14話 便衣兵及び捕虜についての話 . _____ /.::::::::::::::::::::::::::.:ヽ |.::::γ⌒ Y ⌒ヽ::::::| |::::/ ⌒ ⌒ |:::| |:::〉 (●) (●) 〈:::| (@ ⌒(__人__)⌒ @) お久しぶりです | |r┬-| | 今回は第一次上海事変において発生した便衣兵と \ `ー'´ / 大日本帝国における捕虜についての話をします ,,.....イ.ヽヽ、___ーーノ゙-、. 暗い話ではありますが、宜しくお願いします : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || , 、 γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ⌒ ⌒ リ|. │ | レ!小l (●) (●)从 |、| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ 暗い話って、今まで明るい話なんてロクにないでしょうに ヽ ゝ._) j // それで便衣ってなによ?便意を催した兵? ルゝ ,、__, イ/ 特殊用語なんだからそこから見学させてよね .y' |ヽ/ | \ _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | |:::::::〉 ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) 便衣ってのはシナの普通服という意味であって | |r┬-| | 要するに民兵でありゲリラ兵 \ `ー'´ / そしてその存在は国際法的に違反している場合がほとんどだったんだ ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー ー リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| うん?ゲリラ兵とか違反なの? 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ ほら「俺は軍には所属しないで一人で戦うぜ」って感じの ヽ ∩ノ ) . j // 主人公とかなんかこうありがちじゃない? / _ノ_, イ_ . / ̄ / / |‐‐ \ _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ /.::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ |. ○______________ |:::::::〉 ( ●) (●)| || / (@ ::::⌒(__人__)⌒) || / そんな話は知らないが単純に話すと | |r┬-| | || / 遠目からでも兵隊であると分かる姿をしている者のみが \ `ー'´ / .|| / 外国人を殺すことを許可されている。軍隊って外国人を殺すために存在しているからね ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.. || / しかしその反対に、遠目からでも兵隊に見えない存在の者には殺しのライセンスは与えられない : | '; \_____ ノ.| ヽ  ̄ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 軍隊に所属せずに独立的に敵対行為をする私人には交戦資格は認められていない | \/゙(__)\,| i | | |(_ 〉 ではそうなった歴史を少し見学してみよう > ヽ. ハ | | | ∪(_ 〉 ( (_ 〉 \ ★ (⌒ ) ☆ / | \ ☆ ★ |:: *(⌒ ⌒ヽ ::/ \ | ☆ ,r'⌒ ⌒): ☆ (⌒ ) \ (´⌒ ⌒ ⌒ヾ コノヤロー ⌒ヽ / ボカ ⌒`) / (⌒ ) ('⌒ ; ⌒ ::⌒ ) \ (´⌒ ⌒ ⌒ヾ / ⌒ ; ⌒'):: :(´ ) ::: / ( ('⌒ ; __,,__ ⌒ ::⌒ ) ボカ `)* : :(´ ( ) ::: ( (´ ( ´・ω・) ::: ) / ) `) ☆─ (´⌒;: ::⌒`) :; ) (⌒:: :: (・ω・´) ) ::⌒ ) / ( ゝ ヾ ) 万人の万人に対する闘争が繰り広げられてきた人類史 誰がどんな服装で戦おうと構わないという姿を 問題視しはじめたのが19世紀の西欧列強諸国であった _ _____________|:::|_______________________ (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.,,.,.. .  ̄ ..,.,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;(__) (;;;;;;;;; 布告 ,.,;,,;;;;;(__) (;;;;;;;;; ,,;,,;;;;;(__) (;;;;;;;;; 便衣兵を捕えたら現場にて即座に銃殺に処す ,,;.,,;;;;;(__) (;;;;;, だからフランス人はこういった行為はやめるように! ,.,;;;;;;;;;;;;;;;(__) (;;;;;,. ,.,;;;;;;;;;;;;;;;(__) (;;;;;, ,.,;;;;;;;;;;;;;;;(__) (________________________________.,;;;;(__) |:::| |:::| |:::| 1870年の普仏戦争の際に 便衣兵部隊であるフランス軍の自由狙撃隊が発生 その隊の多数は制服を着用せず戦闘行為を行い ドイツ軍はその便衣兵を捕え次第捕虜として扱わずに銃殺にした _,,<三三三三>、_ _,,<>''´ ̄ ̄ ̄ ̄`''<>、_ _,,<>''´ `''<>、_ _,,<>''´ `''<>、_ _,, <>'|| 布告 ||'<>、_  ̄ ̄ | |  ̄ ̄ ! 便衣兵は捕虜として認めず処刑する | ! | ! | ! | ! | !.________________.,| .││ .││ .││ .││ 1899年のボーア戦争においてもボーア側は便衣兵を使用してきたが イギリス軍は便衣兵を軍律で以って捕えた場合は死刑で以って処すと規定し 便衣兵は捕虜と認めず処断し、懲罰として犯人の家宅田畑を破壊することもあった どちらも過酷に処したが、両国ともに便衣兵には悩まされ こうでもしないと便衣兵というものは防ぐことができないわけだ γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ ヽ、u リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ 結構過酷だけど兵隊側を考えると ヽ ⌒ j /./ 普段着の人がいきなり襲ってきたら疑心暗鬼を生じて ゝ ,、__, イ/ その後の占領地の住民を見る目がおかしくなって .y' |ヽ/ | \ 無用な虐殺事件とか起こしてしまいそうね /{ <l∽ /> ヽ l .! l// / } _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ノ ― | |:::::::〉 ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) そこは大きいところだね。 | |r┬-| | 敵と戦い制圧させた部隊にそのまま占領地の治安を任せるのはただでさえ危険でもあるしね \ `ー'´ / こういった経験が後のハーグ陸戦条約の交戦者の定義へと繋がっていき ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. 日本もその流れに付いて行くわけだ : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ___――∧_∧ ___――∧_∧ ―∧_∧ ___―――(# Д) ___―――(# Д)―(# Д)  ̄ ̄ ̄―<二二]00と /  ̄ ̄ ̄―――====G====G=====X三>===X三>  ̄ ̄ ̄ ̄―― (⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄―― (⌒)― / WWWW从WW从W 从WW从WWW从WW从WW人W从WW从W人W从WW人WWW从WW从 ではここから大日本帝国。 便衣兵問題は1904年の日露戦争から始まる それはロシヤ側からであり占領した地域の地元住民達が 猟銃や斧を獲物にして日本軍に襲い掛かってきた | / ̄\ / ̄\ / ̄ | | / ̄\ / ̄\ |,/ ヽ / ヽ ./. | | ヽ / ヽ ,,__|l____l_l____l_l____.| |____l_l____l__ | _ _ _ _ _ | |. _ _ _ |l l l l l l l l | l l| ∧_∧ | l l l l l l |l l l l l l l l l | ̄ ̄ ̄ ̄( ´Д`,,)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|. l l l l l l ∧_∧l l l l l l l | (l l) | ,l l l l l l ∧∧ ( ;´∀`)_l_ ! .l l l.「 ̄ ̄ ̄ ̄^ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~l, l l l l.__ ミ゚Д゚ 彡 ‐'( つ''_ニ -''´ i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ .! `''‐ニ_と _ ミ 〓| ̄「 | ,,. ――| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ! ,|―― 、 | `''‐ニ_ ミ_, T^| | ,. -''´ └―ー|___│ l__|ー―┘、 `''-、, | ̄|〓┛ ' ,. -''´ ,. ‐''´ `''-、, `''-、, ! !^T ,. -''´ ,,. ‐''´ `''-、, `''-、, . 日本軍側はこれを撃退し その際に160人の捕虜を得て軍事法廷を開き 「交戦法規の容認せざる、即ち交戦者の資格なきにおいて交戦行動を執りて我軍に敵抗した」 との理由のもと重罪犯120人を銃殺の刑に処した _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | |::::::( ( ●) (●)| 軍事法廷を開く・交戦者の資格なしと宣言・銃殺する (@ ::::⌒(__人__)⌒) この三点は極めて重要だけど……ところでめぐる | ` ⌒´ | こんなめんどくさい手続きは取らずに便衣兵を捕えたら \ / そんな外道に弾なんか上等だから、新兵の肝っ玉を鍛えるために銃剣で刺殺をさせたり ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. 日本刀で首を刎ねさせた方が良いとか思わない? : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー 一リ| l │ i| 狂ったジョークはやめて レ!小l (●) (●)从 |、i| 銃剣と日本刀は論外として手続きは絶対不可欠でしょ . 丿ル| 、_,、_, u |ノレ リ それをしないと兵隊が一般市民を虐殺しているようにしか見えないじゃないの r、 r、 ゝ._) j // 基本的に兵隊が殺していい相手は敵国の兵隊だけなんでしょ? ヽヾ 三 |:l1 .、,、__, イ/ それ以外を殺す場合は手続きをきちんと取らなきゃおっかないわよ \>ヽ/ |` } |ヽ/ | \ _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | |:::::::〉 ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | そういうこと。 \ `ー'´ / 今の会話を頭の片隅に置いてもらったうえで ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. ここでようやく第一次上海事変に進みます : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || _, -‐-、___ / ` ` _ ) / ̄ _,,ニ=‐─'´ー''',、 ゝ-┬l;;; ヽ l// |;; _l l ,./;; (ニ=、 , ,=ニ /イr'ヽ; ー=o、', ', ro'l ノ/ l l、!l `''''' ヽ`´! . レ 〉、`ヽ ノー-‐' l lゝノ''l ,イメ三ヾ、! 兵は詭道なり /、 l ヽ 〃 ,,, リ,,/l! 一番優秀なものは間諜をやらせなさい , -l:::ヽヽ、 ヽ、,l!___l;;;;;;;;;lヽ、 ´ l::::::ヽ ヽ`ー─ヽ;;;;;;l::l `''ー、_ ヽ::::::::ヽ ヽ_/ヽ;;l::lヽ ヽ:::::::::::ヽヽ__/'´;;;;l!:/ ヽ ヽ:::::::::::::/::::::::::/ l ヽ::::/::::::::::/ l シナにおいて便衣兵というものは近代の産物ではなく 他国と変わらずに古代からずっとあったと推定される 戦う以外にも軍事関係者が私服にて他国に侵入し 情報を得るスパイは孫子が推奨した方法であり 後方攪乱用のための狙撃兵でもあった (´⌒(´⌒`)⌒`) (´⌒(´ うぁぁああん!!`)⌒`) (´⌒(´∧ ∧⌒`)`)`)⌒`) (´⌒(´(;ω;)つ `)`) (´⌒(´⌒ (´⌒( つ |〕 /⌒`)⌒`) 逃げろー!! ( | (⌒)`)⌒`) . ∧ ∧ ⌒`).ドし'⌒^ミ `)⌒`)ォ (´⌒(´ (;ω;,,)つ ド ∧ ∧⌒`) (´⌒(´( つ/] / ォと(;ω;,) 助けてッ!! ―― ( | (⌒)`)― ォ ヽ[|⊂[] )`)――― 人し'⌒^ミ 人人ォ (⌒) | 人 人 人 人 人し´人 そして戦闘中に退却に陥った側の兵士が 便衣に着替えて一般人に紛れ込んで逃走するための手段 民国期の軍閥間の戦争中でも便衣兵が あちらこちらに出てきたのは報道されたように 便衣兵はシナの内戦において普通に用いられる手段であり 本人たちも不法手段とは考えてはいなかったと思われる γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ ヽ、u リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ ヽ ⌒ j /./ まぁ内戦なら同国人同士で便衣便衣と好きなようにやり合っていればいいけど ゝ ,、__, イ/ ここまでの説明を聞いたうえだと外国軍相手で問題が起こるわけね .y' |ヽ/ | \ すると十九路軍と日本軍ってやつかな /{ <l∽ /> ヽ l .! l// / } _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ \::::::::/i:::| |:::::::〉( ●)::( ●).| .(@ ::::::⌒(__人__)⌒) そうなる。第一次上海事変中に | ` ⌒´ | 登場した便衣兵はこの3パターン \ ,/ 1 十九路軍の指揮の下に行動するもの ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. 2 各種抗日団体に参加したもの : | '; \_____ ノ.| ヽ i 3 独立行動をなすもの | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || , ィ 、 // くi:\ /i:iく__/ ̄,\ _\i:\ ` <i:i:i:i://}__Х_ ∨i:i:i:i:i:i:/ `Yj/L0} {0_」├=='" j{ r‐===ミヽ 从 r/三}_ |Ⅵ }\=二|ニ`^^^´ニ{三} /} 1日1ポンド支給する。 . ri | ∨}二}ニニ|三三三三|三{ ./=} j{ 死んだら?安心しろ葬式の費用を必ず出してやるから ―‐┘\ー=彡ニ}ニニ|三三三三i〉_人二}__/i} ニ二三三\=ニニ\∧三三三 〈三三〉二二\_ ニ二三三三}ニニニニV∧三三三三三{三三三三ト、 ニ二三三__/ニニニニ_二三三三三三三∨三}、\``ー ニ二三i⌒/, -==〈 γ⌒ヽ三三三三三三\_乂ー\ ニ二r乂_///、 `乂__.ノ三三三三三三ー=彡(二ニ ニ二三三{ { \ / ̄}ニ三三三三三三三三三三三 ニ二三三{ { \_/ /ニ三三三三三三三三三三三 ニ二三ニ∧ \__八__/三三三三三三三三三三三三 ニ二三三∧_/_/ニ三三三三三三三三三三三三 ニ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 ニ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 青幇首領 杜月笙 十九路軍直属の便衣狙撃隊は 7000~8000という噂もあるがこれは数が多すぎるかと 青幣が雇った臨時便衣兵もおり 日当4、5銭一発いくらかで狙撃を請け負っていた / イ⌒ヽ. {, 、__ .\ \ ` 、ヽ .{/./i:i:i:iイ Ⅵ /i:i:i∨ \ \ Ⅵ / /i:i:i:/ {i:i:/{_/i:{i:i:i:i: ∨ . ∨ .{ .:/i:i:i:/¨ {i:i:{⌒`ーⅥi:i:i:i ∨ ∨ ./ ../i:i:i:/ |i:i:{ .Ⅵi:i:i} ト、 ∨ }. } / .,イi:i:i: { .Ⅵi Ⅵi:i:} Ⅵ .∨.}. | ./ ./ |i:i:i:i:{__ .Ⅵ .Ⅵi:i\..∨ } i | イ.ノ../|i:i:i:i:}.._` 、 Ⅵ xz=--i:i:i:} }. | i | ギャングスター杜月笙は配下のチンピラたちも投入させていたな ..▽ {/i:i:i:i:i: 篷'㍉. Ⅵ .´,ィ尨テ¨アi乂 八. 上海市民から愛国者として尊敬の念を ././i:i: / `ー=` i}i ー`¨=彡i:i} /\.\ ‘, 貰いたかったことが動機だとは思うがそ ./i:i:i:/ .ム /′ }i:} ./: : : :  ̄ ̄ ̄ ̄ れでこのこの上海の街を背景にしての ./i:.,イ: : ∧ . }i:}/: : : : : : : : : : : : 狙撃戦術の効果は抜群で 日本軍を散々 =彡イ: : :: : : : { ..、 、_`_´___/ .}i:}: : : : : : : : : : : : 苦しめ損害を与えてはいたなもっとも : : : : : : : : : : : { i \.`ー-= ´ /}i}: : : : : : : : : : : : この狙撃戦術を教えたのはソビエト顧問団ではあるがな : : : : : : : : : : : { { \ .// .▽: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : Ⅵ \r. ̄ .}/ /: : : : : : : : : : : : : _____ /.::::::::::::::::::::::::::.:ヽ |.::::::::::γ ⌒ Yノ(ヽ| |:::::::::/ _ノ ヽ|::! |::::::/ノ( ●━●〈:| (@ ⌒ (__人__) ) 上海の街は建物が密集しているために身を隠しながらの狙撃に最適 | ` ⌒´ .| 1月28日の上海陸戦隊の初動を撃退させたのは \ ノ( ./ 待機していた迎撃できた便衣狙撃隊によるものであったという目撃談もある / ⌒ \ /\/\/\/\/\/\ ./ ./| /| /| ./| ./| ./| ∴\/./ . / / / / / 弾丸は帽子を抜けていったがここは前線から1マイルも後方にあるのに撃ってくるとはなんたることだ! ゚∵ |/∵|/; :|/:;;;|/.;. |/ ;.;|/ シナ人には名誉を尊ぶ気持ちも無ければ戦闘中にしてもいいことと悪いことが分かっちゃいないんだ _, ,_ _, ,_ _, ,_ _, ,_ _, ,_ _, ,_ どの文明国もこういった狙撃はいかんということになっておるのに! (ノ゚Д゚)ノ゚Д゚)ノ゚Д゚)ノ゚Д゚)ノ゚Д゚)ノ゚Д゚)ノ / / / // // // // /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 前線どころか後方も狙われ上海のあちこちに便衣兵が出現し なんと野戦司令部も標的にされひとりの参謀が狙撃される このように便衣兵は恐れられ嫌悪された ((イl| |lWiン== 、jiッ' ´:::::::`辷三孑く }>、ゝ':::::::::::::::::/:ヽ:::::... ::::.:ヾ=シト、ヽ、 {ミシ´/.:.:.:::::::::::r{:::::::Y^ヽ.....:. .:ヾメ}ミゞヘ ,.イメ、/.. :/:::/ ヾ:.i!:| ヾ:::::...::::Vl| \ /_」彡.:::::.. /::/| |::|!:! }:ト、:::::::ト、「` '´',ニ|::::::: :!:::ハ! l::!|:! _jイi|_、::W{\ {ミ|::!::::.:|:::|┼- 、!l l| ,.:'´,ィ::チ!ノ::::ト、'、 リ、!|:::::::hモ::テミ リ ′':.:.: 丁´| |∨ミ}`' ´リ:ハ:::Fi=チ' / |:.:. ハリ!{` _ 日本軍の軍事操典では ノ川}::| ` / 、:.. / ハ:|{{` /::) 司令部が狙撃の目標になるようなことはなにも書いてはいない /ハ::ト,、、 、_,. _,.ィ /リノ /::/ __ それは先例が無く正統性から外れ善良な紋切型の精神を困惑させるものだった / |:| 'ヘl>,、ー=ニニ´-'´イ/゙/::/_,. ‐:'´ノ 見事に後方攪乱は成功させていたわけだ |:!_,.イン'}}> 二.´イ::)'´::/>''´::,. <_ ,. -―リ::/ ' :.. /:/::::::`´:::::::∠ -‐.:''つ、 ノ:.:.:.:.:.:.:.:`:.:――‐--/::':::::::::::::::::::::::::::::_,. ‐:'´:.:.:`丶、 ゝ‐y―- 、 / ミ/ --、 \ ノ' ,、` ,ィ;;、 ヽヾ.、 〃' /;;;;ムハム;;;;;ヽ ゙、:゙、 ノイ' ,;;;;;/u|;;| ヽ;;;;',iヾ、 ´7'!i!{;;;;i≧>;| ,≦!;;;li !ミ=- __.<丁リトi、;;! ̄ `  ̄l;;ハトマ、`>---- /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i▽ヾト、u、_`__,、レハi!:i:i:i',:i:i:i:i:i:i:i:i :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i、▽>`二イ〃|:i:i:i:i',:i:i:i:i:i:i:i ちなみに吾輩もその犠牲者の一員になりかけてな :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!:i:i:i:i、\ヽ/_,/〃 j、:i:i:i:i',:i:i:i:i:i:i あるとき狙撃兵の弾丸が頭の上をかすめて慌てて伏せ :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iィ-▽ヘ\/ l! ヾ/ /:i:iー▽イ:i:i:i:i:i 小一時間ほど墓場の後ろにジッとしていたわけだ :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:i:\! | l! У:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i ━━━━━━━━━━━━━━━━━ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ 'rrrri 〃 {_{ ノ u ヽ リ| l ノノノノノ レ!小l (○) (○)从.( / そんなところまで便衣兵が浸透して跳梁跋扈しているだなんて! /丿ル| 、_,、_, | ム イ どっどうしよう!こうなったらもはやこれまで! / /ヽ |!il|!| j | ̄ ̄l 若い男は片っ端から捕まえて便衣兵ということにして処分しないと! / ,' ゝ. |!il|| __,. イ l | / .l .y' |ヽ/ | \ | | ,. __=ニ二ニー-__-―- 、、 ,:ィ':::::`丶,.、 , ,=ニr‐、 ,..、\ /:::::::::::::::::/:::V:::::ヽ:;:ヽ:;ヾ、::\ . /:.:.:.::::::::::r-/:.:/twィi::ヽ:;:ヽ:;:;!ヾ:;: /:. :./ l:.:/ ',:.: l:;:;:l|:;:l }:; |::.:.... .:/、__ |::! |:...|:;:;lj:;:;l/:;:; |:::::.:.:/__、_.:`|::! __!:/:;:;:;:;:;:;:;:;:; |::::::/'、 l:::i`' |:| ,.ニ゙,..,l/:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ',:::::l !  ̄´ リ ー'-ツ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;イ 落ち着け。どうするもこうするもお前たち日本人にはローニンたちによる ヾ:;:、'、u .::/′ /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/l|l ジケーダンというのものがあるであろうに ',:;l| '、 ` ,!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_Ll|_ ほらカント―大震災で日本人社会に馴染まずに嫌われていた朝鮮人らを !:!l__l>ヽニニヽ 、:;:;:;:;:/´:.:.:.:.:. 虐殺した恐怖の秘密結社がここ上海にも現れてこの問題を解決していったぞ l:l▽ リヽ.二.. ィ^ヽ:;/:.:.:.:.:.:.:.:.: ▽ ,. -f: -、_,、/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: //>'′ く:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. γ´ / 丿ヽ -‐ '´ ヽソ , ' シ / ,' ハ 、\_// / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ __n'lilil\_ リ| l │ i レ!小l .ハ (--) 从 |、i| 自警団……ああ自警団自警団 丿ル| / `ニ} u |ノレ リ 兄さんどうして私は自警団という言葉に対して /\_._三} イ_ こんなにどんよりとした感情を抱くのかしら . / 8/ |ヽ/ | \ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_____ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.::::::::::::::::::::::::::.ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::/ ⌒ ⌒ | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:::::::〉 ( ○) (○)| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(@ ::::⌒(__人__)⌒) .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| |r┬-| | 過去の嫌な記憶が .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \ `ー'´ / 正義の暴走を食い止めているのではないかと .:.:.:.:.: ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. さてここで上海邦人たちによる在郷軍人団・青年団による自警団が登場する .:.:.:.:/ | '; \_____ ノ.| ヽ i 彼らにとって生きるために大切な街を守るため、活躍かつ問題行動を取りまくった .:.:.:.i. | \/゙(__)\,l i .l //ノ::::::::ヽ_/:::::::::、`ヽ , '//:::::::::::::::::/::::|:、:::::::\ ヽ ///::::::::::::::,:==ミ{::: |=ミ:::::::::::ヽ.', . //,':.:.:::::::::::/ `'!:| ',::::::::::.:ト.'、 /イィ|:.:.::::::/‐-、、 ;:,' _メ:::::::.:.ト.',', /'// l:.:.:.::/,≧ 、 、ヽ ,':/ィ'´__,.」::.:.:.:l !','、 //,' l:.:.:./ '、!{(ij゙l`, /ィ 'ィfij)}`!:.:.::,' | ゙ト'、 ,' /| ,|:::::ハ.  ̄ ̄ /'|` ̄ ̄|:::::ハ. ト | 丶 l/|l|::: 小、 / | |:::トl N / | ,|::∧! ヽ 、、 、 !, ,、ノ::/| ', | 上海の戦いは新しいタイプの戦争であった . l/|:,! |〉 ト. ト、ヾ、――ッ '´イ::/l ! V 司令官の指揮能力・軍隊の規律の正しさ・正確な射撃能力 . |;| ,l八lゝ! \`二´/トi::/ ▽ これ等が十分に生かすことのできない人口の密集した市街地を選ばれ ▽ l7」ヾ、へ><、-△' lj その結果戦いはお互い盲目な暴徒間の争いになった リ /:.}ミ、_| ヽ イ ト、 :::::::、``| l | |::::丶、 上海自警団 _________________________ | / | | ___ | | | -―───<⌒Y \| | | /⌒> \_) \ | |⌒^/ ⌒ヽ \ \. オ 便 さ | | / / ⌒ /\_/\ ∨ |メ 衣 て | |7 /|/⌒\/ /⌒ヽ \ | | 兵 は | | |/ /⌒ヽ ん(__ハ | ト _(\ノ だ | | | ん(__ハ {ニニニ} | |ぅ} | な | | | {ニニニ} V廴ク | |ノ< | | l 乂廴ク ' | | \ /| | | (_人ノ | | \_____/ | | | イ| /\ | |\ |>┬──┬ T千i:i:/ |_/ ゛ | | \| ∨i:i:i:i:i∧ /i:i:i:i:i/ | | | / \i:i:i:i:i:i\/i:i:i:i:i/ | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 毒を以て毒を制す式と言っていいものか 上海街のあちこちで 便衣兵VS自警団の死闘&私闘が繰り広げられる __ 〃〃 | //___7/ _ _ ._ で 二 こ. .│ // ̄// Ll Ll l l き 度 こ | // // ね と. か .| -─- ,、_ え 便 ? | r‐ 、 ,z "´ ``〈 ヽー-、、 よ が .│ ,ィ′/ -─- \ノ ┌── う |. /〈 / -─- ヽ 二二ニ | に .│ // / ∨,/l/\/` z=ミ ̄\l |lヽ| . し .| l l / i | z=ミ _ ,ィ ヽ ノ | 二ニニ.| て | ∥ | | ,ィ ヽ 三 l| ・ |l ー〈! ──| や │ ∥ /| | l| ・ |l 三 ` " ヽ│ l|/ │ る ヽ_ l∧/ l|__ゝ` "、_,、_, | /二.│ / ̄ ( ( l| 人____ -‐<´| /⌒ヽ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \| \:::\__/::/|l/ .| / `ト、::\l:/ / \ | __/ /! ヽ二ニHト-‐" 二.| ┌─干─干─干─‐とフ´、l:| / | | |l_〉 | ├┼ ┼ ┼ _/ ̄ヽl:|_/ | |_| ──| └─┬──┬< ̄ ``ー''" ̄ l|\_ _/:::!  ̄  ̄ 兵数が少なく土地に不案内な陸戦隊に代わり後方任務を担い 勝手知ったる地元住民である自警団は 便衣兵を自主的に捜査・逮捕・制裁をしまくっていた ------- 、 rへ------、 ___、+''"~ 八 ~''< つ \ _、+''"~ ./ ,: ^ 丶 ヽく__ ∧ , -r- / / / -、 '´ ̄!\‘, ‘:, | \/ / .∧ \..゙|/_,,.。*'/ /|,/\__/^ヽ /,,_ `! ', | / ∧ \ 〈〉. , .| y''"ヽ______ 7´⌒ヽ _| ト;′ 〈 ∧ (シ) .∨... || ,r ヽ 三三/ ‘:, Y! .|,′ ∨ ∧ ∨... | .|八 °,!三三{. ° ノ 八 /---、 . ∨ ∧ ∨....∨(.^ 、_,、_, ` ,.ィ^!./_ ', おはじきが怖くて上海で商売できっかボケナス! ∨ /三ミメ、 ∨ 冫≧=‐------‐ァ=≦/ .|/ } ! . ∨三三三三圦__.\\/ \|イ `''<:\/:::::/ | (___) 〈〉 ノ ゞ三シ. \ \; { / `¨ヘ⌒こフ .∨ 〔、、、_) ) \八 `^i、_ __ \\ .∨ `¨´ <ヘ_/三\_/|\、.\ /::/ ) `'´ _ ,∨、 |\三三三三:/ |. \/^ゞク≦---‐=≦::::::「:::::::::|::::/ /:::::::/:::::::/:::::::::;′:::::::::|::::::::::|:人 戦争が起こっているのに避難せず残った上に自警団を結成するのだから 殺る気満々かつ異常なほど強くて乱暴だったのが上海自警団 もともとシナ側の排日運動に激怒しっぱなしだったからもう容赦ない ピストルを持った便衣隊に向かって 無茶苦茶に興奮しながら素手で飛びつく無鉄砲さも発揮させる一幕もあった .-―‐- -―‐- ./ \ ./ \ . / ヽ / .ご 誤 ヽ .../ .ご ま ', ../ ', ._ _ . .わ チ | \ / | ..| .わ た ..| .| | .| ー | ..| | .| ..す .ェ | .| --〔--〕-- | ..l す に .| .l | ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\/ ..| | .| ス | ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:|Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ ..| .か | .| | .'i:i:i:i:|-|i:i:i:i:i:i⌒i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i: ..ト |i:i:i:i:i:i:〕_ ̄ ̄/⌒`ヽ |i:i:|i:i:i:| ' ! ' .' ' ...ー「/ ヽ ん ハ |i:i:|i:i:i:| . \ ' \ で .' |i:| ん ハ いzツ'....|i:i:|i:i:i:| ‐ \ > .|i:| いzツ. |i:i:|i⌒i .∨ ‐--‐ ´ ̄ .|i:| .(_人_) |i:i:|| | __ 、___ |i:| |i:i:||ー' / \⌒ \ |i:|、 |i:i:||i:i:i:i|  ̄|⌒/ ⌒ ⌒\\_人 |i:|i:i:、 |i:i:||i:i:i:i| / (_/ /| /\ /\__⌒..〕|| | |i:i:i:i:i:、. |i:i:||i:|i:i: | (_ //⌒\ /(_ \ |― |i:i:i:i:i:i:i:、 /|i:i:i:^\ | | | (_ 乂幵ク \ | |i:i:i:i:i:|. \ / |i:i:|/ \ | | | 乂幵ク | | /^i:i:i: \i:\__/ |ー' _ 人_」 人 |.....| ・ . | | /  ̄ \__\ / / | |:|.....| (_人_). | | ' | 乂.\\/ / .| | \...| _/ | | / |\ .| | \ > _______ < .」 | , | 〕 | | /\ \「 ̄\===「 ̄/ / (___  ̄  ̄ (___) すぐさま陸戦隊の統制に従わなくなり 租界警察から管理権・警察権を取り上げての行動である上に 便衣隊と嫌疑をかけられたものを捕縛してリンチしたり処刑したり虐待したりと 正義というかアナーキーな憎悪とヒステリーの暴走は止まらない // ,/::: .: .: __.:::/ 、_ ヽ, /::/ ,. -‐lT:: : ::::::::l イ / /.:: .: .:',テイミ,=、丶、 /:://.:.:.: l : : :::l / ,イ: 、ャ、 `''" .:ノ`ヽ、ヾッ /://, -― l::. ::::l ノ / ,'.: .:/ヾミ:=≦´ ゙' // ,ィti7'"ブミl:::. ::l ノ ,,'.: .:./ `~゙゙" ''' " ,// l{ミ=彡' ,ィj:::: ,! ア /,!: : .: .::::/ ,ィシ' ,' `==彳ハ!:::: ,' / ,':. .: .: .:::/ ,/´ l /.:.l:::: :,' i l::::::::::::::/ / l / /l:::: ,' '、,l::::::::::::/ / l ///!:::: .: .:/ l::::::::::/ ノ l / /イ!::: .:.::/ ,l:::::::::/ _j ,イノ ,':::..::::/ l:::::::/ 、 ''"´ ,イ/ ,.イ::::::::/ l:::::/ヽ、 `` =、- 、___,, ,.イ / //::::::/ アームシベリアン・ローニンはものすごく恐ろしい集団だったな !:::,' \ `` ―一 '",イ ー--//:::/ 租界の欧米人もはじめは日本側を応援していたが空爆に加え ヽj::::l \ 丶、 _ ,. `メミ三三 ⌒^)、 あまりにもローニンが残虐すぎるからそのうち逆に日本側に非難が集まっていったぞ . /::,ヘ、 丶、 ふ ぅ ... // / /フヽ- '-' ii / ,' _,..´__/, { `丶ー-` ー-ニ==‐-一ヽ \ ll ー=-一 フ/ ,ハ! \ヾミ ‐- `丶、 ヽハヽ \ ll V ハ ハ/丨 / ヽヽ \ `ミトミ_ー`丶、 ` ゛、ヽ.ハ / ,! ! ヽ 、 \ ミヽ\`¨ニ `ー 、 ぃ ゛ヽハ / Xハ | 、 ヾ _,.-‐ ヽ ミヘ、丶、 ヽハ ヽ ハ ハ ゙ 、Xくミヘj| ,> 、__ \ミ-r',ニ、ヽ }ハゝ`乙TIニ ハ ヽハ ハ ゙ 、ヽヽ}ヘ! ′(.)`ヽ:::::::::::′ー′ 冫 lレケ,ニヽハハハ ハ ! }! ゞミ7^ヽ 、_,. }::::::::::::::::ー-‐く,, u ,ルin〝ム ,.イ ノ ,,″ { 「ヽ 〈 _ ー十1 〃、ツ_ノ フ彡 ノ 〟 `ヽ.〉 ,小ィ´___彡-~ー一'' `ヽ ぐ¨_,.二  ̄` / ト!「 \ ,. | 十九路軍は日本便衣隊による上海市民への暴行に対し抗議をする `ーr一" | _」i |i__ 〃7ワ} ヾへ、 ,、ィ彳/グ ノノハゞ>、 良くも悪くもこれでだが便衣隊は掃滅されることとなった 十九路軍としては日本の一般民衆がこんなにヤバいとは分からなかった それにシナの民衆も巻き込まれては困ると途中からごく少数を残し大部分は中止に決定 語るに落ちるというかシナ側の新聞では自警団を日本便衣隊と呼び 日本便衣隊暴行と新聞に書いていた ___ / も ド 地 {_( ̄ ) .| ( ̄ ) _ ., { / .| \ ⌒i `l ど ロ べ }/ ⌒ \ ヽ.| .{ ヘ_ノ | っ 水 た .ヘ ./| ´ ̄` ´ ̄` .|\ i .ヘ ./ .V | ./\ /\ |.ニニ\| Y 覚 て す を ./ ニ|/ニニニ \ /ニニニ.\| ニニニ | .{ ∥ニニニニニニニニニヽイニニニニニニニニニニニ| .ハ え き す 這 Yニニ / ̄ ̄ヽ ニニニニ/ ̄ ̄ ̄ヽニニニ| } .| ./ {{ @ }} i ニニニ .i {{ @ }} ', | / .て て っ い , 儿 ゝ‐イ .ニニニ ゝ‐イ ┘└.| , .リ フ「 .ニニニ .┐┌| _ノ ろ や て ( ) ニ ( ー‐‐‐ , ー‐‐‐ .>=< | \__ : 二> U .(__人__) ./| ハ : る で .リ |\ _______;; ;___U___ / .| ./ .| : / | {\ \ ___/ /} .| .ハ .ヘ : も .ハ .| .\ \ \ / / / .| / V \ 、 / .ヽ| \ \ _ヽ/__/ / ′ .V \ ` ̄ ̄ ̄ T ´ /| \ .i ./ .|', .V  ̄ ̄ ̄ 暴れたのは一部のものであったが そういうのが悪目立ちし代表となるのは致し方が無く 上海にはそういう階級の人達が随分といたとのこと 日本側もあまりにも酷い過激分子は 内地へ強制送還し形勢の緩和を図った γ´/ 丿ヽ . -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 . / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー u 一リ| l │ i| レ!小l( >)u(< )从 |、i| . 丿ル| 、_,、_, u |ノレ リ 恐怖と憎悪にとりつかれてパニック状態であったとはいえ恐ろしすぎる! n:n ヽ、 ゝ._) j /. nn まっまぁこれは相当イレギュラーな対処方法だったと思うから nf||| ヘ,、__, イ .| | |^! そうだ日本の陸戦隊側はどう対処していたの? . f|.| | ∩ /`| \/ |‐‐ ∩| | | | ! } .<\ ∽ />. {! | ヽ ,イ ヽ イ / ,r l i! ハ ヾ;;;;;;;;;;;l ヾ;;;i!;;l / / l l! 川 _,lriナ卅''ア ゙i;;ll;;l / / l l!'゙´ ト;;;;_ェ土リ、l;;ll;;l / l リ ハイ:::::}゙ン ヾjリ イ l l /,! / l;;`Tヲ´ /,ヘ リ l l! ,! l / l;;;;;;;;l ,リ′\ j ィi ノ/ ,イ // |;;;;;;;l f' ,> ll / ,! /,f ハ// |;;;;;;;! l イ´ リ〃!/イl /゙Y/i! |;;;;;l! _,,._,〉 !/i/〃ll / 〃 !;;;ノ ー ''´ ,,j 陸戦隊は規律は概ねきちんとしていたな レリ//ハLイ`i ! l;;/ | それはあくまでもローニン団と比べたらだがな 川'ノ ▽ fil! `丶!;ト;;-;ァ::,,_,ノ ▽‐- i、 _▽ l;! ,ィイj / 7ヽ、、 jLf/ ▽ . : ´: : : : : : : : : : : : : ̄: : . . /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :.\ /: : : : : : : : : : : : : :丶: : : : : : : : : : : ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : 、 \: : : : : : : : : :. :. . /: : : : : : : :/ : : : : : : : : : : \ ヽ : : : ヽ :. :. :. :. /: : : : : : : : i : : : i ヘ : : 丶: : : \: : : : :.∨: : : :廴 /: : : : /: : : : | : : : ト \ : : \.: : : :. : : : : : : : : :. :.  ̄ /ィ : : : : ' : : i:. :| : : : | ` ヽ 厶斗: : :∨: : : :i : : : N / |:.i:. :. :i: : : |:. :|小:. :! /ヽ 厶ミヽ ∨:. :.:|、: : :.ト . |:'|:i: : :|:. :. :! : | { 乂:. ィ斧:ハ } i`ヽ:. :.| } : i:| { |:l: : :|: : i : 斗七 ` ヽ ハう::ソ .: / : : ル': :.ハ! . |:. :. :|: /|:. : :|,ィf斧ミ ´ ノイ: :. :.小 / ハ: : 小{:.l:. : :ト、 うソ |: : / N } 私が上海に到着した時点で便衣兵容疑者として捕まり . ∧:. :! ∧:. :ト:i:ヽ ` _ |:.:.从{ _ 処刑されたものが数百人にものぼっており . ヽ:. \∨: : : 、 ´ /!:/ Ⅶ):. :.ヽ 私自身も陸戦隊本部の裏で銃殺されている様子を見ました ヽ ハ: i : ハ{≧ュ..... _/ {′ /:. :. :. :. :<_ 八:ト、{ .:´ハ /:. :. :. :. :. ...:::´::イ`ニ 、 } ` /:. :ム} .イ:. :. :. :. :/::/:. /:::::::::::::ヾ / ― . . .、/:. :. :. :. :. /::::/:. : /::::::::::::::::::: ∧ /:/: : : : : : :/:. :. :. :. :. /::::/:. : /:::::::::::::::::::::::::∧ γ´/ 丿ヽ . -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 . / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー u 一リ| l │ i| レ!小l(● )u(● )从 |、i| . 丿ル| 、_,、_, u |ノレ リ n:n ヽ、 ゝ._) j /. nn ……ひょっとしてやっちゃったわけ? nf||| ヘ,、__, イ .| | |^! . f|.| | ∩ /`| \/ |‐‐ ∩| | | | ! } .<\ ∽ />. {! | ヽ ,イ ヽ イ _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | |::::::( ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) それはよくは分からないないけど | ` ⌒´ | やっちゃった可能性の方が高そうだね \ / 十九路軍の逆襲を喰らった日本側は空爆を行うぐらいに ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. 後先考えない大混乱に陥っていたしね : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i / ̄ ̄\ / :::::::::::::::::::', l ::::::::::::::::::::::ト、_ 「',::r 。、::::,。-ァ:|:ノ:::::ヽ.,_ [◎]` ̄/:::::::::::/::::::::::::/::::::\ /:::T T:.∧`一:::::/:::::::::::/::::::::::::::::::', 」_∠___//|::>-.イ:::::::/:::',::::::::::::::::::::l (●)))>[∞]>/ニ:ヽ:::::::::::::V:::::::::::::::::l lY├(ノ8川//::::::::\:::::::::l:::::::::::::::::l l:/ ̄',|::| |::U ̄\:::::\::::',:::::::::::::::l |||/;;Llヘド、:::::::::::::::\::::::`::ー:.、::::::l |/:::::::::::>> >-、_:::\:::::::::::::::::/ 私服のままといった交戦員の条件を満たさずに 敵対国の兵隊に狙撃など害敵手段を行った場合は交戦法規違反であり これに反撃を加え殺害しても正当防衛として許されるが(後に説明が必要) できればひっ捕らえて戦時重罪犯として連れていく方がよい /丿ヘ`γ 丿 ´ ゞ ,ソ ̄`' ‐、 ,/ノ ,/ ノ´ ゛゙i\ \ / ハ,r'∨、/`レ´\ノ',iソ |i │ l |リ ー `ー }_}゙ |i ,.| 从( ●) (●)l小! \(,|⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ ヘ j ⌒ ノ 相手が悪いことをしているんだから ゝ ,、__, イ 捕まえなくても良いんじゃない? / | ヽ / | ヽ / <\.∽ l> }ヽ { ', .\\ l ! | ! /[ ▽ ] \l j / _____ /:::::::::::::::::::::::::::.\ |.::/⌒Y⌒ヽ:::::::::::.| | ノ \ i:::::::| |(─) (─ ) 〈::::::| 道端に転がる射殺された一般市民の死体…… (⌒(__人__)⌒:::: @) 目撃者に向かって「違うあいつは便衣兵だ」と訴えてもそれは当事者以外には分からない | |r┬-| u | それを誰かがカメラで撮ってその写真を海外に広めたら \ `ー'´ / もっと事情の分からない人々は「日本兵が白昼堂々一般市民を虐殺している」として思わなくて ,-- ゝーー ___/ /ゝ--、 ……極端に言うとそうなる可能性もある イ / |.!、 _____ / ノ | i | i |,/(__)ヽ/ | l γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ u ヽ、 リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ なんだよそれ、ずるい ヽ ∩ノ ⊃ . j // やり得じゃないの / _ノ_, イ_ ルールを守っている方が損になるって嫌なことね . / ̄ / / |‐‐ \ _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | |::::::( ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) | ` ⌒´ | だから禁止されているわけで \ / その点はこの戦術を採用した十九路軍の責任は重い ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i 人人人人人人人人人人人人 < > < ちくしょう撃たれた!! > < > Y`Y`Y`Y\人_从人__从_从人__从人_人从ノ/ > < /: : : : : > あっちだ追いかけろ! < / : : : : :\: > < / : : : : : : : : ヽ:_」/: : : : : : : : : :/ /Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY\ | : : : : : : : : : ノ {: :\`ヽ: : : : :〉 /|: : : : : : : : :/ } : : : : : : : : : { /:|: : : : : : :/ _,ィ : : : : : : : : : ,′ |: : : : : : : : :/ /:7{: : : : : : : : : / /}: : : : : : :_r' { : イ:{: : : : : : : : :/ //: : : : : : 「 \{ :ヽ: : : : : :イ ; : : : : : : :/ ;个 、: : : : : ノ ,:|: : : : : : / { { `T ´ //: : : : : :/ 、、__,ノ l∨ : : : : イ  ̄ _」: :\: : : : | '"⌒` ー--f′ f――‐‐ァ==′  ̄ ̄ ̄ しかし便衣兵の大半は間抜けではないから 白昼に正々堂々と真正面から狙撃をする場合よりも 闇夜に紛れ物陰に隠れての暗中狙撃を行った後に 複雑怪奇な上海の街中へと闇から闇へ伝って逃げ去るために 反撃で射殺できたり現行犯逮捕したりするのは至難の業 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::;r:::::::::::::::::::::::::| __ ::::::::::::::; _:::::::ヽ::::::::::{::::/  ̄ }:::! ,::@::} :::::::/ \::::::::::::::::::;′ 0 /:::| /::::::/ ::::〈 0 ヽ::::::::::::::ヽ ノ:::::; /::::::/ :::::::ゝ、__, ::彡::::::::::::::::::ミ:::~:::::::::;′ r::.、 /::::::;′ ::::::::::::::::::::::::::::::ノ::::::ト:::::::::::::::::::::::::ト、 }:::::)_,ム::斗、 ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::!;::::::::::::::::::::::::;!::::::\ ;::r':::::::::_:_:_::::〉 :::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:'::::::::::::У::|::::/:::::::::::::::) 俺は銃を持っていますが :::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::/⌒ヽ::::::::::/:::::::::::::/:::::::!:::!::::::;:-::―::、 それがオタクらを撃ったという証拠でもあるんですか? ::::::::::::::::::>::::::::::::::ゝ ノ::::/:::::::::::::::::::l:::::::::ヽ|::::f:::::::::::::::::) :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<:::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::ゝ:{_:::::r::::::/ 下手人の行方は誰も知らない…… それでも陸戦隊はそれっぽいのを探し出し捕まえるも 戦争犯罪の嫌疑をかけられた容疑者という場合が無論多かった 銃を携帯している場合は嫌疑濃厚であり拘禁するのも理はあるけれど、 それを以って犯人であるとは言えない γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ ヽ、u リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ ヽ ⌒ j /./ 「私は犯人じゃないアルよ」と絶対に言い張るし、 ゝ ,、__, イ/ 便衣狙撃兵って厄介極まりない無敵な存在なんじゃ .y' |ヽ/ | \ えー……やっぱりさぁめんどくさいから簡単に済ませようよ /{ <l∽ /> ヽ _____ .. /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ .. |:::::::γ⌒^Y⌒ヽ :.| .. |:::::::::/ ._ノ ヽ ..| |:::::::〉 ( ○) (○)| . (@ ::::⌒(__人__)⌒) 大事なことだから繰り返すけどだから禁止されているわけ | u |r┬-| | ここはめんどくさがるとエライことになるからね。人の命が懸かっているんだからさ \ `ー'´ / 現行犯逮捕といった確実な黒以外は勾留する他なく ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. ましてや嫌疑をかけられただけや武器を所持しているだけや : | '; \_____ ノ.| ヽ i そして便衣兵であるとの疑いだけで以て処刑することはできない | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || :::::::::::::/.::::::::::::::∧::::::::::::::::∧:::::::::::.∨ \ フ 十 .十ヽ ::::::::: ∥.:::::::::::├┤ :::::::::├┤:::::::::::.', ) ´つ | こ 〈_lつ :::::::::::i───┘└──┘└──‐i / :::::::::::|::::::| |::| \ ∥∥ / _ヽ_/_ :::::::::::|::::::| /⌒ヽ /⌒ヽ |::| / o o ./乙 月リ :::::::::;:|::::::| ∧__∧ ∧__∧ .|::| ) ::::::ん|::::::| l::::::::::::l l::::::::::::l .|::| \ 十〃 ┼┐ヾ :::: 乂|::::::| .乂iーiノ 乂iーiノ !::! ,. イ | こ ! | :::::::::::|::::::| (__人_) .|::| < 言い訳ご無用舐めるな小僧! :::::::::::|::::::| |::| \ ┼l┐ 乞食か兵隊かどうかぐらい眼つきを見ればすぐにお見通しだよ! :::::::::::|::::::| |::| _ノ | 兵隊なのに便衣のまま前線をうろつき隠れているという時点で :::::::::::|::::::| __,. -─────==┐ \ つ それはゲリラ戦をするという意思表示に他ならない! :::::::::::|::::::| .__/ \ _____ノ \________ この国際法違反者をひったてい! :::::::::::|::::::∥ \ | 〔_ |::| .__,. -─────==┐ :::::::::::l | \ l__/ __ ̄ヽ.|::| __/ \ _____ノ \__/ ー' 〈__/ j;ノ ∥ \ | 〔_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ │ | \ |__/ __ ̄ヽ ─/ _l|. \__/ ー' 〈__/  ̄ ̄ ̄ ̄∥  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . __,. -─────==┐ __/ \ _____ノ ∥ \ | 〔_ __,. -─────==┐ . | \ |__/ __ ̄ヽ __/ \ _____ノ \__/ ー' 〈__/ .∥ \ | 〔_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | \ |__/ __ ̄ヽ \__/ ー' 〈__/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「漠然とした嫌疑などで拘禁し、いまだしきは確かな証拠もなしに重罪に処するなど 危機に直面し興奮している戦場心理を思えば多少は已む無しと情緒酌量の余地はあるが 理に於いては穏当でないことは論をまたない。」と当時の国際法学者である信夫淳平はこうまとめたように 相当に問題があった便衣兵対処であるが 勾留された便衣兵と嫌疑をかけられたものの総計は不明であるも 戦争終了の3月3日にはまだ54人もいたとのこと 翌日の3月4日に全員を釈放し、シナ官憲と租界警察に引き渡し、これにて終了 便衣隊討伐の歌(1932年作) 正義を標榜皇軍の 進路を阻み良民の 姿借りて我を討つ 不逞の輩便衣隊 天に代わりていざ討たん 昼に潜みて影もなく 夜は蝙蝠軒庇 暗に隠れて手榴弾 卑怯未練の便衣隊 天に代わりていざ討たん 恨みは尽きず同胞の 婦女子みどり子罪無きに 受けた屈辱犠牲を 人意に背く便衣隊 天に代わりていざ討たん 振るう悪魔の青龍刀 暴虐無尽に横行す 壊滅きして遂に立つ 世界に映ゆる日本刀 天に代わりていざ討たん 六甲おろしで有名となる佐藤惣之助が作詞したこの一曲 どのぐらい人口に膾炙したかは不明だが 満洲事変の発端はシナ人の便衣兵による犯行とされた上に この上海事変の便衣兵隊の戦争犯罪と 後のシナでの戦争、特に南京での事件の際の行動に 影響を与えたと思うがどうだろうか _ /_=:o=_ゝ /´☆:::ヽ,,.、) .,、.,、,;;⌒!、、 、∴ ,,,(‐0;;-#);;;!、 (,,,.,,,,.,、 ,,,,,.,., っ(゙-;i!#とキ;;#`つ ~(@っ(#。';0、) ,;@つ,;ξ(,;´;q゙)U∴@)(@;;';;@(#。;;_キ) ,;;@> ゛゛;`'゛ ゛゛∨'';゙゙'`゙;~ ゛'゙゛゛゛''゛゛∵゛゛';;゛'゙゛゛;゛゛''`'゛ ゝ_=o:=_゙i ;::、、 -‐ ''''_,,二、...-‐:::''''::゛゛:::゛:::三 -‐ '''゛゛~ :::''':::゛゛゛´ ,,,,,∧ __,,,、(,, .::) -‐ '''゛゛゛´:::::::::_;;;:::::、、 -‐ ''''゛゛´(#。o。)’,'・; _,,・:;_=o: ,,,,。(Д_,,) :':,,´:::::“;;, ;;;:::::、、、..::‐, /´☆#ヽ ∩ `;。,;゚.*.,,;゚;:;:゙_,,つ ‐ ''::,,ィ つ´ l,ソ::::ゝ .....、‐ヘ⌒;;,,。;,_;;)つ ¬=t=‐ ゛゛゛ ,r'# )ゝヽ ⊃ '''':::::::..  ̄ ::'‐`:::(,r':::::::::'''''' ....::('( と ∩,r'_) ∧,,,,, `""":::'''::: ~""''' ‐- 三:::":::""::''' ':: ''' ‐- 、、::; /_=:o=_ゝ (,,_Д)。,,,, :o=_;:・,,_ ;・',‘(゚Q。#)`" "''' ‐- 、、:::::;;;_:::::::::`"" (::. ,,)、,,,__ と,,_゙:;:;゚;,,.*.゚;,。;´ ∩ /´☆#ヽ ,‐::..、、、:::::;;; ,;;”:::::`,,:': ⊂ ,r'ゝ( #ヽ """ ‐=t=¬ と(゚p,;。,,;;⌒ヘ‐、..... ゝ::::ソ,l `と ィ,,::'' ‐ (_ヽ∩ つ )')::.... '''''':::::::::ヽ):::`‐'::  ̄ ..:::::::'''' (_) ::..、、、:::::; . ∩,,. ;・',‘ ,':,∴.: ∧__∧∴∵ ミ,,。,.;⊂(。 (0メy';,o∞o) 第一次上海事変前において便衣兵・ゲリラ問題で注目されるのが革命後のロシヤ内戦 自然状態ともいえる内戦につきものの無秩序な殺し合いであり 赤軍やパルチザンは内戦のお約束でもある住民虐殺&捕虜虐殺に対抗し 白衛軍(帝政ロシヤ派)やチェコ軍もまた赤軍やパルチザンの捕虜を多数野外で即時処刑する この血みどろで凄惨な内戦の姿を当時シベリア出兵をしていた 日本軍は目撃したことが後の捕虜観にも影響したとの指摘はあるが ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ノ < > < 「お前は捕虜となる前に > < 戦時国際法上許されざる行為を働いたので、 > < 国際標準に則り、近代的文明的慣行に従って > < 罰せられるのである」 > | / | < > __ ,\__ノし// \__ノし/ Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY__ / / / ..)/⌒ヽ(_ __)/⌒ヽ(_ ', 7 /ン ) / / /,イ | /,イ|./,イ.| / /  ̄ ̄)ヽ__ノ( ̄ ̄  ̄)ヽ__ノ( ̄ ̄ ̄ . / /ン) / /_. //7| // | './ | | .L/ ´ /⌒|「⌒\ /⌒|「⌒\ .  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ∠フ __ | / , | ___ __ _ __ __ / / \__ノし//´ 7 /ン ) / / /,イ | /,イ|./,イ.| / / | / ,, )/⌒ヽ(_ . / /ン) / /_. //7| // | './ | | . L/ \__ノし// ̄)ヽ__ノ( ̄ ̄ ̄ .  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ∠フ )/⌒ヽ(_ /⌒|「⌒\  ̄ ̄)ヽ__ノ( ̄ ̄ ̄ ´ /⌒|「⌒\ チェコ軍側のその処刑は恣意的なものではなくこんなやり方だったとのこと それは簡易ながら軍法裁判の形式を踏み 捕虜たちにこう判決を言い渡してから銃殺に処した このように堂々と戦時国際法を順守した正当な手続きを踏むのであれば、 国際社会は文句は言わないしむしろ称揚もされよう かつての日露戦争中の日本軍も同じことだ γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー ー リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| ふんふん。処刑の理由を国際法違反であるからと宣言するか 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ まぁ何も告げずに処刑場に引っ張っていって銃殺したら ヽ ∩ノ ) . j // 傍目からは確かにただの虐殺よね……って / _ノ_, イ_ ここ異様に強調してくどいね。どうしたの兄さん? . / ̄ / / |‐‐ \ _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | |:::::::〉 ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | うん。大事なことだからくどくどしくする \ `ー'´ / ここからずれるとどうなるかというと ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. 「便衣兵の疑いをかけられたやつは裁判抜きで処刑されても文句は言えないし、 : | '; \_____ ノ.| ヽ i それどころか好きなように殺していい」という地獄に落下するからね | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | |:::::::〉 ( ○) (○)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | そして実際に大日本帝国はその地獄に、落ちた \ `ー'´ / 「こんな卑怯なことをする連中に対してそんな手間をかける必要はない」と考えながら ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || 2 日本軍と捕虜の話 . γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ⌒ ⌒ リ| l │i レ!小l (●) (●)从 |、i|\ 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ, ヽ 便衣兵による恐怖の印象はこの先なにかの事件のフラグになりそうね ヽ ゝ._) j /. V_,/) まぁこの話はこの辺にして、次は捕虜の話と行きましょうか ゝ ,、__, イ / / 激戦が繰り広げられた一か月だったけれど、お互いどのぐらい捕虜を出したのかしら .y' |ヽ/ |  ̄ ̄ ̄` ,/ /// /:::::::::} r.rー.、\ヽ /// // /::;/llハ:::|:ヾ:::::l ヾ| / // / / / /:/ ヾ :リ i i \  ̄/// //:::::/、 /:/ | :l | i } //// /:::::/__ ヽ // _ l:::::| | | / l// //:::::/T;;;;ラヾ// /二__|:::::| l // | l//:::/ `=- / /エ;;;,)_,|::::|ヽ / l/ /:::/ /  ̄ |:::::|l / ▽ |:::ハ / }:::// | ,):ハ|ヽ `- __, /////l | 吾輩が見た限りでは日本軍は一人の十九路軍の兵士を捕虜としていたな ▽リリ| \ 二" /リ:/|▽ ▽ /{ 〈| ヽ- "/:| ヽ▽ , 、 γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ⌒ ⌒ リ|l │ i| レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ そら一人はいるだろ ヽ ゝ._) j // 絶滅戦争をしてるわけではないんだからさ ゝ ,、__, イ/ だから総計だよ総計 .y' |ヽ/ | \ / /:::/:::::::/::/:::::::::::,イ'ミミl:::::::::l彡ミヽ、::::::::::::ヽ: / /:://:::::/:::/::::/::,r'""~゙゙'i::::::::l'""゙゙`丶、;::::::丶', ,'/ /:i/ //::::/::::// l:: ::l .:.:.:.:.`ヽ:::::',', i′,':::l l ,'' .:/イ/::/ l: :l .:.:.:.:.:.:.:.:.:',:::::: | i:::l.:l l / /.::/ l:. .:l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',::::: | |:::l:l / /.::/ ',::::l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',::: | l:::::ll / /:'-―‐‐- 、、 ',:::l ,, -‐.:''"´ ̄',:: l ,!:::|l l l // _ `` ',:l .'´: __,, .:.:.:.:.:.',: l /l::::|ll .::ll::::,' _,, ===ミミヽ ',:! ,':.:.:,彡==≡ミ、 / /| l::::|||::::ll::,' '´ `` ,リ l;, .:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /イノ! ',:::l|l:::::l:,' / |;, :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /´,ノ/! ',::|::::::,' |;;, :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / l ,l::::::::::l、 |;;;;, :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. _,ノ_/}',::::::::lヽ |;;;;;; :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: だから吾輩は一人しか見ていない |_/l八::::::ト'ゝ、 ノ '" :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 欧米のジャーナリストたちに捕虜は何処?と質問攻めされ リ ノ ',::::lWハヽ、 、_ .:.:.:.:.:.:.:.:_, .:.:.:/ 慌てた日本軍側が檻の中に瀕死の十九路軍の兵隊を一人いれて l::::l▽/`>、 丶'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ン´.:イ^' 「このように捕虜はきちんとございます」とアピールしていただけだったな。 |::::|イ 〈::l \ `丶 ___ ,. '´//!:〉:.: その兵隊はその後死んでしまったが、これ以外にいるとでもいうのか? |::::| ヾ 丶、 、,,_,, /.:./:l/:.:.: /{`> 丶、 丶、__/.:.:.:/:.:/.:.:.: γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ 'rrrri 〃 {_{ ノ u ヽ リ| l ノノノノノ レ!小l (○) (○)从.( / 兄さん兄さんピンチだ大ピンチだ日本の悪口をまた言われるよ /丿ル| 、_,、_, | ム イ 明らかに一人はヤバいだろ。闇しか感じないよまさに暗黒斎。 / /ヽ |!il|!| j | ̄ ̄l ほら隠してないで出してよ捕虜、 / ,' ゝ. |!il|| __,. イ l | たくさん出して人道主義アピールしないと日本と未来に影が差し / .l .y' |ヽ/ | \ | | 国際社会的にも肩身が狭いだろ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_____ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.::::::::::::::::::::::::::.ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::/ ⌒ ⌒ | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:::::::〉 ( ◎) (◎)| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(@ ::::⌒(__人__)⌒) ここ分からない。捕虜交換をしたみたいだが数は不明 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| |r┬-| | 日本側もシナ側も捕虜は全然取らなかったというみたいで .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \ `ー'´ / この東洋の野蛮さ反近代のお隣さんかつお仲間同士 .:.:.:.:.: ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. 闇しか感じないって昭和大日本帝国と捕虜の問題は闇しかないだろうに .:.:.:.:/ | '; \_____ ノ.| ヽ i .:.:.:.i. | \/゙(__)\,l i .l 捕虜となったソビエト赤軍の兵隊たち 敵と味方のせいでほぼ全滅 r -、,, - 、 __ ヽ/ ヽ__ ,"- `ヽ, / ◯ l ) / ◯ \__ (● ◯ i" __/ ●)  ̄ )"__ "`; .(_i ◯ ' __, '"  ̄`'(___/.i⌒i 丶_ ,i⌒i,,_(_/ ◯ i ̄ ̄ )_|__ __, '"  ̄ ヽ! ◯ ●) ミ~ ̄_◯ ヽ) (_/ ◯ i ∪ / ⊂{● | l ◯( _●) (  ̄)- / -' i /ヽ、 |∪l T i ◯ '") 予め言っておくと、捕虜問題はどこの国でもだいたい問題を起こしており 殺し合いをしていた敵を保護するというのはたいへんに難しいことであり これは日本人の問題だけでなく、人類普遍の問題 _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | |::::::( ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) その点を踏まえて日本の捕虜方針の闇に足を進める | ` ⌒´ | 大日本帝国の捕虜問題の一つは明治期・大正期に出来ていたことが \ / 昭和期に入ってから出来なくなったこと ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. これは退化であり退廃ともいえた : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i .,´⌒ \, 、/´⌒ヽ ( ● ) ( ● ) ゝ_ ノ\ 人 _丿 .Y ヽ / / ) ヽ/ ( ./ / ヽ ヽ、 /. | } i { ゝ___人__丿 ..} 英米から連合国捕虜へ救恤品を送りたいだって? i |‐─┬─┤ ./ 現地で日本兵が苦労をしているというのに ヽ ` " ⌒ " ´ .,' ……捕虜にゼイタクをさせる必要はない、全部断れ! /:::::::::|::\゙_>介 √!;::::::::\ ./:::::::::::::::\:::ヽ };;{ |::/:::::::::::::::ヽ ./:::::::::::::::::::::::ヽ::ヾ::}〃::::::::::::::::::::i 大日本帝国 首相 東條英機 その原因の一つに指導者の質の低下がそのままダイレクトに繋がったといえる 何度も書くように明治期に教育をうけた世代が昭和期に指導者となり このような事態を引き起こしたとまず書いておいて捕虜の歴史へ 米陸軍のリーバー・コード(1863年) ジュネーブ条約(1864年) ブラッセル宣言(1874年) ↓ ヘーグ陸戦条約・陸戦法規(1899年・1907年) 人類史は長い間捕虜という存在を 戦いの獲得品と考え好き勝手自由に処分してきたが 19世紀半ば頃にはそういった捕虜の扱いを問題であるとし 人道的に扱おうという考えが先進国の間で広がり始め 多くの条約が生まれ結ばれた -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ \ / リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ ,.-ー, ヽ ゝ._) j // ふむ民兵の禁止の時期とも重なるのね i., ,.-ッ ゝ ,、__, イ/ 戦争のルール化に人道主義への目覚めって近代っぽいわね !、 〉 /ヽ| \/ |フヽ l ̄ ̄l / ヽヽ ∽ /> ヽ l: .|l ヽヽ// ヽ | l ヽl/ l/ ! _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | |:::::::〉 ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | \ `ー'´ / この流れは日本の明治維新から日露戦争まで重なり ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. そしてその国際社会の新しい理想の体現者となっていく : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | ちなみに戦前は「捕虜」を「俘虜」と書いていて意味は一緒ね > ヽ. ハ | || いまもこの字を目にするのは大岡昇平の俘虜記ぐらいかな /丿ヘ`γ 丿 ´ ゞ ,ソ ̄`' ‐、 ,/ノ ,/ ノ´ ゛゙i\ \ / ハ,r'∨、/`レ´\ノ',iソ |i │ l |リ ⌒ ⌒ }_}゙ |i ,.| 从( ●) (●)l小! \(,| ⊂⊃ 、_,、_,⊂⊃ ,..-ヘj ー' ノ おっなんだよ明るそうな話しじゃん ./::":::::::`ヽ、. __ イ そういえば明治新政府って元お侍さんばっかりよね /::i::::::::::::"'弋'!ー',〆>|'_ノ´`ー -,,_ _ お侍って捕虜とかどうしていたの . }:::゙|::::::::::::::::::::~゙:_戈;f" 、 イ/ `i /:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.テ \xー.ォ、__ノ ::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r' ` 、_冫y" :::::::::::::::::\o:::::l .ト、 ヽ,_ノ"ー' :::::::::::::::::{::::{\代 l>ー、,_ノ {:i:i:冫入三ミヾ:i:ミh、 ∧ V / 从:i;/´ Ⅷiム~''<} r、∧ `´ } }:{ Ⅵ:i:iY^Y ^ヽ `´ し 介 /,イム }/ }i;i、 } } も 錯 ,{_!:i:ミ ,.: ,}! ∨:\ヒ. す 八ヾ!、__ ヽ::{ ,イ汐 ∨、:/. ! 圦 ミ符:} 乍,,, } Yヘ f .\ .ィヘ_ノィク ;′} シ ,ィヘ .∨:i:i:i:≧sゞ彡イ::..._ ;{_ノマ://⌒ヽ \ \ `''<:i:i:iミh、 ,,;;;;;;;;;;;;;{/:i:ム } \ \ \ 、 、 ``ヾ、i≧s。;;;;;;;}:i:i:i圦 ミ ミ 、、' , ヾ;i:i:i:i:ミh!:i:i:| ∧ ミ ミ \ヽ 、、 ヾ、:i:i:i|:i:i:| \、圦 \、 \、\、 \;i}:i:i:| \ \\\ヽ 、ヽ` `ヽ、寸! }:i:i:| / 、 \、、ミ ミ ヾ:::} }:i:i:|;′ .\ 、 `゛ ミ:::.... \;};i;人 \ \\ ミ^:::::::...... \彡、 \、个o。._ ::.... 、、 \ {//≧s。三ニ-、\ヽ、\ \\ ///////////≧s。}ミミ` ∨\\ /////\/////\////≧s。、 . ∨ \ \////\\/// \ヽ///ミ; ヽ ヾ\ \\\\ \//\ \ミ` \ ', .\\ 込 `ヽ\ヽ ` `゛ ヽ゛ 、 ヽ、 /// \、、、 、、ヽ\//// ///≧=‐rrrrrrrrrセ7ア////////// ほぼ殺してたよ 切腹による自死をしないのなら斬首だ。生き恥を晒すな早く死ね 武士の情け介錯。それこそが武士ロード ) ( _ , - ニ ̄  ̄ ` 、 / `ヽ. , - '、 / 、 ',_ r´ ヽ. __ノ ̄ ヽ γ´ゝ、__ヽ. { i=={ l l.=l l .} | i__ . i < ̄`ヽ、 弋ゝ _ノ 弋ゝ ノ >´ , ィ´ 弋__ _> 、 ヽ、  ̄  ̄ / /ヽ | ` ー` } ゝ、 / 私は明治の内戦で官軍に随伴していたものですが日本人は非文明的過ぎデース `ー -、 - ______ , ィ´ 捕虜即時処刑・傷病者惨殺・敵負傷者殺害・味方負傷者介錯ともうウンザリ! / l / |>く| \ ハ 日本人に赤十字精神を注射してやりたいですよもう /_ .l > .|:H:| く l ハ , ‐´ `ヽ、l / .l:l l:l l.l-‐'ー、 γ ヽ.', l:l l:l l l ヽ { }. ', l:l l:l .l l } 英人医師 ウィリアム・ウィリス γ´/ 丿ヽ ;; -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 ; / //" `ヽ ヽ ヽ\ ;; ;; //, '//レ´/ノ ヽハ 'rrrri 〃 {_{:::::::ノ::::u::ヽ::::リ| l ノノノノノ ;; ;; レ!小l (○)::::(○)从.( / おいなんだよどす黒いぞ /丿ル| 、_,、_, | ム イ ;; そんあ血みどろ内戦をやった人達が ;; / /ヽ |!il|!| j | ̄ ̄l 考えを一変させるなんてできるの? / ,' ゝ. |!il|| __,. イ l | ;; 捕虜なんかに情けは無用。全員の首を刎ねまくるとしか思えないんだけど ;; / .l .y' |ヽ/ | \ | | _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | |:::::::〉 ( ●) (●)| できたんだなこれが。彼らはやり遂げた (@ ::::⌒(__人__)⌒) 日本の周りに世界があるのではなく | |r┬-| | 世界の中に日本があるそしてその日本とは \ `ー'´ / 旧時代に留まり喰いものにされるのを待つ惰弱で野蛮な国では断じて無いと /⌒ヽ ー‐ ィヽ アピールしなければならない / rー'ゝ 〆ヽ この認識からスタートした明治の指導者は /,ノヾ ,> ヾ_ノ,| 先進国の人道主義に合わせるべく捕虜の取り扱いには十分に気をつけた | ヽ〆 |´ | _,,,...---.、,,...__ ,,.-''";;;;;;;;;;;;;ミ;;;;;;;;;;;;"'''ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;,,,.-''''" `''、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ヽ;;;;;;;;;ノ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i i;;-' l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| '|゙"'=..,, ,,.=;;;;"ノ ヽ;;;;;;;..-、;;;i |=・=i ヽ-=・=- i;;l,,.-、i | ,ノ 、 | -''.ノ | ( __ _ ,) l,,...ノ 「本邦をジュネーブ条約に加盟せしめ玉ひ、敵はいかに残暴なるにも拘らず、 | ,,.-'' ゙-,, ノ T 俘虜を愛撫し本邦の義挙美風を海外に輝かすべし」 ヽ"-─--` / | _ヽ-iiiiiiiiii ノ_,,.-''iヽ ,,,..---------、,,.-'''''''"ヽヽ;;;;;;;;;; ...-'' ̄_,,.'"/ニ"''-..,,, [==========il-''';;;;;;;_---ヽ ヽ--''" /-'''";;;;;;;;;; ̄"''、ヽ まずは日清戦争 その結果、結構色々とはあったものの 清国軍捕虜1790名を得て日本の捕虜収容所に収容されたのは1113名 ,.く\/ メミ从ミ三ミ Lノ/ 彡,:',ミ三彡,:',:ミ ;' ミ,:',:',:',:'ミ三彡,:',ミ. ;' ミ三彡,:'ミ三彡,:'} ;' ───‐---- 、 ミ,:',:',:'ミ三彡,:'メ. __;' ゚。 . . . .: ! ミ三彡,:',:',:彡 ,x<_/ ゚。 :.. :: .: .::_.ム-‐─-ー-‐;/ / ゜ ..:- .::.─¬.:,.: ''".: .:.:.: .: ..: . :/ /;,:.`ヽ. .;:.;, .:; .;:: .:;/..: :. ..:. <丶...::/\/;,;. .:.: :. .::', ;:.: ..;:.. .,. '.:.:..: . :. .. .ヽ/,、 /;;.:..:: .: :.:: .: :.:i -‐-=ァ".::/ /: ::. .: / >、\;,:. .: ::. .:. ::.:.:|- 、 ..::.: .厶;;;..:{. { .: :./\//´ ̄⌒\;;,.: .: .:. :|;;, : \ . ; .:.{::.. .: ::.: / /..:/.:....:┌┐:.. ヽ:.┌──┐┌─┐┌┐ :. .:ハ.: ..:.::/\/;;;,, /.:..┌┘└─┐└─┐|└─┘||┌┬┐┌┐ .:r'ニ⌒ ̄.\/:`ヽ;;,rく^:└┐┌┐|;;:.: .:.:||::. .: .} ||└┴┘|| 〈::.. .:.Σ:ゞ-.;' .::. :| ,|:.:.:ヽ ||||┌─┘|┌──┘| ┌─┘| . ヽ:.. .: ..:.:.: :. .:. .:ノ:..ヽ:.. jノ└┘└┘└──┘└───┘ └──┘ 収容所(東京・佐倉・名古屋・大阪・松山)といっても 仏教寺院の敷地内が大半で竹矢来で仕切られたその場所で 捕虜たちは労役は課せられず特に問題もなく収容され そして下関条約後は清国に送還された _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ /.::::::γ⌒Y⌒ヽ::::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | |::::::〉 ( ●) (●) | その際に清国側に余計なお世話を言うぐらい気を遣ってはいた |:::/ :⌒(__人__)⌒| 「日本国に送還せる俘虜に虐待を加え或は罪科に処せざるを約す」と |/ mj |ー'´ | そういえば昔の日本人はシナ人に国際社会のことを教えてやるよといった \ 〈__ノ / お節介な態度をとってシナ人をムカつかせる悪癖があるね ノ ノ γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー ー リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ なるほど日本側はこの時はちゃんと捕虜の管理をしていたのね ヽ ∩ノ ) . j // ところであちら側の捕虜の取り扱いはどうなのかしら / _ノ_, イ_ . / ̄ / / |‐‐ \ _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ \::::::::/i:::| |:::::::〉( ●)::( ●).| .(@ ::::::⌒(__人__)⌒) | ` ⌒´ | 残念ながら日本と違って依然変わらず恣意的な酷いやりかた \ ,/ 送還された日本軍捕虜は11名だが10名は軍夫で兵隊は停戦直後に捕まった一名だけ ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. それ以前に捕まったのもいるはずだと日本側も清国側に聞いたものの : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || .。:≦:王:≧ュ。. ,:i圭圭圭圭圭圭心. /㌢ ̄`ヾ圭㌢´ ̄`ヾi. ,';' u V ‘i. {{__ 、 / __ノ! マ7 ,.._ ヽ / _.。、、マll! γヾ! ーミ℡、 ,ィi㌢…゙ lx‐、 !f:ヽl ⊆ ・ぇxj.ィゝ・ ⊇ ,'/ヽ! ゚. { ‘. '´ |′ ` 从' リ 丶ヽ`iヽ . -:C|う‐-、 ,イ ノ.イ ` ‐i. .ill||||||ll|||||lllii. ,'r;く その件であるが心外ながら未だ不明である 小゙{´ ,.. .、 `},' |圭} |人 'ノ !圭ix | l \ // |圭抄 /ミ≧=-。`ー ´-=≦彡.圭} ___ ...........{ `¨¨ヾYr "´ }歹.... __  ̄ ` ‐- ...__|:|:|___ ...<  ̄ と把握はできてはおらず 推定百名の日本人捕虜は行方不明のまま戦争は終わった 彼らはどうなったかは布教師の小林栄連はこう証言して 「清国軍は我が捕虜を捕えるや蒙昧残忍、拷問深酷を加え、虐殺をほしいままになせり。 なれど、わが日本軍は汝らの体験せし如く、丁重と憐慇を以て遇せり」 ;;''';;''';;';'';';';;;'';;'';;;; ;;'';';';;';;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;; ,.- ; ,.- ;,.- ;,.- ;,.- ; ,.- ;- ;,.- ;.-;- ; .- ;,.- ; ,.- ;- ;,.- ;.-;- ;,.- ; ,.- ;,.- ;,.- ;,.- ; ,. ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ξ (⌒(×ω×)つ (⌒(×ω×)つ(⌒(×ω×)つ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ (⌒(×ω×)つ(×ω×)つ (⌒(×ω×)つ (⌒(×ω×)つ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ (⌒(×ω×)つ (⌒(×ω×)つ(×ω×)つ (⌒(×ω×)つ (⌒(×ω×)つ これが典型的な例で捕虜を保護するという考えが無いのなら 末端部隊が恣意的に処分してもいたって普通のことであった 理由はいくらでも作れる。分ける食料がなかった。敵は死にかけていた。反抗してきたetc死人に口なし。 これをやめさせるには上層部の強い意思と 兵隊の教育の二つが必要でどちらかが欠けたら捕虜の保護は不可能であり 明治時代はまず指導者層にその強い意思があった j/ ノ / _,z====ミ 廴////////////// ト ノ r' マニ/='",ィf歹 ≫ }=- _ 〉/////////////,| ,ィ仁ハ __{ ヽ--- ' / 丁ト-ァ'⌒\///////{ |_,ィ'ツ´ ̄ ヽ / /ノ//i /ヽ ∨////ノ 乂_/ ヘ \____/ / }//,| \ー }///∧ 〈--- 〉、 / }// レ } ////ハ |\ ̄`ー'^ / j///|__/ ////j 、___ ヽ }///| //// __,∠ ̄\___ └一 '⌒´ ノ }///{ーく/// / ̄ \ \ \__ | ヽ ー==ァ _,ノ///} ∨{_ . //\ \ ー‐、 ヽ | | _,ノ////从{ |/人 名誉ある我が帝国陸軍の将校に告ぐ / \ \__ノ l | | 人N、__ _z=彳////r┘^/ ̄ ̄ ̄| 軍人といえども、降るものは殺すべからず . / ̄\ ヽ \ /^´/////`Y´/////ノハ∨^ / / ̄ ̄ ̄ ̄ | \___,ノ | j/|///////////ハVノ / / / ̄\ | レ从V人ハ/⌒´ / / . { \〉 | /| ̄ ̄ ̄ ̄ / ト、 \ | / ,人_r─ / |/ \ _) ! | { __ト- | / . / /  ̄\ | / ̄ ̄ ̄| | | \_| / (_/ \ | / \ | | / _ -‐ | │\ ト、 ヽ |\ /| __/ / ̄ | | \ | / | | _/ _ -≦ ̄//// ̄≧=- _ . _____ </////////////////////\_ \/////////////////////////////////// / ̄////////////////////////////////, イ///////////////////////////////////// . |'//////////|///{//////////////////////, . レ{///|//レ'|/ lハ//ハ//{/////////////////// ∨j/|/ j ∨ ∨ヽ////////////////// | { _〉///////////////// . _,ノ | ___ \ \/////_r―‐〈////// 「ヽ fヽーニア⌒ _} -‐ヲ´人⌒ V////, ただし敵国は極めて残忍の性を有せり |‐l} { }タ ̄ラ' _ -‐  ̄///「 {⌒ /////, 戦闘に際して若し誤りてその生捕に遭わば、 ∨八) |ト==‐ /|//,{ 〉 / //////, 必ず酷虐にして死に勝る苦痛を受ける / =' / }//{ (_,ノ /////// 決して敵の生捕となるべからず。 __/ 〉 }//,{__/ ̄\/// むしろ潔く一死を遂げ、以て日本男児の気象を示し、 _/ ̄ ̄ `ー‐┴ 、 j///{ \/ 日本男児の名誉を全うすべし __/___,ノ \ ノ///,{ / / \ l\ /////ノ / | \ \ | | /////ノ^/ / 「捕えられて残酷な目に遭う前に自害しよう」は 後の捕虜を拒否する理由の一つにもなるけれど その傾向は日清戦争から出ていた。そして十年後の日露戦争では _人人人人人人人人人人人人人人人_ > 松山やああ松山や松山や―!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ __ __ __ 〈〈〈〈 ヽ 〈〈〈〈 ヽ 〈〈〈〈 ヽ 〈⊃ } 〈⊃ } 〈⊃ } ∩___∩ | |___∩ | |___∩ | | | ノ ヽ ! !. ヽ ! !. ヽ ! ! / ● ● | / ● ● | / ● ● | ./ | ( _●_) ミ/ ( _●_) ミ/ ( _●_) ミ/ 彡、 |∪| /彡、 |∪| /彡、 |∪| / / __ ヽノ / / __ .ヽノ / / __ .ヽノ / (___) / (___) / (___) / /丿ヘ`γ 丿 ´ ゞ ,ソ ̄`' ‐、 ,/ノ ,/ ノ´ ゛゙i\ \ / ハ,r'∨、/`レ´\ノ',iソ |i │ l |リ ー `ー }_}゙ |i ,.| 从( ●) (●)l小! \(,|⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ ヘ j ⌒ ノ ( :::) あい?ロシヤ人にも松尾芭蕉が人気あるの? / ー‐ ヽ ( ::) / /^ー r ̄ ̄ ̄i | i / ノ、___ノ | l/ r‐´  ̄ | _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ \ / | |::::::( ( >) (<)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) そりゃ松島だろ | |r┬-| | 捕虜収容所は四国の松山が有名でね \ `ー'´/ そこの捕虜に対する厚遇はロシヤ兵に間でも噂として広まり ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. 戦意を喪失した兵隊は松山万歳を起こし投降してきたわけさ : | '; \_____ ノ.| ヽ 効果は絶大でロシヤ軍捕虜8万を獲得し一方日本軍捕虜は2千となった | \/゙(__)\,| i ( _ ) , ´  ̄  ̄ `丶 / \ _/ -=- -=- , - 、 .,r','γ ̄ヽ γ  ̄ヽ γ ヽ __i | {. l l=.l l }==i } `ヽ , `< !、 ノノ !、_ ノノ /´ ̄> i ,r'\ ヽ  ̄  ̄ / , <_ __ ノ . , ─{  ̄ `ー ´ / / ', ノ . { ヽ , ________ , ィ ´ 出費と手間を惜しまず捕虜を待遇したことに感激しましたデース 弋 ノ / |ン<| ゙i l ヘ ` ー─ 'ヽ l l> |:H:|. < l. _ヘ \l.l l:l l:l. l l、,r' `ヽ l l l:l l:l / ./ ', l l l:l l:l. / .{ } 捕虜は全国29か所にある捕虜収容所に分散収容され そこでのロシヤ兵への待遇は大変によろしく 戦後に赤十字から感謝状が届いたぐらいのもの 国際社会の理想主義の模範たるべく努力をし続けた 明治大日本帝国の栄光はここにも輝いたってわけだ _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ \ / | |::::::( ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | ロシヤ側も日本兵捕虜の待遇もまた悪くなく \ `ー'´/ また日本兵も捕虜の身分を必要以上には恥じてはいなかった ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. 双方互いを尊重し戦ったのが日露戦争ということ : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i |:|\ |:|i:i:i:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | [ ] |:|i:i:i:| .::| [ ] |:|i:i:i:| .::| . . : : . : . : . : .: |:|i:i:i:| ∧_∧ ∧_|: : . . |:|o:!:| (,#・∀・)(´Д| 捕虜になりやがってこの恥知らずが!うちの敷居を跨ぐんじゃねぇ! |:|i:i:i:| と r' \| ドガッ . : : :. : . : . : |:|i:i:i:| / ∑(⌒)そ .::| . : : :. . : . . : . |:|i:i:i:|__(_,ノ_ ̄__ミ{}{∧_∧ |:|/__ヽ__.,i.,__,,__,ヽ,_,_,ミ(,;´Д`) ,___.,`,.,__,,__,,,__ヽ,__`,_く Σ( つつ\ ヽ,___.,`,.ヽ,__`,_..,__,,__,〉,,_ ( ̄__)__)ヽ,_\ ,___.,`,.,__,,__,,,__ヽ,____く.,_.,ヽ,,__`____,く.,_.\ だがしかし……帰国後の敵はやはり同じ日本人であった 彼らに待ち構えていた運命は哀しく 軍法会議には送られなかったものの 将校の中には軍職を辞したものや 兵士の中には故郷で冷たい眼で見られ新天地へ旅立つものもいた γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ ヽ、u リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ おっきたなこの嫌な感じ。やっぱり捕虜を罪悪視する文化があったわけね ヽ ⌒ j /./ これって現代に例えると ゝ ,、__, イ/ 生活保護とか失業保険を受給することに対する抵抗感に通じるのかな? .y' |ヽ/ | \ みんなが働いて(戦って)いるのに /{ <l∽ /> ヽ お前だけそんな自堕落(楽)な身分になるのは許せん!という同調圧力? l .! l// / } _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ノ ― | |:::::::〉 ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | かもねぇ。日本人って良く言えばちょっと気高きすぎるで悪く言うと神経質すぎるといえる \ `ー'´ / 日露戦争の時点で日本国民の間では捕虜は恥ずべきことであるとの残酷な偏見が強くなっていった ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. この理由の一つは維新政府の不安と国民教育の結果とも言えるが、ところでめぐる : | '; \_____ ノ.| ヽ i 例えば永田鉄山は日本国民に対しては信頼していたかな? | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー 一リ| l │ i| レ!小l (●) (●)从 |、i| . 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ なんで永田先生の話に? r、 r、 ゝ._) j // いやいや先生はこの先の戦争に対して凄く心配していたじゃない ヽヾ 三 |:l1 .、,、__, イ/ 軟弱な日本国民は果たして次の総力戦で戦えるのであろうかと、 \>ヽ/ |` } |ヽ/ | \ 憂いていたわね _}「i}jフ功ト、 ,. ´ `ー一'⌒'く / f^' ,.ニヽ { } У 5メじ γ _,,.,_) ' /{ ト、`ラ辷ト<5う /う} ____ノ/} ノ{⌒_(__厶ぅ、ァ /{レ )彡/〃γ/v、_`い }ミ 川 ,.≠´}∠彡f{ ゝーz,.、フ λミ/圦{ '´ ,ノ__彡_彡>=‐- イ㏍㏍ト込、 / `ヽ厶∠〃川川州㏍㏍㏍㌣` / ニ⌒Z厶≠くノ八㏍㏍㏍ / -‐=ニ=- ,ニニ 、 `ヾ_沙'7´ \ _,,..,,_ _, -=ニニニ \ /^マニ \ ´ ``ヾ-‐…━…‐- \ { マニ=- \ -‐ァ マ= ⌒ヽ/⌒¨¨`ー一…=ミ  ̄´ / 'ニ=‐- -==‐- ==ニマニ=‐ \ }ニア´ ` ̄`マ⌒ / ̄`\ ,ニ7 `トミトミ、)\',.ィ(∠,.イ〃 ヾ /ニ' \ヾミミミミミミ}iミミミミ仏-‐〃 ∠=-‐ 、_トミミミミミミミミ{iミミミミミミミゞ そこと同じで明治維新政府もこう考えた。元武士であった彼らは当然こう考えた 「あの臆病な農民・町人は西洋人・ロシヤ人に戦って勝てるのか?」と γ´ / 丿ヽ -‐ '´ ヽソ , ' シ / ,' ハ 、\_// / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ __n'lilil\_ リ| l │ i レ!小l .ハ (○) 从 |、i| ……はっ?無理じゃね? 丿ル| / `ニ} u |ノレ リ ロシヤ人ってバカでかいうえに馬に乗って突撃してくるんでしょ? /\_._三} イ_ あるいは全盛期ヒョードル相手にリングに上って . / 8/ |ヽ/ | \ タイマンでガチれとか言われたら私土下座してメグルスキーって名乗るわ _____ .. /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ .. |:::::::γ⌒^Y⌒ヽ :.| .. |:::::::::/ ._ノ ヽ ..| |:::::::〉 ( ○) (○)| . (@ ::::⌒(__人__)⌒) 素晴らしい反応をありがとう | u |r┬-| | 明治政府は武士という階級を廃止したが代わりに \ `ー'´ / 日本国民に対してとある精神教育を施した ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. 新興国家にありがちな国家主義と : | '; \_____ ノ.| ヽ i 武士階級の倫理規範、この二つを国民に求めた | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ⌒ ⌒ リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ おっそれってあれね「それでもお前はサムライか!」と言われたら ヽ ゝ._) j /./ 日本男児は実際どれだけ先祖を遡っても ゝ ,、__, イ / 百姓でしかないとしても恥じなきゃいけなくなる意味不明なやつね .__ ., ':|ヽ/ /.|\ 「俺ん家別に武士とかかんけーねーしバーカ」とか開きなおれないやつ `-t- `ヽ / { l ∽ / ノ ヽ 身分と魂がごっちゃになってる感じ {とニ ヽ=、 r/ { r...:./´/ ´ヽ ヾヘ`/ヘヾ、 / i.| ヽ|.:.// / ', ヽ、ヽヽ.ヘ/ Y /.:.|。´ /´ | ヾ_∨ )ヽ ,' /:.:.:.|。 i { / | ヽ /| ./.:.:./≡>-K__ |  ̄ ̄ ̄"~ ---≧ ,,__∠._ri .///ミミ/ ヽ |  ̄ ̄~` -ミ{∞ / ┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ \人_人从_人人_/ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ )日ー|┐ 三片(、._,ii、 -,,..-'';,i' |;;;;;;;;;;;;;.;v―ーi;;,,v-ー'" < Урааааа!! > <. 旦 ノ亅 口l王 >`゙ヽ,;;;;__ゝ,, ..,,l゙;;;;;;;;;;./ _,,iy、 VVVVVVVVVVVVVVVVV 、 ) l ┼ ┼、 ヽ( _,,ミ/゛ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐'―― .... r;;;;ッr‐'''''"゛ . <. レ ,ノ ノ、ノ > ヽ‐゛ ,r''゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i‐'" ヽ;.| '''-) ー‐ァ ( {,゙二、,,-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐┘ : :lニ;;. ゛ < (_ > ,l´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-'''''-、 ['l、 ._..) つ (;;゙'ー、, . _,._..ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;7 `゙" < |. | >;;;;;;.! .l、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! _,, .、!) ・ ・ (;;ノ^'''" ,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..;>ー'゙゙゙゙゙ヽ ゙‐' |.l /⌒Y⌒Y⌒Y⌒`\ l;;;;ン'ッ;;;;;;;;;;.,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ `''、_;;;;;;;;| .,,, . l、;゙¬. . ゙'''''″ .ミ、;;;;゙''''l:゙'" ` .、 `''" : l.;;;;;;;;;;l゙ ゙'<;,v、;;;;;;;;;;/' .`''''" !;;゙''┐ .゙'ー'" ,-シ、;;_ノ . _, ` .tナ‐' ̄″ ∥ .`'―ー!llt;;. .' !、;;;丿 ;/ ,r./ l;/ '!┘ リ'i ´ ,,、 ,、 ,! ./ ,i";;{_ =!.!.l ,i'''; .|;;;;゙゙''''''";;.l、 ! ゙L;;;;;゙> マ , 、,,, `''".ィ;;-一'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..,\人_人从/ i'゙゙~゙゙゙'-|!!ゝ \人_人从/i'''j .!、,,;l,゙,,r‐ー、\人_人从/`''-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ィ : };;;;) __、__ ( .〈;;i ゝ、;;;;;;;;;.ア ,) __、__ (,iミ;;/ ,r'''";;;;;;;;;;;;;} ._.) __、__ ( .};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 .l゙< J 'マ > .,ン-. : '!''L,l゙ < J 'マ >;;; ! !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l< J 'マ >''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゛ .;;‐;;;).フ l羊|( l゙;l ,!;;;;/ .|'ヘ, ).フ l羊|(;;;;i;;,゙ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,!).フ l羊|(゙゙゙゙゙゙'l,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..!<. l ヘ >゙;|,`''″ .,/;;;;;ゝ..r<. l ヘ >;;i┘ ゝ、;____,,/<. l ヘ >: ,ii;;,゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .ィ ). V .)(;,,、;;;;;.! ---'''゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;). V .)(;;;;;;;;ヽ :lニ二'゙'';;. ). V .)(''"゛ ./;/''''i;;;;;;;;;;;;;;;; .ー< つ >;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;< つ >;;;;;;;ヽ, ヽ! < つ > .. . l-x,;;;;;;;;; < |. | > < |. | > < |. | > ) ・ ・ ( ) ・ ・ ( ) ・ ・ ( /⌒Y⌒`\ /⌒Y⌒`\ /⌒Y⌒`\ そういう感じ。実際のところロシヤ軍の突撃の喊声に怖気づいた兵隊たちを 旧士族出身の将校が叱咤激励してなんとか持ちこたえさせたり 指揮官を失った部隊はすぐに潰走状態に陥り捕虜になるといったケースがあった / / ', / /| l ,' / ', | l _,,..-''" ヽ .l ', ,..-‐''"´ ヽ ,' ∨ / l / _,,..-――ヽl⌒ヽl ―‐-..,,_ _,,...-―‐ |/⌒l―--..,,__ ::::::::::::::::::::::::∨ .|-r'" ̄ ̄ヽ__r'" ̄ ̄ヽ | /、::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::/::ヽ、l ヽ __ ノ ヽ __ ノ l ノ:::∧:::::::::::::::: :::::::::::::::::::/:::::::::::`i l .i´:::::::::::∧::::::::::::: ::::::::::::::::/::::::::::::::::|.', .| ./|::::::::::::::::∧:::::::::: 軽薄な平和主義に堕し物質主義に染まった国民を :::::::::::::/:::::::::::::::::::| .', _,,..-''"  ̄"''‐-..、 //|::::::::::::::::::∧:::::::: 陸軍主動で鍛え直さないとならぬな ::::::::::/::::::::::::::::::::::>'"r''"´ ̄ ̄`"''-.、_jヽ<./:::::::::::::::::::::∧::::: :::::::/:::::::::::::::::,,-'´ `"''"´ ̄ ̄`"''-、 `''-..,,:::::::::::::::∧::: ::::::::\::::::::/ r‐''"´ ̄ ̄ ̄"''" .`ヽ、::/::::: ::::::::::::::>''´ ヽ-―< ̄>' \::::::::: そうであるから日露戦争後の戦史は後世への影響を恐れ 日本兵の精神が脆かった脆いことを隠し 精神力が発揮した場面を強調することにした これがいわゆる物質力なら日本は勝てないが 精神力なら日本軍は何処の国にも負けないという国民神話のはじまりだね 歴代陸軍上層部はある意味で日本人の精神力を信じてはいなかったが むしろ過小評価していたのかもしれない _____ /:::::::::::::::::::::::::::.\ _ |.::/⌒Y⌒ヽ:::::::::::.| | ! .| ⌒ ⌒ i:::::::| つまり軍部上層部は日本人はそう思い込んで欲しいし | ! .|(●) (● ) 〈::::::| そうなって貰いたいという願望と | ! ,.-, (⌒(__人__)⌒:::: @) 日本人も自分達はそういうカッコいい存在に .._,ノ ┴、/ ,/ .| |r┬-| | なりたいという理想が合致したというわけだ . r `二ヽ ) i ..\ `ー'´ イ でも精神力だけでは当然無理だし ..| ー、〉 / _,,..ゝーー ../i\,,,,_ 日本人の精神力は大したことないからと判断を下していたから | r_,j j__,,.. r''''"/::;| \`'/ ,'::;;;r;;;;;;;;;;;;:: r ‐-、 昭和陸軍は資源を追い求め満洲からシナ大陸へそして東南アジアと動き回った、 | ) ノ ::::::::;;;;;;;/::;;;;| /\ /::;;; l;;;;;;;;;;:: ::;;;;;;;:: ヽ 話が先走り過ぎだから戻して . ノニ-、 ,/::;;|:::;;;;;;;;;>::;;|/(::::ノ \/::;;;く;;;;;;;;;;;;:: i::;;;;;;;;;;;:: } . √..:::;;; ヽ、〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;| "::く /:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ } /..:::::;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;|::::;;;;;;;;;:{ ::;;;;| |:::::::| /:::;;;:/;;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;;;;;;;;:: } / / / } _/ >‘´ \___ r‐く ヽ >‘´ o。 j}⌒ヽ >‘´ 厂: : : : :} }>‘´ /: : : : : : ノ / ゜ { : : : : : : /ー┴' -‐  ̄ ̄): : : : : :/ . / ノ: : : : / \。°┌┐ |\ 〈 : : : : ノ /| b | | ≧=ー-----じ': : /‐=≦ | | o\ | f⌒j'⌒Y廴oノ: : : :{ | | ト、d> |'⌒ヽ ) 7: : : :「⌒⌒Y´ | | d | '⌒Y)ノ{: : : :ノ人_r ⌒ | └┘ r‐―┐ ト、__,人_n '⌒ヽj__r'⌒しf´ | ノor┐| | o ) 人___ノ| く_ノ ノo| | { '⌒ヽ r'^ | <_゚/ __ |乂__ノ 乂__ノ し' 、__ノ| (c'__ l: : : `ー( 厂: : : | (c'__ |: : : : : : } ヽ__,ノ: : : : : | (c' |: : : : : : 乂 o ゜ ノ : : : : : : | 1914年の第一次世界大戦では 日本軍は青島攻囲戦でドイツ軍に勝利し 守備兵である5000のドイツ軍捕虜を内地の収容所に送った /丿ヘ`γ 丿 ´ ゞ ,ソ ̄`' ‐、 ,/ノ ,/ ノ´ ゛゙i\ \ / ハ,r'∨、/`レ´\ノ',iソ |i │ l |リ ー `ー }_}゙ |i ,.| 从( ●) (●)l小! \(,|⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ ああ青島プレミアムはドイツ軍がそこにいたからなのね ヘ j ⌒ ノ ( :::) ここも何事もないのは結構なことだけど / ー‐ ヽ ( ::) それでさ、いつになったら捕虜なんか取らんぞデストロイな殺伐悪逆非道軍になっちゃうの? / /^ー r ̄ ̄ ̄i | i / ノ、___ノ | l/ r‐´  ̄ | _____ /:::::::::::::::::::::::::::.\ |.::/⌒Y⌒ヽ:::::::::::.| | ノ \ i:::::::| |(─) (─ ) 〈::::::| (⌒(__人__)⌒:::: @) シベリア出兵時に見た赤白両軍による壮絶かつ残酷な殺し合い……がとは指摘されるが | |r┬-| u | 便衣兵のところで話したからそこは飛ばして、ではここでようやく第一次上海事変へ \ `ー'´ / ふらふらと安定していなかった大日本帝国民の捕虜観が完成したある事件が起こる ,-- ゝーー ___/ /ゝ--、 イ / |.!、 _____ / ノ | i | i |,/(__)ヽ/ | l r:..、 |:Ⅷ':,-、 ___r==- 、 γ⌒r-=Ⅷi} \ _、+''"~:.:.:.:.:.:.と__ノ_ .| ゛ .}i:i:} ':, _,.。 *''":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧∨__| 「 }:i:i| | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ Y..| {、 }:iリ | . ___、+'”:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} } | ::: |/ | { {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} }-弋 __jI斗-=ミ′ .':,乂:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ニニ7=≦ } 乂二二二二二二二二二二二二 γ⌒ヽニ/ 八____,ノ 八 _ ノ 空閑昇少佐。大日本帝国の運命に関わる悲劇的な人物だ 金沢師団の第二大隊長として前線指揮を執り 2月23日その江湾鎮攻撃中に 不運なことに敵中孤立し逆襲を喰らい負傷気絶そして捕虜となる γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ u ヽ、 リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ 別に不名誉ってものじゃないわね ヽ ∩ノ ⊃ . j // 臆病風に吹かれて部下を見捨てて / _ノ_, イ_ 逃走したとかじゃないなら問題なくない? . / ̄ / / |‐‐ \ ::: ::: :: ::: :::: ::: ::: :::::: :: ____ ::::: :::: :: :::::: :::::/.::::::::::::::::::::::::.ヽ ::: ::: :: ::: :::|.::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.|:: ::: :: :::: |::::::::/ ─ ─ | :: :: 敵前逃亡よりも捕虜となる方が :: (@ :: .(○) (○)| : :::: 問題になる大日本帝国 : | :::::⌒(__人__)⌒) : ::: というかこの不可抗力での捕虜というのがさらに問題を深刻化させる :::: \ ` ⌒´ / : ::: その空閑少佐が目を醒ますと :: ノ \ : ::: そこは十九路軍の野戦病院であった /´ ヽ ::: >''" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `''< ./ \ | | | _____ | |___,.ィi「三三三三三三三ミメ、 . ./:::::::::::::::γ  ̄`Y: γ⌒Y ̄ ̄ |:::::: :::::{ ・ .}:::::{ ・ ト、 . 八 ゝ-=彳 ゝ=彳 ) ≧=‐r--r------r-‐=≦ ./ニ7 ./ニ| おっ俺は捕虜となってしまったのか!? /⌒ヾ! |==、 { .}三三三| } ,,--┬-- 、 /:::::::::::l;;;;;,r戒ヽ /:::〆 ̄ヽl;;;;i }ヽ、 /:::::! !l;;;;ゝ--´;;;;;i i::::::::ヽ__メ:l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i /:::::::::::__≦ニ三三!;;;;;;;! __ i::::::::::::|三三三三三;!;;;;;;i 三三ゞ,入 ヽ三三三彡ソ;;;ノ __ いやー大隊長でしかも少佐を捕えただなんて大勲章だよ 三三三;! `゛ー、;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;>-<三三》 これも縁だし是非とも仲良くなってこれから上手くやっていきたいね ゞ三三/: : : : : : : : : : : l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ三/ ゞ三i: : : : : : : : : : : : :l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ̄  ̄i: : : : : : : : : : : : :l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i 中華民国 十九路軍 甘海欄 少佐 /丿ヘ`γ 丿 ´ ゞ ,ソ ̄`' ‐、 ,/ノ ,/ ノ´ ゛゙i\ \ / ハ,r'∨、/`レ´\ノ',iソ |i │ l |リ ー `ー }_}゙ |i ,.| 从( ●) (●)l小! \(,|⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ ヘ j ⌒ ノ また謎の人物が……ずいぶん日本語がお上手ですね ゝ ,、__, イ / | ヽ / | ヽ / <\.∽ l> }ヽ , -=- /i ` 、 / { , - 、 \ / | { ヽ ヘ { r-、ヽ ゝ一' } i ヽ j {_ - ォ } それはぼくが日本陸軍士官学校に留学したことがあるから日本語は分かるよ ヘ / } v‐ 、 あと日本軍人の気質もよーく知ってよ ヽ \ ノ / ノ つまり、面子を守るために自決しそうでしょこの人 「´ゝ、  ̄ヽ / <` そんなことされたらこっちも損だからなんとか生きるよう説得するよ ヽ ノ ` ー -`- " \ ちょうど階級も一緒だからぼくになら話はしやすいでしょう ゙ | .{ Y l .ヘ ,! { ヘ /-‐、 r‐、 \_ ヽ_ ´ ヽ._」 \ノ  ̄ _______ . / \ | | | | |_ ,.ィi「三三三三三三三≧s。. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄^ ノ rr=≦う ≧=ぅ. 乂 八 .{川 }} し 川 ノ ≧=r--ァ------r r‐=≦ 死にたい…… /三/ .{ニ} /⌒ヾ! .|弐_ { .}ニニニニニ| } _.. --- .. . /:::::::::i:;:;:;:;:;:;`ヽ /::::::::::::i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, 日本人には日本人の守るべき面子があるとは分かっているけど自棄にやっちゃいけないよ .. /::r ̄ヽ::i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l ほら人生長いんだし家族だっているでしょ? /::::.ヽ-´:::i:;:;:r ̄ヽ:;:;:| えっ妻が身籠っている?それはおめでたい話だよ . !::::___i_ヽ-´;:;:;.! 跡継ぎの息子だったら更にめでたいし私もこれも縁だからお祝いするよ l:::::i:l;i;i;i;i;i;i;i;i;i!/:;:;:;:;:;/ 子供が生まれるこれはすごいめでたいしそれなのにどうして死ぬとか言うの? . (\:ヾ'!;i;i;i;i:/:/ ̄):;:;ヽ ここで助かったのはあなたがお子さんと出会うための天の意志よ . \``ー---‐''|;;;;;;;|:;:;:;:;, だからどうしても面子を守るのなら軍人としての自分を死んだことにして {;;;;;.', ::::::i:;:;:;i;;;;;;;l:;:;:;:;;| 新しく何かの仕事について再起したほうが絶対に良いよ . l;;;;;;;i::::::::i:;:;:;{;;;;;;;!:;/:;ノ 今は混乱している時期だろうけどまずは家に帰ってお子さんの誕生を見てから決めようよ?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝ-'  ̄ ̄ ゝ- ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 家族の為子の為に命を大事にするこれは考であり人の大事な道だよ空閑少佐 _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | |::::::( ( ●) (●)| こうして甘少佐は生きるよう説得をし続け (@ ::::⌒(__人__)⌒) それと監視の厳しさのために自決はできぬまま | ` ⌒´ | 空閑少佐は捕虜交換により3月16日に \ / もう一人の捕虜である西尾少尉と共に日本へ送還されることとなった ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. さてこの空閑少佐に対して陸軍は : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i γ´/ 丿ヽ ;; -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 ; / //" `ヽ ヽ ヽ\ ;; ;; //, '//レ´/ノ ヽハ 'rrrri 〃 {_{:::::::ノ::::u::ヽ::::リ| l ノノノノノ ;; ;; レ!小l (○)::::(○)从.( / /丿ル| 、_,、_, | ム イ ;; ;; / /ヽ |!il|!| j | ̄ ̄l 問答無用に極刑に処したとか? / ,' ゝ. |!il|| __,. イ l | ;; ;; / .l .y' |ヽ/ | \ | | | / ̄\ / ̄\ / ̄ | | / ̄\ / ̄\ |,/ ヽ / ヽ ./. | | ヽ / ヽ ,,__|l____l_l____l_l____.| |____l_l____l__ | _ _ _ _ _ | |. _ _ _ |l l l l l l l l | l l| ∧_∧ | l l l l l l |l l l l l l l l l | ̄ ̄ ̄ ̄( ´Д`u)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|. l l l l l l ∧_∧l l l l l l l | (l l) | ,l l l l l l ∧∧ ( u´∀`)_l_ ! .l l l.「 ̄ ̄ ̄ ̄^ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~l, l l l l.__ ミ゚Д゚u彡 ‐'( つ''_ニ -''´ i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ .! `''‐ニ_と _ ミ 〓| ̄「 | ,,. ――| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ! ,|―― 、 | `''‐ニ_ ミ_, T^| | ,. -''´ └―ー|___│ l__|ー―┘、 `''-、, | ̄|〓┛ ' ,. -''´ ,. ‐''´ `''-、, `''-、, ! !^T ,. -''´ ,,. ‐''´ `''-、, `''-、, . そんなわけはなくただ困惑しきっていた。 日露戦争後約30年後の今日まで高級将校が捕虜となるケースは無く また不可抗力な状況で捕虜となった将校を罰する陸軍刑法は、ない どうしよう? -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ:::::::::::::ヽリ| l │ i レ!小l ( ○):( ○)从 |、i| . 丿ル| 、_,、_, u |ノレ リ どうしようもクソもないでしょ ヽ ゝ._) j // 罪がないならもちろん無罪放免よね ゝ ,、__, イ./ n: その後の出世には響くだろうけど .y' |ヽ/ | \ || /{ <l∽ /> ヽ 「| |^|`| l .! l// / } | ! : ::} l/.j l/[ ▽] 7! f{ ヽ ,イ {; 。l l 、,ヽー'´/ _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ \ / | |::::::( ( >) (<)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) イエス無罪。軍法会議も開いてはみたが | |r┬-| | 有罪にする材料は皆無でそのまま無罪宣告 \ `ー'´/ そう空閑少佐に罪はない ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i . -=ニ  ̄ ̄ ニ=- . / ヽ / ii . i \ || │ . -=ニ\  ̄ ̄ ̄ ̄/=- . └┬ ´ ───‐\──/‐┬─―` ,′ `′´ .| l `ー‐一 ´ `ー‐' 、 、 ノ  ̄ ≧=‐-----┬‐ ´ / / |! / _ i !} Y´ `Y ┌──|⌒ヽ _ ィ´:::::::`l―- 、 ト-::´:::::::::::::::ノ ̄`ヾヽ ヽ,_:::::-‐´'" <ミr' |:::i ∠ _, ,_ ヽ |::l `l ̄ゞイ lゞ'`l' . /l::(__ `¨ ´ ` ´ノ 「既に彼は自決を覚悟し、置き去りにした部下の行為を弁護し、 / //Y´ | 捕虜となったのは自身の責と立派な態度でした」 / // ゝ l 〉 | | |  ̄ ̄|´`T´ 判士となった永見中佐 γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ \ / リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ あの大日本帝国陸軍が正式に捕虜は無罪と判定を下したわけね ,.-ー, ヽ ゝ._) j // ならこれでもういいじゃない? i., ,.-ッ ゝ ,、__, イ/ 自決しようとしているけど、もう少し時間が経てばその考えも改めてくれるよねきっと !、 〉 /ヽ| \/ |フヽ l ̄ ̄l / ヽヽ ∽ /> ヽ l: .|l ヽヽ// ヽ | l ヽl/ l/ ! _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ \:三::/i:::| |:::::::〉( ○)::( ○).| .(@ ::::::⌒(__人__)⌒) | u |i|!i|!| | ……陸軍刑法と陸軍上層部は空閑少佐を無罪とした。 \ `⌒´ ,/ だが社会や仲間たちは黙っちゃいねーんだよ! ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ,. ..::=::... 、 > /....::::::::::::〃 \ > / ⌒):::::::::::| ! : ヽ > たいへんだ , .:...u::::::::::::::| :. ::. i > 空閑少佐が自決しようとしている! l ::::::::::::::::::::::| :: j::::: | > 」 :::::; -‐ミ::::ノノ∠...u L、 > /ヘ ⌒<こ>:::. .:: <こ>, うハ / ∧∧∧∧∧∧∧∧∧ {::〈 .::::r‐' 7.:: :::. _):::. 〉.:} ヽ::. 、::::::::::::〈_.:::; ヽ::::::: .::ノ ゝ!::.ヽ::::::::/_J_ }::; /`ヽ- 、 / ∧:::::.::::::::''ニニヽ } ∧ >‐- . _/ ///ヽ :.::::::::(⌒_ノ イ ∧ 丶、 ,. ´ ////O 丶、::::::: .イ O/∧_____ ´  ̄ `ヽ -‐'"´  ̄ __ /////////ヽ  ̄ ////////三三三三≧x ___ γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ ━━┓┃┃ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ . ┃ ━━━━━━━━ 〃 {_{ ー ー リ| l │ i ┃ ┃┃┃ レ!小l (○) (○)从 |、i| . ┛ 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ ゚ 。゚ 三 ≧ ゚'ゝ . j // おげぇえええまだ死にたがっているの! -== 三 ≦。 イ_ いくらなんでも高潔すぎるよ 。 -=≦ ,ァ|‐‐ \ ゚。 三< 、,Jト ≦ ッ ッV´≧ |\ |\N ':, | ', _____ 弋 ,r-fア 金沢市民 ~"''~、、 \_/,/ У ⌒ γ⌒ / / { ,、 、 }‘''+.,, / .|/ ∨ \ ,/ ヽ/ ,__, ‘''+.,, / ;′. ,-宀ミx、 \/ γ゙"゙""ヾ、 \ ;′ | / ヽ三三三 / } | | 八 ,.r ヽ三三三三,:r ヽ 八 , | |^ ∥ }}三三三∥ }}Y^Y.;′ |. . _} .{{ Θ ∥三三三{{ Θ ∥八 / ',八 \ 〃''"~ 人 \ / ⌒ できてへんやんけー! \.\ { `¨ 小`7´ } ; 捕虜にならないという基本的なことがー!! | |_|_ | \ ≧=r- ...,, _"___,,.. -‐ '1"´; / どーなってんだよおたくの旦那はよぉ! ||_/|\|_ ` | |ノ |``~、、_ Y ≦__| |/ | /j|L} )^ ! }::} ̄|ヽ ; ,r‐、;_|__〉_ノ | ト、__しヘ、 !::| ;' .γ¨ |::::::| ヽ / ∧ー- 彡} `¨ !::| / { |::::::| / ノ ∧ー-彡}__ノ{::廴_,,.。*'" 八 .!::::::! _ノ ) ≧=‐''" >  ̄ ̄ ̄` "´ ̄ ̄ ⌒`゛¨ '' ‐-、/⌒\/⌒Y 実は金沢の彼の家が大変なことになっているらしい こう聞いた。空閑少佐が捕虜となったと噂が流れ 心無い市民たちが空閑家に怒鳴り込みに来たり 石を投げ込んだりしているらしく 身重な奥さんは神経的に参っているとのことだ γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノu ヽ リ| l │ i レ!小l (○) (○)从 |、i| なんちゅうことを!そうなるとマリッジブルーも加わって最悪 丿ル| 、_,、_, u |ノレ リ 「あなたいつまで生き恥を晒しているの! ヽ |!!ill| j // こうなったら私とこの子は先にいかせてもらうわ」状態じゃないのさ ゝ||!!il| イ/ 修羅の家庭状況!植田師団長どうにかしてちょうだい .y' |ヽ/ | \ .-‐‐- .. ∠._ ,ィ:::::::.、ヽ ,':::::::::i i:::::::u:::i ∧ i:::::/rっヽ::::::::::`.ム 私としても彼が不憫でならない (iっi ¨ ノ::r‐、7^Y ここはひとつ満洲に送って .i 〈:.っ (:::::.、 | リ 新たに創設される満州国軍の幹部にでもなるように手配しよう } ,-= ヽ::ノ | '| i ⌒` r _ノ 弋 ____ ヽ⌒´≦三ム ` ̄`7´___,ィ=-.、 ヽ |.Ⅳム マ三ミヽ'"´,イ三:リ孑'⌒ヽ ∨ / |イミ:ム マ≦彡≦三彡' { i. i / 辷イ /,ィ三=彡 =〈 、圦厶 〈 | / _,.ィミ7 ./三ミiリ 〉、ヽ∨介∧ | _,.イ_,.-=7ir=/ /三三/ /i ∨寸∧ '. ,ィ´r≦√´/i:/ | ,i三三/ ィ´ | ∨寸∧ ', γ´/ 丿ヽ . -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 . / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー u 一リ| l │ i| レ!小l(● )u(● )从 |、i| . 丿ル| 、_,、_, u |ノレ リ n:n ヽ、 ゝ._) j /. nn そうねせっかく満洲国ができるのなら新天地で再起するのもいいわね nf||| ヘ,、__, イ .| | |^! あっ空閑少佐だ。良かったまだ生きてる . f|.| | ∩ /`| \/ |‐‐ ∩| | | | ! } .<\ ∽ />. {! | _, -‐'  ̄ ̄ `ー‐、_ , -‐' `ヽ 〃 `、 i | | _ . -=ニ ̄ ̄ ̄ ニ=┴ 、 L_z≦-、_,-、_,一' ̄ヽ___,‐-、_`ヽ j l l l | l | l | | _.i 、 | l l `ー' / ─一' `ー 丶 うん俺はまだ死ねないんだ。 `ー ._ ) 部隊の戦闘詳報と功績調査を終えるまではどんなに苦しくても、死ねないよ >=‐‐- . ___ . -‐ ´ 死に優る苦痛を忍んでいる俺の心も判らず、 / / i l. 色々と罵倒してくる人もいるがね / _ i ! }. Y´ `Y ┌─‐ |⌒ヽ . -=ニ  ̄ ̄ ニ=- . / 丶 ' ∧ . i ___ ; └.ァ<二三 ニ=- . / / /// /` 丶 ‐=二 _ > . l ! i \_, 、_/`! ー- ミ;; \ `ヾ l 0 l l 0 l 人 ` . `ー`ー' `ー'´ 丿 /`7 ‐‐---┬─‐ ´ 「願わくば次の戦闘に小官を一兵卒として必死の地点に御使用下され、 / / ./! 死に映えある死に方を致さしめ下されば、身に余る光栄と存じ候」 / _ / // Y´ `Y┌─― |⌒ヽ 作業に没頭し戦死者の名票を貼り付けて供養する空閑少佐 そんな3月21日に谷実夫師団参謀長に願書を提出する γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ ヽ、u リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| ふぅ自殺願望はあるけれど 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ とりあえず生きるという道を選んだわけね ヽ ⌒ j /./ これで良かったわ。如何なる理由であろうと捕虜となってしまったら ゝ ,、__, イ/ 陸軍刑法では無罪放免となっても .y' |ヽ/ | \ 社会的圧力で自決しないといけないなんて /{ <l∽ /> ヽ 地獄の赤鬼も青鬼になる前例が出来ちゃうものね l .! l// / } _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ \:三::/i:::| |:::::::〉( ○)::( ○).| .(@ ::::::⌒(__人__)⌒) | u |i|!i|!| | まだ安心するのは早い! \ `⌒´ ,/ 同期同僚部下という仲間たちがそんな選択肢を許さねーんだよ! ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || :,: :(::) /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''`` 。 τ'::/ .;: )/ 。 「我が最も親愛なる大隊長を見殺しにするが如く結果を招来致し、 それが為に高潔国士の如き我が連隊長殿(林大八)戦死の誘因を作り……」 f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ::,,,,,、... ,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` '' ,,、.. // ノ' //'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・.. π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;'' ):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' `` τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ :'`'``:! (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・ :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''" 同日3月21日空閑少佐を置き去りにして戦線離脱をしたとのことで 軍法会議の開催を待っていた尾山大尉が自決を図った 古式通りの割腹し頸動脈まで切るが応急措置でなんとか一命を取りとめる . i | │ . -=ニ三___三ニ=- . l_/,。ャぁ手蚌嬖驚ミ鼕赱愕≧―` ,匍夛^仍' . 狙\ . `{ :初´ ゙弍 ノ '、 ノ-、 `㍉  ̄ ̄  ̄ ノ >==------┬‐一 ´ / / /! /_ / // Y´ `Y┌─― |⌒ヽ _ \ヽ, ,、 _ `''|/ノ \`ヽ、| \, V `L,,_ ,、 |ヽ、) ヽYノ .| r''ヽ、.| / `ー-ヽ|ヮ / _____ `| .| /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ | この連隊の名誉を汚したということで覚悟の自決 ヽ,|.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.|ノ もう空閑問題は空閑少佐だけの問題ではなく |::::::::/ ⌒ ⌒ | 金沢師団第七連隊全体の名誉に関する問題となってしまった |:::::::〉 ( ○) (○)| そしてまだ追い込みは終わらずここでトドメが入った (@ ::::⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | ┼ヽ -|r‐、. レ | \ `ー'´ / .d⌒) ./| _ノ __ノ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧空閑君には死んで貰わなきゃ困るでやんすよ! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 ┃ / //" `ヽ ヽ ヽ\ ・ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ Σ 〃 {_{ u. ⌒ u.⌒u リ| l │ i レ!小l.(○)三(○)从 |、i| 丿ル|u. u.、_,、_,.u u. |ノレ リ ヽu. |r┬| u. j // 死刑宣告!なになに?陸軍上層部の悪人相たちの極悪発言? ゝ , ̄ イ/ .y' |ヽ/ | \ /{ <l∽ /> ヽ l .! l// / } _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ⌒ ⌒ | __ |::::::( ( ○) (○)| /_} l'':, 違うよ陸軍中堅層の方々だ。満洲事変でも見たように陸軍の実権を握っているのは佐官クラスだ (@ ::::⌒(__人__)⌒) /_゙''i゙ノ、ノ まぁこれは日本の官僚システムの一つの特徴であるとは言われているけど | |r┬-| | ,:'`;:'/ノ゙ノブ 今の発言はあの今もなお大人気なこのお方。 \ `ー'´/ /`/ / ノ-〈/ 空閑少佐と陸大二十二期の同期でかつ盧溝橋事件でも有名だね >'゙:: ‐'"゙./ ヽ.,' ~ / //::::: ', / / _ ---‐ ─ ̄ ̄ ̄─ ‐--- _ / \ ,´ i . ヽ / ヽ __ー''''"゙゙` ̄ ̄ ̄☆ ̄ ̄´゙゙"i-´ . . ヽ|___ー''''"゙゙` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´゙゙"''''ヽ .| ─i´ ̄.,,..二.,Υ..,,二,,`i ̄ ̄ ̄ ̄ ./ /|.・i´∥::::::|| i´∥::::| |..,,_ ( \ヽ;;;;;;;;ノノヽ;;;;;;ノ.ノ ) ヽ.. `¨┬¨´ ` ┬ ´., / >...┬――┴-─┬┼-< 空閑君はだいぶ元気になったようで次期戦闘では、 l ̄.-.──┬┼┤ 一兵卒として参加させて欲しいと願い出ているそうだねジンギスカン /i!i!i!i!i!i!i!i!i ├┤i!l /i!i!i!i!i!i!i!i!i! /.:.:.:.|i!i!| /i!i!i!i!i!i!i!i!i! /.:.:.:.:.:.:.:|i!i!| 陸軍参謀本部庶務課 中佐 牟田口廉也 γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ー 一リ| l │ i| レ!小l (●) (●)从 |、i| なによその語尾は?中華レストランでも開くつもり? . 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ そうだけど……別にいいでしょ。そもそも捕虜になったらキャリア終了どころか r、 r、 ゝ._) j // 人生終了ってどんだけハードモードを強制設定してんのよ ヽヾ 三 |:l1 .、,、__, イ/ 新卒カードで就職をミスったら人生終了という極論丸出しと同じでしょそれ \>ヽ/ |` } |ヽ/ | \ _ ---‐ ─ ̄ ̄ ̄─ ‐--- _ / \ ,´ i . ヽ / ヽ __ー''''"゙゙` ̄ ̄ ̄☆ ̄ ̄´゙゙"i-´ . . ヽ|___ー''''"゙゙` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´゙゙"''''ヽ .| ─i´ ̄.,,..二.,Υ..,,二,,`i ̄ ̄ ̄ ̄ ./ /|.・i´∥::::::|| i´∥::::| |..,,_ ( \ヽ;;;;;;;;ノノヽ;;;;;;ノ.ノ ) ヽ.. `¨┬¨´ ` ┬ ´., / >...┬――┴-─┬┼-< 一兵卒ね……しかし、そうはいくまインパール。 l ̄.-.──┬┼┤ 我々同期生会で相談の上、今日空閑君に電報を打った。 /i!i!i!i!i!i!i!i!i ├┤i!l 電報の内容は『潔く自決せよ』というものだよ調布市 /i!i!i!i!i!i!i!i!i! /.:.:.:.|i!i!| /i!i!i!i!i!i!i!i!i! /.:.:.:.:.:.:.:|i!i!| \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ いいやここで空閑君は < ≧ 自決しなければならないやんす ≦ ≧ 私と彼は同じく佐賀出身で ≦ ≧ あるから彼の家のことはよく知っている! ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ 'rrrri 〃 {_{ ノ u ヽ リ| l ノノノノノ レ!小l (○) (○)从.( / ほげえええ同期だろお前らは! /丿ル| 、_,、_, | ム イ よくそんなむごいことを言えるなあんたは / /ヽ |!il|!| j | ̄ ̄l また新たに血塗られた負の勲章をぶら下げてどうしたいの? / ,' ゝ. |!il|| __,. イ l | 悪の化身でも目指してんのか! / .l .y' |ヽ/ | \ | | , ' ニ‐ 。 i i ニ- 。 丶_ , ″ ニ- 。 ゚ ‐= 。 ニ- 。 ゚ ‐= 。 ニ- 。 __ ゚ ‐= _ ニ- 。_´ > . . --- ニ ァ 。 ) \ . < 〉  ̄ ∧ 〃 _ .ヘ-ァ .' '. i フ. -一l l゚ニ‐、 | . -ニ ̄ ̄i リ゚ -' 、__'_____〉. / 》 ┃ `ヾ ┰'/ヽ. ' . ´ ̄ヾ 、 丿 、/ ` <_ _ >´ ″ >‐- -‐《 __ . -‐'  ̄ ̄ . -、 丶-‐'l `i 。 ‐ニ  ̄ ̄三ニ- 、 。< >< . '/ 、 .ツ ゚ ___ 。 。< >° `ー=‐ ´ 〈 、三ニ// 。 ‐ニ ̄ ニ-、リ 。< >° /\ 7 ./ 。-ニ _ ニ‐゚ . ´ヽ >° / Y /' _ ニ‐ ゚ ゝ 。 ° ∧ !_″ _ ニ‐ ゚ ∧ 丶._/゚ ‐-‐ ゚ ∧ / {_ / 空閑家は竜造寺一族の血を引き 代々鍋島藩の槍術師範を務めた由緒正しき家柄でやんす 御父君はあの佐賀の乱に参戦した経験があり、 その後は長く裁判所に務められたお方 御兄弟も陸士に進み妹君も海軍士官のもとへ嫁いでいる このように佐賀の名家であり帝国陸軍佐官となった空閑君は 選ばれたものとして国民の範となるべき義務があるのだチャンドラボーズ _ ---‐ ─ ̄ ̄ ̄─ ‐--- _ / \ ,´ i . ヽ / ヽ __ー''''"゙゙` ̄ ̄ ̄☆ ̄ ̄´゙゙"i-´ . . ヽ|___ー''''"゙゙` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´゙゙"''''ヽ .| ─i´ ̄.,,..二.,Υ..,,二,,`i ̄ ̄ ̄ ̄ ./ /|.・i´∥::::::|| i´∥::::| |..,,_ それがなんだ未だに自決せずに ( \ヽ;;;;;;;;ノノヽ;;;;;;ノ.ノ ) 生きようとするなどとそれでも君は武士か!侍か! ヽ.. `¨┬¨´ ` ┬ ´., / みんなから笑われているというのに >...┬――┴-─┬┼-< ご先祖様も草葉の陰で嘆き悲しんでいるぞ l ̄.-.──┬┼┤ 我々の電報も空閑君の名誉を気にしてのむしろ友情・義侠心・善意というものだ /i!i!i!i!i!i!i!i!i ├┤i!l さぁパワプロ君我々の電報が読んだら潔く自決でやんす! /i!i!i!i!i!i!i!i!i! /.:.:.:.|i!i!| /i!i!i!i!i!i!i!i!i! /.:.:.:.:.:.:.:|i!i!| 人人人人人人人人人人人人 < > < ZI・KE・TU! \人_从人__从_从人__从人_人从ノ/ < > < Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`> ZI・KE・TU! < > < \人_从人__从_从人__从 /Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY\ > < ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `''< > ZI・KE・TU! < \ > < | /Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY\ _____ | |___,.ィi「三三三三三三三ミメ、 . ./:::::::::::::::γ  ̄`Y: γ⌒Y ̄ ̄ |:::::: :::::{ .}:::::{ ト、 . 八 ゝ-=彳 ゝ=彳 ) ≧=‐r--r------r-‐=≦ ./ニ7 ./ニ| /⌒ヾ! |==、 { .}三三三| } γ´ / 丿ヽ -‐ '´ ヽソ , ' シ / ,' ハ 、\_// / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ __n'lilil\_ リ| l │ i レ!小l .ハ (--) 从 |、i| 丿ル| / `ニ} u |ノレ リ こう言う人に限って自分の腹は割かないのよね /\_._三} イ_ でもこれって同期だけだから辛くとも無視すれば . / 8/ |ヽ/ | \ _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | |::::::( ( ─) (─)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) ところが……陸軍省の空気はというと牟田口見解を支持 l^l^ln ` ⌒´ | 牟田口廉也はある意味でひとつの典型みたいな人だしね ヽ L / 「誠に気の毒である。しかし事情はどうあれ、敵の手中に落ちた不名誉は、 ,,.... ゝ ノ_、___ ーノ゙-、 日本軍人として償わねばならない」というのが陸軍省の総意でもあった .i / / '; \_____ ノ.| ヽ l / / \/゙(__)\,| i . -=ニ  ̄ ̄ ニ=- . / ヽ / i . i | │ . -=ニ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ニ=- . └┬ ´ ─―──────┬─―` ,′ _. _ || l ‐一´ `ー‐ 、 、 ノ  ̄ ≧=‐-----┬‐ ´ / / |! / _ i !} Y´ `Y ┌──|⌒ヽ 社会からも同期からも勤め先からも死ねと圧力をかけられた空閑少佐は 3月28日林大八連隊長が戦死した付近の野原で拳銃にて自決 ___ ,r: :´: : : : : : : : `: : .、 〆: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ 〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : :i |ゝ、: : : : : : : ,r ― 、: : : : :| ヘ: : >、;,;,;,;〆 ̄ヽ }: : : : j _ヘ f气、 ィ示气ァ |: : : ∠__ ヘ : : | ヒり ヒり ノ ! : :|: : / ヽ{`-" ゛ー´ 亅: :|/ 「おくればせながら自殺をしましたので、 ト ___ , ノ: : ノ やっと日本軍人としての面目が立ったのではないかと思います」 V /ヘ/\ノ|゛ヘV" j::::| {} {} |:〈:::::::ヘ !::::! |::|:::::::::| 妻である空閑かん子 隊付き将校として実直親切な人柄で 佐賀出身でも金沢人と言って良いほどに地元に馴染んだ空閑少佐といえども 一度捕虜と成ったら最後、 地元市民から迫害され軍の面子を保つために自決を要求する他なくなる これで現役将校たちは捕虜=自決と認識し絶対に捕虜とならないと心に決めざるを得なくなる >――‐-- 、 , //´///////////ヽ //////////////////ヽ ////////.//!///////////ヽ、 {///////./!/,!{/////////////! ヘ////,ィ´::::ヘ/ヘヽヘ//////////} ヽ,/f. {`ゝ::::ヽゝ,-‐ヾ、/ヘ、///! ヽゝ,γ''ゝ ,ィ――γゝ-”//// 廴α::::!α__ノ:::::://,,< あの空閑少佐が死んだときあたりから、 /{" `〆ィ-‐< ̄ 絶対に捕虜となってはいけないというのが、  ̄| ノ::::::::::ヽ、 新聞論調の他、世間一般の常識となってきた ヽ、___ ,ィヽ、:::::::::::::i |::|/iヘ, ノ}::::/::::::::::::::::| ノ::{〉〈 |::::ヽ::::::::::::::::| 元兵隊 作家 安岡章太郎 , -ー´ ̄ ̄ `- 、,-、 / @ l | /゛゛`――ー⌒-´ | |、__人__ | | | | 。| |。 l´ ヽ |_`─´ `─|__ /人__/∴ ∴ ∴ ヽ/ / | ! ! それで日本の軍隊はかなり損をしたんでーす / > |ヽ ! ./_ ヽ .|::|ヽ__ノ__ノ / ヽ ヽ|::| |::ト、 元通訳兵 ドナルド・キーン ,,, --―" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛―-、 r''' プ | | _,,-----t----t 、___.| | ,,r'"" / ヽ ヽ/ `V , ― 、 i _|_ ト、 ┣╋ | | ! | i┫ ! | i ! | i ,,,,弋`ー"ヘ ヽ、____ル' 当時の空気を知る日本人は ,r'" ̄゛ヽ', ヽ________|__ 日本軍の捕虜がタブーとする観念が定着したのはいつかという話になると | } ヘ | 必ず空閑少佐の自決事件を引き合いに出す | 1 } ヽ、 / ヽ、__ノ ヽ、______/ | | |――┬┘ | | | ̄ ̄| | | 歴史学者 秦郁彦 日本社会はこうして空閑少佐を殺したが、その代償は大きすぎた これに加え同じく捕虜送還となった西尾少尉も年末に自決と更に定着を後押し 陸軍刑法では捕虜は無罪でないとしたが、社会は捕虜は有罪であるとし気高き自決を要求した これにて後の第二次世界大戦の悲劇は決定する _ _ __ _ __ _ ,/´::☆:ヽ ,/´☆ヽ /´:☆ヽ /´::☆::ヽ /´:☆:ヽ ,/´:☆:ヽ ( ・∀・,,) ( `Д´,,) ( ゚Д゚,,) ( ゚ぺ ,) ( ゚ω゚,,) ( ´д`,,) O・と二::〉 O・と二::〉 O・と::::゙〉 O・と二:::〉 O・と::::〉 O・と二:::〉 /::::(⌒)ゝ <:ロ:::::::ロゝ <ロ::::::ロゝ. <:ロ:::::::ロゝ /ロ::ソOゝ <:ロ:::(⌒) ー' ̄ (__)‐'' ー' ∪ (__)ー'' ‐' ー''  ̄ /´ ̄ヽ /\____/\ ,,:::―:::::、,ノ / \ /::::::::::::::::::l \从从从从从从从从从/ | | ,/::::::::::::::::::/ ≪ ≫ | | /::::::::::::::::::/ ≪ 突 撃 ! ≫ | | ,/::::::::::::::::::/ ≪ ≫ \ / /::::::::::::::::::/ /WWWWWWWWW\ _ヽ,,,_ _,,,..-''"::ゝ-,、┐::::::::::::::/ ,r/ ̄__/:ヽ:::::::::: ̄::::::::::::::::::ノ'::'...-‐┘::::::ヾ::l' 将校とは隊付きともなれば数十人から数百人の兵隊を戦場で指揮し その意志で以って兵隊の生死を左右できる立場だ それなのに捕虜となってはいけないと暗黙了解が加わりとしては 如何なる事情があろうと捕虜となったら自決を強要されるとしたら、 隊の降参も投降も有り得ず つまりその隊は玉砕するまで戦わざるを得ない _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ \::::::::/i:::| |:::::::〉( ●)::( ●).| .(@ :u::⌒(__人__)⌒) 事実、破滅の太平洋戦線では | ` ⌒´ | 戦間期における建制部隊の指揮官による投降は二例のみ \ ,/ ニューギニアの竹永隊と座間味の梅沢隊のみ、これだけ、驚愕もの ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. よって投降は個人か小グループによるものものだけだった : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ノ ヽ、u リ| l │ i レ!小l (●) (●)从 |、i| 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ ヽ ⌒ j /./ けど……個人投降という手段が残されているのなら ゝ ,、__, イ/ まだ生き延びる可能性があるよね? .y' |ヽ/ | \ /{ <l∽ /> ヽ ,-、,-''´ ̄ ̄`ー-、 l (_ノ ヽ `-' `ー―"""ヽ | | __人__ ヽ | `l 。| |。 | | | それにしても捕虜になれた日本兵は、もう __|─' `─ィ_| / とってもとってもベリベリラッキーでしたよねぇ \/ ∴ ∴ ∴\_/─ 、 捕虜となる、これだけでもうラッキーボーイでぇす / / ヽ ヽ ジョンダワーも「日本兵にとって捕虜になれたのは | イ::|ヽ:ヽ_ イ それだけでも幸運であった」と言っていましたです ヽ_ヽ__ イ |::| |::::::::::| ./|. |::|□|/ ̄\ /丿ヘ`γ 丿 ´ ゞ ,ソ ̄`' ‐、 ,/ノ ,/ ノ´ ゛゙i\ u \ / ハ,r'∨、/`レ´\ノ',iソ |i │ l |リu _ノ `ー }_}゙ |i ,.| 从( ●) (●)l小! \(,|⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ なにその不穏な発言 ヘ j ⌒ ノ 白旗を掲げたらもう保護されるよね? ゝ ,、__, イ もしかして……されないとか? / | ヽ / | ヽ / <\.∽ l> }ヽ _____ /:::::::::::::::::::::::::::.\ |.::/⌒Y⌒ヽ:::::::::::.| | ノ \ i:::::::| |(─) (─ ) 〈::::::| それはもう完全に「運」次第 (⌒(__人__)⌒:::: @) 個人投降による捕虜はもちろん保護されるべきなんだけど、 | |r┬-| u | この方法は全く勧められないやり方 \ `ー'´ / 何故なら保護されるかどうかは出会った相手次第となるから ,-- ゝーー ___/ /ゝ--、 それでその出会う相手というのは、自分達を殺しに イ / |.!、 _____ / ノ | i 来ている兵隊なんだから危なすぎる | i |,/(__)ヽ/ | l r-:、 '、 '`''-.、:.: ヾ=:'::"~:.: ,、-‐'''~~~゙ヾ:;=、;;、~:、;;::::.:.. . ,r‐''′ 、ヾ、.. ヾ``、ヾ:;};;;::::.:.. ,/ ,.、='"- ‐ =;';;::::::::ミ;,:.. }'";;;::::::.:.:. .,;/ /´ (:. :'ヽ、 --';;;::::::.:.:.. " '、 ゙;、,! フ''=-、;;:::.: ,: ::.. ,/ ,r彡三:::::::::ミ;,::::ソ、;:.ノ:::..ノ;;: : /ィ,r''::::::::`ヾ,ー'''~;;::::::~~''"' `'-=〈./:: :::::::::::::',:;;;;;;:.. . ',:::.....::::::::::::::::;!〕;;;;;:::::. ゙-、;;;;;;;;;;;;;;ノ;;;;;;;::::: 個人投降ということは出会った兵隊が気紛れで撃ち殺したとしても死人に口なし 敵陣のなか無力な個人が果たしてまともな敵兵に出会って捕虜になさせてくれるかどうか、と 考えただけでも難易度が高く、当然ながら捕虜になれずに戦死となった人の数は誰にもわからない アメリカ陸軍と海兵隊の捕虜獲得数に大きな開きがあるように、個人投降は危険すぎる そうであるからこそ、将校の統率の下、組織的に投降するのが最も推奨される安全な方法なのだが γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ⌒ ⌒ リ| l │i レ!小l (○) (○)从 |、i|\ 日本軍はそれができないってことね 丿ル| 、_,、_, |ノレ リ, ヽ えっとどうしよう……あっそうだ! ヽ ゝ._) j /. V_,/) 捕虜にならなきゃいいんじゃね?うん、 ゝ ,、__, イ / / そうだなもっと踏み込んで…… .y' |ヽ/ |  ̄ ̄ ̄` ,/ つーかさ、捕虜なんて存在しないことにすれば解決だね _____ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | |:::::::〉 ( ○) (○)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) おっ天災かな | |r┬-| | そうだね捕虜という概念を無くせばいいし \ `ー'´ / 『自分達は捕虜にならないから、お前達を捕虜としない』と決めれば ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. うーむ、これは筋が通っているね : | '; \_____ ノ.| ヽ i これにシナ人は言うこと聞かないし卑怯者だし戸籍は無い、 | \/゙(__)\,| i | だから殺しても問題ないなと思えば……もうね > ヽ. ハ | || , 、 γ´/ 丿ヽ -‐ '´ ̄ ヽソ ` 丿 / //" `ヽ ヽ ヽ\ //, '//レ´/ノ ヽハ `、ヽ 〃 {_{ ⌒ ⌒ リ|. │ | レ!小l (●) (●)从 |、| おい兄さん 丿ル| 、_,、_, u |ノレ リ もういいから狂気の世界から戻ってきてよ ヽ ゝ._) j // まぁなんとなく当時の捕虜観の流れがわかってきたね ルゝ ,、__, イ/ あっさっき英機さんだ出て来たから思い出したけど .y' |ヽ/ | \ わの戦陣訓の「捕虜になるな」から捕虜禁止になったわけではないんだね _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | |::::::( ( ●) (●)| (@ ::::⌒(__人__)⌒) 今更それ思い出したけど | ` ⌒´ | あれは当時の考えの追認で暗黙の了解の成文化というだけだろうね \ / 満洲事変の熱狂+爆弾三勇士の盛り上がりと ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. その頃の日本は熱く武家規範的な精神を求めすぎたかもしれない : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i / \ ∧_∧ . ∩ ´∀`) ,'" ∧_∧ ( ´∀`) ヽ ) ( ´∀`) と つ | | |__,,,,,,,,,,;;;,;;,;;,;,;' ∧_∧ (つ つ ,( ) ) ,,,,,;;;,;,;,;,:::::::''''''''"゛゛゛^,,,、 、;`` ` `: , ( ´∀`) 人 Y´ (,,,,,,(,,,;;/,- ;:;''''''"゛゛,,,、 、;`` ` `: ,,,,、 、;`` ` `: ,,,,、 ( _,,,,,,: '''' '''' '''''''' '゛''''''''"゛゛゛^,,,、 、;`` ` `: ,,,,、 、;`;'゛'゛;'゛'゛ ,,,,、 、;`;'゛'゛;'゛'゛;'゛'゛,,,、 、;'゛ ゛゛` ,,,、 、;`` ` `: ,,,,、 、;`` ` `: ,,,,、 ;'゛'゛;'゛'゛;'゛'゛;'゛'゛: ,,,,、 、;`` ` `: ,,,,、 、;`` ` `: , ゛゛` ,,,、 、;``;'゛'゛,,;:,、,;,,;:,、,; ` `: ,,,,、 、;`` ` `: ,,,,、 ;'゛'゛;'゛'゛;'゛'゛;'゛'゛: ;'゛'゛,,;:,、,;,,;:,、,;,,;:,、,; 国民の捕虜観もこの事件前までは ここまで強硬でなくのんびり気紛れ情緒的なものだった 救出交渉で取り戻したや地元シナ人の善意によって 助けられた傷兵とか満洲事変中にも様々な捕虜のケースがある 捕虜となったが救出された美談に 捕虜となったことを恥じての自決という美談とこんがらがった情緒は 最終的に捕虜否定に傾いていく /:::: 、:\ //:::: :::\:ヽ イ::/:::::....... , .::::\:ヽ! i/:::/::,::::::::::::......../ ,ハ.',...:\::::::::ヽ! イ〃/://,::, ::://::/::/:,!l、ヽ\:ヽ::ヽト i;イ/:;.イノイ/jハ/ l/ノ ' j;ハヾjヾ}::_ミ゙ ハヘィ 、 ,. ヽ.}fハ ', ハf{、,>=ヮ‐、j_i_rr=ヮ<__/ij、 j Λ ミj {::`ーァ7´〉ヽ:`ー‐':ノ,. iリ ∧ /:::::7ヾ,`フ´./ ./`! ` ̄´ ' jfイ:::::\ そもそも維新政府は敗者となった旧幕派も要職についているからな _,. -〈::::::::「`Y´ // ノ‐'^ _ ,イ! j::::::::::::|\ _,, -‐''´::::::::::::', ::|/ ./ / /―ァ'´ 〉ィチ'' /::::::::::: j::::::`ヽ、_ ゙´::::::::::::::::::::::::::::: ヽノ,' ノ / /.,,/ ,.ィfjル''/:::::::::::: /::::::::::::::::::`¨ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ '′ 〈/ .,.イ屮‐'´|:::::::::::::::,.':::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::i r' ̄ ,|:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::| /_ _, ‐' |_,/::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::',. / 「:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 日論戦争では村上正路大佐が捕虜となったものの最高位であったが 捕虜となったことに関して処罰は無かった その他の将校もそうであり、 また兵隊もそう。中には金鵄勲章を貰ったものもいる だが、空閑少佐が自決して以後はその可能性は消え去った _____ /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | |::::::( ( ー) (ー)| 自らの捕虜否定は敵国人、まずはシナ人へと向けられていき (@ ::::⌒(__人__)⌒) 陸軍省法務局(1937年8月5日)は | ` ⌒´ | 「捕えられた支那軍人は法律上、これを俘虜と解していない」と \ / いうことで俘虜(捕虜)という名称すら使わせず 捕虜収容所も ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. 規則も作らず要員も配置しないことにし、支那事変へと進む : | '; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i 圭圭| 佳圭圭圭>''" ,.ィ升|圭|圭|>''"´ ,.。ュ:‐:‐:‐:ュ。.,_ |i 圭圭| 炸圭紗'" _,,.. 升l圭>''" ,.ィ≦圭圭圭圭圭ム ..||i 圭圭| |圭ア ,..。x≦圭紗" イ圭少´ ,.ィ≦|才冬|圭l圭l圭l圭掛, Ⅷ 圭圭| |ア´ ,.。x≦圭圭圭:少" .イ圭7 ,.x'圭ア `゙ミ圭圭圭圭ム Ⅶ, 圭圭| ,.ィ升圭圭圭圭圭7. ,.x'圭ア イ紗'" 寸圭圭圭掛x、守㍉ 圭圭l! ィ佳圭圭圭圭圭圭7 イ紗'" ,.x'紗'" 寸圭圭圭掛x 寸沁 圭圭ll |圭圭圭圭圭圭圭7 ,.x'紗'" '". ,.。ュ:‐:ュ。..,_ 寸圭圭|圭|心.Ⅶ沁 圭ニ从 |圭圭圭圭圭圭刃’ ,.x'紗'" _,。x" ,.x'ア ̄`¨“''守 守:圭圭圭抄 寸lム 圭圭ハ |圭圭圭圭圭ま刃 '" イll′ '" ㍉、 `寸圭紗′_,ィ升lム 圭圭圭} |圭圭圭圭l圭lヲ′ _,.。x" ,:l紗' 寸x `㍉x。.,,_,.ィ升才"´ム 圭圭圭| .Ⅷ圭圭圭圭タ .イllア ,イ紗゙ ヽli、 `守圭才 ,.ィ佳lli, 守圭サム. 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