″ ,ｨ''^''ｰ',ノ: : : : :i,: : :l'" 悪ィ……悪いが、これでも各国の目を逃れ
〃ﾘﾊ l;;;;;;;;;;;;;t ´｀ﾞﾞﾞﾞ´ : : : : : : : ゝ-i、
リソﾉll;;;;;;;;;iヽ;＼＿,; : : : : : : : : : : : ｨ′ 漢土へ戻れる最短ルートなんだ。
ｲｦ ,ﾉ;;;;;r､;;｀ヾ''ー''": : : : : : : : . "｀: l
ｲイミ;;く ヾ､;;;ヽ､,, Ｕ: : : : : : : __,..,...ｨ:l
ﾞi;;;;;ゝ､ヽゝ、｀ﾞ''''"´ : : : :､＿,,ィ '''"´,ﾉ,l みんな……堪えてくれッッ！
,l;;;;,t､_｀ヽ_入 : : : : : : ￣￣´ ,i′
ﾘ;;ﾊ､ ~´, :::::ヽ､ : : : : : : : : :l
ノ ￣ ::::::｀ヽ : : : : : : :l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……ざっけんなキョーッ。
∠Ｙ漢ﾌ ∠Ｙ漢ﾌ ∠Ｙ漢ﾌ ∠Ｙ漢ﾌ 俺ら簡単な任務って
ﾐﾐﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐﾐﾐ‘_ェ). ﾐﾐﾐﾐ‘_ェ).
ﾐﾐ／ ノヽ＼ ﾐﾐ／ ノヽ＼ ﾐﾐ／ ノヽ＼ ﾐﾐ／ ノヽ＼ 皇太后さまに言われて来たんだキョーッ。
ﾐﾐﾐ| （○）（○|: ﾐﾐﾐ| （○）（○|: ﾐﾐﾐ| （○）（○|: ﾐﾐﾐ| （○）（○|:
ﾐﾐﾐ:|ヽ (_人_)/; ﾐﾐﾐ:|ヽ (_人_)/; ﾐﾐﾐ:|ヽ (_人_)/; ﾐﾐﾐ:|ヽ (_人_)/;
. ﾐﾐﾐ:| |. ⌒ .|; . ﾐﾐﾐ:| |. ⌒ .|; . ﾐﾐﾐ:| |. ⌒ .|; . ﾐﾐﾐ:| |. ⌒ .|; 和帝陛下の頃に漢人に降ったけど
ﾐﾐﾐ :h ／; ﾐﾐﾐ :h ／; ﾐﾐﾐ :h ／; ﾐﾐﾐ :h ／;
ﾐﾐﾐ| /; ’ ﾐﾐﾐ| /; ’ ﾐﾐﾐ| /; ’ ﾐﾐﾐ| /; ’ こんな酷い目に合わされたのは
ﾐﾐﾐ / く､ ﾐﾐﾐ / く､ ﾐﾐﾐ / く､ ﾐﾐﾐ / く､
ﾐﾐﾐ;| ＼＼_ ﾐﾐﾐ;| ＼＼_ ﾐﾐﾐ;| ＼＼_ ﾐﾐﾐ;| ＼＼_ 初めてだキョーッ。
ﾐﾐﾐ;|ミ |`ー＝っ ﾐﾐﾐ;|ミ |`ー＝っ ﾐﾐﾐ;|ミ |`ー＝っ ﾐﾐﾐ;|ミ |`ー＝っ
[ 玉門関 ]……西域と漢土の境界線。
）|ｉ二二二二二二ニニニニニニニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニニニニニニ二二二二二二ｉ|（
/ ヽ、
.. ／ .＼
,＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠
|,二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二,|
ロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロ
ロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロ
. ＼＼ヽ筮ノ￣￣| |￣￣ヽ筮ノ ||Rokenzan Fusyoji || .ヽ筮ノ￣￣| |￣￣ヽ筮ノ／／
.. ＼/＿ヽ二二＿二二/＿ヽ_二二二二二二二二二二_/＿ヽ二二＿二二/＿ヽ／
| :|||||||||||||||||||||||||| :| |: ||||||||||||||||||||||||||: |
|ロ |二二二二二二|ロ | | ロ|二二二二二二| ロ|
| :| ,.＠==＠､、.| :|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|: | .|: |
| :| .＠∧＿∧＠. | :| |: |. ∧＿∧⌒ヽ,.|: |
| :| ∩ ´∀｀）ｿ...| :| |: | （・∀・ ）漢 )|: |
| :| .ヽ ヽ .| :| |: |�槇勝� ）--' |: |
| :| （＿） ） . | :| . |: | （ （＿） .|: |
| :|||||||||i'^i||||||||||||| :| |: |||||||||||||i^'i|||||||||: |
ﾍ(,漢 . |ﾍ(,漢∧ ∧＿
／|（；ﾟДﾟ)ﾞｉ|ﾍ(,漢∧ ∧＿. .／|（；ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿）
,r'√|_(⊃ ／|（；ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） ￣|ﾍ(,漢∧ ∧__Ю／| ﾍ 漢. ∧＿ よ、ようやく漢土だ……。
;;⌒｀)⌒｀) (,(^（ ∪~,r'√|_(⊃ Ю／| ／|（：ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿） ） ／（；ﾟДﾟ)ﾞｉ| ・＿）
;;⌒｀)⌒｀)| ） | )(,(^（ ∪~ ￣ ） ,r'√| (⊃ Ю ／| || |,r'√ _(⊃ Ю／|
｀｀) ~'⌒｀)⌒｀) | )~ || ||. (,(^（ ∪~ ￣ ） ~ ~' (,(^（ ∪~ ￣ ） これからどうするか
;;⌒｀)⌒｀) ~' ⌒｀) ;;⌒｀)⌒｀) | ） | ) || ´|| ｀)⌒｀)| ） | ) || ´||
;;⌒｀)⌒｀) ⌒｀)⌒｀) ⌒｀)⌒｀) ;;⌒｀)⌒｀)~ ~' 朝廷に相談だな……。
_
|i|
∧＿漢 ∧＿漢 |i|
_＿_ （； ＞漢 G ＞漢 Д） （； Д）G
|XX.|｀G G ／ ,r' ﾞｉ ／ つ|
|XX.,r'. 〈 ,r' しし ,r' し ,r' , ,r' |ib
￣（＿,r'＿） （,__,r'（＿）＿,r',＿） （,__,r' ﾞｉ,__） |ﾑ
∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;::::::::::::::::::::::::::::::::,.,.,.,.,.,..,.,.ヾ.ゝ.., ﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.,＿＿＿., λ
ﾍ ,,__ノヾ~~~~~~~~~~~ ~ 洛陽だお ~~~~~~~~ ~ ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ノゞゞ
/⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒.. ﾐﾐ::l
三三, ,,三三 三三, ,三三 ,三三 三三 ﾐﾐﾐl
┌┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┤＿ヽ
│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, ..│ﾐﾐ∥
┌士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士士士士士士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐ 彳／三三三三三三彳／ |ﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐ |彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐ
＿_
_| 伝_ 緊急伝令――！！
ι （ ；ﾟ,Д） ,r'),r')
| =|つ ｡＼ 西域陥落！陥落――ッ！！
,r' ,r' ､(,､ ,_)
;;:⌒);;:⌒) ｿ(⌒⌒ ∪ （
;.;:⌒);;.:⌒) ;;:⌒)≡≡ ＿,r'‐--‐｀＞＼
;;:⌒);;:⌒);;:⌒)≡≡≡= ／／ ﾞ ＼＼
゛ ゛ ｀‐ﾞ｀ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
報告を聞いた鄧太后は青ざめ、西域の放棄を決めた。
再奪還には道が遠く険阻な事、胡族（西域人）の調停は困難を要す事、
西域派遣軍の費用甚大であるとして……。
.
班超が没して５年。和帝が没して２年。
玉門関は、再び固く閉じられ。 奇跡の時代の終焉を物悲しく告げた……。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
）|ｉ二二二二二二ニニニニニニニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニニニニニニ二二二二二二ｉ|（
/ ヽ、
.. ／ .＼
,＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠_＠
|,二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二,|
ロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロ
ロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロﾆロ
. ＼＼ヽ筮ノ￣￣| |￣￣ヽ筮ノ ||Rokenzan Fusyoji || .ヽ筮ノ￣￣| |￣￣ヽ筮ノ／／
.. ＼/＿ヽ二二＿二二/＿ヽ_二二二二二二二二二二_/＿ヽ二二＿二二/＿ヽ／
| :|||||||||||||||||||||||||| :| |: ||||||||||||||||||||||||||: |
|ロ |二二二二二二|ロ | | ロ|二二二二二二| ロ|
| :| ,.＠==＠､、.| :|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|: | .|: |
| :| .＠∧＿∧＠. | :|:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|: |. ∧＿∧⌒ヽ,.|: | ガシャーン
| :| ∩ ´∀｀）ｿ...| :|:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|: | （・∀・ ）漢 )|: |
| :| .ヽ ヽ .| :|:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|: |�槇勝� ）--' |: |
| :| （＿） ） . | :|:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::. |: | （ （＿） .|: |
| :|||||||||i'^i||||||||||||| :|:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|: |||||||||||||i^'i|||||||||: |
しかしこれでまだ漢王朝の受難は、
始まりに過ぎなかった。
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[ 涼州 酒泉郡 ]
: : : : : : . . : : : : : : : : : : : : _＿＿＿＿＿＿＿__ : : : : : : : : : : : : : : : :
: : :》‐‐-----------‐‐《 : : : : : : : : : : : :
!´ 十 |: : : . . . . .
|. (lﾒ ) . |:::::::::::......................: : : :
::.._ __＿__ ........ | l ″ 炎 ｀y', , .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::| |:::┌────┐ :.:.:.:.:.:.:| └-' 炎｀y' )/ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ﾐ、::::::::| |:::::| 酒泉郡 ｜ :.:.:.:.:.:.:| ネ´） 炎ｙ' )／⌒!' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
｡ ｀丶｜ ...::|:::::|.gunmapref.| :::::::::::::::| レ ｌ ﾉ/／⌒' |;ivl.:ヾ,､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._,.
_ ﾞ |＿＿|:::└┬──┬┘ミ≧王| , |ナ:: ;<;,,:.,,,:￣千;,,＜:._/
. :_ || || べｙ. |_^Ｖ/,_○＜チ《 . | (‐ｌｓahi. |￣` 《:,,＋:.,,;:.|;,ミヾ;,＼
., ^＜iｺトｲ,､_,,_ |_r＜__; |;/.V/Ｍ` | お酒 |¨ .. ＞ヾ＼ヽ＼V/
,。__;:-L:;.,_~:.:_ ≫ - "￣ . / 。 ` ゝ _＿＿＿＿＿＿_.ノ ゞヾＶゞヾ《ヾゝゞ
- ~ . : ： `‘ ' _ ;, ;. ・ " :. :イヾ＼＼Vゞヾ《巛＼
ﾟ ｡ ,∧＿漢 ﾟ。 ｡ ／漢＼｡ﾟ 。ﾟ ∧＿漢, ｡ ﾟ くそっ！覚えてろ北匈奴、
ﾟ ・（ﾟ´Д｀ﾟ ）。 ﾟ （,ﾟ´Д｀ﾟ,）っﾟ 。（ ﾟ´Д｀ﾟ）・ ﾟ
⌒ヽ （つ ⊃ (つ / ⊂ と） 涼州回廊さえ無事なら
人 ヾ(⌒ﾉ ノ⌒ヽ | （⌒） Y⌒ヽ (,⌒)ッ
Y⌒ヽ ` J Y⌒ヽ 人 し⌒＾ ノ⌒ヽ 人 J ` ）⌒ いつかまた奪還部隊を出せるんだよー！
'''''
.
西域都護の撤収に、漢王朝に降っていた西羌族を狩り出していたが。
この時。
敗走する漢軍を見て、麻奴（まど）という西羌族の若者が邪心を持った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿＿ ﾄ､
{､ __ ． -‐ﾆ二二 三‐- ｀￣ ＞' ￣￣ヽｧ ／/!
｀ヽ ﾆ =≦_. _ ． -‐ ´∧ 三ﾆ／ ／ ｉ､ / /
.．-｀‐＝= ．__／| ． . /: . / ! ヽ / / /
. ´ , =ﾆ三ﾆ .| ＼ｉ: : : . ｉ ,' ! ／ ! / / /
／ _ -‐三‐‐＝= '´/＼ ヽ : . 。‐。' ｉ.／ / / / /
{ , ´ _￣｀／ / ｉ: :＼ __ﾉ ＿＿ 。 。＿__ ! ／ / / /
}/ ヾー=三_彡'´ / ＼: :ｉ: :. /｀ー'/ ./ /―'//‐ ´ / / /
＞ ´ ￣￣￣￣￣ ＞ ＼:_:_￣￣。/。 ￣ ' ＼ / / / 漢王朝はどうも
／ . : . ／ ＼ .〉 。/。 ／: . ヽ / / /
／ . : : : : . ∨＝= ､ ／｀ー=- ､ i / / / 弱体化したようだな……。
/ . : : : : : : : : . ー=､ ヾ､＼ ＜｀│ ＿__ / / /
.ｉ : : : : : : : : : : : : . ∨ ｉ} ｉ {ｉ ヽ l ム/ /.___ / / /
.| : : : : : : : : : : : : : . ． ! }､ ヽ Ⅳ/ ./ 〈-, 〉 / / /
.|: : : : :.:.／ ￣ ｉ ￣￣￣￣ ＼ ｉﾐ､ ハｉУ ｀ー=､/ ､ /¨ /. / / /
.|: : : : :/ ｉ: : . ＼ ＼ | ゝ / ヽ弋(￣｀ ＜ ｉ i / / / 今こそ西羌族の同士よ！
．: : :.ｉ : : : : : :.ヾ: : . ＼ ｀ー ､ｉ ＼ ミ､ ﾘ / ｀ﾄ､_ ＿_ / / /
'; : :.:| : : : : : : : ｉ､: . ヽ ｉ / ｉ ｿ ㍉ ゝ. //////＼../ / / 私と共に独立しよう！！
．: :| : : : : : : : :ヾ: . ． ﾚ／ ￣ ヽ У､ ／/////// / / /
i: : :| : : : : : : : : : :｀ﾐ､ ヾ 〃 ＼ ＞ ´////////// / /
|: : :',: : : : : : : : : : : : :＼ Y: : : . . . : : : ／ ///////////// / /
【麻奴（まど）】
西羌族の若者。
明帝時代に漢軍を苦しめた首領・滇吾の末裔。
.
∧
/
, ――､‐､ / ｉ
/ ￣￣ / !. ﾄ､ 古巣たる西の寒冷の地へ逃げ込め！
/ c ｉ / ＼ ｉ
ﾄ /:. c ゝ--' c _ヽ' ｉ
| ∨::::.. ／ ￣ ＼. ／ﾉ! ｉ ! 私は、いにしえの首領の末裔だ！
| ＼::_.. ｉ::: ー‐‐'::! ! !´::::|│
ｌ ヽ l::::::::::::::::::| ｉ |::／ !. / 我が名をもって再び西羌族を
' , | ￣￣￣ c ! c ｉ/ ＿＿__ /
＿＿＿＿＿_ ＼ |＿__ c l c ｉ／ ｉ ｉ ｉ.: まとめあげてくれよう！！
: : : : : : : : : : : .＼ ｉ＞ ´ ｉ ｉ c c /ー=ミ､ ! !―‐':.:
. : : : : : : : : : . ＼ ／: : : . | |＿＿_ / ｀く ! !:.:.:.:.:.:
. : : : : : : : : : . ＼ ｉ: : : : : . | | ｀ヽ. / .ゝУ ! !: : : : .
. : : : : : : . ＼:: : : : : . | | ハ---ｲ､ ヽ ｀ヽ
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
じゃあアンタについてくキョーッ！
( ﾞﾞﾞＹ＞ ( ﾞﾞﾞＹ＞ ( ﾞﾞﾞＹ＞ 前の首領は漢軍相手に粘ったから
(ｴ_‘ﾐﾐ (ｴ_‘ﾐﾐ (ｴ_‘ﾐﾐ っ っ
( ﾞﾞﾞＹ＞ （ﾟДﾟ；)ﾐﾐﾐ.... （ﾟДﾟ；)ﾐﾐﾐ.... （ﾟДﾟ； )ﾐﾐﾐ.... 降っても俺らの立場
(ｴ_‘ﾐﾐ と_ とﾐﾐﾞ::: と_ とﾐﾐﾞ::: と_ とﾐﾐﾞ:::
（ﾟДﾟ； )ﾐﾐﾐ.... ﾐ ﾐﾐ::: ﾐ ﾐﾐ::: ﾐ ﾐﾐ::: 悪かったキョー！
と_ とﾐﾐﾞ::: （＿）'し （＿）'し （＿）'し
ﾐ ﾐﾐ:::
（＿）'し ならやっぱ独立してた方がいいキョーッ！！
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
彡´:::::::::.......::!:..:. ...::::::::::::::::ミ､
ﾉ彡.. .:::.. .. .::::::::::::::::::::::..... ::::.. ::.:::ﾐ
|':::...:::::::::.. .: .::.:::. !:. :.:. :::::::::::....::::.:::ヾ なんで……だよ？
!:..::::::::.:.::/::::;:::l!:::!:::::ヽ,.-‐:: :... :::::::::ヽ-'
ﾉ: ..::::::／!:::/}:::!!::/ヽイ､ヽ､_:::::::::....::..::ヽ
!:::::::l::/／〃/ノl:/／,ｲ○｀ヽヾ｀` :::::::.::ﾄ､ ＼人_从人__从_从人__从人_人从ﾉ／
〈::: ::!ﾘ｀`≧､､ /' ｀ ｰ ''"´ ノ!:!|:.|:. ::::! ＞ 何やってんだよ！！ .＜
､ ヽ:.::l イ´○ﾉ｀i ﾘﾉ:;､:::..:::} ＞ ＜
ヽ:::l:::::ト｀`´ ,}... ＃＃/ｲ) 〉:::::ﾘ ＞ てめぇらはよお！！ ＜
ソ!::l:.ヽ ヽ._ ,.- U '´ !'/::::::ﾄ､_ ／Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY＼
ﾉﾉ'!:::{ヽ __.._ ･ /｀i::::::::｀Y
ｲ:::`'ヽ ｲ_ .. -ﾞ' , ' ヾｰr＝
ノｲ:::::::::＼ ｰ ' ,.ｲ |! ',
´ ヾヾ､::::｀ﾄ､ ／ i /,! !
ﾉﾉ:::,ﾄ､｀ ｰ-‐ ' | ／/ |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
鄧太后は、西域救援を焦るあまり人選を誤った。
優勢な戦いに異民族の傭兵を加える場合ならともかく、
不利な戦いの場合、異民族には漢人へ尽くす義理は無い。
女学者とはいえ、軍事に疎い女性にそこまで読めというのは酷であろうが。
.
/／/ ／ / ／| ∧. l l〉, j. ｀ヽ、| ｀ヽ、 |
ｌ /〃 ／ l A、ﾘ / l /,〉 .ﾚ| ,r‐'_,ニニ| lﾆ=ｧ .} /
.|l | /! ﾘ＼ < // （_|.ﾘ l /./´ ｀ｰ-‐ﾘ／´ / ／ヽ 戻れ……戻れよてめえら！
ヽ! / .l ﾄ、.ヽr'彡r,＼′ 〃 /ｲ `ー― ''7´ __ノイ }
l l ヽﾄ `ｰ Y `ｰ ,}! ／ ′ ノ /
ヾ、 ヽ、 ,ﾉ｀ー‐'´ i / , 味方の窮地に逃げるなんて
` .7 i. ノ三 ー=＝彡 '´
_ノ,ｨ/ l. i´ ｀ヽ ＃＃ ／ てめえらそれでも軍人かよ！！
￣￣ / , l ゝ-､ '´' ＃
.l ./ .l (_ﾉ ＿＿＿＿_＃ U
l/l. ∧ (` ｔ‐'´ ,､_,.-‐'￣´ i
| ／ 〉, ｀V｀￣ ／j 俺が連れ戻してやる！
ー―'' ´ ヽ l. ＿,.. ｪ＞'´ ／/
ヽ iゝ┴‐''´ ／ ／´ ,'
ヽ ゝ--‐‐' ,／ .i
ヽ ／ l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
{V::ヽ::＼::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ミ=‐-
―＝ミ＼::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／;:ィ::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::__ヽ::::＼::ﾟ，
/'´ {:::/::/::::;ﾄ_ハ::}i:::}≦::::}:ﾊ}___,ﾄ､::::;ﾊ:} よせ！班勇！
Ⅵ:ﾊ::/r‐｡､}:/|:/r ｡V/{⌒ｉ:::| ヾ }!
V､::i} ￣ ｉ ¨´ 〉/:::ﾊ. |
}八 ﾉ ___ U rﾍ/ ＼! 涼州は西羌族の庭だ！
／＼ ヽ ﾏ´ ⌒i , ﾄ､
／ ＼ ヽ ＿_>、ｰ一' ／ | :}＼ __ 敗走してる俺らに連中を連れ戻す
/ ､ ＼ }_人 -=ﾆ///／} ー '" / ／//}///=-
x=＝/ ､__ ヽ_}ｲ__///////ヾ | / ｢'//／///// 余力はねえ！！
∧ / rく..ﾉ_／//////∧/ | / ＿!////////＃
//∧/ ／lｉ//＃/////∧_ r―｢/////////////
/////＼ /_,ノ}/////////// ヽ..,,___,.ノ|////////////// 反撃されたら俺らの被害もでかいぞ！
////////777//// ////////o/ --､'////////////
/////////////// ////////// ／ , ＼/////__//// 見逃すしかねえだろ！
/////////////／ ////////o/ く_／／ _ ヽ/／ i},＼ /
. ////////////／ /////////// ( ヽ{ / ＼ }///＼
/／/ ／ / ／| ∧. l l〉, j. ｀ヽ、| ｀ヽ、 |
ｌ /〃 ／ l A、ﾘ / l /,〉 .ﾚ| ,r‐'_,ニニ| lﾆ=ｧ .} /
.|l | /! ﾘ＼ < // （_|.ﾘ l /./´ ｀ｰ-‐ﾘ／´ / ／ヽ
ヽ! / .l ﾄ、.ヽr'彡r,＼′ 〃 /ｲ `ー― ''7´ __ノイ } くそ！くそおっ！
l l ヽﾄ `ｰ Y `ｰ ,}! ／ ′ ノ l|l|l|l|l| /
ヾ、 ヽ、 ,ﾉ｀ー‐'´ i / ,
` .7 i. ノ三 ー=＝彡 '´ 涼州回廊がこいつらに塞がれでもしたら
_ノ,ｨ/ l. i´ ｀ヽ ＃＃ ／
￣￣ / , l ゝ-､ '´' ＃ 西域まで行けねえ。
.l ./ .l (_ﾉ ＿＿＿＿_＃ U
l/l. ∧ (` ｔ‐'´ ,､_,.-‐'￣´ i
| ／ 〉, ｀V｀￣ ／j 何とかならねぇのか？
ー―'' ´ ヽ l. ＿,.. ｪ＞'´ ／/
ヽ iゝ┴‐''´ ／ ／´ ,' 味方は……もっと味方はいねぇのか？
ヽ ゝ--‐‐' ,／ .i
ヽ ／ l
班勇の願いが通じたか、西の寒冷の地（チベット高原）から
敗走する漢軍に向けて大軍が向かって来た。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
: : : : ,,∧ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.,.／ ::::＼
,/ヽ､.､／'″::::::::::::::::＼
.,/::::::::::::::: :::::::＼
／ .､ ::::::::ヽ :::::::::::^''ﾞ＼
_r'′ ,,／ :::::::::＼ ::::::::::＼..;:''''"~￣~`''-､__,,....;:''''"~:''''"~￣~`'''-､__,,....;:''''"~:''''"~￣~`''
._／ .´ .ﾞ''-､ .‐､_::::::::::＼
..;:''''"~￣~`'' .／ ::::::::::::::::ヽ :::::::::.'ｰ.ﾞ''＼'-､__,,....;:''''"~:''''"~￣~`''
_,／′ :::::::::::::::: ::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::
.,,,／ヽ ,/'
″ .,/:::::::::::::::: ′
＼ オォォォォ・・・ ／
─────────.,.,:'' '';::.,,..,───────────-
,..,,:;';.::;;' ":;;':;.;.,., ,.._
,..,",.;':;''.:;:';:',.:;;';:' ''";::'':;:',;,;:.;':;,..,..
nmn mmnn m n n mn mnnm n
ｍ∩ｎ∩∩ｍ ∩ ∩ｎ ∩n m∩nm∩ ∩n
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
.
しかしそれは、西羌族の味方だった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/´〉,､ |￣|rﾍ
l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ /＿＿」 _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
| 兵を貸してる北匈奴の呼衍王から | '´ （__,,,-ｰ'' ~~￣ ャｰ-､フ /´く／／>
| | `ｰ-､__,| `"
| 妙な情報が届いたと思えば……。 .|
ゝ＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
V .. .-──-. .､ ＿＿＿
＜l: : : : : : : : : : ヽ. ／: : :ヽ ｀ヽ
|: : : : :∠ﾆﾆ:llﾆヽ //::/: /: :.＼ ＼
|: : : //ﾆﾆﾆ::||ﾆﾆ', 从:.{:.:/:.:.:::㍉:＼ ＼ なんたる好機！
|: : :.{ {t==ｨ::::||:=::::ll ＼`込_:_:.:.つ.: : ＼ .ﾒ
ﾘ: : : | |二二:::||二::ll ｀ヽ: : : : : : : : : : ＼ イ人 来たれ同士！！
ﾊ: : :.{ |二二:::||二::ll ｀ヽz: :.彡'⌒ﾄ､ ',
ノ.:: : : :.込::::::::::::ﾘ:::::人_____ ＿＿ ヽﾐ: : : : :.l i
. .-─- ｨ:.〃: i|: : : : : : : ＞㍉彡'': :.Y:./ 〉ーイ: : : : : : :｀ヽ }: : : : :.} } ‘，
/: :}＼: : : : ://: : :l|: : : : : : : : : : :7: : : : : / /: ´: : : : : : : : : : : : :>-─- |: : : : :.| | ‘， 我らは漢人に
/: : j ＼彡': :ヾ :.li : : : : : : : : ／: : : : :./ /:{: : : : : : : : : : ＞ｰ-ミ: : : : :.:|: : : : : | | l
': :.:.ﾉ }ヽ: : : :＼::::::::.........／: :＞: :.:./ /: 弋: : : : : : ／. . . . . . . . ヽミ:j: : : : : :| | │ 囚われていた
j|:／ 弋 ＼: : : :ゝイ: :＞──────‐ｧ : : : :/ミ､. . . . . . . . . . ./: : : : : :.| | |
:./ `7 ¨¨¨´ ／∧:r': : :ヽﾆﾆﾆ=---: . : :ｲ: : : : : : :.| | 諸君らの帰還を
:/ / ／ .ｲ: : ヽ: : : : : :ー=ﾆﾆ三三ﾘ: : : : : : :.:| | ./
ｲ / |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.| | _ノ/ 歓迎するっ！！
|､ / |: : : : :＼ : : : : : : : : : : : :＞:､:_: : : : | イ
込__ / ﾊ: : : : : : ヾミ: : : : : : : : :ﾆ=一' ´￣￣´
代三三二ﾆ=イ|:.. ..:.ｲ込: : : : : : : : : : :7¨¨
【滇零（てんれい）】
先零羌の族長。
明帝時代に漢軍を苦しめた首領・滇一族の末裔。
.
∧
, -/ ',-､
／ / ', ＼
. ∧ / ゝ==ィ ', ∧ おお！
| ヽ__ｉ ＿＿： ：_＿_ ｉ__/ |
＿＿＿＿_ ヽ ｉ .ｉ |｀--'ｉ ｉ｀--´| ｉ. ｉ /
／ / : : ＼ ≧ィ | ￣￣． ．￣ | .ｉ≦ ／￣
. // : : : :::＼ /￣∧＿ ： ： U ∧￣ ', / た、助かった。
/ : : : : : : ::::::＼ｉ ｉ ｀ヽ .:: ／ｉ::. .:ヽ /
. : : : : : : :::::::::::| | У_::___／ .ｉ:. ￣￣￣￣| 逃げた後、どこの部族に身を寄せようか
. : : : ／ ￣ ￣ ﾉ ハ＿_ｉ ヽヽ ｉ
. : ::::::/ .ゝ-ｉ ｌリ ヽ､ ', ｀ヽ ｉ 迷っていたのだ。
. : : :::/ ,､ ｀ヽ ｉ ﾚ' , ' ,´ハ ハ. ｉ
.::/ };;ヽ ハ_ 彡ヽ ヾ ノ /;;{ ', ｉ .ｉ
.:/ ﾉ;;;;;;ｉ_ｉ _＿ﾚ, ｉ∠_ﾉ;;;;;ヽ ヽ / .ｉ
.::/ /;;;;;;;;;ヽ ／;;;;;;;;;;;ｉ ｉ ／;;;;;;;;;;;;', ヽ ,' ｉ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,ｨ圭i才''"´￣￣￣｀"'' l. ､
,ｲ圭ﾂ´ ,..-''"´| |｀"'' ‐､.| お . /
,ｲ圭ﾂ ／::::::::::::::| |:::::::::::::::| お {
..... ,刈才 /⊂ニニﾆ.| |ﾆニニ/. l . > 私は地上のあらゆる民族を
.... i圭if ,'::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::) | >
.... |圭f l⊂ニニニﾆ| |ニニニ⌒l. | ヽ、 傘下に収め、皇帝になる野望がある！！
,i|圭l l:::::ヽﾝ oヽ._ | |:::_／o ｼ,::| っ ／
.. ,fii|圭il |::::::::::`ｰ‐‐:::| |::::ヽ-一':::l /
≦i圭l圭| |⊂ニニニﾆ| |ﾆニニニ/ ！！ __|≧x､ ついて来い！
圭|圭l圭l l::::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::/_,,.--､ ,ｲ圭圭圭
圭|圭l圭| l⊂ニニニﾆ| |ニニニニ⊃l ヽ /圭圭圭圭 私の伝説の始まりを見せてやる！！
圭圭iii寸! l:::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::/ /V圭圭圭圭圭
圭圭圭ifﾊ. ',⊂ニニニ.| |ニニニ⊃/ .,ｲ圭圭圭圭圭圭
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;'';;ﾟy;'';;';v''y;ﾟ;';;;'ﾟ'v'';;y;';;'v';';';;;ﾟ''y;';;';'';'m;;'ﾟ';;'' 漢人は涼州から去れキョーッ！！
;'';;ﾟ;yﾟ;;''y;;';'';';ymyv;';;'';m;y'。';'mmyv'';;'';;ﾟ;''v;;'
yvyvymyvwvmyvwymyvymyvyvymyvwvyyvv
yvyддyдvy vymдvwyдyvyддyдvyдvдv 矢面に立っておられる首領さまに続けキョーッ！
ДДддДДддДддДдДДддДДддДд
(´⌒（´⌒｀）⌒｀） (´⌒（´⌒｀）⌒｀）
(´⌒(´ うぁぁああん!!｀）⌒｀） (´⌒(´ うぁぁああん!!｀）⌒｀）
(´⌒(´∧ 漢⌒｀）｀）｀）⌒｀） (´⌒(´∧ 漢⌒｀）｀）｀）⌒｀）
(´⌒(´（；ω；）つ ｀）｀） (´⌒(´（；ω；）つ ｀）｀）
(´⌒(´⌒ (´⌒（ つ |〕 /⌒｀）⌒｀(´⌒(´⌒ (´⌒（ つ |〕 /⌒｀）⌒｀）
逃げろー!! ( | (⌒)｀）⌒｀） 逃げろー!! ( | (⌒)｀）⌒｀）
. ∧ 漢 ⌒｀）.ﾄﾞし'⌒＾ﾐ ｀）⌒. ∧ 漢 ⌒｀）.ﾄﾞし'⌒＾ﾐ ｀）⌒｀）ｫ
(´⌒(´ （；ω；,,)つ ド ∧ 漢⌒(´⌒(´ （；ω；,,)つ ド ∧ 漢⌒｀）
(´⌒(´( つ/] / ｫと（；ω；,） (´⌒(´( つ/] / ｫと（；ω；,） 助けてッ!!
―― （ | (⌒)｀）― ｫ ヽ[|⊂[] ）｀―― （ | (⌒)｀）― ｫ ヽ[|⊂[] ）｀）―――
人し'⌒＾ﾐ 人人ｫ (⌒) | 人し'⌒＾ﾐ 人人ｫ (⌒) |
人 人 人 人 人し´人 人 人 人 人 人し´人
班勇たちは、命からがら涼州からも逃げるしか出来なかった。
国境守備隊も西羌族の勢いに耐えきれず退却し、残された涼州の民の被害は数えられない。
西域に続き、涼州回廊も塞がれ。 西羌族は涼州を自分らの国として独立した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
i;;;;4;;;;;;;;;;;;;;∠|;;;;/. ＼:::::::::::|;;;;/ |;;;;| |;;;;;;|::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
l;;| |;;;4;;;;;;;ir‐|;;;;|ﾆﾆ ､ ヽ:::::/;;/ ./;;/ ,彡ﾆ !;;;;lﾆミ､ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ヽ i;;| ＼;;|.ヽ､!;|.i'ﾟ｀ヽ》. i.ノ／:. /／::（´i´ﾟ ヽ!;;! ,,ノ::::＼;;:l;;;;;;;;;;;;;;
i;;l i:::::::::!|''''''''"´::.／ｌ´:::::::／::::::::::::｀"''''''''ヾﾞﾞ:::::::::u:::::/;;;;;;;;;;イ あ……あ……悪夢だ……。
ヾ､. l:::::::::ヽ､...:::::::::::::|:::::::::::::::u::::::::::::::::.......:::::ヾ､:::::::::ノ;;;;;;;／,/
l::::u::::::::::::::::::::,ﾉ,,;;::::::,::､::::::::::::::::::::::::::::::＿,,..-彡;;::-'∧イ }
l::::::::::::::::::::::::l:::::::::ヽ:::::.i:::::::::::::::::::::::::::::::::::.￣￣:::::/:::::::::i オヤジと和帝陛下が
,,..-‐''" /l::. .::ヽ-イ''""´:::. :::::::::::::::::i:::::::::./:::::::::::i
..-＜＿,,. ,r''" .! ,,,.,.::::::::::､__,!:::::::::::::::::.....・ ,,、 J:::::::/::: ::::::i 抜けただけで……こんな…こんな……。
／ ヽ "ヽ､;‐‐‐--=..,,＿__,,..-''⌒ ::／::: .::::/
／ :ヽ ヽ｀''‐---‐'",r'' ／::::: .:::ノ
／ ,.--､ :::＼ .:｀"'''''‐-''"::::: u ／;;: .:::／
⌒''''"::::::::::::＼ ..::::;;∧ .::::::::::::::::::::::::::::::... ／;;;／ ..:::／i"""''､
ノ ..:::::::/;;;;;ヽ ::::::::::u::::::::::::: ／;;;;／ ..:::::/ ! ｀''-
! ::::::::i;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、＿__,,.. イ";::ｨ''" .:::::::,./ >
＼ ::|;;;;;;;;;;;;;;!''‐- .､;ヽ､_;ﾝ'"／::::::::／/ ／ ,.-‐''"
i |;;;;;;;;;;;;;;;;＼:::::::::ヽ::....ノ:::::::／;;;;;/ ／ ／
奇跡の時代の終わりは、北西一帯の陥落という重すぎる現実に晒された。
僅かなボタンの掛け違いを、挽回する機会も無しに。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
←【北匈奴★再興】
【鮮卑▲名目上は内属】
←【西域★陥落】 【夫余▲高句麗から離反し独立】
/｀ー´
.,,!!!liil!,, 【南匈奴/内属】 .,,.,, 【烏桓/友好】 /
iil !!!liil!,, .,,liil!!!liil!lii!!!liilﾞﾞ .ﾞ!liil!!!liil!liil!liﾞﾞ (,
,!l .ﾞiil!!!liil!liil 遼東○ll /´ ←【高句麗、貊/表面上は友好】
,!l ､--､ _ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ（´
,,ii 【後漢】 ノ / ／ ￣|○楽浪
ll!,!l ､´ ｀~￣｀） ,,_ノ ｀′ (＿,､ ヽ
.,,ii ﾉ 洛陽○ （＿ ,‐-っ, くﾞﾞﾞﾞﾞﾞ ｀|
【西羌★再興】!! ﾉ く ／｀‐´ ／´ ） ／←【 弁韓、辰韓★国交断絶 】
lll く´~ （ ／ / レ´
,,lll ,ッ-､__ﾉ~´ ） _,,ノ´ く,,_
―-､__-‐lll､￣｀ヽ､ ｀ヽ, ´‐～´~ ＼
lll｀ヽ, ´‐‐―｀ 【荊州異民族▲冷戦中】 ｀＞
lll ｀ヽ, ﾉ~~~￣＞
lll | _,,-―､, ,ﾉ´ し､_ ★＝問題大。
lll 【益洲異民族/友好】 _ノ ｀ヽ､ﾉ~~｀‐´ |
lll |, ＿／~ ﾉ´ ▲＝問題グレー。
lll |, ,,ﾉ~ ↓【南蛮/国交回復】 ﾉ
.
更に、この年、
郡国１８で地震。郡国４１で大水。郡国２８で大風と雨雹に、国中を荒らされ。
皇太后の節約が間に合わないほど、漢王朝は一気にボロボロになった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.,＿＿＿., λ
ﾍ ,,__ノヾ~~~~~~~~~~~ ~ 洛陽だお ~~~~~~~~ ~ ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ノゞゞ
/⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒.. ﾐﾐ::l
三三, ,,三三 三三, ,三三 ,三三 三三 ﾐﾐﾐl
┌┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┤＿ヽ
│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, ..│ﾐﾐ∥
┌士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士士士士士士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐ 彳／三三三三三三彳／ |ﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐ |彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐ
後漢オワタ。 戦には勝てんし
皇太后の専横に天も怒りまくりだぜ。
((⌒⌒)) ((⌒⌒)) ((⌒⌒)) 女に政治はできねえんだよ！
ﾄﾞｰl|l l|l ﾝ !! ﾄﾞｰl|l l|l ﾝ !! ﾄﾞｰl|l l|l ﾝ !!
∧＿∧ φ ∧＿∧ φ ∧＿∧ φ 俺ら儒者に任せろっての。
.∩(#@Д@)') .∩(#@Д@)') .∩(#@Д@)')
ヽ 朝 ﾉ ヽ 朝 ﾉ ヽ 朝 ﾉ
し―-J し―-J し―-J
.
,.. -‐…‐- .､
/:::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::､::::::::::::::::::::::》r/¨｀;;,,,, ・・・・・・・・・・・。
i::::::::::::ﾊ:::::ヽ:ﾊ::::〃y;;;;;;;;;;;;;;;;;｀;;,,,
! ::::::::::::|:::::::::Y::::/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
'.::::::::l:::|:::::::::ﾘ:;ｲr〈;;／ ｀ヽ¨.＼;;;;;;;;;;;;;＼ 誰か……教えてくれ。
乂ﾄ从| ::::::/'"／｀{ :Y .＼;;;;;;;;;;/
|:::|:::::/ ヾ､ヘ :|′ ＼／＼ 私はどうすれば……どうすれば
レレ′ 〉＼У :|/ ＼
〈 .:{ | ノ ＼ 良かったと言うのだ……。
/ .:| , / {ヽ彡__ ヽ
/ .:／ _」人￣ ／
/ ／ .／. ヽ ／!
/_{¨_＿_／＼ ,イ;;;;;|
... '' ＼;;;;;;;;;;/;;;;;;;;'ｰ--ｧ─=＝７;;;;|;;;;;;|
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思い余った鄧太后は、再び禁じ手に手を染めた。
.
儒者の災異説に従って、太尉（国防大臣）の徐防を、災害を招く元凶として罷免。
前漢ではあったが、後漢で三公クラスにこれが適用されるのは初。
鄧太后は世間の批判逃れに、儒者に膝を屈した……。
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_,, -－- ,,_
／＼/´"''ー‐ '"~´ヽ／＼
／／＼＼ ／／＼＼
{／ ＼＼I=II=I／／ ＼}
＼ ＼＼／／ ／
＼ｒ‐＝ニ二二ニ＝‐,／ …………。
ｌヽ ､,_{{ o= l
ｌ ＼ {{ o=‐' / l
」r､ ) {{ o= ／ / まあ、西部陥落の責任を取る
_, ‐'´ｒ‐ヽ }iﾃｉ{ 二つ｀'‐､_
_, ‐'´ ￣)|| Ｚ || 「 ｀'‐､_ 人間が必要でしょうし、
_, ‐'´ ノﾞ） || |ｏ|| ｀'‐､_
ｒく /,ノﾞ） || ! || )i これ以上漢王朝の権威を落とすより
)i､ヽ /´ ノﾆ;┐ |O || ／∧
// ヽ＼ ! /´／{､{,__｜ || ／／ ヽ‐ 、 いいでしょう……。
〕＼＿＼ヽ＿_ｊ/ 八_/´ｒ'ﾞ |Ｏ || ／／/ /
／/ ＿／／ ／j ｌ ´ ／ | || ／／ / ／
）￣_／／ /ｌ )ｲ! |Ｏ || ／／| / ／_,, -‐ さらばブラボー…。
ノ‐'"/ / ｌ ＼＿,ィﾞ|| ｜ || ／／l |/／､＿___＿
/ ／| |=Ｏ ＼／ | ||___＿__|Ｏ ||／／ l / ／ー─
【徐防】
官位は、太尉（国防大臣）。
.
途端に儒者たちは、鄧太后を賢夫人と賛美し始めた。
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ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.,＿＿＿., λ
ﾍ ,,__ノヾ~~~~~~~~~~~ ~ 洛陽だお ~~~~~~~~ ~ ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ノゞゞ
/⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒ヽ /⌒.. ﾐﾐ::l
三三, ,,三三 三三, ,三三 ,三三 三三 ﾐﾐﾐl
┌┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┼┤＿ヽ
│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, ..│ﾐﾐ∥
┌士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士士士士士士士士士＿＿＿＿＿＿＿＿士士
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐ 彳／三三三三三三彳／ |ﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐ |彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐ
鄧太后は節約を奨励し、
身を慎む賢夫人だ。 これからも天災があったら
. + ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ + 法家よりの官僚をドシドシ首にして
（-@∀@∩（@∀@∩ （-@∀@)
+ （( （つ 朝 ノ（つ朝 丿 （つ 朝 つ )） + 儒者を取りたててもらおうぜ♪
ヽ （ ノ （ ヽノ ） ） ）
（＿）し' し（＿） （＿）＿）
儒者官僚は章帝の治世で盛大に増えている。
鄧太后は、彼らに失政を付け込まれ
朝廷を割るより、苦渋の多数派工作を選択したのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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i::::::U:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l
l::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::i:::::::::::::,:::::::i::::::::::::::::l
. l:::::::::::::ｉ::::::/i::::l l:::::i、::,::::::ﾄ、::ｌ::::: ﾄ、::l::::::::::::::::l ……事の善悪なんて関係ない。
l::::::::::::::l::::/ l:::i l:::ｌ i::i ｌ:::l i:::l_i:::ｌ-i:::ｌ::::::::::::::::l
. l:::::i:::::::::ｌ:/ ｀T－- l:l、ｌ:ｌゞイ´!:i l:l ｌ:l:::::::::::::::::l これが儒教…これが宗教の力か……。
l::ｌ::l::::::::::l ヾ===－ ' －===''ｲ.ｌ/:::::::::::::::::l
l::ｌ::l:::::::::::l _,, r↑ヽ _ l:::::::::::::::::l::l
|ﾊ::ﾄ:::::::::ﾊ -'´-－ │ －-｀- ノl::::::::::::::/l:l 子供の頃は唾棄すべきものと映っていたが
i i:::::::∧ ｌ ,ｲ:::::::::::/ i
i::::::ｉ::::ゝ、 _＿_ ｲ:::i:::::i:::/ 私も汚ない大人になってしまったな……。
ｌ:::::y-－ヽ、 ´ - ｀ ｲ｀ヽl:::/i/
ヽ::ｌ,,,,γ''| 丶、 ／| ｀,－i::/、
＿ _,,-ヾ | l ｀－´ l | l/ ヽ ＿ ＿
, －Ｙ￣＼＼ |ノ ｀ | ／／７─-
/. ヽ ＼＼ | | ／／ / ｀ヽ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＼
[|[|| To Be Continued....! >
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／
次回 「楊震さん大出世☆儒教の権威付けは便利だねの回（仮）」
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